インプラントコラム一覧

全部の歯をインプラントにするメリット|オールオン4やオーバーデンチャーとの違いも解説

全部の歯をインプラントにするメリット|オールオン4やオーバーデンチャーとの違いも解説

『現在総入れ歯を使用していて、もっとしっかり食事ができるようにしたい』
『全部の歯をインプラントにするのは無理でしょうか?』
『歯が全くない状態でもインプラントで食事ができるようになりますか?』

ご高齢の方に限らず、50代〜60代の方でも、すでに歯列全体がボロボロになってしまっており、総入れ歯やそれに近い状態で日々の生活を送られている方は、意外とたくさんおられます。

そんな方々にとっての、最後の希望とも言える治療が、総インプラントです。一本でさえ高額なインプラントを歯列全体に施すとなると、費用もかなりかかりますが、ほとんど全ての歯を失った方が再び何のストレスもなく食事ができるようになる方法は、インプラント以外にはありません。

しかし総インプラントは歯科医師にとっても非常に難易度の高い治療であり、症例も少ないため、対応できる歯科医院も限られます。このページでは、歯をほとんど全て失ってしまったという方に向けて、全部の歯をインプラントにするような総インプラント、また少ない本数のインプラントで歯列を回復させるオールオン4や、インプラントと総入れ歯の折衷案とも言えるインプラントオーバーデンチャーについて、ご紹介いたします。

当院は大阪でも数少ない、総インプラントの手術に対応ができる歯科医医院です。院内にインプラント治療を専門的に行う『インプラント大阪』を設置しており、世界レベルのインプラント治療を大阪市内で受けていただけます。難易度の高いインプラント治療で他院で断られてしまったような患者様が、関西各地から当院にご来院くださっています。

当院では徹底的に痛みに配慮したインプラント治療をご提供しております。手術の際の痛みを減らし、予後も良くなる治療を徹底することで、これまでインプラントに興味はあったけれどあと一歩が踏み出せなかったという方に、インプラント治療をお届けできるようになりました。また当院ではインプラントを検討されている患者様を対象に、無料でのカウンセリングを行っております。インプラントに不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

当院で総インプラントの治療をした症例をご紹介

はじめに、当院で総インプラントの治療を行った症例を簡単にご紹介させてください。

はじめに、当院で総インプラントの治療を行った症例を簡単にご紹介させてください。

こちらの症例の患者様は、50歳を過ぎた頃から入れ歯を入れており、もともとインプラントをご希望でしたが、以前通っていた歯科医院では『あなたのお口の状態ではインプラントは難しい』と断られていたそうです。

当院に来院されたときには、折れたり歯茎に埋まってたりしている歯が11本もあり、残っている歯もすべて虫歯や根の膿で保存が難しい状態でした。

患者様は来院当時78歳でしたが、お身体は健康だったので、上顎8本と下顎6本のインプラントで、上下それぞれ12本ずつの人工歯を支えられるように設計しました。

患者様は来院当時78歳でしたが、お身体は健康だったので、上顎8本と下顎6本のインプラントで、上下それぞれ12本ずつの人工歯を支えられるように設計しました。

折れた歯や歯茎に埋まっていた歯を全て除去し、歯周病治療なども終えたのちに最終の歯が入った際には、本当に喜んでいただけました。当時78歳とはいえまだまだお元気でしたので、しっかりと食事ができるようになりたいと強く思われていた患者様。術後には本当に何でも食べられるようになったと喜んでくださり、朝から焼肉を食べるほど食事を楽しんでいただいているそうです。

術後には本当に何でも食べられるようになったと喜んでくださり、朝から焼肉を食べるほど食事を楽しんでいただいているそうです。

当院ではこのような難易度の高い総インプラントにも対応できる、技術力に自信のある歯科医院です。歯列全体の状態が非常に悪く、総入れ歯しかないと諦めている患者様や、他院にインプラントは絶対に無理だと言われた患者様でも、諦めずにぜひ一度お問い合わせください。

>>入れ歯で20年近く我慢していた患者様が総インプラントで噛めるようになった症例

全ての歯を失ってしまった人にご提案できる治療法

全ての歯を失ってしまった、歯列全体がボロボロで総入れ歯を使用している、このような方に残されている治療の選択肢は、多いとは言えません。

ここまで進行してしまった場合、ほとんどの方が総入れ歯を選択されますが、総入れ歯は嫌だ、しっかり食事を噛めるようにしたい、固定式のインプラントにしたい、というような方には、以下の3種類の治療をご提案しています。

  1. 総インプラント
  2. オールオン4
  3. インプラントオーバーデンチャー

総インプラント

①総インプラント

総インプラントというと、全部の歯をインプラントに置き換えるというようなイメージをされる患者様が多いかと思いますが、実はそうではありません。

そもそもインプラントは1本あたり40万円〜60万円ほどするため、もしも本当に全部の歯をインプラントにするとなると、最低24本のインプラントを埋入することになり、費用は1,000万円単位になってしまいます。

