歯列矯正コラム
歯列矯正やらなきゃよかったと後悔する原因16選| 絶対知っておくべき知識

昔からのコンプレックスだった歯並びを歯列矯正で治療したのに、『やらなきゃよかった』なんて、悲しすぎますよね。

歯列矯正でうまくいかなかった人がそう思った理由は何か?
そして、どのようにしたら防ぐことができるのか。

16個のポイントに絞ってお話ししたいと思います。

最初にお伝えしたいのは、歯列矯正で幸せになっている人も大勢います。いや、むしろ幸せなっている人が大多数です。皆様が後悔しない歯列矯正が受けられるようにこのサイトが一助となれば幸いです。

【著者・執筆者情報】

院長紹介
帝塚山Smile Design Clinic
院長 岩下 太一
みなさんのすべての心配事を考慮して治療しています。安心してお任せください。

インビザライン(マウスピース矯正)
プラチナ認定ドクター
院長紹介・経歴についてはこちらから

目次

歯列矯正やらなきゃよかった
理由①『口元が下がりすぎた』

歯列矯正 やらなきゃよかった理由その1
『口元が下がりすぎた』

歯列矯正が終了した後に、口元のボリュームがなくなって、口元が寂しくなってしまう方がいます。口元のボリュームがなくなるとお顔が老けた印象になります。(老人様顔貌)

その原因としては理想の横顔の口元のライン、すなわちEラインの分析をしっかりと行わなかったことが多いです。

Eラインの評価は基本的に横顔の鼻、上唇、顎先で診断しますが、矯正治療では、それらの軟組織を支える骨の状況も考える必要があります。それにはセファロ分析と呼ばれるレントゲン写真の分析が必要です。

対策としては、しっかりと、セファロ分析と横顔のEラインを分析し、どこまで口元を下げるかを診断し、歯を抜く必要の有無を分析する必要すれば大抵は防ぐことができます。

>>歯列矯正で口元が下がりすぎる?

先日、当院のインスタグラムで歯列矯正をやらなきゃよかった後悔NO.1の症状『老人様顔貌』についての注意点について投稿したところ、かなりの反響を頂きました。

ただ、私としては老人様顔貌にならないための注意喚起として、皆様にお伝えしたのですが、実際は他院で矯正治療をして、口元が下がりすぎてしまい後悔している人がたくさん来られました。

なぜ、このような事が起こりうるのでしょうか?
理由は3つ考えられます。

①歯科医師がセファロ分析を行う際に骨のみにフォーカスしすぎて、顎の軟組織(オトガイ)の厚み、唇の厚みや形を考慮できていなかった。

②患者様の好みや要望を汲み取れていなかった

③患者様の年齢を考慮できていなかった。(女性の方に年齢の事を話してしまい申し訳ありませんが、やはり年齢によって、唇の厚みや、口輪筋の張りぐあい、ほうれい線に影響します。特に40代後半から口唇の厚みは薄くなる傾向があります。)

中には泣かれる患者様も多数いらっしゃり、私もすごく悲しくなりました。患者様にとって、鏡で見るお顔が一番重要です。このようなことをならないためにも、しっかりと口元のEラインや顎の軟組織の診断をしてくれる歯科医師に相談しましょう。

口元が下がりすぎてしまった患者様へ

でも、患者様はプロではないので、口元が下がりすぎるかどうかはわかりませんよね。 こうなってしまった場合、どういった対応方法があるのかを説明しておきます。

結論からいうと元通りに戻すことは残念ながらできません。でも、完全ではないにしても、できることもあります。 今の状態からCTをみながら骨の幅を分析して、できるかぎり歯を前へ戻します。それでも限界があり隙間もできます。隙間は被せ物や詰め物で対応するしかありません。

