インプラント手術の際の歯肉の移植って?歯茎が柔らかい、薄い方は必見
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インプラント手術の際の歯肉の移植って?歯茎が柔らかい、薄い方は必見

「歯茎が痩せている・歯茎が柔らかいとインプラントには不向きなのかな?」「歯茎のボリュームを戻す方法があるって本当?」「インプラント手術前に歯茎の治療を受けておくべき?」 インプラント治療を検討していて、歯茎に問題を抱えている方は、このような疑問をお持ちでしょう。歯肉を移植して歯茎を健康にする治療は難易度が高く、できる医院が少ないため情報量が少ないです。そのためこのような疑問が解決できない方も多いはず。 そこで当記事では、インプラント治療における歯茎が薄かったり柔らかいことのデメリットを解説します。また歯茎を健康な状態にするための、歯肉の移植手術についても紹介します。 当院は年間で何件ものインプラント治療を行っており、歯肉の移植も日常的に行うような医院です。その経験から得たインプラントについての知識を、当記事で皆様にお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。 当サイトではインプラントについて、幅広い内容を紹介しています。より広くインプラントについて知りたい方は、こちらの記事で「インプラントの基本の全て」を解説しているので、併せてご覧ください。 歯茎が痩せていたり柔らかくなっていると?インプラントの際に問題が生じる 歯茎が痩せていたり薄くなっていたりすると、インプラント治療を行った後にさまざまな問題が発生する場合があります。 インプラントの特徴として、インプラント本体と周囲の歯周組織との結合が弱く、細菌に対する防御機構も弱いという点が挙げられます。最近の技術の発展により徐々にこの点は改善されていますが、それでもやはり天然の歯と比べると弱いと言わざるを得ません。 またインプラント治療を行う方の大半が、歯を失った際に歯茎に炎症を伴っています。この炎症により、「角化歯肉」という硬くてインプラントを守ってくれる役割のある歯肉が、減少してしまっています。こういった理由により、インプラント治療を行う方の多くは、歯茎が柔らかかったり薄かったりと何かしらの問題を抱えているのです。 そこで、以下の2点についてまずは解説いたします。自身の歯茎に当てはまると感じる方は、ぜひ当該の箇所をお読みください。 またこれらのデメリットを解消するため、歯茎を適度な硬さに戻したり、ボリュームを増やすための方法についても記事の後半で紹介します。ぜひ最後までお目通しください。 歯茎が痩せている(薄い)とどんなデメリットがある? インプラント手術を受ける際に、歯茎が痩せている(薄い)と以下のようなデメリットがあります。 これらのデメリットを解消しておかなければ、インプラント手術後にさまざまな問題が発生し、インプラントの寿命を縮める原因になる場合があります。また歯茎が痩せていたり薄いと見た目が悪くなるため、せっかく美しいインプラントを入れても見た目の違和感が残ったままになることも。 上記の2つのデメリットについて、以下でもう少し詳しく解説するので、ぜひご覧ください。 歯茎が痩せている(薄い)デメリット①:インプラント周囲炎になりやすい 歯茎が痩せていたり薄くなっていると、インプラント周囲炎のリスクが上がります。インプラント周囲炎はインプラントの歯周病とも呼ばれており、インプラントを埋めた歯の周囲の歯茎に歯周病菌が感染し、炎症を引き起こします。 インプラントには細菌の侵入を防ぐような役割を持つ歯根膜がありません。そのため自分の歯と比べて、より歯周病菌が入り込むリスクが高まります。そのうえ歯茎が痩せていたり薄いと、さらにインプラント周囲炎のリスクが上がるのです。 インプラント周囲炎になると、歯茎から出血したり膿がでます。さらに進行して骨にまで歯周病菌が到達すると、インプラントが脱落することもあります。このような事態を引き起こさないために、インプラント治療の前に歯茎のボリュームを増やしてあげることが重要です。 歯茎が痩せている(薄い)デメリット②:ブラッシングなどで歯肉退縮が起きやすい 歯茎が痩せている場合の弊害として、ブラッシングなどで歯茎に刺激を与えた際に、歯肉退縮を起こしやすい点が挙げられます。 インプラント治療の後に歯肉が退縮すると、以下のような問題が起きる場合があります。 インプラント治療後はインプラント周囲炎を予防するためにも、しっかりとブラッシングなどのケアをすることが重要です。しかし歯茎が痩せていると、ブラッシングの刺激が原因で歯肉が退縮し、それによりインプラント周囲炎のリスクが高まる場合もあります。 歯茎が柔らかいとどんなデメリットがある? インプラント手術を受ける際に、歯茎が柔らかいと以下のようなデメリットがあります。 これらのデメリットを解消しておかなければ、インプラント手術後にさまざまな問題が発生し、インプラントの寿命を縮める原因になる場合があります。また歯茎が柔らかいとインプラント以外にもさまざまな問題に繋がる可能性も。 