歯列矯正コラム
『インビザラインやらなきゃよかった』5つの理由と対策

『インビザラインをやらなきゃよかった…』
『マウスピース矯正よりもワイヤー矯正の方が私には合っていた…』
『インビザラインで治療して後悔しています』

大阪府で数多くの矯正治療を行ってきた当院ですが、他院でインビザラインで矯正治療を行って後悔されている患者様のご相談を受けることは少なくありません。

せっかく治療を受けたのに、やらなきゃよかったと後悔してしまうなんて悲しいですよね。

例えば、口元を引っ込めすぎたり、歯茎がやせたりするなどの原因はマウスピース矯正でもワイヤー矯正でも起こり得ます。歯列矯正全般に関する内容は、以下のページで扱っているので、ぜひご覧ください。

>>歯列矯正やらなきゃよかったと後悔しない絶対必要な知識16選

このページでは、『インビザラインだから起こりうる失敗や後悔はどんなものがあるのか?』『どうすれば失敗や後悔を回避できるのか?』といった内容をご説明します。

皆様がインビザライン(歯列矯正)をやらなきゃよかったとならないために、何かお役に立てれば幸いです。

【著者・執筆者情報】

院長紹介
帝塚山Smile Design Clinic
院長 岩下 太一
みなさんのすべての心配事を考慮して治療しています。安心してお任せください。

インビザライン(マウスピース矯正)
プラチナ認定ドクター
院長紹介・経歴についてはこちらから

目次

インビザラインをやらなきゃよかったと後悔する11の原因

早速ですが、インビザラインをやらなきゃよかったと後悔する原因を11点ご説明します。

理由①『装着時間が守れなかった』

インビザラインはマウスピースを装着して歯を動かす治療です。1日に最低でも20時間以上、できれば21〜22時間ほど装着しておく必要があります。

朝昼晩の食事の時と、歯磨きのとき以外は装着をお願いしております。

ありがたい事にほとんどの方がそれらの時間を守ってくださいますが、中には難しい方がいらっしゃいます。

その場合は治療期間が延長したり、途中で断念してしまいます。

自分の意思で取り外せるので、自信がない方は自分では取り外しできないワイヤー矯正をおすすめしております。

理由②『噛み合わせが悪くなった』

マウスピース矯正はAIが治療計画を立案してくれるので安心と書いているホームページがありますが、全くそんなことはありません。AIが作製する治療プランでそのままオーダーすると歯は並びません。結局最後は、すべて人間であるドクターの力量や経験によります。

症例数が少ない先生や、治療計画を外部に外注している先生もいらっしゃいます。外注すること自体は良いのですが、治療途中にトラブルが発生したときの対応ができません。リカバリーするのに、再びオーダーするのか、ワイヤーに切り替えるのか、マウスピースに細工をするのか、補助器具や装置をつけるのかなど、さまざまなリカバリーの方法があります。

そのような対応策ができないと、噛み合わせは悪くなってしまいます。

セファロ分析などの矯正治療にぜったいに必要な検査を行ったあとに診断してもらい、また、症例数が多く経験数が豊富なドクターに診てもらうことをおすすめします。

当院のドクターインビザラインプラチナドクター認定を受けており経験数も豊富です。安心してお任せください。

矯正診断にはセファロ分析が必須

矯正治療の診断に必ず必要な資料があります。それは『セファロ分析』です。これは骨格的に顎や歯がどこに位置するのかを診断する分析です。

これらを正確に診断した結果、治療方針が決定します。必ずこの資料、セファロ分析の説明を受けるようにしてください。

理由③『スペースが閉じない』

『インビザラインやならなきゃよかった』と考える理由の一つに抜歯した後の、スペースが閉じないという現象が生じる場合があります。

インビザラインが歯を抜く症例に対応してきたのは2016年のインビザラインG6というシステムが導入されてからです。よって、それ以降のインビザラインをしっかりと勉強していないドクターが治療するとスペースが閉じない場合があります。

インビザラインで歯を動かす際は『順次移動』といって全部の歯を一度に動かすのではなく、グループごとに順番に動かします。それにはコツがいります。経験の少ないドクターはどこをどうグループをつくって、動かすかが分かりません。よってしっかりと症例数が多い、インビザラインプラチナドクターなどに診てもらう方がよいでしょう。

あと、歯の根っこが長い、骨が硬いなど人の体には個人差があります。この場合、インビザラインのマウスピースではどうしてもスペースが閉じない時もあります。その際は部分的に一定期間だけワイヤーを貼る必要があります。よって、ワイヤー矯正の両方に対応できるドクターにお願いする必要があります。

当院のドクターはワイヤー矯正とインビザラインのマウスピース矯正の両方に対応可能であり、インビザラインプラチナドクターでもありますので、安心してお任せください。インビザライン『プラチナプロバイダー認定医』とはインビザライン治療(マウスピース矯正)の年間症例数が多いインビザライン認定医に与えられる称号であり、掲載した写真はそのドクターに特別に与えられる盾です。

