歯列矯正をしてブサイクになった?と感じる人がいるのはなぜなのでしょうか?
『歯列矯正をする前よりブサイクになったんです。元に戻せますか?』
長く歯科をしているとそういった方に出会うことが稀にありますが、多くの場合、次の10の原因に大別されます。そして、そのようなことにならないためにはどうすれば良いのか?
気をつけるべきポイント、クリニックの選び方など、何を基準に歯列矯正を選択すれば良いのかを事前に皆さんに知っておいて頂きたい。歯列矯正はあなたの幸せのための治療です。正しい知識をもって、歯列矯正を行い、あなたが幸せになる歯列矯正を選びましょう。
【著者・執筆者情報】
インビザライン(マウスピース矯正)
プラチナ認定ドクター
院長紹介・経歴についてはこちらから
目次
- 1 歯列矯正後の見た目の変化に不安を感じている方へ
- 2 歯科矯正でブサイクになってしまった15の原因
- 2.1 1.口元が下がりすぎてしまい、失敗で老け顔になってしまった?
- 2.2 2.ほうれい線がくっきりで老け顔になった
- 2.3 3.赤唇が薄くなってしまって老け顔になった
- 2.4 4.歯列矯正をして『出っ歯』になってブサイクになってしまった!
- 2.5 5.面長になった
- 2.6 6.口が閉まらなくなった
- 2.7 7.ガミースマイルになってしまった
- 2.8 8.ブラックトライアングル(歯のすきま)が目立つようになった
- 2.9 9.皮膚がたるんでしまいブサイクになってしまった
- 2.10 10.歯の色や形のバランスが悪くなってしまった
- 2.11 11.笑顔の左右差が目立つようになった
- 2.12 12.口唇の形が変わってしまった
- 2.13 13.顔の縦横比のバランスが崩れた
- 2.14 14.表情の作り方が分からなくなった
- 2.15 15.治療の選択肢がそもそも少なかった
- 3 歯列矯正ブサイクになった原因ベスト3
- 4 歯列矯正でブサイクになる可能性が高いケース
- 5 歯列矯正でブサイクにならないための対策と方法
- 6 歯列矯正後の印象の変化|患者様の本音
- 7 歯列矯正でブサイクにならないためには
- 8 歯列矯正でブサイクになってしまったら
- 9 必ず知識・技術・経験のある歯科医院で治療を!
- 10 50代の歯列矯正|おじさん、おばさんだからこそ矯正治療をおすすめする理由
- 11 マウスピース矯正で出っ歯は治る?具体的な治療法や注意点、治療費用を解説
- 12 マウスピース矯正ができない8つの例|当てはまらないかチェックしてみましょう
- 13 ご質問にお答えします!
- 14 歯列矯正でブサイクになることを避けるための術前チェックリスト
歯列矯正後の見た目の変化に不安を感じている方へ
歯列矯正による見た目の変化は、多くの方が期待と不安を同時に抱える要素です。特に治療開始前は『理想の歯並び』をイメージするものの、治療途中や治療後の変化に戸惑いを感じる方も少なくありません。
まず理解しておきたいのは、歯並びの変化は顔全体の印象に影響を与えるということです。特に口元の位置が変わることで、鼻や顎との相対的なバランスが変化します。
これは決してマイナスな変化だけではありません。むしろ、多くの場合は調和の取れた自然な表情へと近づいていきます。
ただし、この変化に慣れるまでには一定の時間が必要です。また残念ながら患者様にとってマイナスな方向に顔貌が変化してしまうこともあり得ます。
そのため、治療開始前に担当医から予想される変化について十分な説明を受け、ご自身の願望にどのような変化が起きるのか理解しておくことが重要です。
歯科矯正でブサイクになってしまった15の原因
1.口元が下がりすぎてしまい、失敗で老け顔になってしまった?
矯正治療を行うにあたって、口元の突出度、すなわち前歯の出ている度合は非常に重要です。よく聞く『eライン』を参考に自分の口元を見てみてください。口元がでている人、いわゆる『口ゴボ』や『出っ歯』といわれる人の原因は主に3つに分かれます。一つに、歯が前にでている。二つに、顎を前にでている。三つに、唇が分厚い。それによって歯列矯正での歯の動かす方法が変わってきます。
歯が前に出ているから単に後ろに下げれば良いというわけではありません。前歯を下げすぎては、その前にある口唇も下がりすぎてしまい、口元が老人様顔貌、すなわち老け顔になってしまいます。
2.ほうれい線がくっきりで老け顔になった
口元を下げすぎや、表情筋が衰えたり、口元のハリを失ってしまったりすると小鼻から口の両側を通り、あごに続くシワ『ほうれい線』ができます。これには年齢も大きく関係してきますが、前歯を後退させることによって、口唇が後退し、口輪筋のハリがなくなることによってほうれい線が目立つようになります。
3.赤唇が薄くなってしまって老け顔になった
前歯を後退させすぎると、口唇も後退すると同時に赤唇も薄くなってしまう場合もあります。赤唇が薄くなると若々しさがなくなってしまい老け顔になってしまうことがあります。そのようなことにならないために前歯を下げすぎない注意が必要です。
4.歯列矯正をして『出っ歯』になってブサイクになってしまった!