もちろんそんな治療を行うことはほとんどなく、一般的に総インプラントというと、上下それぞれ6本〜8本ほどのインプラントを用いて、上下12本ずつの人工歯をセットするような治療を指します。

例えば先ほど掲載した症例のお写真でも、上顎は8本、下顎は6本のインプラントで、それぞれ12本ずつの人工歯を支えられるように設計しています。総インプラントを行う場合、上顎の骨は薄く柔らかいため、下顎と比べて必要なインプラントの本数が増える傾向にあります。

先述の症例の場合、片顎ごとにインプラントによるブリッジを3ピースずつ設置することで、歯列を構成しています。以下の写真で線を入れている箇所が、人工歯の切れ目になります。

以下で紹介するオールオン4やオールオン6は切れ目のない一続きになった人工歯をセットするのに対し、当院の総インプラント治療では、あえて切れ目を作り、片顎ごとに3ピースに人工歯を分割しています。

というのも、こうすることで将来何かトラブルが起きた際、対応がより簡単になるというメリットがあります。オールオン4のような一続きの人工歯は、トラブルが起きた際に人工歯を全て外す必要があります。対して3ピースに分けた総インプラントであれば、トラブルが起きた箇所の1ピースだけを外せばトラブルへの対処を行えます。

②オールオン4・オールオン6

②オールオン4・オールオン6

オールオン4は上記の写真の通り、4本のインプラントだけで一続きになった人工歯を固定するような治療法です。こちらも全ての歯を失ってしまった方におすすめの治療で、4本のインプラントで人工歯を全て固定するため、上記で紹介した3ピースの総インプラントよりも埋入するインプラントの本数が少なく、費用負担を軽減しながら治療を行えます。

オールオン6の場合は、埋入するインプラントの本数が6本に変わります。基本的にはオールオン4で治療を行うことが多いですが、顎の骨の状態が悪い方や、噛む力が強い方は、インプラント4本では人工歯を支えられない場合があるので、オールオン6を採用します。

オールオン4・オールオン6は、総インプラントと同様に完全に人工歯を固定するので、取り外しを行うことはありません。

③インプラントオーバーデンチャー

③インプラントオーバーデンチャー

3つ目の選択肢として、インプラントオーバーデンチャーが挙げられます。インプラントオーバーデンチャーは総インプラントと総入れ歯の折衷案のような治療方法で、顎の骨に埋入したインプラントを固定源に、入れ歯をガッチリと固定して使用する治療方法です。

インプラントオーバーデンチャーの最大の利点は必要なインプラントの本数が少ない点で、最小1本〜2本程度のインプラントで、上部構造の入れ歯を固定することができます。埋入するインプラントの本数が少ないため、費用負担を大幅に減らすことが可能です。

総インプラントやオールオン4・オールオン6と比べると安定感や噛み心地は劣りますが、基本的には食べられない食材はなく、ふとしたときに入れ歯が外れてしまうということもありません。硬いお肉やお煎餅といったものも、問題なく食べることができます。

またインプラントオーバーデンチャーの大きな特徴として、上部構造の入れ歯が取り外し式という点が挙げられます。取り外し式のため毎日着脱する手間や、お手入れの手間がかかります。ただしこういった手間を惜しまない方にとっては、清掃性が高くお口の中の健康を維持しやすい治療方法でもあります。

当院ではこれら全ての治療に対応が可能です。患者様のご希望や口腔状況に合わせたご提案をいたします。インプラントに関わる治療のカウンセリングは無料で行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

総インプラントの治療を行う理由・メリット

総インプラントの治療を行う理由・メリット

総入れ歯ではなく総インプラントを行う理由として、しっかりと噛めるようになるという理由が大きいという方は多いかと思います。しかしそれ以外にも、総インプラントでの治療を行うことによって、得られるメリットがございます。

①審美性を高められる

特に壮年期の方や前期高齢者の方にとっては、見た目の若々しさは重要なポイントかと思います。見た目の美しさ、つまり審美性を求める方にとっては、総インプラントによる治療のメリットは非常に大きいです。

もちろん自費治療で作成する精密な総入れ歯であれば、ある程度の審美性を担保することはできますが、骨と一体となっているインプラントの審美性には敵いません。口元の自然な見た目、清潔感は若々しさに直結します。こういった理由で総入れ歯ではなく総インプラントを選択される方は多いです。

②廃用性萎縮を抑制する

人間の体には廃用性萎縮という作用があり、使われていない組織は徐々に萎縮していきます。宇宙飛行士が地上に戻った際に自力で歩けなくなるのは、廃用性萎縮により足の筋力や骨が弱ってしまうからです。

これと同様に、歯を失った歯茎や顎の骨は、廃用性萎縮の作用によりどんどん弱っていきます。総入れ歯を入れていても、歯茎や顎の骨への刺激は少なく、廃用性萎縮を止めることはできません。最初はピッタリと合っていた入れ歯も、廃用性萎縮によって歯茎や顎の骨が痩せていくことで、徐々に合わなくなってしまいます。