理由④『奥歯が噛めない』

奥歯が噛めなくなる理由として2つあります。まず一つ目は、インビザラインで動かす順序やスペースの問題で、前歯が先に咬合して、奥歯が当たらなくなることです。二つ目の理由が、ボーイングエフェクトといって、抜歯スペースなどに歯が倒れ込んでしまう現象があります。

一つ目の理由は、最終的に奥歯が噛むことが、前提に並んでいるのなら、一定期間を乗り越えれば奥歯も当たってくるので心配いりません。二つ目の理由は、しっかりと根の動きがマウスピースについてきていない事が原因です。その際は再度、インビザラインをオーダーし直すか、一定期間ワイヤー矯正などでリカバリーが必要になります。

また、歯の動きや長さには個人差があります。よって、最後に顎間ゴムと呼ばれるゴムで奥歯の上下を噛ませることを考慮して治療計画を立てることもあります。

当院では、ほとんどのケースに最後の仕上げに顎間ゴムをかけてしっかりとした噛み合わせを構築する治療計画を立てておりますので安心してお任せください。

理由⑤『犬歯が後ろを向いていると動きにくい』

犬歯とは前から数えて3番目の牙のようにとがっている歯を指します。この歯は根っこの長さが歯の中で一番長く、すなわち、他の歯に比べて骨の中に埋まっている長さが一番長いので、一番動きにくい歯でもあります。

よって、犬歯が後ろを向いているときは、かなりCT画像などの分析を行い慎重に、時間を長めにとって動かす必要があります。それをしっかりとわかっているドクターに診てもらいましょう。時には、一定期間、部分的にワイヤー矯正を行ってからマウスピース矯正に移行するのも一つの方法です。マウスピース矯正のみ、ワイヤー矯正のみのどちらかしか行えないドクターでは対応が難しくなります。

当院のドクターは、ワイヤー矯正・マウスピース矯正の両方に精通しておりますので安心してお任せください。

6.口元が引っ込みすぎてしまった

歯列矯正を行った後に、口元が下がりすぎてしまい後悔される方がいます。いわゆる『老人様顔貌』とよばれる症状です。

さまざまな理由がありますが、原因はやはり抜くべき症例ではなかったのに歯を抜いてしまったから起こります。

これらを防ぐには、しっかりとお顔の分析と骨格的なセファロ分析の両方をしてくれる歯科医師に出会うことが重要です。

当院では全国から口元が下がりすぎてしまった方々からご相談を受けその原因と対策を発信しておりますので参考になれば幸いです。

7.やっぱりワイヤー矯正の方がよかったのでは?と不安になった

ワイヤー矯正の歴史は100年以上ありますが、マウスピース矯正の歴史は30数年で抜歯ケースに対応しだしたのは、2016年前後からです。

しかし、マウスピース矯正の進化のスピードは凄まじく、AIなどの最新テクノロジーを駆使することにより、ほどんどの症例に対応できるようになりました。

ワイヤー矯正の方が歴史があり安心できると思いますが、マウスピース矯正でも今は十分に治療が可能です。ただし、経験が必要ですので、マウスピース矯正の治療を希望される方はしっかりと治療できるクリニックを見つけましょう。症例をしっかりと掲載されている医院かも重要な指標となります。

8.歯を削る治療が必要になった(IPR・ストリッピング)

歯と歯の間をスライスして、スペースを確保する方法です。0.1mm〜0.5mmまで削ることが可能ですが、年齢や被せ物の有無によって多少前後します。

インビザラインに限らず歯列矯正全般に言えることですが、このような方法で歯を並べるスペースを確保することがあります。

1つの間につき0.5ミリまでなら将来的にしみたり虫歯になりやすくなるといった害は全くありません。逆にこれ以上削るのは危険なので気をつけてください。

9.矯正中に虫歯や歯周病になってしまった

マウスピースを装着している最中にジュースや甘いものを口に含むとマウスピースの内面にそれらがたまり、虫歯や歯周病になってしまう時があります。

よってマウスピース装着時に飲むことができるのはお水か色の薄いお茶にしておいてください。

食事やどうしても糖分が入ったものを飲食したい場合やマウスピースを外しましょう。

10.治療後に後戻りしてしまった

皆さん『後戻り』をご存じでしょうか?歯列矯正を行った後は歯が下の位置に戻ろうとします。綺麗に並んだ歯が元に戻るのは嫌ですよね。それを防ぐためには保定装置をつける必要があります。

保定装置とは歯が元にもどらないように止めておく装置であり、基本的には2タイプの装置があります。一つがボンディングリテーナーといって、前歯を合計8〜10本を細い線のようなワイヤーで固定し歯が動かないようにします。もう一つがマウスピース型リテーナーで、最終的には寝る時だけの使用になります。

11.歯肉退縮(歯茎が下がってしまった)

