歯列矯正コラム
セラミック矯正で後悔しないために治療前に知りたい10事例

セラミック矯正をしたいけど、セラミック矯正はリスクもあるって聞いた…」
「セラミック矯正をして後悔したらどうしよう…」

このような不安を抱えていませんか?セラミック矯正は比較的安価に歯列を美しく整え、歯の色もホワイトニングをしたように美しくすることができる矯正治療として、高い人気を誇っています。その反面で、より費用のかかるワイヤー矯正やマウスピース矯正と比較すると、事前に知っておくべきことが多いのも確かです。それらを知らずに治療を受けて、セラミック矯正をしなければよかったと後悔されている方もいらっしゃるでしょう。

さらに近年の美容整形ブームもあり、気軽にセラミック矯正を行う方が増加傾向にあります。しかし当院でも、他院で気軽にセラミック矯正を行い、後悔している、なんとかして欲しいという患者様を数多く対応してきました。そこで当記事では、セラミック矯正を行う前には、どんな場合に後悔しやすいのか予備知識をつけていただくため、以下の内容を解説します。

そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。

  • セラミック矯正は安くて早い代わりに歯の寿命を犠牲にしている?
  • セラミック矯正を後悔する10の事例
  • セラミック矯正で後悔するリスクを下げる5つのポイント

この記事を読めば、セラミック矯正のリスクや後悔しがちなポイントが理解でき、セラミック矯正と他の矯正治療のどちらを選ぶかの判断材料になるでしょう。
またこちらのページで、セラミック矯正のメリットやデメリット、セラミック矯正で失敗しないための注意点などをまとめました。ぜひ併せてご覧ください。

【著者・執筆者情報】

院長紹介
帝塚山Smile Design Clinic
院長 岩下 太一
みなさんのすべての心配事を考慮して治療しています。安心してお任せください。

インビザライン(マウスピース矯正)
プラチナ認定ドクター
院長紹介・経歴についてはこちらから

セラミック矯正で削った歯は永遠に戻ってきません

十分な知識をつけずにセラミック矯正を受けると、さまざまな理由で後悔する可能性があります。そんな後悔の原因ですが、大部分はセラミック矯正が健康な歯を削って歯の寿命を縮めてしまう点にあるでしょう。

セラミック矯正の大きなメリットとして、比較的安く、早く、美しい歯列を実現できる点が挙げられます。セラミック矯正では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正のように歯列そのものを動かすことはありません。歯列を動かさずに歯の上にセラミックの被せ物をすることで、まるで歯列が矯正されたような見た目を実現するため、治療期間が短くなり費用も安価になるのです。

ただしセラミック矯正を行うためには、矯正したい歯が例え健康な歯でも、セラミックの被せ物をするために歯を削る必要があります。一度削った歯は元には戻せませんし、歯の健康寿命も短くなってしまいます。健康な歯でも削ってしまうことは、セラミック矯正の最大のデメリットといっても過言ではないでしょう。

またそれ以外にも、セラミック矯正を行うことで後悔するポイントはさまざまです。以下でさらに詳しくみていきましょう。

セラミック矯正を後悔する10事例

上述したように、セラミック矯正の最大のデメリットであり、多くの方が後悔する原因となるのが、健康な歯も削ってしまうことです。しかしそれ以外にも、セラミック矯正には知らずに治療を受けると後悔するポイントが複数あります。

当記事では、実際に他院で治療を受けた患者様から伺った内容を含む、セラミック矯正で後悔する10の事例を解説します。

  1. 歯を大きく削らなければいけない
  2. 神経を抜かなければいけない
  3. 歯を抜かなければいけない
  4. 噛みにくくなった
  5. 周囲の歯と色が合っていない
  6. 歯肉が退縮して被せ物の境目が見え始めた
  7. 被せ物が割れた
  8. 周りの天然歯が虫歯になった
  9. 出っ歯が治っていない
  10. 保険が適用されない

不満のある歯列をセラミック矯正でせっかく綺麗にしても、後悔することになっては元も子もありません。 これら10のセラミック矯正をして後悔するパターンについて、以下でそれぞれ詳しく解説します。セラミック矯正に踏み切る前に、必ずチェックしておきましょう。

