「セラミック矯正をしたいけど、不自然な見た目になっている芸能人がいるから怖い…」
「セラミック矯正をした歯だけ悪目立ちするようになったらどうしよう…」
このような不安を抱えていませんか?セラミック矯正は比較的安いですが、決してポンと出せる金額ではありません。せっかく審美的なお口元を目指して投資するのですから、失敗するリスクは可能な限り下げたいですよね。歯医者としても、勇気をもって審美治療に臨む方に後悔して欲しくありません。
そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。
- セラミック矯正で自然な見た目の歯を実現することは基本的に可能
- セラミック矯正で見た目が不自然な3つのパターン
- セラミック矯正で自然な色・形の歯を実現するためのポイント5選
記事の後半では、セラミック矯正で自然な見た目を実現するためのポイントを理解できます。早速実践できることばかりなので、セラミック矯正を考えている方は、すぐに実践してみてくださいね。
【著者・執筆者情報】
インビザライン(マウスピース矯正)
プラチナ認定ドクター
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目次
【結論】セラミック矯正で自然な見た目は実現可能です
結論からお伝えすると、セラミック矯正でも自然な歯の色や形を実現することは可能です。元々セラミックそのものが天然歯に近い質感で透明感があるので、人工の被せ物であっても本物の歯のように見えます。
また、被せ物を作る時は、歯の色を1色でべた塗りしません。より自然な見た目になるように、被せ物の色にグラデーションをかけていきます。
大きさについても、ただ単に周囲の歯の大きさに合わせるだけでなく、患者様のお顔全体のバランスも考慮してデザインするので、安心してくださいね。
ただし、稀に違和感のある見た目になってしまう場合も。以下では、セラミック矯正で見た目が不自然になってしまう3つのパターンを解説するので、ぜひ併せてご覧ください。
セラミック矯正で見た目が不自然な3つのケース
上述したように、基本的にセラミック矯正では自然な見た目の歯を実現することができます。
しかし、歯医者・歯科技工士の技術不足や患者様と歯医者のコミュニケーションの不足などが原因で、見た目が不自然になることも。
具体的に、セラミック矯正で見た目が不自然になるケースは以下の3点です。
- 天然歯と色が合わず浮いて見える
- 月日が経って黄ばんできてしまった
- 周囲の歯と長さ・形が合っていない
審美的な歯を目指してセラミック矯正治療を受けているのに、不自然な仕上がりになってしまったらお辛いですよね。これらの3つのパターンについて、以下でそれぞれ詳しく解説します。まずは、どのようなトラブルが起きやすいのかについて知りましょう。
ケース①:天然歯と色が合わず浮いて見える
周囲の天然歯と色が合わず浮いて見えて、不自然になってしまっているケースがあります。周囲の歯よりトーンの明るい色の被せ物を選んだ時に起こりやすいです。セラミックの歯だけやけに白く、人工物感がぬぐえません。
芸能人のようにセラミック矯正する歯の本数が多く全体的に白くなっている場合は、そこまで違和感をもたないケースが多いです。しかし、前歯だけセラミックにするなど部分的にセラミック矯正を行う場合は、違和感が出やすいことを覚えておきましょう。対処法については後述するので、併せてご覧ください。
ケース②:月日が経って変色してきてしまった
ハイブリッドセラミックとは、セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜて作る被せ物のことです。このレジンが2年~3年くらいで変色してしまう原因になります。天然歯はホワイトニングできますが、被せ物は一般的なホワイトニングをすることができません。ハイブリッドはオールセラミックに比べて安価ですが、変色しやすいことを覚えておいてください。
必ずセラミック矯正を選ぶときはオールセラミックかどうかを聞きましょう。オールセラミックには2つの種類があります。一つはジルコニアのみのセラミックでモノリシックといいます。もう一つは中はジルコニアフレーム、外は透明感をだすためのレイヤリングセラミックの2層構造のものがあります。ジルコニア単体のものは色はステインで調整したもので、強度はあるものの透明感が低下しますので、おすすめは、レイヤリングセラミックを使用したオールセラミックです。当院はレイヤリングセラミックを使用しておりますので、安心してお任せください。
ケース③:被せ物の大きさ・長さ・形が美しくない
セラミックの被せ物の大きさ・長さ・形が、患者様個人に合っていなく美しく見えないケースもあります。特に、セラミック矯正をする歯の本数が少ない場合は、周囲の歯との調和を考えなければなりません。セラミックの歯だけ大き過ぎたり、長すぎたりしては違和感が出てしまいますからね。
周囲の歯との調和以外にも、患者様個人のお顔全体のバランスや、歯の質感もすべて考慮して被せ物を作製しなければならないのです。つまり、歯医者と歯科技工士の技術に非常に左右されます。セラミック矯正は仮歯をつける期間があるので、形や色に違和感がある場合は遠慮なく歯医者に相談してください。
セラミック矯正で自然な色・形の歯を実現するためのポイント5選
ここまで、セラミック矯正における見た目が不自然になるパターンを解説してきました。セラミック矯正の成功は、すべて歯医者や歯科技工士の技術によると思われるかもしれません。
しかし実は、上述したようなトラブルを避けるために、患者様自身で注意できるポイントもいくつかあります。
セラミック矯正で自然な色・形の歯を実現するためのポイントは、以下の5点です。
- 自然光の下で色を選ぶ
- 変色しにくい被せ物の材質を選ぶ
- ホワイトニングと並行して治療を受ける
- 技術力が高い歯科医師を選ぶ
- 設備が整った歯科を選ぶ
- ホワイトニングと並行して治療を受ける