こんなことがあるのかと耳を疑ってしまうような話ですが、無理な歯列矯正を行うと出っ歯に場合があります。どのような無理があったかというスペースがないガタガタ歯並びを無理に並べた場合、歯が前へでてしまう場合があります。 部分矯正に起こりうることが多く、スペースを計算せずに歯列矯正を行うと歯列のアーチを大きくして歯を並べるので、歯が前へでてしまいます。
5.面長になった
もともと鼻下が長い人は注意が必要です。前歯を後退させて、引っ込めすぎると、鼻下が長くなって、いわゆる面長に見えてしまう場合があります。
多くの場合、あとで皮膚のハリや筋肉などの動きも馴染んで違和感はなくなるのですが、事前に予測できる場合は前歯の後退量を考慮して歯列矯正を行う必要があります。
前歯が出ていたことで、鼻下が持ち上げられていた状態から、前歯を引っ込めると鼻下が下がりさらに長く、広くなります。これが、ご本人の要望、好みと違った場合は、歯列矯正をして後悔することになります。
6.口が閉まらなくなった
奥歯の噛み合わせをコントロールできない場合、奥歯が先にあたり、前歯が開いてしまう、いわゆるオープンバイトと呼ばれる状態になってしまう場合があります。
この場合、口を開けているような状態になり、閉じようとすると、顎に梅干しのような『しわ』ができてしまう場合があります。
7.ガミースマイルになってしまった
歯の角度や位置によっては、歯列矯正前はガミースマイルではなかったのに、治療終了していると歯茎が見えるようになっていた、すなわちガミースマイルになってしまったという人がいます。
その対策としては、治療計画に圧下という、歯を上にあげる力を加えておくことです。それでも限界はあるので、できるだけガミースマイルを防ぐときは、TADSと言われる小さなピンを歯茎に入れる場合もあります。
8.ブラックトライアングル(歯のすきま)が目立つようになった
そもそも歯は三角形であり、きれいに並べると歯茎に近い部分は歯と歯は接触していません。そこで歯茎が弱く、歯周病の方は、歯列矯正によって歯並びを並べると歯に隙間があいているように見える場合があります。通称ブラックトライアングルといいます。
対策としては、矯正中に歯の隙間をコントロールするときに、隙間が多くできると予想される箇所を中心に削除し、ブラックトライアングルを減らすことができます。
9.皮膚がたるんでしまいブサイクになってしまった
矯正治療中は噛む回数が減少することで筋肉が衰えてしまい、皮膚がたるんでしまうケースが見受けられます。
例えばワイヤー矯正だと、装置(ブラケット)の脱離を気にし、痛みや清掃性の悪さ(歯磨きのしにくさ)も相まって柔らかいものを食べる事が多くなります。
それによって、噛む回数が減り、咬筋や口周りの筋肉が緩み、皮膚のハリがなくなったように見える場合があります。
マウスピース矯正といった痛みが少なく清掃性の良い治療法も選択肢の一つですし、治療後にしっかりと噛めるようになると、再び筋肉が戻り、ハリも戻る場合もあります。ちなみに1年ぐらいで戻ることが多いです。
10.歯の色や形のバランスが悪くなってしまった
歯列矯正によって歯並びは綺麗になったものの、かえって歯の色や形の違いが目立つようになってしまうケースがあります。これは八重歯の方など、重なっている歯が整列することで、一本一本の歯の特徴が明確になるためです。
特に前歯の大きさや色の違い、歯の形状の個体差が気になる方が多くいらっしゃいます。また、過去の詰め物や被せ物の色が周囲の歯と調和していない場合、歯並びが整ってかえって目立ってしまうことも。
対策としては、矯正治療の終了後にホワイトニングやセラミックなどの審美治療を組み合わせることで改善が可能です。これらの治療の必要性についても加味して、矯正治療前に歯の色や形の違いが大きい場合は、担当医と最終的な見た目について十分に相談しておくことをお勧めします。
11.笑顔の左右差が目立つようになった
歯列矯正によって歯並びは整ったものの、かえって顔の左右差が目立つようになったという声を聞くことがあります。人の顔には誰でもわずかな左右差がありますが、歯並びが整うことで、その非対称性が強調されて見えることがあるのです。特に気になるのが口角の上がり具合や、笑顔になった時の頬の膨らみ方の違いです。これは、長年の癖で左右の表情筋の使い方に差があることが原因となっています。
また、顎の位置が変化することで、元々あった顔の左右差が見えやすくなることも。ただし多くの場合、時間とともに新しい歯並びに合わせて表情筋の使い方が自然と調整され、左右差は目立たなくなっていきます。
気になる場合は、表情筋のトレーニングや、顔のマッサージなどで改善を図ることも可能です。
12.口唇の形が変わってしまった
歯列矯正による前歯の位置変化は、必然的に口唇の形状にも影響を与えます。特に出っ歯の治療で前歯を後退させた場合、口唇の厚みや形が大きく変化することがあります。