①歯を大きく削らなければいけない

ここまで何度も申し上げている通り、セラミック矯正を行う際には、例え健康な歯であっても被せ物を被せるために歯を大きく削ることになります。歯を削ると歯の健康寿命が短くなり、のちのち抜歯に至る可能性も高くなります。そのためセラミック矯正を検討している方は、歯を削ることによる歯の寿命の減少と、セラミック矯正のメリット(安価で早く治療できるなど)を天秤にかけることになります。

ある研究によると、一つの歯に行える治療の回数は5回程度が限界とされており、5回以上の治療を行った歯は高い確率で抜歯に至ると考えられています。この数字はあくまでも多くて5回であり、2回~3回程度の治療でも歯の健康寿命を十分に損なう可能性があります。

またセラミック矯正では被せ物を装着するのに十分なだけ歯を小さくする必要があるため、健康な歯でも大きく削ることになります。1回の治療とはいえ、歯へのダメージは大きいと思った方が良いでしょう。

ただし現在は技術の進歩に伴い、ラミネートベニアなどの、歯を削る量を限りなく減らし、天然歯へのダメージを最小限にしたセラミック矯正の手法も存在しています。全ての症例でこのような手法が適応できるわけではありませんが、できる限り患者様の歯の健康を守るために、当院では積極的にこのような手法を取り入れています。セラミック矯正を検討されている方は、ぜひ当院のカウンセリングにお越しください。

歯並びを綺麗にしたいけど、歯を削りたくない人は、歯列矯正が良いと思います。歯列矯正は自分の歯を動かすことによって歯並びを綺麗することができ、今はワイヤー矯正ではなく、インビザラインというマウスピース矯正で治療することができます。

②神経を抜かなければいけない

セラミック矯正を行う際に、以下のような場合は歯を削るだけではなく、抜髄といって歯の神経を抜くことがあります。

  • 重度の虫歯になっている場合
  • 重度の出っ歯や口ゴボ、叢生をセラミックで矯正する場合
  • セラミック矯正で削った歯がしみるようになった場合

歯の神経を抜くことで、出っ歯で前に傾いている歯の角度を、大きく内側に傾けることができます。しかしその代償として、神経を抜いた歯には栄養が届かなくなり、歯が脆くなってしまいます。イメージとしては、健康な木が枯れ木になってしまった状態を想像してみてください。

歯が脆くなると、少しの力で歯が折れたり割れたりする可能性があります。せっかく丁寧なセラミック矯正を行い、食事も問題なくできる状態だったとしても、歯が割れてしまうと抜歯をえざるを得ません。

セラミック矯正を行う際には、神経を抜く必要があるかどうかしっかりと医師に確認し、もし抜髄するのであればその後のリスクまで理解した上で治療を受けましょう。
セラミック矯正の際に神経を抜くデメリットやリスク、神経を抜かないで治療する方法などについては、こちらのページで詳しく解説しています。

>>セラミック矯正で神経を抜くとどうなる?神経を抜くデメリットについて

神経を抜きたくない方は、インビザラインなどの歯列矯正をおすすめします。歯列矯正は歯自体を移動させるので神経を抜く必要はありません。部分矯正の場合は半年かからずに、数ヶ月で治る場合もありますので、まずはご相談ください。無料カウンセリングもございます。

③セラミック矯正のために歯を抜いてしまった

セラミック矯正で歯並びを改善するためには、抜歯を行う場合もあります。例えば重度の出っ歯で、歯を削るだけでは綺麗な歯並びにできない場合や、左右の歯のスペースが少なすぎる場合などに、抜歯の対象となります。

当然ですが、抜歯を一度行ってしまうと、その歯は二度と戻ってきません。また抜歯を行って、被せ物を入れるのに十分な土台がない場合は、別途土台を作るための費用もかかります。当然抜歯をした箇所の治癒期間も必要になるため、治療期間も長くなります。

安価で素早く歯列を美しく整えられると思ってセラミック矯正を選んだのに、歯を抜くことになってさらに治療期間も費用も想定以上になってしまうのなら、最初からワイヤー矯正やマウスピース矯正を選べばよかった、と後悔されている方も多いのが現実です。

前歯の部分矯正で良い場合は、半年かからずに、数ヶ月で歯並びが治る場合もあります。当院ではインビザラインiGOというマウスピースによる部分矯正にも対応しています。全体と部分矯正のインビザラインの両方に対応したライセンスを持ったクリニックは非常に少ないのが現状です。あなたにあった矯正治療を提案できますので、気軽に無料相談にいらしてください。