対してインプラントは顎の骨に結合して噛む力を直接伝えることができるため、廃用性萎縮を食い止めることができます。総インプラントにすることで廃用性萎縮による顎の骨や歯茎の退縮を抑え、健康的で若々しい口元を保つことができます。

③噛めることで全身の健康を維持する

③噛めることで全身の健康を維持する

総インプラントによりしっかりと噛めることは、全身の健康維持にも繋がります。

例えば残存歯の数と認知症の発症率には相関が見られるというデータがあり、しっかりと噛めることが認知症の予防につながるという調査結果が出ています。

また良く噛めると唾液の分泌量が多くなるため、お口の中の衛生環境が維持しやすくなり、歯周病の予防になります。

さらにしっかりと咀嚼ができることで、食べ物の胃腸での消化がしやすくなり、内臓への負担を軽減することができます。

このように良く噛める状態を維持することは、単に食事が楽しめるというだけでなく、全身の健康維持にも寄与するのです。

当院で総インプラントを行う際の治療の流れ

当院で総インプラントを行う際の治療の流れ

最後に当院で総インプラント治療を行う際の流れを、簡単にご説明します。

総インプラントの治療が必要なほど多くの歯を欠損している患者様は、ほぼ確実に歯周病の問題を抱えられています。歯周病が重度に進行してしまった結果、歯茎が弱り歯を支える歯槽骨が溶けてしまったことにより、歯列を維持することができなくなったというパターンが多いです。

そのためまずは徹底的に歯周病の治療を行います。再発しないように歯周病治療を徹底して行うことで、埋入したインプラントがトラブルなく使い続けられる口腔内環境を整えます。

また骨も溶けてしまったり萎縮してしまっているケースが多いため、骨造成治療を行います。インプラントを支える骨が弱っていると、インプラントの埋入そのものができません。骨造成は非常に難易度の高い治療ですが、当院ではこれまで多くの骨造成を行ってきているので、安心して治療を受けていただけます。

>>骨が足りなくてもインプラントができる?骨造成・骨移植について解説

歯周病治療や骨造成治療、場合によっては歯肉の移植治療などを行ったのちに、インプラントの埋入手術を行います。

当院ではサージカルガイドと呼ばれる、インプラント治療を補助するデジタル歯科治療の道具を使用しています。サージカルガイドを使用することで、コンピューター上で設計した位置に、高い精度でインプラントを埋入することができます。

一般的な歯科医院ではサージカルガイドを院内で作成することができず、外部に発注することになる(費用がかかる)ため、あまりサージカルガイドを使用したくないという歯科医師も多いです。

当院は院内設備として3Dプリンターを導入し、院内でサージカルガイドを作成できる体制を完備しております。これにより患者様への費用負担を抑えて、サージカルガイドを使用することができるようになりました。

サージカルガイドを使用すると、設定した位置にズレなくインプラントを埋入できるため、歯茎を大きく切開する必要もなく、小さな穴を開けるだけで手術を行えます。

これにより精密な治療を短時間で行うことができ、切開をしないため治癒も早く痛みもほとんど伴わない、患者様に優しい治療を実現しました。

まとめ:歯をすべて失った方でもインプラントを活用すれば噛めるようになります

まとめ:歯をすべて失った方でもインプラントを活用すれば噛めるようになります

このページでは、歯を全て失ってしまった方や、ほとんど歯が残っておらず総入れ歯を検討している方のために、総インプラントという選択肢についてお伝えしました。

ほとんど歯がない方に当院でご提案できる総入れ歯以外の選択肢としては、以下の3つが挙げられます。

  1. 総インプラント
  2. オールオン4・オールオン6
  3. インプラントオーバーデンチャー

当院の総インプラントは、全ての歯をインプラントに置き換えるというわけではなく、上顎下顎それぞれにインプラントを6本〜8本程度埋入し、ブリッジによって片顎12本の人工歯をセットします。また12本の人工歯は一続きにはせず、3ピース程度に分割することで、将来何かトラブルが起きた際に歯列全体を取り外すような大掛かりな治療を行わないで済むように配慮しております。

それ以外にも、人工歯は一続きになりますが、4本のインプラントで片顎12本分の人工歯を支えるオールオン4。6本のインプラントで片顎12本分の人工歯を支えるオールオン6。最小1本〜2本の人工歯で上部構造の入れ歯を固定するインプラントオーバーデンチャーなどの方法もございます。

当院の岩下院長は、インプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しており、世界的に有名なインプラント学術団体のITIの日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。インプラントの噛み合わせの問題も当然理解しており、噛み合わせを厳密に調整することで、非常に難易度の高い総インプラントの治療に関しても安全で精密な治療が可能です。インプラント治療を検討されている方は、安心して当院にお任せください。

【執筆・監修者】

 院長:岩下太一(歯学博士)

帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)

院長:岩下太一(歯学博士)

ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
日本審美歯科学会 認定医
他、所属学会、認定資格多数

充実した無料カウンセリング

充実した無料カウンセリング

初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。

当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。

ITIインプラントスペシャリスト認定医

ITIインプラントスペシャリスト認定医

~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~

帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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