具体的には、上唇が薄くなったように感じたり、口角の位置が変わったように見えたりすることがあります。これは、前歯によって支えられていた口唇の形状が、歯の位置変更に伴って変化するためです。
また、口輪筋と呼ばれる口の周りの筋肉の緊張度も変化するため、普段の表情や話し方にも影響が出ることがあります。ただし、これらの変化の多くは、3ヶ月〜6ヶ月程度で口唇の筋肉が新しい歯の位置に適応し、自然な形状を取り戻していきます。
気になる場合は、口唇マッサージや表情筋トレーニングを行うことで、より早い適応を促すことができます。
13.顔の縦横比のバランスが崩れた
歯列矯正による顎の位置修正は、顔全体のプロポーションに思いがけない影響を与えることがあります。特に上下の歯の噛み合わせを大きく変更する場合、顔の縦の長さや横幅のバランスが変化する可能性があります。
例えば、受け口の治療で顎を後退させると顔の横幅が狭く見えたり、反対に出っ歯の治療で前歯を引っ込めると顔が縦に長く感じられたりすることも。
これらの変化は、治療前のシミュレーションである程度予測できますが、実際の印象は個人差が大きいのが特徴です。重要なのは、治療前に担当医とよく相談し、予想される変化について具体的なイメージを共有することです。
14.表情の作り方が分からなくなった
歯並びが大きく変わることで、今までの表情の作り方が通用しなくなり、戸惑いを感じる方は少なくありません。特に笑顔の作り方や、カメラに向かっての表情作りに悩む声が多く聞こえます。
これは、長年かけて無意識に作り上げてきた表情のパターンが、新しい歯並びに適応できていないことが原因です。
また、矯正装置の装着中は口元を意識しすぎて、かえって表情が硬くなってしまうことも。しかし、これは一時的なもので、通常3ヶ月〜6ヶ月程度で自然な表情を取り戻すことができます。
慣れるまでの間は、鏡を見ながら表情の練習をしたり、写真や動画で自分の表情をチェックしたりすることをお勧めします。また、「作ろうとする表情」ではなく、自然な会話や笑顔を心がけることで、より早く新しい表情を身につけることができます。
15.治療の選択肢がそもそも少なかった
昨今ではマウスピース矯正をする歯科医院がとても増えました。その背景としては知識や経験がなくても簡単に導入できてしまうからです。
最初の診断や計画作成は歯科医師が行うため、歯列矯正の知識があれば問題ないのですが、そうでない場合は最終結果に大きな差が出てきます。
さらに、マウスピース矯正もワイヤー矯正も、得手不得手な治療があります。マウスピース矯正だけでなく、ワイヤー矯正の経験・実績がある総合的な判断ができる歯科医師のもとで治療を受けられることをおすすめします。
以上のことから、治療の選択肢が少ない歯科医院ではなく、総合的に判断ができる歯科医院で治療をしていれば、もしかしたらブサイクにはならなかったかもしれません。
歯列矯正ブサイクになった原因ベスト3
上記のような理由で、『歯列矯正でブサイクになった』と感じる人は残念ながらいらっしゃいます。その中でも最も多い原因ベスト3をさらに詳しく述べたいと思います。
1位:歯列矯正で口元が下がりすぎた
当院で一番多いのは、口元さがりすぎたと感じで来院される方々です。その方々には特徴があります。その特徴を知っておくと歯列矯正で後悔することは減ります。
①もともと下顎(オトガイ部)がでている
これは、下顎の軟組織、すなわちオトガイ部がでている場合が多く、一見、骨格的な骨の位置を診るセファロ分析では正常に見えますが、実際にEラインを見るとかなり口元が下がったように見えるので注意が必要です。
②歯並びだけが気になっていたのに、歯を抜いてしまった場合
口元を閉じた時は気になっておらず、歯並びだけが気になっているのであれば、できるだけ歯を抜かないようにしましょう。本当に重度のガタガタ歯並びやガチャ歯でないかぎり、歯を抜くと口元は下がります。
ではどうやって歯を抜かずに治療するのか? そういった場合、TADSと呼ばれる補助的なミニスクリューを用いて歯を後退させ、さらに、歯と歯の間をスライスするIPR(別名ストリッピング)を行い、スペースを確保し、ガチャ歯などを治療します。
>>ガチャ歯・ガタガタ歯並び(叢生/乱杭歯/八重歯)の原因と最適な治療法についてはこちら
2位:歯列矯正で出っ歯になった
1位とは逆に、矯正をした後に口元が出っ歯になった、もしくは口元をもっと下げたかった、と思われる方が多いです。
よくあるのが、2番目の側切歯が中に入っていた場合に歯を並べると、今までよりも歯が多く見えるので、前歯が目立つようになります。よって歯が出たように見える場合があります。
これは実際に真ん中の歯、すなわち中切歯の位置が変わっていなくてもそう見える場合があります。そのひとの好みの問題もあります。もしくは、実際に、スペースが確保できずに、無理に並べた場合、歯が前にでてくる場合もあるので、注意が必要です。
3位:自分の思っていたのと違った