上記の3つのデメリットについて、以下でもう少し詳しく解説するので、ぜひご覧ください。 歯茎が柔らかいデメリット①:ブラッシングで痛みが出てしっかり磨けない 歯茎が柔らかいと、ブラッシングの際に痛みがでてしまい、しっかり歯磨きできない場合があります。 「多少痛くても歯磨きくらいできるんじゃない?」と思われた方は、一度ほっぺたの内側をブラッシングしてみてください。ほとんどの方が、ほっぺの裏の柔らかな箇所は、痛くてしっかりブラッシングできないかと思います。柔らかくなった歯茎というのは、まるでほっぺの裏の柔らかな箇所のように、ブラッシング時に痛みが出ます。 インプラントは不衛生な状態に弱く、不衛生な状態が続けば天然の歯よりも歯周病のリスクが高まります。そのため歯茎が柔らかくブラッシングが十分に行えないことは、インプラント周囲炎の原因に直結するのです。 歯茎が柔らかいデメリット②:歯茎が弱く歯肉退縮が起きやすい 歯茎が柔らかい場合の弊害として、ブラッシングなどで歯茎に刺激を与えた際に、歯肉退縮を起こしやすい点が挙げられます。 インプラント治療の後に歯肉が退縮すると、以下のような問題が起きる場合があります。 インプラント治療後はインプラント周囲炎を予防するためにも、しっかりとブラッシングなどのケアをすることが重要です。しかし歯茎が柔らかいと、ブラッシングの刺激が原因で歯肉が退縮し、それによりインプラント周囲炎のリスクが高まる場合もあります。 歯茎が柔らかいデメリット③:インプラント周囲炎になりやすい 歯茎が柔らかいことの最大のデメリットは、やはりインプラント周囲炎になりやすいことでしょう。上記で紹介したデメリット①②も、最終的にはインプラント周囲炎を引き起こす原因となります。 歯茎が柔らかいということは、歯茎の角化歯肉が減少していることを示します。角化歯肉が減少すると、歯茎の内部やあごの骨に歯周病菌が入り込みやすくなってしまい、やはりインプラント周囲炎の原因になってしまいます。 インプラント周囲炎になると、歯茎から出血したり膿がでます。さらに進行して骨にまで歯周病菌が到達すると、インプラントが脱落することもあります。このような事態を引き起こさないために、インプラント治療の前に歯肉の移植を行い硬くて健康な歯茎を作ることが重要です。 歯肉の移植とは?難易度が高くできる歯科は少ないが重要な施術 ここまで歯茎が柔らかい場合や歯茎が薄い場合のデメリットについて解説してきました。では歯茎の状態が悪いとインプラント治療を行えないかというと、そうでもありません。実の所、歯茎の状態が悪くともそのままインプラント治療を行ってしまう医院も多数あります。 歯茎の移植手術は難易度が高く、全国的に見てもできる医院の方が少ないのが実情です。そのため医院によっては、歯茎の移植手術を行わずにそのままインプラント治療を行ってしまう場合があるのです。 当院では、歯茎の移植手術はインプラント治療に必須の治療だと考えております。状況によって、以下の2種類の方法を使い分けて、歯茎の移植手術を行います。 どちらも治療の難易度は高いですが、当院では日常的に行っており、自信を持って治療をお勧めしております。これらの治療について、もう少し詳しく以下で解説いたします。 インプラント治療を検討中の方で、歯茎に問題を抱えている場合は、ぜひ当院に一度お問い合わせください。カウンセリングは無料で行っているので、お気軽にお越しください。 歯肉の移植法①:遊離歯肉移植術(FGG) 遊離歯肉移植術とは、インプラントの周辺に上顎の内側にある硬い歯茎を移植する方法です。主に、歯根の周りの角化歯肉がなくなっている場合に、この方法を行います。これによって、インプラントの清掃時の痛みの軽減や、細菌に対する防御機構が向上します。 「採取した歯茎はどうなるのか」と心配になった方もいるのではないでしょうか。実は上顎の内側の歯茎は硬く再生も早いという特徴があります。そのため、移植片を採取した部位は1ヶ月ほどで周りとわからないほどに再生します。 また、ほとんどの方は術後に痛みを訴えることもありません。移植した箇所も、組織を採取した箇所も、ほとんど痛むことはないのでご安心ください。 歯肉の移植法②:結合組織移植術(CTG) 結合組織移植術とは、主に歯茎内部の骨が薄くなったことが原因で、歯茎に問題が起きている際に行う歯肉の移植法です。主に歯肉の退縮や、歯茎に陥没した箇所がある場合に行います。 インプラントの周辺の歯肉の厚みを増加することによって、細菌に対するバリアとしての防御機構の向上が見込めます。また審美的に歯肉の形態を整えたりと、インプラント周辺の環境を整えるのにも役立つため、当院でも積極的に行っております。 まとめ:インプラントの技術が高い医院は歯肉の移植も行えます!医院を選ぶ際には要チェック 当記事では、歯茎が痩せていたり柔らかい場合のインプラント治療におけるデメリットについて解説しました。 歯茎が痩せていたり柔らかい場合、さまざまなデメリットがありますが、最終的には「インプラント周囲炎の原因になる」という点が最大のデメリットです。