セラミック矯正で神経を抜く可能性が高いケースについて解説しました。「自分は神経を抜かなければいけなくなるかもしれないな…」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、神経を抜いた後に起こるリスクやデメリットについて解説します。
セラミック矯正で神経を抜く主なデメリットは、以下の3点です。
- 歯の寿命が短くなる
- 虫歯の進行に気づきにくい
- 歯の色が黒く変色する場合がある
カウンセリング時に「神経は抜かずに済みそうだね」と伝えられていた場合でも、実際に歯を削り始めたらやっぱり神経を抜かなくてはいけないなんていうことも。そのため、セラミック矯正を検討している全ての方が、神経を抜くデメリットを理解しておく必要があります。上記3つのデメリットについて、以下でそれぞれ詳しく解説するので、ぜひご覧ください。 |
神経を抜くデメリット@ 歯の寿命が短くなる
神経を抜くと、歯の寿命が短くなります。ここでは分かりやすく「神経を抜く」と表現していますが、厳密に言うと「歯髄を抜く」が正しい表現です。歯髄は歯の重要な組織で、神経以外に血管も通っています。血管の役割は、歯に酸素や水分などの栄養素を送り込むことです。つまり、歯髄を抜いた後の血管が通っていない歯は、栄養素を取り込めません。
栄養素を取り込めない歯は、どんどん脆くなっていきます。その結果、歯が割れやすくなり、最終的に抜歯しなければいけなくなることも。このデメリットは、セラミック矯正治療を終えた直後には特に影響がないでしょう。しかし、月日が経って、自分の歯を次々と抜かなければいけなくなったらどうでしょうか?セラミック矯正のために神経を抜くという判断を後悔しないと言えるかどうか、ぜひ治療前に慎重に考えてください。
もし、どうしても神経を抜きたくない場合は、セラミック矯正ではなく歯列矯正を選択するのも一つの手です。歯列矯正は時間がかかりそうだと思うかもしれませんが、前歯のみの部分矯正ならば半年かからない数ヶ月で矯正治療は終了します。しかも、今はワイヤーではなく透明なマウスピースで治療することが可能です。
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神経を抜くデメリットA 虫歯の進行に気づきにくい
虫歯の進行に気づきにくくなることも、神経を抜くデメリットの1つです。神経を抜いた歯は、痛みを感じません。痛みを感じないと聞くと、良いことのように聞こえます。しかし、裏を返せば痛みを感じないので、虫歯などの口腔内の異変に気づけないということです。
セラミックの被せ物の下で進行している虫歯に気づいた時には、抜歯をしなければいけないほど重症化しているかもしれません。口腔内の危機をいち早く察知してくれる神経を抜いてしまうと、重症化する虫歯を増やすリスクが伴うのですね。そのため、セラミック矯正をする前には、ぜひ一度立ち止まって神経を抜くことで起こる健康リスクについて考えましょう。 |
神経を抜くデメリットB 歯の色が黒く変色する可能性がある
歯の色が黒く変色する可能性があることも、神経を抜くデメリットの1つです。神経を抜いた歯には、上述した通り、酸素や水分などの栄養素を行き届きません。その結果、歯が細菌に感染しやすくなり、時が経つにつれて変色していきます。
「セラミックの人工歯を被せているから、別に下の歯が変色しても大丈夫」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、残念ながら、我々の歯肉は加齢とともに退縮していきます。つまり、年月が経つにつれてセラミックの被せ物と歯肉の境目に隙間ができ、下の黒ずんだ歯が見えてくるのです。
下の歯が透けて見えるようになってしまったら、また1からセラミックの被せ物を作り直す必要があります。当然、また同じだけのお金と時間がかかります。セラミック矯正治療を検討する時は、ぜひこれらの神経を抜くデメリットについても慎重に考えてください。 |