- 「ほうれい線が目立ってしまう」
- 「歯列矯正後に老け顔になってしまった」
- 「口元が下がって老け顔に見える」
- 「歯列矯正したのに印象が悪くなった」
- 「老人様顔貌に見える?」
歯列矯正後に『老け顔』になったと悩んで来院される方が大勢います。 覚悟をきめ、時間もお金もかけて歯列矯正をしたのに、老け顔になってしまたら、誰だって辛いですよね。
では、どうして老け顔になるのか、そして、そうならないために何を気をつけなければならないのか?そして、残念ながら老け顔になってしまった後にできることはないのか。 これらを順に説明をしていきます。
【著者・執筆者情報】
インビザライン(マウスピース矯正)
プラチナ認定ドクター
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目次
そもそも老け顔とは?
老け顔とは、「実年齢よりも老けて見える」ことです。
老け顔となる原因ですが、肌トラブルや筋肉のたるみといった老化であったり、「老人様顔貌」と言われる口元が原因であったりと原因は様々です。主にはフェイスラインがぼやけることでシワが目立つ様になるというのが一般的な「老け顔」の特徴ですが、口元の周りもフェイスラインに大きく影響います。
老化ではなく、歯列矯正後に老け顔になったと感じる方が多いのはそのためですね。 ではなぜ、綺麗になるはずの歯列矯正で老け顔になってしまう方がいるのでしょうか?
歯列矯正で老け顔になってしまう理由
1. 口元が下がりすぎてしまい老け顔になった
矯正治療を行うにあたって、口元の突出度、すなわち前歯の出ている度合は非常に重要です。よく聞く『Eライン』を参考に自分の口元を見てみてください。
口元がでている人、いわゆる『口ゴボ』や『出っ歯』といわれる人の原因は主に3つに分かれます。
- 歯が前にでている
- 顎が前にでている
- 唇が分厚い
それによって歯列矯正での歯の動かす方法が変わってきます。歯が前に出ているから単に後ろに下げれば良いというわけではありません。前歯を下げすぎては、その前にある口唇も下がりすぎてしまい、口元が老人様顔貌、すなわち老け顔になってしまいます。
2.ほうれい線がくっきりで老け顔になった
口元を下げすぎや、表情筋が衰えたり、口元のハリを失ってしまったりすると小鼻から口の両側を通り、あごに続くシワ『ほうれい線』ができます。
これには年齢も大きく関係してきますが、前歯を後退させることによって、口唇が後退し、口輪筋のハリがなくなることによってほうれい線が目立つようになります。
3.唇が薄くなってしまって老け顔になった
前歯を後退させすぎると、口唇も後退すると同時に赤唇も薄くなってしまう場合もあります。
赤唇が薄くなると若々しさがなくなってしまい老け顔になってしまうことがあります。そのようなことにならないために前歯を下げすぎない注意が必要です。
4.面長になった
もともと鼻下が長い人は注意が必要です。前歯を後退させて、引っ込めすぎると、鼻下が長くなって、いわゆる面長に見えてしまう場合があります。
多くの場合、あとで皮膚のハリや筋肉などの動きも馴染んで違和感はなくなるのですが、事前に予測できる場合は前歯の後退量を考慮して歯列矯正を行う必要があります。
前歯が出ていたことで、鼻下が持ち上げられていた状態から、前歯を引っ込めると鼻下が下がりさらに長く、広くなります。これが、ご本人の要望、好みと違った場合は、歯列矯正をして後悔することになります。
5.皮膚がたるんでしまいブサイクになってしまった
矯正治療中は噛む回数が減少することで筋肉が衰えてしまい、皮膚がたるんでしまうケースが見受けられます。
例えばワイヤー矯正だと、装置(ブラケット)の脱離を気にし、痛みや清掃性の悪さ(歯磨きのしにくさ)も相まって柔らかいものを食べる事が多くなります。
それによって、噛む回数が減り、咬筋や口周りの筋肉が緩み、皮膚のハリがなくなったように見える場合があります。
マウスピース矯正といった痛みが少なく清掃性の良い治療法も選択肢の一つですし、治療後にしっかりと噛めるようになると、再び筋肉が戻り、ハリも戻る場合もあります。ちなみに1年ぐらいで戻ることが多いです。
6.歯に隙間ができた(ブラックトライアングル)
そもそも歯は三角形であり、きれいに並べると歯茎に近い部分は歯と歯は接触していません。
そこで歯茎が弱く、歯周病の方は、歯列矯正によって歯並びを並べると歯に隙間があいているように見える場合があります。通称ブラックトライアングルといいます。
対策としては、矯正中に歯の隙間をコントロールするときに、隙間が多くできると予想される箇所を中心に削除し、ブラックトライアングルを減らすことができます。
『老け顔』にならないための歯列矯正
『お肌の曲がり角』を考慮した歯列矯正とは?