矯正治療とは、噛み合わせや、歯の位置を正常な範囲に移動する治療です。
この正常な範囲とは、詳しくいうと『平均』にもっていくことです。歯科医学における平均とは、噛み合わせや骨格的な問題を解決し、長期的に安定し、健康にお食事ができることを目指します。
しかし、残念ながら、その平均があなたの好みとは違う場合があります。 平均から、前歯が出ていても、その顔が好きな人もいれば、出ていると感じない人もいます。
これらを解決する方法は『自分がどうなりたいかを前もって歯科医師に伝えておくこと』が重要です。歯科医師もしっかりと治療した後にブサイクになったと言われるのは非常につらくお互いにとってこんな悲しいことはありません。 お互いにゴールを確認しあった後に治療を進めることをおすすめします。
まずは、しっかりと診てくれるクリニックに行って相談してみましょう。 当院は無料カウンセリングもございますので、お困りの方はご相談ください。 その他にも以下のページでは後悔しないためのポイントを述べておりますので参考にしてください。
>>歯列矯正をやらなきゃよかったと後悔しないための10のポイント
歯列矯正でブサイクになる可能性が高いケース
歯列矯正による見た目の変化は、個人の骨格的特徴や年齢によって大きく異なります。
特に注意が必要なのは、以下のようなケースです。
◆もともと顎の骨格に左右差がある場合:
歯並びを整えることで非対称性が目立ちやすくなることがあります。
◆40代以降の方の場合:
口元周りの筋肉や皮膚の弾力性が若い世代と比べて低下しているため、歯の位置の変化に伴う軟組織の適応に時間がかかります。特に前歯を大きく後退させる治療を行う場合、口元のボリュームが急激に減少することで、予期せぬ印象の変化を感じることがあります。
◆歯周病の既往歴がある場合:
治療による歯肉の退縮リスクが高まり、歯が長く見えるようになることがあります。
これらのリスクは、適切な事前診断と治療計画の立案により、最小限に抑えることが可能です。また例えば歯肉が退縮した際には、歯肉の移植などの適切な治療を行うことで、対処することが可能です。
当院ではこのようなリスクに備えて、対処法となる治療を各種ご用意しておりますので、安心して歯列矯正治療を受けていただけます。
歯列矯正でブサイクにならないための対策と方法
①口元を下げすぎて老け顔にならない方法
口元を下げすぎてしまう場合、大抵は歯を抜いた場合に起こります。もちろん、どうしても歯を抜く必要がある場合はしかたがありませんが、そもそも抜かない方法はないのかをまず第一に考え審査診断を行い、判断する必要があります。
当院では、歯を抜かない方法として、インビザライン(マウスピース矯正)による後ろの歯をさらに後ろに送る方法や、IPRやTADsです(後述で説明しています)。これらの手法を使用すればできるだけ歯を抜かずに歯列矯正を行うことができます。
歯を抜かない歯列矯正
1.奥歯を引っ込めて、スペースをつくり、前歯を引っ込める
口ゴボを治療するにあたって、前歯を引っ込めるためには奥にスペースが必要です。そのために、奥歯をさらに奥へ後退させる方法があります。インビザライン (マウスピース矯正)による歯列矯正はその動きが得意な矯正器具であり、歯を抜く可能性が低くなります。
ただし、歯を抜く歯列矯正と比べると、限界はあります。
歯のガタガタの程度や顎の広さにもよりますが、基本的に上下の顎で限界は異なり、上顎では3㎜、下顎では2㎜程度が奥歯を後方へ移動できる限界とされています。
さらに、次で説明するIPRと呼ばれる歯と歯の間を削りスペースを確保する方法をコンビネーションで併用すると歯を抜かなくても前歯を後退させる範囲が広がります。
どうしても歯を抜きたくないという方は、上記の二つにさらに、TADsと呼ばれる小さなピンのようなものを歯茎に(正確に顎の骨)挿入し、そこから後方にゴムがかければ後方移動の限界は大きくなり、歯を抜かないで口ゴボを改善できる可能性は上がります。
2.歯と歯の間を削るIPRで口ゴボ改善のスペース確保
歯列矯正でよく行われる治療の一つにIPRとよばれる方法があります。通称ストリッピングとも呼ばれ、歯と歯の間を極細のバーや紙、金属のヤスリで一つのコンタクトにおいて0.1㎜~0.5㎜ほど、切削しそれらを多数することによって歯を後方移動させるスペースを確保することがよくあります。
この処置は基本的に0.5㎜が限界とされています。それ以上削ると神経のある歯では、後年に、しみてきたりする可能性があります。
逆にいうと、0.5ミリまでは安全に削ることができ、歯列矯正ではごく普通に行う治療なので、安心してください。 当院では、歯を抜きたくない患者様が多く、その要望にお応えするために、奥歯をさらに奥に移動させる①の方法とIPRを併用し、さらに、TADsも使用することがあります。
3.TADSとは
TADSとは歯を動かす補助器具のこと指し、抜歯する可能性を少なくしたり、動かしにくい歯を動かしたりと、歯列矯正には必須の器具です。