矯正治療で注意が必要なのは歯肉が痩せてしまうことです。

歯は骨の中を動かすのですが、まれに骨がら逸脱してしまう場合があります。

その際に歯肉退縮が生じ下がってしまうことがあります。歯周病の方も要注意です。

歯周病の方はもともと骨がすくなく歯茎もやせていることが多いですが、さらに歯を動かすことによって、骨がやせてしまうことがあります。

まずはCT撮影などを行い、安全に歯列矯正ができることを確認することが必要です。

インビザラインをやらなきゃかったと後悔しないための注意点

ワイヤー矯正とマウスピース矯正は装置的にはかなり異なるところがあります。

メリットも多いですが、取り外し可能であったり、マウスピース特有の問題もあるので、それらに注意しながらマウスピース矯正を行いましょう。

①アライナー(マウスピース)の交換頻度や装着時間を守る

①アライナー(マウスピース)の交換頻度や装着時間を守る

マウスピース矯正の基本的な装着時間は1日21時間以上、そして、1週間ごとに新しいマウスピースに交換します。

装着時間が短くなったり、しっかり装着できていない場合、マウスピースが合わなくなるので気をつけましょう。

その場合、新しいフィットの良いマウスピースを造りなおす必要があります。装着時間が守れない人はマウスピース矯正をすることはできませんので注意してください。

②矯正治療後には必ず保定装置をつけて保定を行う

矯正治療が終了して、装置を外すと歯は元の位置に戻ろうとします。これを『後戻り』といいます。

後戻りを防ぐために保定装置というものをつける必要があります。

保定装置には2種類あり、一つが前歯6−10本を細い線のようなワイヤーで止めるボンディングリテーナーと呼ばれるもの。そして、もう一つがマウスピースリテーナーです。リテーナーとは『保定』を意味します。矯正治療が終わったあとはこれをしっかりと使用してください。

歯軋りはくしばりがひどい人は両方を使用することをおすすめします。

③マウスピースを清潔に保ち、虫歯や歯周病の予防を行う

マウスピースに食べかすやプラークが付着したまま使用すると、歯周病や虫歯になりやすくなります。

歯を磨くことはもちろんのこと、その際にはマウスピースもしっかりと磨きましょう。気になる人はマウスピースを化学的に清掃するマウスピース洗浄剤もありますので、それらを使用しましょう。

マウスピース矯正は1週間ごとに新しいマウスピースに交換することができるので基本的に綺麗に保ことが可能です。

④必ず治療計画通りに歯が動くわけではないことを理解しておく

歯列矯正では20本以上の歯を動かすので、歯の根が曲がっていたり、骨の硬いところの影響で動きにくい歯がでてくることがあります。その際は歯が動きにくく、場合によってはマウスピースのフィットが悪くなることがあります。その際は、必ずチューイと呼ばれるフィットを強化するものをしっかり噛んでください。さらに、フィットが悪くなった場合はしかたがないので再スキャンをしましょう。

⑤歯肉退縮(歯茎が下がる)リスクを理解しておく

歯肉が健康な人は大丈夫なのですが、歯茎や骨が薄い場合、歯を動かすと歯肉が下がる場合があります。生まれ持って薄い場合もあれば、歯周病などですでに歯肉がやせていたり、骨が薄くなっていたりする人がいます。

当院では必ずCT撮影を行い、骨の厚みを考慮した安全な歯列矯正をこころがけております。

⑥定期的に通院し、トラブルが起きた際にはすぐに受診する

治療中に違和感や、マウスピースを紛失したりと何か問題があった場合はすぐにクリニックに連絡して来院するようにしましょう。そのまま治療をすすめてしまうと歯がシミュレーションとは違った方向に移動してしまう可能性もあります。あと、マウスピースの装着の際に、ご自身でフィットを確認して、明らかにフィットが悪くなった場合はすぐに連絡しましょう。

当院のインビザライン矯正がご満足いただけている理由

当院はまずは無料カウンセリングで患者様のお悩みを聞き、必要な治療方法を説明させて頂きます。

さらに、当院は大人の矯正に特化しており、患者様の年齢による今後のお顔の加齢変化に考慮した歯列矯正を心がけております。ほうれい線や口元の若々しさなどお顔全体のバランスを考慮した歯列矯正を提供しておりますので安心して起こしください。

矯正に携わって15年以上が経過し多くの症例をみさせて頂きました。あなたのお口にあったマウスピース矯正を提案させて頂きます。

まとめ:やらなきゃよかったと後悔しないために|インビザラインは当院まで

マウスピース矯正(インビザライン)はどこでやっても同じではありません。まずは的確な診断が必要です。そして、マウスピース矯正での歯の動かし方も先生によって全く違います。

そこで重要なのは経験です。当院では15年以上で1000症例以上の症例に携わらせて頂き多くの患者様に喜んでいただいております。

当院は大人の歯列矯正に特化しており、年齢によるお肌や口唇の厚み、ほうれい線など、噛み合わせや見た目はもちろん、『お顔全体のバランス』を考慮した歯列矯正を提供しております。

あなたの人生にとって歯列矯正をしてよかったと思えるように精一杯治療させて頂きます。

よくある質問

Q1.インビザラインで老け顔にならない方法は?

セファロ分析をきちんと行い骨格からしっかりと診てくれる歯科医院で治療を受けることをおすすめします。

Q2.インビザラインでほうれい線は生じますか?

「唇の厚み」「口輪筋の張り」「頬のたるみ」などを事前に診断することで、インビザラインによる歯列矯正がほうれい線に与える影響をより具体的にお伝えできます。

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