インプラント周囲炎になると、痛みや出血、膿が出る、最悪の場合インプラントが脱落する場合も。 そのためインプラント治療の際には、歯茎を健康な状態にするための、歯茎の移植手術が必須だと当院では考えています。ですが歯茎の移植手術は難易度が高く、できる医院の方が少ないのが現状。インプラント治療を検討しているけれど歯茎に問題を抱えている、という方は必ず歯茎の移植手術を行える医院で治療を行いましょう。 当院は年間で何件ものインプラント治療を行っており、歯茎の移植治療も日常的に行っています。そのため自信を持って、インプラント治療や歯茎の移植手術をご提案させていただいております。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ以下から無料のカウンセリングにお申し込みください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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インプラントすると歯列矯正は出来ない?インプラントと矯正治療の関係を解説
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インプラントすると歯列矯正は出来ない?インプラントと矯正治療の関係を解説

「インプラントを入れたら歯並びも綺麗にしたくなったけど出来るのかな?」「インプラントと矯正治療は同時に行える?」 このような疑問をお持ちではありませんか?インプラントを入れたことで、自分の口元に関心を持ち始め、歯並びを直したいと思うようになる方も少なくありません。また、インプラントと矯正治療はどちらも治療期間が長いので、2つを同時に行ってほしいという相談もいただきます。 そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。 当記事を読めば、インプラントを入れた後に矯正治療が難しいパターンや、反対にインプラントが矯正治療に役立つパターンを理解できます。記事の後半では、インプラントや矯正治療と混合されやすい「インプラント矯正」についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。 インプラントを入れると矯正治療が出来なくなる?基本的にはできる 結論からお伝えすると、インプラントを入れた後に矯正治療を行うことは、基本的に可能です。 実際、インプラントを入れた後に自分の口元に関心を持ち、矯正治療を始められる方がいらっしゃいます。 矯正治療の主な方法は、ブラケット矯正とマウスピース矯正です。ブラケット矯正では、ワイヤーを通したブラケットと呼ばれる矯正器具を歯の表または裏に装着し、少しずつ歯を動かして歯並びを整えていきます。別名ワイヤー矯正とも呼ばれ、矯正と聞いて多くの方が思い浮かべる矯正方法です。 一方、マウスピース矯正では、患者様個人に合ったマウスピース型の矯正器具を作成し、治療段階に合わせてマウスピースを交換しながら、歯並びを整えていきます。インプラントを入れた後の矯正は、ブラケット矯正とマウスピース矯正のどちらも基本的には対応可能です。 ただし、インプラントを入れた後に矯正治療ができないパターンもいくつかあります。以下で詳しく解説するので、併せてご覧ください。 矯正治療が出来ない場合も?インプラントが原因で矯正できない3つのパターン インプラントを入れた後であっても、基本的には矯正治療ができると解説しました。しかし、例外があります。以下のパターンに当てはまる方は、矯正治療ができない可能性が高いので注意してください。 インプラントを入れた後に矯正治療ができない主なパターンは、以下の3パターンです。 これらの矯正治療ができない3つのパターンについて、以下でそれぞれ詳しく解説します。インプラントを入れた後の矯正治療に興味がある方、インプラントと矯正治療の同時進行に興味がある方は、ぜひご覧ください。 パターン①:動かしたい歯の導線にインプラントが絡む場合 動かしたい歯の導線にインプラントが絡む場合は、矯正治療ができない可能性が高いです。矯正治療は、歯を少しずつ動かすことによって、歯並びを整えていきます。しかし、インプラントは一度あごに埋入したら、そこから動きません。なぜなら、インプラントには歯を動かす役割を担う歯根膜がないからです。 つまり、特定の歯を動かしたいと思っても、動かしたい歯の導線にインプラントがあれば、歯はその先に進めません。全体的に歯を動かしたいケースも同じで、インプラントが全く動かないことによって、矯正治療は難しくなります。 パターン②:インプラントの本数が多い場合 インプラントの本数が多い場合も、矯正治療ができない可能性が高いです。なぜなら、全く動かないインプラントが口内にまばらに点在することで、歯の可動域が狭まり、理想通りに歯を動かせなくなるからです。ただし、インプラント何本以上から矯正治療ができないと断言することはできません。 インプラントが口内に複数あっても、動かしたい歯の導線に絡まない場合などは矯正治療ができるケースもあります。