数mmの長さのピン(ミニスクリュー)を顎の骨に埋入し、そこにゴムをかけて歯を動かします。埋入の際は少量の麻酔をして、数分ほどで入れる事ができます。
必要がなくなれば簡単に抜くことができ、痛みはほぼなく麻酔も必要ないほどです。
当院ではこのTADSを使用することによって、できるだけ抜歯しなくて良い治療方法を選択しております。
歯を抜く歯列矯正
口ゴボの人で前歯を下げる量が多い人は、残念ながら、歯を抜く必要があります。上記で説明した、方法でも前歯を引っ込めるスペースを確保できない場合は、前から数えて、4番目や5番目の第一小臼歯や第二小臼歯を抜く場合が多いです。
これらの歯を抜くと7mm~8mmほどのスペースを確保できるので、かなりのスペースを確保でき口ゴボを改善できます。
しかし、この方法を選択するのは、最終的な方法で、できれば、上記で説明をした歯を抜かない歯列矯正の、臼歯の後方移動、IPR、TADsを第一選択としましょう。まずはセファロ分析(後述)をしっかりと行い、本当に抜歯が必要かどうかの診断をしっかりと行いましょう。
②ほうれい線の防ぎ方
ほうれい線の理由は口元を急激に下げすぎたことによる、ハリの失いもありますが、それ以外にも、発生する理由はいくつかあります。
矯正中の歯の動きによって、噛み合わせが不安定になり、かつ、移動の痛みもあるのでよく噛めない時期があります。それによって筋肉が衰え、ほうれい線が出る場合があります。
長期間の矯正治療による、加齢変化によるものもあります。
まずは、口元を下げすぎないように、セファロ分析などの審査診断を行い、適切な位置に歯を移動させることが重要です。そして、矯正後にしっかりと噛めるようになればある程度は筋肉の貼りもでてくるので改善される場合もあります。
③歯列矯正をして出っ歯になるのを防止
これを防止するには、ディスクレパンシーとよばれるスペースをしっかりと分析を行い、顎のスペースに今ある歯並びがおさまるかの計算が必要です。
他院からの相談に、見た瞬間にスペースが足りずに無理やり歯列を並べようとされいてるケースが見受けられます。特に部分矯正に多く、そのような場合、部分ではなく、全体矯正で治療をする必要があります。
クリニックを選ぶ際には必ず、このスペースを計算できる歯科医院を選ぶ必要があります。
歯列矯正後の印象の変化|患者様の本音
歯列矯正による印象の変化は、思いがけない形で日常生活に影響を与えることがあります。
多くの方が経験するのが、職場や学校での反応の変化です。特に接客業や営業職の方は、話しやすさや笑顔の印象が改善することでコミュニケーションがスムーズになったという声が多く聞かれます。
一方で、急激な印象の変化に戸惑いを感じる方もいらっしゃいます。例えば、長年のコンプレックスだった出っ歯が改善されることで、かえって表情が硬くなってしまうといった声も。また、治療期間中は装置の装着や違和感により、一時的に表情が不自然になることも。
ただし、これらの変化の多くは一時的なものであり、新しい歯並びに慣れることで、より自然な表情を取り戻すことができます。重要なのは、これらの変化を前向きに捉えて、自信を持って過ごすことなのです。
歯列矯正でブサイクにならないためには
矯正歯科クリニックの選び方6つポイント
- セファロ分析を含む矯正前の検査をしっかりと行なってくれる
- 矯正治療だけでなく虫歯や歯周病などトータルで治療がみてくれる
- 歯列矯正、治療のメリットデメリットをわかりやすく説明してくれる
- 自分が通院しやすく、気軽に相談できる
- 緊急時にしっかりと対応してくれる
- 治療が終了したあとも、メインテナンスで継続的に診てもらえる
❶セファロ分析を含む矯正前の検査をしっかりと行なってくれる
歯列矯正に必要な分析の一つにセファロ分析があります。これは、頭蓋骨(頭)に対して、 顎や歯、そして唇などがどこに位置するかを分析する資料であり、矯正治療には必須の資料となります。どのぐらい歯を後退させるべきか、eラインをどうすべきかなど、あなたの未来への歯列や横顔の指標となります。矯正診断にはセファロ分析は必須です。セファロ分析をしっかりと行なってくれる矯正歯科クリニックを選びましょう。
❷矯正治療だけでなく虫歯や歯周病などトータルで治療がみてくれる
矯正治療を行う際に、治療前に虫歯治療や歯周病治療は必須です。矯正中に虫歯などで歯を大きく削ったり、神経の治療を行うと治療期間が大きく伸びるだけでなく、治療方針も変更になる場合もあります。
また、歯周病の人は場合によっては歯が抜けてしまうことも、考えられます。しっかりと、口腔内全体の審査診断を行える歯科医院を選びましょう。
当院は審査診断の際に、セファロ分析はもちろんのことCT撮影も行い、歯周病や虫歯、神経を抜いた歯の根の先の部分まで分析を行いますので安心しておまかせください。
❸歯列矯正、治療のメリットデメリットをわかりやすく説明してくれる