実は治療では、リカバリーが一番難しいのです。当院では、歯列矯正のやり直しも行なっていますが、最初から矯正治療をさせて頂くのが、一番綺麗に安全に早く治ります。

だからこそ、このような事をすべて考慮できる歯科医師を探してくださいね。お願いします。 当院では、無料カウンセリングもございますので、お気軽にご相談ください。

その他のInstagramの投稿

当院では、矯正治療に関してインスタグラムでも発信しております。 患者様ができるだけわかりやすく、『歯列矯正』をご理解していていただけるように、そして、『歯列矯正をやらなきゃよかった』ということにならないためにどうすれば良いかをお伝えしております。ご興味ある方はインスタグラム『smiledesignclinic_japan』を検索してください。患者様に有益な情報を発信しております。

このページをご覧いただいた方々から、たくさんのメールを頂ます。 とても心苦しく私からはできる限りのアドバイスをさせて頂きます。

しかし、皆さん治療が終了した方々なのでできることは限られます。 矯正をされる際は、しっかりと審査診断を行うことは当然のこと、あなたの要望や年齢まで考慮してくれる歯科医師に出会いましょう

  1. 軽度の前突
  2. 少しの叢生
  3. 非抜歯でも可能
  4. オトガイ(下顎)がでている方

該当する場合は、抜歯することをもう一度よく考えてください。その他の注意事項は以下にまとめておりますので読んでいただけると幸いです。もしわからない事がありましたら、無料相談もございますのでお気軽にお越しください。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由②『鼻下が長くなった』

上の前歯を後退させた場合、今まで持ち上げられていた上唇(うわくちびる)が下におりることによって鼻下が長くなる、伸びてしまう人がいます。

特に、もともと鼻の下が長い人は気をつける必要があります。このような人はさらに鼻下が伸びてしまうので、下顔面が伸びたように見えてしまう場合があります。

対策としては、もともと鼻下が長い人は口元を後ろに下げすぎないこと、歯を抜いての歯列矯正を控えることです。事前にそのことを了承した上で口元を下げたい要望が強い場合に初めて抜歯を考えましょう。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由③『歯に隙間ができた』(ブラックトライアングル)

歯列矯正をした結果、隣の歯同士はピッタリとくっついたが、歯の下に矯正前にはなかった隙間ができてしまい、歯列矯正したことを後悔している人がいます。

歯と歯の隙間にできる三角形の隙間のことを、専門的には『ブラックトライアングル』と呼びます。

ブラックトライアングルが出来る原因は主に4つあります。

  1. 矯正前は歯が重なっていたため隙間が無いように見えていた
  2. 歯の形がもともと三角形の傾向が強かった
  3. 歯列矯正の副次的効果で歯周病が治り、歯茎が引き締まって隙間が生じた
  4. 強い矯正力をかけた結果として歯茎が痩せてしまった

対策としては、スペースを確保する場合に、歯と歯の間を調整するストリッピング(別名IPR)という治療がありますが、これをより三角形の傾向が強い歯に行うことによって、ブラックトライアングルが大きく生じることを防ぎ、目立たなくすることができます。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由④『顎関節症状の発生』

歯列矯正を必要な人はそもそも、噛み合わせが悪く、耳の前方に位置する顎の関節(顎関節)にも異常がある人が多いです。

顎自体にも左右差があり顔が歪んでしまっている方もいます。それらを治すことが歯列矯正の一つの目的でもありますが、顎の変形が著しく、正常な顎の位置に適応しきれない人も中には存在します。

特に年齢が高齢になるに従って順応できない場合があります。その場合顎関節症状が発生する人がいます。また、顎関節症状の原因として、歯列矯正で再構成した関節の位置が本来自分に最適な顎の位置でない場合も生じる可能性がります。

対策としては、患者様にとって、心地よい最適な顎の位置を決定する必要があります。

それには、バイトプレートと呼ばれるプレートを1ヶ月~3ヶ月ほど使用し、歯によって決定される顎の位置(咬頭嵌合位)ではなく、本来の筋肉が楽な位置(中心位)をさぐり、その位置で顎関節の状態や顔貌の歪みなどの状態を確認してから、噛み合わせを採り、歯列矯正を行えば顎関節を防ぐことが可能です。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑤『噛みにくくなった・噛めなくなった』