矯正治療ができるかどうかは、実際に治療前に検査をしてみないと分かりません。インプラントが複数入っている方は、歯科医院に一度相談に行くことをオススメします。 パターン③:インプラントと矯正治療を同時に行いたい場合 インプラントと矯正治療を同時に行うことは難しいです。なぜなら、インプラントを入れて数か月は、インプラントに負荷をかけずに、インプラントが骨と結合するのを待たなければいけないからです。 この期間中に矯正器具を装着してしまうと、矯正器具がインプラント手術部位に当たって負荷がかかる可能性があります。そうなると、インプラントの骨との結合はもちろん、矯正治療もうまくいかなくなる可能性が高いのです。 順番としては、矯正治療を終えてからインプラント治療を始めることをオススメします。歯並びを直してからインプラントを入れれば、インプラントを入れる際に全体的な噛み合わせも綺麗に調整できるからです。 インプラントが矯正治療に役立つ場合もある?動かないことがメリットになる インプラントが入っていると矯正治療が難しくなるパターンがあると解説しました。しかし一方で、インプラントが矯正治療に役立つパターンもあるのです。インプラントは一度あごに埋め込むと、その場から動きません。そのため、動かないことを利用して、インプラントを絶対的な固定支点にできるのです。特定の歯だけ動かしたい場合に、特に役立ちます。 「インプラントが入ってるから、矯正治療できないかも…」と諦めかけている方は、まずは歯科医院に相談することをオススメします。場合によっては、インプラントがあることで有利に矯正治療を進められるかもしれません。 インプラントを入れた後に矯正できるか調べる方法は?歯科のカウンセリングを受けよう インプラントを入れた後に矯正できるかどうかは、患者様自身で判断できません。矯正できるかどうかを調べるためには、歯科医院でカウンセリングを受けたり、治療前検査を受けたりする必要があります。なぜなら、患者様1人1人の歯並びも、インプラントの埋入位置も全く異なるからです。そのため、インプラントと動かしたい歯の位置関係から虫歯・歯周病の有無まで、患者様個人それぞれの症例を精密に検査しなければ、判断は下せません。 また、それらの検査には、立体的なデータを得る歯科用CTなどの検査設備が必要です。歯科用CTは、どこの歯科医院も備えているわけではありません。そのため、インプラントを入れた後に矯正治療ができるかどうかについては、設備が整った歯科医院でカウンセリングを受けてください。 当院では、インプラント治療と矯正治療の両方に対応する最新設備を整えています。インプラントを入れた後で矯正治療ができるかどうか分からない方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。 インプラントと矯正の両方を検討している場合は?両方対応できる医院を選ぶのが良い インプラントと矯正の両方を検討している場合は、両方に対応できる歯科医院を選ぶことをオススメします。なぜなら、治療を始める前にインプラントと矯正の両方を包括した治療計画を立てることが重要だからです。 インプラントと矯正の両方を行う場合は、インプラントも含めた最終的に目指す歯並びから逆算して治療計画を立てます。患者様の口腔内の3Dデータを駆使したシミュレーションが、特に重要です。 そのため、インプラントと矯正治療を両方行いたい方は、その旨を最初に歯科医に伝えてください。インプラントは動かせないので、「やっぱり矯正治療も…」と後で言っても、急に対応できないケースもあるので注意しましょう。 Tips:「インプラント矯正」って何?一般的なインプラントとは別物 インプラント治療や矯正治療と混合されやすい治療法に、インプラント矯正というものがあります。インプラント矯正とは、歯科矯正用アンカースクリューと呼ばれるネジを歯茎に埋め込み、そこを固定支点として、歯の矯正を進める治療法です。固定支点を得られることで、特定の歯だけを動かしやすくなり、矯正をスムーズに進められるのです。 そのほかにも、インプラント矯正には、以下3点のメリットがあります。 インプラント矯正では、抜歯をしなくて済む可能性が高くなります。従来のワイヤーを用いるブラケット矯正では、奥歯を後ろに動かすことが難しいです。しかしその一方で、インプラント矯正では、奥歯を後ろに移動させてスペースを作ることができます。 そのため、従来であればスペースを確保するために抜歯をしていたケースでも、抜歯をしなくて済む可能性が高くなるのです。また、インプラント矯正は大掛かりな外科手術もなく、治療期間も短縮できるケースが多いため、最近注目されています。 まとめ:インプラントを入れた後でも矯正治療はできる!ただし場合によっては出来ないケースも 当記事では、インプラントを入れた後に矯正治療ができるかどうかについて解説しました。基本的には、インプラントを入れた後でも矯正治療を行うことは可能です。ワイヤーを用いるブラケット矯正であっても、マウスピース矯正であってもできます。 ただし、インプラントを入れた後の矯正治療が難しいパターンもいくつかあります。