④噛みにくくなった

セラミック矯正で歯並びを改善する際に、かみ合わせまで考えられていない治療を受けてしまい、うまく噛めない歯並びになってしまって後悔されている方も多くおられます。

特に前歯の角度を大きく変えるような、出っ歯の矯正や叢生の矯正を行った際に、こういったケースが起こりやすくなります。元々の噛み方ではうまく噛めず、違和感を感じたりうまく噛めなくなってしまうのです。

前歯を治療して噛み合わせがおかしくなってしまうケースは2種類あります。1つ目は、出っ歯の歯を無理やり後方に入れた際に、下の顎が後方へ押し込まれた場合です。この場合は顎関節症を引き起こす場合があります。もう1つは、前歯が上下で重なって噛んでいた場合に、無理やり歯並びをよくすると顎の位置の変化がおこり、どこで噛んで良いかわからなくなる場合がごく稀にあります。

かみ合わせがうまくいかないと、顎の痛みを感じたり、頭痛や肩こりが起きることもあります。今すでにセラミック矯正を受けていて、噛み合わせに問題を感じている方は、セラミックの再治療も当院で行えるので、ぜひ無料のカウンセリングにお越しください。

⑤周囲の歯と色が合っていない

セラミック矯正の後悔の原因となりやすいのが、周囲の歯とセラミックの歯の色があっていない場合です。セラミックの歯が周囲の歯と比べて黄色くなっていたり、逆に白すぎて悪目立ちしてしまうことがあります。

セラミック矯正を行っている歯科医は、治療として高い技術を持っている方は多いですが、審美的な技術が高いレベルの方はまだまだ少ないように感じます。せっかくのセラミック矯正も歯並びだけが綺麗で歯の色に違和感があると台無しです。

ご自身でどんな色のセラミックを入れるかしっかりと選ぶか、セラミック矯正の歯の色に定評のある歯科医師としっかり相談してからセラミック矯正を行うことをおすすめします。

⑥歯肉が退縮して被せ物の境目が見えている

セラミック矯正を行った後に、歯茎が退縮して見た目が悪くなってしまい、後悔されている方も多いようです。せっかく美しいセラミックの歯を入れても、歯茎が下がってしまうと見た目は悪くなります。

セラミック矯正後の歯茎の退縮の主な原因は、セラミック矯正の際に歯茎に傷をつけてしまった場合と、衛生環境を十分に整えられなかった場合が考えられます。マイクロスコープを使用して精密な治療を行えばこのようなことはほとんど起きませんが、残念ながらそこまで精密な治療を行っていない医院も多数あるようです。

もちろん当院ではマイクロスコープを含む最新鋭の設備を使用し、治療後の歯茎の退縮をなるべく起こさないための治療に取り組んでいます。

また、歯槽膿漏、すなわち歯周病についてもセラミック矯正の際は気をつける必要があります。歯列矯正を考える方は、当然ながら歯並びが悪い方が多いです。よって、普通の人より歯磨きが難しく歯石やプラークがついており、歯茎が腫れていることが多々あります。その状態でセラミックの型取りをして、セラミックを作製しセットすると、歯肉がすぐに退縮して、短期間で境目が見えてきます。
まずは歯肉を引き締めるための、歯周病の治療を行ってから、セラミック矯正に取り掛かりましょう。

⑦被せ物が割れた

他の矯正治療と比べると安価なセラミック矯正ですが、それでもある程度の費用がかかります。そんなセラミック矯正で入れた被せ物が、割れてしまって後悔した、というお声をいただいています。

残念ながらセラミックは人工物のため、いつかは割れてしまいます。しかし医院の治療や患者様のお手入れで長持ちさせることは可能で、一生使い続けられる方も多くおられます。当院はオールセラミックの中でも美しさと強度を兼ね備えた、2層構造を有したジルコニアセラミックとレイヤリングセラミックを使用しておりますので、被せ物が簡単に割れることはないので安心してください。

さらに当院では、0.1mm単位でかみ合わせを調整し、セラミックの歯と周りの天然歯にかかるかみ合わせの力を均一化すること。また患者様側では、寝ている間の歯軋りなどで余分な力をかけないように、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着していただくことができます。

⑧周りの天然歯が虫歯になった

セラミック矯正の際に歯科医がセラミックの形をうまく調整できないと、周りの天然歯が虫歯になってしまうリスクがあります。周囲の歯を含めて歯磨きがしやすいような形に調整したり、セラミックと周りの歯の間に食べカスが溜まりにくいような、精密な被せ物作りが歯科医には求められます。