歯列矯正を行なった後に『噛みにくくなった』『かめなくなった』という声を聞くことがあります。

矯正治療中は今までの噛み合わせを失い全く新しい噛み合わせに毎日変化していきます。例えるのなら、他の人の口で食事するようなものです。

しっかりと噛めないので、筋肉は矯正中には弱くなり衰えます。

また、今まで何十年もかけて歯が擦り合わさってできた噛み合わせは接触面積が大きくしっかりと噛める気がします。矯正を行うと接触面積が小さくなり、噛めないように感じます。すなわち、筋肉が弱くなり、歯の接触面積が少なくなるからです。

対策しては、矯正治療の最後に噛み合わせをしっかりとする治療を組み込むことです。

インビザラインなら最後の5ステージは奥の歯を上下にゴムをかけて噛ませる工程を入れることがあります。さらに、半年から一年すると、歯が少し咬耗し接触面積が増加すること、また歯が噛み合わせに適した位置へ少し移動し噛みやすくなり、一時的に弱くなった筋力も戻り、奥歯に力が入るようになります。

これが、新しい噛み合わせに徐々に慣れていくということです。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑥『睡眠時無呼吸症候群、いびきの誘発』

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に咽頭部の閉塞により呼吸が止まったり、浅くなったりして体の低酸素状態が発生する状態です。

これは矯正治療によって、下顎が後方に押し込まれた状態で矯正治療が終了したり、歯列が歯列矯正治療よって狭窄し、舌が後方に位置したりして、舌根沈下が起こり、低酸素状態になってしまうことによって生じます。

対策としては、顎の位置を後方に押し込まないように歯列矯正を行うこと。場合によっては先に顎の位置を探るバイトプレートを装着することもあります。また、舌肥大している人は、歯列のアーチを縮小しない、狭窄しないように歯列矯正を行う必要があります。

よくある症状としては、治療途中に舌が窮屈に感じ始めることが多いです。ある程度は慣れるのですが、舌根沈下といって顎が小さい人は舌が喉のほうに落ち込み寝ている際にイビキ等が生じる可能性があります。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑦『歯茎が下がった、痩せた』

矯正治療とは歯を骨の中で移動する治療です。もともと、歯茎や骨が分厚い人は歯列矯正を問題なく安全に行うことができますが、もともと歯茎や骨が薄い人、歯周病の人などは注意が必要です。

なぜなら、歯を動かすことによって、多少、歯茎や骨に影響があり、薄いところにさらに歯を移動させていくと、歯茎がやせてしまい、歯茎が下がってしまう場合があります。場合によっては歯が脱落する危険性もあります。

対策としては、事前にCT撮影を行い、骨の状態を確認する。無理に歯の移動を行わずに、場合によっては先に歯を移動するところに歯茎や骨を足しておく必要がります。具体的には、根面被覆術による歯茎の移植やPAOOという、事前に歯列矯正を安全に行うための矯正専門の骨造成法を受けることをお勧めします。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑧『ほうれい線が目立つようになった』

年齢とともに、ほうれい線が気になってきます。ほうれい線は口輪筋の衰え、口周りの軟組織が薄くなってくることによって発生してきます。よって、特に高齢の方の矯正治療、そして、もともとほうれい線が深い人は歯列矯正の前歯の角度や動かし方などの注意する必要があります。

対策としては、矯正治療の診断の際に、口唇の厚みやEラインをしっかりと診断して、前歯を下げすぎないことです。歯を抜くのか、抜かずに今の歯列をどこまで後退させられるのかを計算し、本人の希望と合わせて一緒にゴールを決定しましょう。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑨『歯の神経が死んでしまった』

CT画像による骨格診断

歯列矯正中に残念ながら、歯の神経が死んでしまう人がいます。これらの原因としては主に二つ考えられます。

まず一つに、歯列矯正中の歯の移動の力が強すぎたことによるものです。歯が動く原理は、歯が動いていく方向の骨を破骨細胞が溶かし、動いていく後ろに骨芽細胞が骨を添加していくことです。

それによって、歯からでている神経も徐々に移動していきます。しかし、その力が強すぎたり動かすスピードが速すぎたりすると神経がついてこず、神経が弱り、死んでしまう時があります。