それは、インプラントの本数が多かったり、インプラントが動かしたい歯の動線に絡んだりする場合です。インプラントは一度あごの骨に埋入すると、そこから全く動きません。そのため、動かしたい歯の動線にインプラントがあると、歯が思うように動けないのですね。 インプラントを入れた後に矯正治療ができるかどうかは、治療前の検査を行ってみないと判断できないので、まずは歯科医院に相談しましょう。その際は、設備が整っていて、さらにインプラントと矯正の両方に対応する歯科医院を選んでくださいね。 当院では、インプラント治療と矯正治療の両方に対応する最新設備を整えています。初回カウンセリングも無料で行っていますので、インプラントを入れてみて矯正治療に興味を持った方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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芸能人がインプラントを選ぶ理由は?インプラントの芸能人一覧も紹介
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芸能人がインプラントを選ぶ理由は?インプラントの芸能人一覧も紹介

「芸能人のような綺麗な歯並びになりたい」「白くて美しい芸能人の歯に憧れる」 このようなご希望をお持ちの患者様は当院にもよくいらっしゃいます。白くて美しい歯を実現するには、さまざまな方法があります。そんな中でも芸能人や有名人に特に多いのが、インプラントを使用しているパターンです。 芸能人の方々は、なぜさまざまな方法がある中で、インプラントを選択するのでしょうか?また芸能人の中でも誰がインプラントなのか気になる、という方もいるでしょうから、インプラントを公表している芸能人を一覧にして紹介します。 当院では芸能人からも人気の高いインプラント治療を行なっています。インプラントを検討している方や、インプラント治療に興味がある方向けの、無料のカウンセリングも実施しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。 芸能人の口元が綺麗なのはインプラントのおかげ? 芸能人の口元といえば、白くて美しい歯が綺麗に並んでいる、という状態が思い浮かぶ方は多いでしょう。 歯を白くする治療といえば、代表的なものはホワイトニングやセラミック矯正です。また歯並びを綺麗にするのであれば、歯列矯正治療を受けることが一般的です。そのため歯が白くて綺麗な芸能人が全てインプラントで治療をしているというわけではなく、ホワイトニングやセラミック矯正、歯列矯正治療を受けている方も多くいらっしゃるでしょう。 ですが実際にインプラント治療を受けている芸能人も非常に多いです。ではなぜ芸能人はインプラント治療を選択するのでしょうか?その理由を解説する前に、まずはインプラント治療を選択した芸能人の一覧をご紹介いたします。あなたも絶対に知っている有名な方も、実はインプラントにしているのです。 インプラント治療を受けた芸能人・有名人の一覧を紹介 インプラント治療を受けた芸能人、有名人は意外と多く、公表されている方も多数いらっしゃいます。今回はほんの一部ではありますが、インプラントを公表している芸能人・有名人をご紹介します。 千鳥 大悟さん この投稿をInstagramで見る 千鳥スタッフ【公式】(@chidoristaff)がシェアした投稿 千鳥の大悟さんは、昔は八重歯が目立つ歯並びでした。右前歯二番目の歯が一列後退しており、大きくガタついた歯列が目立ってしまっていました。また、後退している歯は黄色い変色が見受けられました。大悟さんはヘビースモーカーで有名なので、ヤニによる着色か、虫歯による変色の可能性があります。 そのためインプラント治療を行い、同時に上の前歯の歯列を整えた様子が伺えます。上前歯は後退していた歯以外も、歯並びが整い白くなっているため、おそらく八重歯の箇所はインプラントに、それ以外の歯はセラミックの差し歯にしたのではないかと思われます。 岡村隆史さん この投稿をInstagramで見る okamuradesu(@okamuradesu)がシェアした投稿 ナインティナインの岡村さんは、奥歯2本をインプラントにしています。下の歯に痛みがあり受診したところ、歯の根が膿んでしまっていたため、歯を抜いてインプラントを入れたのだそうです。岡村さんご本人が出演していたラジオのオールナイトニッポンで話していたので、治療にも満足しているのではないでしょうか。 余談ですが、岡村さんがインプラント治療を受けた際の主治医は、松田聖子さんの元旦那様だそうです。 有吉弘行さん この投稿をInstagramで見る 有吉弘行(@ariyoshihiroiki)がシェアした投稿 唐突に歯に強い痛みが走り、かかりつけの歯科が休診日だったために別の歯医者を受診した有吉さん。ですがしっかりと説明もされずに急に抜歯されてしまい、インプラント治療を強く勧められたのだとか。結果として有吉さんはその医院では治療を受けず、別の医院でインプラント治療を行なったそうです。 