治療を行うにあたって、メリットはもちろんですが、デメリットすなわち副作用もかならず治療なのであります。
まずは、あなたの歯列矯正でどんな治療が必要で、どのぐらい期間がかかるのか、何に気をつけなければならないのかを説明してもらいましょう。
お口の中の状態は人によって千差万別です。あなたにとって最適な治療方法、そして、注意点をしっかりと説明してくれる歯科医院を選びましょう。
❹自分が通院しやすく、気軽に相談できる
歯列矯正は、数ヶ月で終わる場合もあれば、2年前後に及ぶ場合もあります。ただ、インビザライン矯正(マウスピース矯正)の通院は、1ヶ月〜2ヶ月に一度の来院になるので、そこまで大変ではないと思われます。
まずはあなたが無理なく、確実に通えるクリニックを選択しましょう。そして、まずは無料相談にいかれて、先生だけでなくスタッフにも気軽に相談できる雰囲気なのかを知ることからはじめましょう。
❺緊急時にしっかりと対応してくれる
緊急時にトラブル対応を迅速にしてくれるクリニックを選ぶのも重要な選択基準の一つです。痛みや、マウスピースを無くしてしまったり、フィットが悪くなりあわなくなったりする場合もあります。
当院はクリニックが空いている場合はすべて院長がそのトラブルに対して迅速に対応します。
マウスピースを紛失してしまった場合も、当院には簡易的なマウスピースを作製できますい、最終的な模型もデータで保存しているの3Dプリンターで模型を再作製することも可能です。安心しておまかせください。
❻治療が終了したあとも、メインテナンスで継続的に診てもらえる
矯正治療は終了した後に、後戻りを防止するための『保定装置(リテーナー)』を装着する必要があります。矯正治療を行なったあとは、噛み合わせや歯の周りの組織が不安定なので、歯を留めておく装置が必要です。それが保定装置です。
保定装置には大きく2種類存在し、歯の裏にごく細のワイヤーで固定するボンディングリテーナーと取り外し可能なマウスピースリテーナーがあります。
前歯に被せ物がある場合はマウスピースリテーナーを選択することが多いです。これらのリテーナの状態のチェックなどを含めて年に数回はメインテナンスを受けるようにしましょう。 せっかく綺麗に歯列矯正をした口元をキープするため必須となります。
当院では年に3回、すなわち4ヶ月に1度のメインテナンスを行なっております。
歯列矯正でブサイクになってしまったら
その後の対処として出来ることはあるの?
- 治療された歯科医院へまずは相談
- セカンドオピニオンを受ける
- ケア・メインテナンスを行う
❶治療された歯科医院へまずは相談
まずは歯列矯正をされた歯科医院へ相談してみましょう。
もしかしたら、再治療をしてくれる場合もあります。
ただし、多くの場合は望めませんので、過度の期待はしないでおきましょう。
可能かどうかはさておき、まずは相談です。
❷セカンドオピニオンを受ける
他院へのセカンドオピニオンを受けてみましょう。何がブサイクになった原因なのか、客観的に判断できるのが利点です。
しかしながら、歯列矯正の再治療はとても難易度が高く、できない場合もありますが、歯科医師によっては今の条件のもと、できるだけのことをしてくれる場合もありますのでまずは一人で悩まないで相談しましょう。
❸ケア・メインテナンスを行う
まずは、これ以上悪化する(当人の感覚で言えばブサイクになる)ことだけは防がなければいけません。
気持ちが落ち込み口元を見たくない気持ちもわかりますが、それで治療を途中で放置したり、ケアをおろそかにしたりすると余計に悪くなってしまいます。
ワイヤー装置をつけたまま、何年もそのままの方や、マウスピースをはめないで途中で治療をやめてしまうと矯正治療前よりも悪くなってしまいます。口臭の原因にもなりますし、虫歯や歯周病にもなります。歯周病が進めば歯茎が下がり、骨が減ります。
歯列矯正をした医院でなくても構わないので、メインテナンス(クリーニング)だけは絶対に行きましょう。
歯列矯正後の「ブサイク」は一時的な場合も
歯列矯正による見た目の変化は、決して治療直後の状態で判断すべきではありません。多くの場合、以下のような経過をたどります。
治療直後は、歯の位置の変化に口腔周囲の筋肉や軟組織が追いついていないため、表情が不自然に感じられることがあります。しかし、3ヶ月程度で口元の筋肉が新しい位置に適応し始め、表情も自然になってきます。半年後には、多くの方が新しい歯並びに慣れ、自然な表情を取り戻せるようになります。
特に、笑顔の印象が大きく改善するのもこの時期です。1年後には、歯列の安定とともに、口元周りの筋肉や軟組織も完全に適応し、より自然で調和の取れた表情となります。ただし、これはあくまでも一般的な経過であり、個人差があることには留意が必要です。
歯列矯正後には定期的なメンテナンスを受けながら、焦らず経過を見守ることが大切です。
必ず知識・技術・経験のある歯科医院で治療を!