もう一つは、根の先が骨から出てしまったことにより、神経への血液供給が途絶えてしまい神経が死ぬことです。

対策としては、まず、歯を動かす力を最適な力にすることです。インビザラインは一度に動かせる歯の量がマウスピース一枚ごとにプログラムされているので、最適な矯正力が持続的に歯に伝わります。だからこそ、痛みも少ない安全な矯正治療の一つとして、世界中で使用されています。

もう一つ、根の先が骨から出ないようにするには、術前にCT撮影を行い、骨の厚みを確認し、歯を動かしていく方向にしっかりと骨があるかどうか事前に診断することです。当院では必ず、セファロ分析と同時にCT撮影も行い、すべての骨の状態を確認します。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑩『元に戻ってしまった(後戻り)』

歯列矯正を10代の頃(学生時代)に行なって、大人になってもう一度矯正治療を行なっている人が大勢います。

その理由に『後戻り』があります。大人になってまた矯正治療をするなら、昔に歯列矯正をしなくてよかったんじゃないかと思っている人がいます。

後戻りするには、理由が二つあります。

一つに歯は矯正治療で動かした後に元の位置に戻ろうします。それは歯周組織がまだ新しい環境になれていないこと、また舌や口唇や頬の筋肉などの癖が治っていない場合も挙げられます。

もう一つは、後戻りではとは少し違うかもしれませんが、顎の骨も加齢によって成長し、歯も噛むことによって、咬耗していきます。時の変化によって歯や骨も変化し噛み合わせがも変化し、歯が動いてしまいます。

対策としては、保定装置(後戻りを防止する装置)をしっかりとつけておくことです。保定装置にはいくつか種類があり、ボンディングリテーナーや取り外し式の保定装置もあります。

またマウスピースを夜間だけ使用する場合もあります。歯科医師やその人の歯並びにもよりますが、基本的には、しっかりと保定装置を装着しておくことをお勧めします。

ちなみに子供の頃に矯正治療をすることは無駄ではありません。その頃に矯正治療を行い、お口の環境を整えておくと、たとえ大人になって矯正治療をもう一度行うことになっても、そこまで大掛かりな矯正治療になることは少なくなります。場合によっては部分矯正ですむ場合もあります。子供の頃に矯正治療を行なってくれた親御さんに感謝しましょう。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑪『歯を抜かれてしまった』

矯正治療において、歯を抜く場合はたいていスペース不足が原因です。重度のガタガタ歯並びや八重歯、出っ歯などはスペースの必要量が多くなるので歯を抜く可能性が上がります。

ここで気をつけるべき点は抜いて良い場合と抜いてはダメ場合があるということです。それは、患者様が『口元を引っ込めたいのかそうでないのか』です。重度の八重歯や出っ歯でないかぎり抜歯するとたいては口元が下がります。

患者様がそれを求めている場合は抜いても良いですが、口元をさげたくない、後退させたくないのに、歯を抜く場合はかなりの注意が必要です。

対策としては、歯を抜く以外の方法でスペースを確保することです。そういった方法を提案してくれる歯科医院で治療を受けましょう。

>>歯列矯正で歯を抜く方法と歯を抜かない方法について

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑫『抜歯した部位が目立つ』

スペースを確保する場合抜歯が必要な場合あります。ではどのぐらいで目立たなくなるのか?

スペースがある程度閉鎖し、わからなくなるまでにはおよそ10ヶ月~12ヶ月ほどかかります。(お口の中の状態や動かし方によります。)

もし、その間に結婚式や成人式などのイベントがある場合は、対策として、マウスピースの抜歯スペースの部位を白くぬりマウスピースを装着すると歯があるように見せることは可能ですのでご相談ください。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑬『歯列矯正後に頭痛や肩こりが発生した』

ごく稀にこういった症状を誘発される方がいます。見た目は綺麗に歯が並んだとしても、実はそれは無理な矯正治療をしたのかもしれません。

上顎と下顎の位置のバランスがあっておらず、下顎が後方に押し込まれた場合に頭痛や顎関節症になったりします。上下の顎の位置、噛み合わせには注意してください。当院では、最後の細かな噛み合わせの調整にゴムで上下の歯をしっかりと噛ませるプロセスを必ず入れますのでご安心ください。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑭『痛くて我慢できなかった』