和田アキ子さん この投稿をInstagramで見る 和田アキ子(@ako50th)がシェアした投稿 長らく芸能界で活躍を続けられている和田アキ子さんも、インプラント治療を選択されています。これまで幾度となく歯科治療を受けられてきたそうですが、ついに下顎のご自身の歯を全てインプラントに替えられたそうです。 愛沢えみりさん この投稿をInstagramで見る 愛沢えみり(@emiri_aizawa)がシェアした投稿 モデル、キャバ嬢、実業家、さまざまな一面をもつ愛沢えみりさんですが、インプラント治療を行なったそうです。美しい容姿を保つ必要がある仕事のため、もともと前歯を2本セラミックにしていたそうですが、このセラミックがダメになってしまったそうでインプラントに替えたとのことです。 バナナマン日村さん この投稿をInstagramで見る 秋元真夏推し(@no.m.r0820)がシェアした投稿 バナナマンの日村さんはもともと叢生(歯並びがガタガタの状態)で、歯磨きもうまくできない状態だったため、虫歯だらけだったことは有名な話です。また虫歯を放置していたため、歯そもものへのダメージも大きく、前歯が抜けてしまったことをきっかけにインプラント治療を行いました。 現在は上の歯を10本、下の歯を5本インプラントにしているそうです。その際に歯並びも綺麗に整えたため、現在の日村さんの口元をみていただければ、とても美しい歯並びになっていることがわかるかと思います。 イモトアヤコさん この投稿をInstagramで見る イモトアヤコ 公式(@imotodesse)がシェアした投稿 世界の果てまでイッテQで一躍有名になったイモトさん。元々差し歯になっていた前歯が、登山企画の気圧の変化の影響か膿が溜まって状態が悪くなってしまったのだそうです。そのため現地で抜歯を行い、その後日本に帰国してインプラント治療を受けたそうです。 インプラント治療の際に歯並びの調整も行なってようで、インプラント治療前後の写真を比較すると、口元が綺麗になっています。 ホリエモン(堀江貴文さん) この投稿をInstagramで見る Takafumi Horie (堀江貴文、 #ホリエモン)(@takapon_jp)がシェアした投稿 非常に合理的で自身が重要だと考えることには強いこだわりを持っていることが知られている堀江貴文さん。彼もインプラント治療を行なっています。 元々歯や歯周病に対する意識が非常に高く、服役中に刑務所内に歯間ブラシの持ち込みを行おうとした、といった逸話も残っているほど。そんな堀江さんもインプラントを選択しているということで、芸能人や有名人、著名人の間でのインプラントへの信頼感の高さが伺えますね。 金本知憲さん・大村直之さん プロ野球選手として有名な金本選手や大村選手も、インプラント治療を受けています。スポーツ選手は協議中に歯を強く食いしばることが多く、その際に歯にダメージが蓄積されるため、引退後などにインプラント治療を行う方は多いようです。 芸能人はなぜインプラントを選ぶ?4つの理由 多くの芸能人や有名人がインプラント治療を選択したことはわかったと思いますが、なぜ彼らはインプラントを選択するのでしょうか。 歯を白くしたければ、ホワイトニングやセラミック矯正でも可能です。また歯並びを綺麗にするのであれば、歯列矯正治療を受けることが一般的です。歯が抜けた場合もブリッジや部分入れ歯、総入れ歯などの選択肢があります。 それでもインプラント治療を選ぶ理由は、以下の4つだと思われます。 これらの理由が、芸能人や有名人、著名人の方々がインプラント治療を好んで選択する理由だと思われます。人前に出るお仕事だからこそ、これらのポイントが重要になるということもあるのでしょうが、これらが重要だと感じる方はインプラント治療を検討しても良さそうです。 以下でさらに詳しく、それぞれの内容について解説します。 理由①:審美性が高く自然な見た目になる インプラントは審美性が高く、自然な見た目の歯を再現できます。歯を失って治療する場合、ブリッジや部分入れ歯だと金具が見えてしまったりすることがありますが、インプラントは被せ物を支える部分が歯茎の中に完全に埋没するため、周りから金具などが見えることはありません。 またインプラントの上部構造である被せ物は、さまざまな材質で色や形も選ぶことができるため、周りの歯の形や色に馴染む自然な形を実現できます。 人前に出て自身の容姿なども含めた人気が重要な芸能関係の方々が、インプラント治療を選択するのは、ある意味では当然とも言えるでしょう。一般の方でも、特に見た目を重視したいという方は、インプラントを検討するのがおすすめです。 理由②:発音・発生への影響が少ない 歯を失った際の治療法としては、インプラント、入れ歯、ブリッジの3つがよく挙げられます。 これらの治療法の中でも、インプラントは最も発音や発生への影響が出にくい治療法として知られています。入れ歯やブリッジは口腔内に金具が当たっていたり、口との一体感が少なかったりと、違和感が出やすく発音や発生に影響が出てしまいがちです。 