ですがそこまで精密なセラミックの歯を作れる歯科医は限られているため、セラミック矯正をした患者様の中には、セラミック矯正をした後で周囲の天然歯が虫歯になって後悔している方も多くいらっしゃるのです。

⑨出っ歯が治っていない

セラミック矯正で出っ歯を直そうと思ったのに、出っ歯が治っていなくて後悔した、という方も多いようです。

これはさまざまな原因がありますが、出っ歯をセラミック矯正で直すのは少し難易度が高いのが現実です。特に神経を抜かずに出っ歯を直そうと思うと、セラミック矯正だけではなかなか実現できません。
セラミック矯正で出っ歯を含む前歯を矯正する場合のメリットやデメリットは、こちらのページで詳しく解説しています。

>>前歯だけを綺麗にセラミック矯正

そもそもセラミック矯正では、歯の根っこは動きません。口元がでている、すなわち口ゴボの原因として、歯だけでなく、上顎がでていることによる出っ歯である可能性もあります。その場合は歯の根っこを後方に引かないと骨が下がらないので、歯列矯正が必要になります。当院ではインビザラインのマウスピース矯正によって口ゴボの治療も行っております。安心してお任せください。

⑩保険が適用されない

セラミック矯正は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と比較すると安価ですが、保険適応外の治療のため保険診療と比較すると高額になります。使用するセラミックの材質や医院によっても費用は変わりますが、1歯あたり10万円~20万円程度の治療費用になることが多いでしょう。

そんなセラミック矯正で、セラミックの歯が欠けてしまったり、思った見た目にならなくてやり直すとなると、やはり費用はどんどん膨れ上がってしまいます。そのためセラミック矯正で後悔しないためには、一度で納得の行く治療を行ってくれる、優れた歯科医院を見つけることがポイントですね。

当院の院長は日本歯科審美学会の認定医でもあり、セラミック矯正と歯列矯正の両方を行える歯科医師でもあります。経験数も多く、あなたにピッタリとあった審美歯科治療を提案させていただきますので、安心してお任せください。無料カウンセリングもありますので、ぜひ一度ご相談ください。

セラミック矯正で後悔しないための5つのポイント

ここまで、セラミック矯正における後悔しやすい10個のポイントについて解説してきました。ここまで読み進めた方はきっといま、「セラミック矯正ってデメリットばっかりだし他を考えた方がいいかも」と感じられているでしょう。

ですがセラミック矯正は、しっかりとリスクを把握して優良な医院で治療を行えば、デメリットが大幅に少なくなり、代わりに「安価」「治療が早い」「歯の色や形も美しくなる」といったメリットを享受できます。

そこでここからは、知っておくことでセラミック矯正で後悔するリスクを下げられる、5つのポイントについて解説します。

  1. 審美面と機能面の両方を考慮する歯医者を選ぶ
  2. 設備が整っている歯医者を選ぶ
  3. 被せ物の色は自然光の下で選ぶ
  4. 仮歯の装着時によく経過を観察する
  5. 治療後のメンテナンスにしっかり通う

これら5つのポイントについて、以下でそれぞれ詳しく解説します。どれもセラミック矯正を成功させて後悔しないために重要なポイントなので、ぜひ参考にしてください。

①審美と機能の両面を考慮できる歯医者を選ぶ

セラミック矯正をする際には、「審美性」「機能性」どちらもしっかりと兼ね備えていることが重要です。審美性だけが美しいセラミックでは、かみ合わせが悪くセラミックが破損したり体調に不調をきたす可能性があります。また機能性だけを求めたセラミックでは、セラミックの歯の色が天然歯と比べて目立ってしまったりして、理想の見た目を実現できません。

重要なことは、セラミック矯正を受ける歯科医院が審美面・機能面の両方を考慮しているかどうかです。両面をしっかり考慮してくれる歯科医師の多くは、無料のカウンセリングや、仮歯期間中の調整を重視しています。これらを基準にセラミック矯正を受ける歯科医院を選ぶと良いでしょう。

②設備が整っている歯医者を選ぶ

セラミック矯正で後悔しないためには、設備が整っている歯科医院を選ぶことも重要です。セラミック矯正の設備はさまざまですが、中でも以下の2つの設備があることは、必ず確認しておきましょう。