『お肌の曲がり角』とは、お肌の老化を感じ始める年齢のことです。
- 「ほうれい線」
- 「お肌のたるみ・シワ」
- 「肌のハリの低下」
- 「マリオネットライン」
- 「赤唇が薄くなる」etc
お肌の曲がり角ではこういった心配事がでてきます。よって、30代からの歯列矯正はこれらを考えた治療を行う必要があります。
お肌の曲がり角は、3回あると言われています。1度目の『お肌の曲がり角』は一般的に25歳〜30歳にやってくると言われています。
まず、感じるのがお肌のハリの低下です。
さらに2度目の『お肌の曲がり角』は35歳以降。女性ホルモンが徐々に減少し始め、シワやたるみなどのエイジングサインが目立ってきます。これはコラーゲンやエラスチンが減少することによって肌にハリがなくなり、しわやたるみがでてくるのです。
肌の水分量も低下してしまうので、ヒアルロン酸やセラミドなどの保水・バリア効果の高いスキンケアをされる女性も多いのではないでしょうか。
ちなみに3回目は45歳以降と言われています。
歯列矯正と『お肌の曲がり角』との関係
歯列矯正は顔の下半分に影響する非常に重要な治療となります。特に口元のハリは若々しさを反映します。
歯列矯正は、歯を並べることによってリップサポートやEライン(審美的ライン)を変化させるので顔の印象に大きく影響します。よって、年齢によるお肌の状態やハリなども一緒に考慮する必要がでてくるのです。
年齢とともに、お肌のハリだけでなく厚みも変化するので、それらを考慮し『口元を下げすぎないよう』に注意が必要になってきます。老け顔となる原因ですが、肌トラブルや筋肉のたるみといった老化であったり、「老人様顔貌」と言われる口元が原因であったりと原因は様々です。
主にはフェイスラインがぼやけることでシワが目立つ様になるというのが一般的な「老け顔」の特徴ですが、口元の周りもフェイスラインに大きく影響います。老化ではなく、歯列矯正後に老け顔になったと感じる方が多いのはそのためですね。ではなぜ、綺麗になるはずの歯列矯正で老け顔になってしまう方がいるのでしょうか?
『老け顔』を防ぐ30代からの歯列矯正
まず、ごく一般的な歯列矯正は大前提に噛み合わせや審美的な口腔『内』の治療は当然であり、そのためには非常に綿密な審査診断が必要となります。
ただし、30代からの歯列矯正では、これだけではたりません。口腔『外』の分析も徹底的にする必要があります。老け顔にならないためには、ほうれい線やマリオネットライン、口唇の厚みやハリ、赤唇、鼻下(人中)の長さなどさまざまな要素を考慮した、その人の顔貌と年齢にあった歯列矯正を行う必要があります。
当院で行う30歳から必要になる歯列矯正の顔貌分析
歯列矯正で老け顔にならないための対策と方法
口元を下げすぎて老け顔にならない方法
口元を下げすぎてしまう場合、大抵は歯を抜いた場合に起こります。もちろん、どうしても歯を抜く必要がある場合はしかたがありませんが、そもそも抜かない方法はないのかをまず第一に考え審査診断を行い、判断する必要があります。
当院では、歯を抜かない方法として、インビザライン(マウスピース矯正)による奥歯を後退させてスペースを作る方法や、IPRやTADsと呼ばれる手法をご用意しております。
これらの手法を用いることで、本来歯を抜かなければ治療できない患者様も、できるだけ歯を抜かずに歯列矯正を行うことが可能です。
ほうれい線ができるのを防ぐ
ほうれい線の理由は口元を急激に下げすぎたことによる、ハリの失いもありますが、それ以外にも、発生する理由はいくつかあります。
矯正中の歯の動きによって、噛み合わせが不安定になり、かつ、移動の痛みもあるのでよく噛めない時期があります。それによって筋肉が衰え、ほうれい線が出る場合があります。
長期間の矯正治療による、加齢変化によるものもあります。
まずは、口元を下げすぎないように、セファロ分析などの審査診断を行い、適切な位置に歯を移動させることが重要です。そして、矯正後にしっかりと噛めるようになればある程度は筋肉の貼りもでてくるので改善される場合もあります。
歯列矯正した歯を元に戻すことはできるの?
今の状態によりますが、元に戻すことは難しく、特に抜歯や骨切をしている場合は完全には戻らないと思っていただいた方がいいでしょう。例えば抜歯をした場合、元に戻せたとしてもその抜いたスペースは、詰め物やインプラントなどで補わなければいけません。
もちろん中には元に戻せる(再治療ができる)ケースもありますが、正直多くはないです。当院でも泣いて来られる患者様がいらっしゃいます。お力になりたいのは山々ですが、一度矯正治療を完了してしまった歯列は私でも完全に元に戻す事は困難です。
ただし、再矯正治療を行い、被せ物や詰め物を駆使すれば今の条件でもできることは多くあります。でもまずは、そういった後悔をしないよう、歯科医院選びを慎重に行なってください。
老け顔になった後にできることは?