対してインプラントは、「歯」の部分にあたる上部構造以外の箇所が全て歯茎の中に埋没しているため、違和感が少なく発音や発生への影響が非常に少ないことで知られています。そのため人前で話すことが多い芸能関係の職業の方は、発音・発生の影響の少ないインプラントを選択することが多いのです。 理由③:短期間で歯の問題を解決できる 歯並びが悪いから歯科治療を受けるという場合は、一般的には歯列矯正を受けるかと思います。 歯列矯正はおよそ2年ほどの期間をかけて、自身の歯を動かすことで歯並びを綺麗に整えます。矯正期間中は矯正の進捗確認として、2週間〜1ヶ月に一度程度の通院が必要となります。 一般の方なら問題ないと感じることが多いと思いますが、人前に出る芸能人の方は2年間も矯正装置を口につけたままでは仕事に支障をきたしてしまいます。またスケジュールの問題で定期的な通院が年単位で必要になる、というのが難しい方も多いです。 それに対してインプラント治療であれば、数ヶ月間で歯並びを綺麗に整えることができます。治療中は複数回の通院が必要になりますが、短期間に集中的に通院して治療を終えられるため、忙しい芸能関係の方でも治療が行いやすいというメリットがあります。 ただしインプラントで歯並びを整える場合は、歯を抜く必要があり、インプラントの本数によっては費用も数百万円になってしまいます。そのためインプラントで歯並びを綺麗にするというのは、比較的金銭の余裕がある方に限られた方法となってしまいます。 ちなみに当院ではインプラント治療を最短1.5ヶ月程度で行えるので、一般の方でもどうしても今すぐに歯並びを綺麗にしたい、という方が来院されることは多いです。 理由④:費用対効果が高い インプラント治療は原則として自費治療のため、入れ歯などと比較するとどうしても費用が高額になります。治療費用とお財布事情を天秤にかけて、インプラントは高額だから入れ歯や保険のブリッジにしよう、という選択をする方も多いでしょう。 ですが見た目が命とも言われる芸能関係の方にとっては、多少費用が高額であっても素晴らしい外見を維持するためならインプラントを選択する、というのはごく自然なことです。 また入れ歯やブリッジの場合、虫歯のリスクが上がったり周囲の歯に悪影響を及ぼして、別の治療が必要になることもありますが、インプラントはそういったリスクが少ないため、別途で治療が必要になることも少ないです。歯列矯正の場合も、自分の歯並びを矯正するのは時間もかかりますし、治療後に歯並びが再び悪くなる(後戻り)場合もあります。 周囲の歯に悪影響もほとんどなく、虫歯のリスクもほとんどない、さらに後戻りもしないインプラントは費用対効果が高く、費用が捻出できる方にとっては理想的な治療となるでしょう。 >>インプラント治療費用の金額相場や価格が高い理由、当院の治療費用についてはこちら まとめ:芸能人も重宝するインプラントは費用対効果が抜群の治療法 当記事では、インプラント治療を選択した芸能人の一覧や、なぜ芸能人がインプラントを選ぶのかを解説しました。皆様の知っている芸能人や有名人もインプラントにしていた、と知って驚いたのではないでしょうか。売れっ子で金銭的にも恵まれており、どんな治療でも選択できるような芸能人の方もインプラントを選択しているということで、インプラントが優れた治療であることを裏打ちしてくれますね。 芸能人がインプラント治療を好んで選択する理由としては、当院では以下の4つだと考えています。 芸能人や有名人、著名人にとって上記4点は非常にメリットが多く、インプラント治療を受ける決定だとなるのでしょう。また上記4点が大きなメリットだと感じる方は、一般の方でもインプラント治療に適していると考えられます。当院では、上記のようなメリットを求めてインプラント治療を検討される方から、日々カウンセリングにお越しいただいています。インプラント治療を ご検討の方は、是非以下からお問い合わせください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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インプラント、差し歯、入れ歯、ブリッジの違いやメリット/デメリット
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インプラント、差し歯、入れ歯、ブリッジの違いやメリット/デメリット