痛みに関しては、99%の人が乗り越えられる痛みです。特にインビザラインのマウスピースは痛みの少ない矯正装置の一つです。ワイヤー矯正だと基本的に1ヶ月に一度、ワイヤー交換を行いますので、1ヶ月の調整の力を一度に加えます。

マウスピース矯正だと基本的に1週間に一度のマウスピースを新しいものに交換するので、1ヶ月分の力を4分割した力を分割して加えるので痛みは単純計算だと4分の1となり、軽減されます。

すなわち、マウスピース矯正のほうが痛みは少ないということです。もし仮に、痛みや締め付け感が大きい場合は、痛み止め(ロキソニンなど)を飲むとかなり和らぎますのでご安心ください。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑮『治療期間が予想以上に長かった』

矯正治療は症例によりますが、部分矯正だと半年以内(3ヶ月~5ヶ月)、全体矯正だと2年~3年前後が一般的です。しかし、最近はかなり期間が短くなってきており、これは歯科医師の経験と技量によります。

マウスピースだと長期間かかると言われる先生がいますが、実はそんなことは全くありません。動かす順序や経験によって治療期間はどんどん短くなってきているのが私の感覚です。当院では抜歯ケースでは2年かからずに終わることも多々あります。

マウスピース矯正で期間を短くするには、患者様がしっかりとマウスピースの装着時間を守ってくれるかが重要なポイントとなります。1日21時間以上しっかりとつけてもらえる患者様は、予定どおり歯が動きます。逆に装着時間を守れない患者様はいつまでたっても歯が並ばず、どんどん治療が遅れていきます。

たいていの患者様はご自身の健康のために頑張ってくれているので本当に感謝しております。治療期間を短くするには、歯科医師の経験と技量、そして、患者様の協力が必要です。当院ではしっかりとマウスピースを装着して頂いている患者様の治療期間はますます短くなってきております。

歯列矯正やらなきゃよかった
理由⑯『自分の思っていた顔にならなかった』

自分が思っていた顔貌と違った。これは非常に残念なことです。口元や顔貌は好みの問題もあり、非常に難しいところでもあります。

歯列矯正とは、日本人女性、男性にとってゴールデンプロポーションといわれる理想の位置に歯をもっていく治療です。しかし、その理想の位置が患者様にとって好みの顔貌かと言われるとそうではない場合があります。この場合は非常に注意が必要になります。

インビザラインのシミュレーションソフトのクリンチェックでは、患者様の笑顔の口元に最終的な歯列矯正を終わったあとの歯並びを入れて見ることができます。これによってニコっと笑った時の顔を前から、ある程度イメージすることができます。(あくまでもイメージです。)

しかし、現在のシミュレーションソフトでは横顔がどこまで引っ込むかや口元の周りの組織、唇や頬、そして『ほうれい線』の様子までは、再現できないのが現状です。一般的に、前歯の下がった量の2分の1から3分の1ほど口元が引っ込むと言われています。(筋肉や口唇の厚み、口輪筋の強さによって個人差があります。)

よって、どのぐらい引っ込むかはある程度予想はできますが、見ることもできませんし、正確にはわかりません。どうしてもスペースがなくて、歯を抜かないといけない場合があります。

当初は全てスペースを閉じる治療計画でスタートします。患者様の好みの問題で、途中でこれ以上口元を下げるのを止めてと欲しいと要望があった場合、歯科医師側の本意ではありませんが、途中でスペースを残したまま、歯列矯正その時点で終了し、残ったスペースをダイレクトボンディン等(セラミックなど)で閉鎖することは、非常にまれですがあります。

歯列矯正は患者様のための治療であり、終了した後に患者様が納得してもらえないのでは意味がありません。ただし、歯列矯正が終了したあとに、口元の筋肉や軟組織が馴染んでいくので、改善される場合もあることを知っておいてください。

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