一口に矯正歯科治療が必要と言っても、口ゴボ(出っ歯)やガチャ歯(叢生)やすきっ歯、八重歯や受け口のように実に様々な症状があり、そして原因があります。また、その中でも軽度や重度、どの装置を使うか、抜歯が必要かなど、人により状態はまるで違うのです。
それらの症状に対応し、歯並びを改善していくには知識・技術・経験が必要不可欠であり、どれが欠けても成り立ちません。覚えておいていただきたいのは、「矯正治療は一度してしまうと元に戻すことは非常に困難」ということです。
それで苦しんでいる方も実際にいますし、そういった相談も後を経ちません。既に矯正治療をされた状態だと、残念ながら私でも治すことは難しいのです。知識・技術・経験の全てが揃っている歯科医院で必ず治療をしてください。
当院では様々なケースを治療し改善してきましたので、目安になるかわかりませんがその一部をご紹介いたします。
ご質問にお答えします!
- 歯列矯正でブサイクになってしまったので元に戻したいのですが治せますか?
- リテーナー(保定装置)を外すと元に戻せますか?
- もう1度矯正治療をすること自体は可能ですか?
- 自分で歯を動かそうとしているのですがどうすれば早く動きますか?
- 歯列矯正後に噛み合わせが悪くなったのはなぜ?
- セカンドオピニオンは可能ですか?
- 治療途中でこちらに転院は可能ですか?
- どのくらい実績がありますか?
- 良いことばかり言って営業されそう
- 綺麗な口元になりますか?
❶歯列矯正でブサイクになってしまったので元に戻したいのですが治せますか?
状態によりますが、残念ながら完全に元に戻すことは難しいでしょう。特に抜歯や骨切をしている場合は戻らないと思っていただいた方がいいでしょう。例えば抜歯をした場合、元に戻せたとしてもその抜いたスペースは、詰め物やインプラントなどで補わなければいけません。しかしながら治療前の状態もわからないので、完全には難しいです。
もちろん元に戻せる(再治療ができる)ケースもありますが正直多くはないです。当院でも泣いて来られる患者様がいらっしゃいます。
お力になりたいのは山々ですが、一度矯正治療を完了してしまった歯列は私でも完全に元に戻す事は困難です。ただし、再矯正治療を行い、被せ物や詰め物を駆使すれば今の条件でもできることはあります。でも、まずは、そういった後悔をしないよう、歯科医院選びは慎重に行なってください。
❷リテーナー(保定装置)を外すと元に戻せますか?
矯正後の「後戻り」と「矯正前の元に戻る」はまったく違います。
後戻りとは、厳密には「矯正後」の歯並びから少し戻ることを指し、矯正前の元に戻るではありません。リテーナーをしない場合、結果として更に見た目が悪化する(よりブサイクになってしまう)ことも十分に有り得ますし、噛み合わせの不具合が起こり、最悪の場合は生活に支障が出る場合もありますので絶対におやめください。
❸もう1度矯正治療をすること自体は可能ですか?
可能かどうかで言えば可能です。厳密に言えば戻すわけではなく「再治療」になります。しかしながら、再度の矯正で完全に改善されるかどうかは分かりません。
何が原因で、どうブサイクになったのかの原因をまず把握し、そこからどうすればご自身の満足できるお顔になるのかを共に相談します。
❹自分で歯を動かそうとしているのですがどうすれば早く動きますか?
絶対におやめください。矯正治療はマウスピースだろうがワイヤーだろうが、長い時間・期間をかけ、計画のもと動かしていきます。一朝一夕でできるものではありません。矯正治療後は特に骨に隙間がありぐらつく状態です。下手をすると抜歯となり、矯正どころの話ではなくなります。
お気持ちはお察ししますが、後悔をすることになりますので絶対にやめましょう。
❺矯正後に噛み合わせが悪くなったのはなぜ?