これら5つのポイントについて、以下でそれぞれ詳しく解説します。どれもセラミック矯正を成功させるために重要なポイントなので、ぜひ参考にしてください。
ポイント①:自然光の下で色を選ぶ
セラミックの被せ物の色を決める際は、自然光の下で色を選ぶようにすると、色選びで後悔するリスクを減らせるでしょう。セラミック矯正では、シェードガイドと呼ばれる歯の色の見本を見ながら、患者様個人に合う歯の色を決めていきます。
その際、歯医者の診察室の照明が明るすぎたり、暗すぎたりすると、見本の色が違って見えることがあるのです。そのため、必ず自然光の下で色を選ぶようにしてください。また、その際は色々な角度から歯の色がどのように映るのか、慎重にチェックしましょう。こうするだけで、自然な見た目の歯を実現しやすくなります。
色の写真を撮る際のカメラも、重要です。色を正確に把握するためには、サイドストロボのカメラを使用している歯医者を選ぶと良いでしょう。リングストロボを使用すると色が反射してしまい、正確なシェードテイキングはできません。セラミック矯正に慣れている歯科医院は必ずサイドストロボを使用しているはずです。
ポイント②:変色しにくい被せ物の材質を選ぶ
セラミックの被せ物に変色しにくい材質を選ぶことも、自然な見た目の歯を実現しやすくなるポイントの1つです。変色しにくい材質は、オールセラミック(100%セラミック)やジルコニアセラミックがあります。反対に変色しやすい材質は、ハイブリッドセラミックと呼ばれるセラミックとレジン(プラスチック)を混ぜ合わさっている材質です。
ハイブリッドセラミックは、コーヒーやタバコによる変色を予防していても、経年劣化によって変色することがあります。プラスチックが混ざっている分、確かに価格は安いです。しかし、その分だけ綺麗な歯の寿命は短いことを覚えておいてください。初期投資として変色しにくい材質を選べば、綺麗な歯を長く保つことができます。
ポイント③:ホワイトニングする場合はセラミック矯正の前に
ホワイトニングを先に行ってからセラミック矯正を行うことも、自然な見た目の歯を実現するために有用です。たまに「ホワイトニングとセラミック矯正を同時進行で行えますか?」とご質問いただきます。そのような質問には、ホワイトニングとセラミック矯正を同時に行うことは可能ですが、ホワイトニングを先に行う方が望ましいとお伝えしています。
なぜなら、ホワイトニングの結果は予測できないからです。患者様によっては、ホワイトニングしても思った通りに白くならないケースもございます。「これくらい白くなるだろう」と予測してセラミックの被せ物を作ってしまうと、失敗する可能性が高いです。そのため、ホワイトニングを行いたい場合は、セラミック矯正より先に行いましょう。
ホワイトニングも2種類あります。オフィスホワイトニング(クリニックで行う)とホームホワイトニング(ご自身の家で行う)があります。どちらが良いかというと、理想は両方で行うのが良いでしょう。当院ではダブルホワイトニングといって、クリニックで行った後に、ご自宅でもホワイトニングをしていただくと限界まで歯を白くすることができます。そのあとにセラミック矯正の色を合わせる写真をとることをおすすめします。
ポイント④:技術力が高い歯医者を選ぶ
自然な見た目の歯を実現するためには、技術力が高い歯医者を選ぶことが最も重要です。歯医者や歯科技工士の技術が不足していれば、いくら患者様個人で色選びに慎重になっても意味がありません。セラミック矯正のような審美治療を行う歯医者は、一般的な歯の治療の技術だけでなく、デザインセンスも必要です。
カウンセリング時に「信頼できないかも…」と感じたら、複数の歯医者を見比べましょう。当院では、セラミック作製を専門とする歯科技工士と連携して被せ物を作っています。セラミック専門の歯科技工士は、歯科業界を見渡してもほんの数%しかいないプロフェッショナルです。単色ではない歯のグラデーションカラーまでデザインして、自然な見た目の歯を実現します。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ポイント⑤:設備が整った歯科を選ぶ
セラミック矯正を成功させるためには、設備が整った歯医者を選ぶことも重要です。セラミック矯正は、歯を削ったり、被せ物の色や形をデザインしたりと細密な作業が要求されます。そのため、肉眼やルーペだけで作業すると失敗するリスクが非常に高まるのです。
セラミック矯正を得意とする歯医者は、拡大鏡やマイクロスコープという高倍率・高解像度で歯を検査できる設備を整えています。マイクロスコープを使うことで、歯と被せ物の境目や歯質を細かくチェックできるのです。自然な見た目の歯を実現するためには必須設備といえます。
歯医者を選ぶときは、マイクロスコープを備えている歯医者を選ぶようにしましょう。歯医者のWebサイトを見ても分からない場合は、ぜひカウンセリング時に質問してみてください。
最新設備が整った歯科で自然な見た目のセラミック矯正を
当記事では、セラミック矯正において不自然な見た目になる3つのパターンと、自然な見た目の歯を実現するための5つのポイントを解説しました。
セラミックは天然歯に近い質感なので、基本的には自然な見た目の歯を実現することができます。しかし、色が白すぎて浮いて見えたり、被せ物の大きさが周囲の歯に合っていなかったりと稀に不自然な見た目になってしまうケースも。
せっかく患者様の大切なお金を投資するのですから、セラミック矯正で見た目が不自然になってしまう失敗は避けたいですよね。そのような方は、ぜひ今回解説した自然な見た目の歯を実現するための5つのポイントを実践してみてください。特に、歯医者選びには慎重になりましょう。少しでも不安を感じたら、複数の歯医者を比べてみてください。
当院では、初回カウンセリングを無料で行っています。丁寧にセラミック矯正の実情を説明するので、審美治療に関する不安がある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。