  • マイクロスコープ
  • ラバーダム

マイクロスコープは術野を広げてくれるため被せ物のわずかなズレも見逃しにくくなり、より正確な治療を行うことができるため、より機能的なセラミック矯正が行えます。またラバーダムを使用すると術部への細菌感染リスクを低減させられるため、セラミック矯正後に虫歯になったり歯茎が退縮する可能性を減らせます。

③被せ物の色は自然光の下で選ぶ

セラミック矯正の被せ物にはさまざまな色合いがあり、基本的には患者様と医師とで相談しながら天然歯と馴染む色の被せ物を選びます。この際に選んだ色が天然歯とうまく馴染まないと、セラミック矯正の歯が悪目立ちし、後悔する原因となってしまいます。

このような色合わせがうまくいかないリスクを下げるには、自然光の下で被せ物の色を選ぶのが有効です。歯の色は自然光の下でみた場合と、院内の蛍光灯の光の下で見た場合で、少し変化することがあります。自然光の下で選んだ方がより歯に馴染む色を選びやすいので、遠慮なく医師に自然光の下で色を見てみたい旨を伝えましょう。

当院では、セラミックが出来上がって、最終的なセメントでセットする前に必ず自然光のもとで鏡で確認して頂きますのでご安心ください。

④仮歯の装着時によく経過を観察する

セラミック矯正で後悔しないためには、仮歯期間の過ごし方が非常に重要です。セラミック矯正では、被せ物の色などが決定した後に、歯並びを矯正したい箇所の歯を削り、セラミックを被せるための土台を作ります。土台ができたらすぐにセラミックを被せるわけではなく、被せ物の完成まで1週間~2週間の間は、仮歯を入れて過ごします。

この期間はただの待ち時間ではなく、実際に被せ物を入れた際のかみ合わせや歯並びの違和感がないか、仮歯で確認する役割があります。この際に完成を急いで、違和感を放置してしまうと、実際にセラミックを被せた際にさまざまな問題に繋がります。

また仮歯期間に歯茎を引き締め整えることも行います。歯茎の状態が良好でないと、綺麗に型取りができず、最終的に綺麗なセラミックが作製されません。

仮歯期間中の違和感などは、欠かさず担当医に伝えましょう。また医師を選ぶ際にも、仮歯期間を重視しているかどうかを、一つの基準とすると良いでしょう。

⑤治療後のメンテナンスにしっかり通う

セラミックの被せ物を被せると、治療そのものは終了となりますが、その後も定期的にメンテナンスに通うことで、セラミック矯正で後悔するリスクを下げられます。

被せ物と歯の間には、どうしても小さな隙間ができてしまいます。こういった隙間の汚れは、通常の歯ブラシを使用してご自身で綺麗にすることは難しく、汚れや雑菌の温床となってしまうことが多々あります。

定期的なメンテナンスで衛生環境を整えてあげることで、虫歯や歯周病を防ぐことができます。

また、人間の歯は年々少しずつですが、動きます。すなわち、噛み合わせも変化していきます。そのため定期的に噛み合わせ調整を行い、セラミックにかかる負荷もコントロールしてあげる必要があるのです。それを怠ると、せっかくのセラミックが破折する原因となります。

まとめ:セラミック矯正はデメリットも理解することが重要

当記事では、セラミック矯正において後悔することが多い10のパターンと、セラミック矯正で後悔しないための5つのポイントを解説しました。

セラミックは矯正は健康な歯であっても削って被せ物を被せます。また削るだけでなく、神経を抜いたり歯そのものを抜いてしまうこともあります。(抜髄・抜歯)

抜髄・抜歯はもちろん、歯を削ると二度と元の状態には戻せません。そのためセラミック矯正に伴う抜髄や抜歯、歯を削る行為のリスクを理解した上で、治療を行いましょう。

確かにセラミック矯正はデメリットも多い治療ですが、デメリットを理解した上で適切に活用すれば、ワイヤー矯正やマウスピース矯正より安価で早く歯列を整えられる、素晴らしい治療となります。ご自身がなぜ歯列矯正を行いたいのか、いつまでに矯正したいのかなど、一度立ち止まって考えてみることをお勧めします。

それでもどうしても答えが出ないのであれば、実際に歯科医師と相談するのが良いでしょう。当院では、初回カウンセリングを無料で行っています。セラミック矯正のリスクについても包み隠さず説明するので、治療に不安がある方・治療を検討されている方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

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