部分矯正によくあるケースです。見た目の改善を重視し部分矯正にした、少しでも安くしたいから部分矯正にしたなど理由は様々かと思いますが、歯列というのはそもそも全体でみるものです。状態によっては部分矯正だけで可能なケースもありますが、多くの場合は奥歯も含めた全体矯正で考えた方がうまくいきやすいでしょう。
あと、噛み合わせは矯正後、半年ほどかけて安定していきます。リハビリと同じで口の中が新しい環境に慣れるのにも少し時間がかかります。
❻セカンドオピニオンは可能ですか?
もちろん可能です。治療前の方もいらっしゃれば、治療途中に不安になって来られる方もいますし、もちろん治療完了後に来られる方もいます。
しかし、治療途中の場合は安易にお答えできないことがあります。現状通われている先生の方針やお考えによる治療であり、治療途中でその先生の治療ゴールがわからない状態で、それらを否定し転院を促すようなことは言えませんのでご理解ください。
❼治療途中でこちらに転院は可能ですか?
転院自体は可能です。ただし、前院からの治療を引き継ぐことは基本的に行いません。そもそも、各先生によって考え方も治療ゴールが異なるからです。
あと申し訳ございませんが、他院で途中であったとしても当院での費用は通常通りかかってしまう為、安易に決めずよくご検討ください。
❽どのくらい実績がありますか?
複雑な症例実績で500症例以上(単純に3日に1人の治療希望でも6年はかかる数です)の実績がございます。
もちろんマウスピース矯正もワイヤー矯正もどちらも経験豊富ですので、総合的な判断が可能です。どうぞ安心してお越しください。
❾良いことばかり言って営業されそう
当院では必ずトリートメント・コーディネーターと呼ばれるカウンセラーによるカウンセリングを行ないます。もちろん歯科医師も治療について説明をさせて頂きますが、それ以外に不安や気になること、要望があれば遠慮無く仰ってください。
矯正治療は費用も高く期間も長い治療です。無理に営業をしたところで、あなた自身が「綺麗になりたい!」と強く思わなければ続かず、意味がありません。
リスクやデメリットについてもしっかりお伝えしますので、ご自身でお決めになってください。
❿綺麗な口元になりますか?
医療ですのでもちろん100%とは言い切れませんが、なれます。 知識・技術・経験・実績のどれをとっても当院は揃っていますので、まずは無料相談で一度あなたのお悩みをお聞かせください。
歯列矯正でブサイクになることを避けるための術前チェックリスト
治療前の入念な準備と確認は、予期せぬ結果を防ぐための最も重要なステップです。以下のチェックリストに沿って、慎重に医院選びと治療計画の確認を行いましょう。
必須の検査項目の確認
セファロ分析用のレントゲン撮影
- 横顔の骨格や軟組織の分析
- 治療後の予測シミュレーション
- Eラインによる口元の位置確認
CT検査
- 歯の骨の状態確認
- 歯根の位置と方向の確認
- 顎の骨の厚みのチェック
顔貌写真撮影
- 正面からの表情分析
- 横顔のバランス確認
- 笑顔時の歯肉の見え方チェック
口腔内の総合検査
- 歯周病検査
- 虫歯のチェック
- 顎関節の状態確認
- 噛み合わせの分析
治療計画の確認ポイント
抜歯の必要性について
- 抜歯が必要な理由の明確な説明
- 抜歯による顔貌変化の予測
- 非抜歯での治療可能性の検討
治療期間と通院計画
- 予想される総治療期間
- 通院頻度の確認
- 装置の種類と交換時期
- 途中経過の確認タイミング
予測される変化の確認
- 口元の位置の変化
- 鼻下の長さへの影響
- 口唇の厚みの変化
- ほうれい線への影響
- 笑顔の印象変化
医師との相談時の確認事項
類似症例の実績確認
- Before/After写真の確認
- 年齢や症状が近い症例の経過
- 治療後の患者様の満足度
- 発生した問題とその対処法
治療中のリスク管理
- 痛みや違和感への対応方法
- 装置のトラブル時の対応
- 緊急時の連絡体制
- 定期的な経過観察の方法
治療後のケアについて
- 保定装置の種類と使用期間
- メンテナンスの頻度
- 後戻り防止の方法
- 長期的な管理計画
特に重要なのは、治療によって起こる顔貌の変化の具体的なイメージを、歯科医師と患者様の間で共有することです。単に『歯並びを綺麗にする』という漠然とした目標ではなく、横顔のバランスや笑顔の印象など、具体的な目標を設定しましょう。また、治療の各段階で確認できるポイントを明確にし、必要に応じて治療計画の微調整ができる体制が整っているかも重要です。
このチェックリストは、あくまでも基本的な確認事項です。個々の状態や希望する結果によって、さらに詳細な確認が必要な場合もあります。不安や疑問点は、些細なことでも必ず治療前に解消しておくことが、満足度の高い治療結果につながります。