歯列矯正で老け顔になってしまった場合、まずは悪化しない様にすることが大切です。落ち込んでしまって、お肌の手入れや治療途中で何もしなくなってしまうと、状態は悪くなるばかりで決して良くはなりません。老け顔になるその他の要因を自ら作り出すことになります。
全てではありませんが、状態によっては悪化を抑える・もしくは緩和させることができるかもしれませんので、諦めずにケアをしましょう。そして何よりもまずはプロである歯科医師に相談しましょう。
1.正しいスキンケア
肌のトラブルはより一層老け顔にさせます。
正しいスキンケアは肌トラブルを防ぐのにとても有効ですので、しっかりケアを行いましょう。
2.マッサージをする
口元周り、ほうれい線など、血行を良くするようにマッサージをしましょう。
リンパに沿って老廃物を流し、硬くなった筋肉をほぐすことで、改善されることがあります。
しかしながら根本的な解決には至りませんので、あくまでも「一時的な緩和」と割り切った方がいいでしょう。
3.禁煙
喫煙は血流を悪くするだけでなく、細胞をも壊してしまいます。
老化を一気に進めることになりますので、タバコはやめましょう。
4.食いしばり癖を治す
食いしばりなどの歯を強く噛み締める行為は、血管を圧迫し血流を悪くする要因の一つとなります。
また、顔の筋肉が引っ張られることで皮膚が伸びてしまい、弛みやほうれい線ができやすくなります。
5.姿勢を正す
姿勢が悪い状態が続くと、全身の筋肉が緩む要因となります。
それは顔の筋肉も例外ではありません。そして、噛み合わせも姿勢に大きく影響します。
歯列矯正後は噛み合わせが矯正前と違うため、姿勢にも影響が出やすいです。
6.メイクや髪型を工夫する
根本的な解決が難しい場合、女性であればメイクを工夫することで老け顔に見せないということができます。男性の場合はメイクをする方は少ないですが、髪型を工夫することなどで若々しさを演出できます。
歯列矯正後は噛み合わせが矯正前と違うため、姿勢にも影響が出やすいです。
7.歯周病予防をする
30代以上の8割は歯周病と言われています。歯周病は歯の土台となる骨を溶かすため、歯自体を失う要因になります。(なんと歯を失う原因の第一位です)
また、歯が抜けるまではいかなくとも、歯肉が大きく下がり歯が長く見えてしまい、さらに老け顔となってしまいます。
8.再度歯列矯正をする
再度歯列矯正を受けるという手段もありますが、しかしながら前述の通り、これはかなり難易度が高い方法です。
特に抜歯をしている場合などは、元に戻すことは非常に困難です。もちろん多くはないですができる場合もあります。
老け顔の人が歯列矯正で若返る?
歯列矯正で老け顔になってしまうパターンもありますが、逆に老け顔だから歯列矯正で若返りたいという方もいます。
今まで挙げてきた要因や対策など注意をすれば、もちろん歯列矯正で若返ることは可能です!しっかりとゴールを見据えて治療をすれば、口元は美しくなります。
そして美しい口元は人を若々しく見せます。 歯列矯正はどこも同じではありません。重要なのは 「どこで歯列矯正を受けるか」です。
経験・知識・技術・実績を見極めて治療することがとても大切です。
当院の矯正治療の実績について
1.インビザラインプラチナプロバイダー認定医
当院で扱うマウスピース矯正は全世界1,700万人が使用している「インビザライン」です。院長の岩下はそのインビザラインの認定医でもあり、その実績が認められています。
インビザライン『プラチナプロバイダー認定医』とはインビザライン治療(マウスピース矯正)の年間症例数が多いインビザライン認定医に与えられる称号であり、この写真はそのドクターに特別に与えられる盾です。
2.日本審美学会の認定医
岩下は日本審美学会の認定医でもあり、審美歯科の領域でも非常に卓越した技術を持ち合わせています。
矯正歯科と審美歯科、何の関係がとお思いですよね?歯科は何かの分野だけで完結するわけではありません。虫歯治療もありますし、歯を削ったならば被せ物もします。
せっかく歯列矯正で歯並び自体が綺麗になっても、必要な被せ物が粗末な物だと本末転倒ですよね。10年以上審美歯科を追求しセンスを磨いてきた岩下だからこそ、美しい歯並びに合わせた最高の被せ物をつくることができます。
写真の訓練も被写体を注意深く観察し、その被写体が最高に輝く瞬間をカメラに収めます。
歯列矯正も審美歯科も、同様に最高の笑顔と輝きが出現するようによく考える必要があるのです。
まずは歯科医院選びから間違えないようにしてください。
3.難症例含む歯列矯正500件以上の経験と実績
当院では難症例も含めて歯列矯正治療で500以上の経験があります。これは単純計算で、3日に1人、難症例の治療を開始しても6年はかかる数であり、簡単に出せる数字ではありません。
ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに多くの実績があり、様々な症状の歯並びを治療してきました。その一部ではありますが、症例をご紹介いたします。