「インプラント治療に興味はあるけれど、他の方法と比べてどうなんだろう?」「差し歯・入れ歯・ブリッジなどとインプラントはどう違うの?」 このような疑問をお持ちではありませんか?欠損した歯を補う方法としては、入れ歯や差し歯、ブリッジ、インプラントなどさまざまで、それぞれどういったものか理解している方は少ないでしょう。 そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。 当記事を読めば、インプラントと差し歯、入れ歯、ブリッジの違いが理解できます。歯を欠損した際に、ご自身がどの治療法を選べばいいかわかるようになるでしょう。歯の治療でお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。 インプラントと差し歯、入れ歯、ブリッジの違いは?それぞれの特徴を解説 一般的に、何らかの理由で歯を欠損した際には、以下の3つの選択肢のうち一つを選びます。 これらの方法から自身にとって最適な治療法を選ぶわけですが、それぞれの治療法について詳しく知っている方は、一般の方ではほとんどおられないでしょう。 実は、歯医者によって得意な治療法は異なり、「インプラントが得意な歯医者」「精巧な入れ歯を作るのが得意な歯医者」とさまざまです。そのため、患者様自身がそれぞれの治療法を理解し、その治療が得意な歯医者に行くのがよいでしょう。 ところで「差し歯は選択肢に含まれないの?」と疑問を持った方もいるでしょう。実は差し歯は歯を失った場合には使用ができません。入れ歯と語感が近いため、差し歯も近いものだと思っている方も多いはず。ですのでまずは、入れ歯と差し歯の違い、差し歯とはどういったものなのかを簡単に解説します。 差し歯と入れ歯は混同しがちだが全く別物!歯を失うと差し歯は使えない 実は入れ歯と差し歯は全くの別物です。名前が似ているため混同されている方も多いのではないでしょうか?インプラントやブリッジのお話をする前に、入れ歯と差し歯の違いについてだけ、簡単に触れさせていただきます。それぞれご存知だという方は、こちらは読み飛ばしていただいても構いません。 入れ歯は主に、歯を丸ごと失った時(歯の根っこまで失った時)に使用される治療法です。歯を1本だけ失った場合〜全ての歯を失った場合にも適用できます。 対して差し歯ですが、差し歯は失った歯を補完する入れ歯とは、根本的に異なるものです。差し歯とはいわゆる「被せ物」を指します。歯を削ったり歯が折れたりして、歯の根だけが残っているような場合に、差し歯で歯の欠けた部分を補完します。そのため、差し歯は「歯を完全に失っている場合」は使用できません。あくまでも歯に「差す」あるいは「被せる」ことで機能します。 ということで、歯を失った場合の選択肢の中に、差し歯は含まれません。そこで当記事では、差し歯をのぞいた以下の3つの治療法について、メリット、デメリットを解説します。 以下でそれぞれの治療法について、より詳しく解説するので、ぜひご覧ください。 インプラントの特徴とは?最も自分の本来の歯に近づけられる ここからはいよいよ、欠損した歯を補うそれぞれの方法について、その特徴やメリット、デメリットを解説します。まずはインプラントについてです。 インプラントは最も自分の歯に近づけることができる治療法です。インプラントは歯茎の内部に土台を埋めて、その上に自分の歯にそっくりな被せ物をつけます。そのためインプラントの土台などは外から全く見えず、自然な歯と見分けがほとんどつきません。留め具なども使用しないため見た目に美しく、周囲の歯に負担をかけることもありません。 さらに歯茎に土台を埋めてしっかりと固定するため、自分自身の歯とほとんど変わらない噛み心地が得られます。 インプラントのメリット:審美性が高く長持ち、食事なども違和感なく行える インプラントはメリットが非常に多い治療法として知られており、具体的には以下の7点がメリットとして挙げられます。 まるで自分の歯と同じように使用できるので、食事や滑舌などに影響が出づらいです。インプラントは着脱するものではないので、お手入れも簡単で他の歯と同じように歯磨きすれば問題ありませあん。周囲の歯にも負担をかけず、咀嚼や食いしばりであごの骨に適度な刺激を与えるので、あごの健康を守ることにも役立ちます。 失った歯を補う治療の中で、インプラントは最もメリットの多い治療法だと言えるでしょう。 インプラントのデメリット:手術が必要、保険適用外のため費用がかさむ 続いて、インプラントのデメリットについて解説します。インプラントは非常にメリットが多い治療ですが、やはりデメリットも存在しています。インプラントのデメリットは以下の4点です。 インプラントはごく僅かな例外をのぞいて、原則として全て自由診療です。そのため保険診療を活用できる他の治療法と比較して、費用がどうしても高くなってしまいます。 また歯茎に土台を埋め込むというインプラントの性質上、必ず外科手術が必要になります。土台の定着を待つ期間なども必要なので、治療期間が長くなります。 インプラント治療のメリット・デメリットについてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ併せてご覧ください。>>【決定版】インプラント治療のメリット・デメリットやリスクを徹底解説! 入れ歯の特徴とは?短期間作れる着脱可能の義歯 入れ歯とは、人工の義歯を使用して失った歯を補うような治療方法です。正式には入れ歯治療のことを「局部床義歯」と呼び、歯を失った部分に人工の歯が着いた義歯床を装着することで、失った歯を補います。 入れ歯の最大の特徴は、着脱可能な点です。さまざまな種類の入れ歯がありますが、基本的には義歯を周りの歯や金具で固定します。この固定方法は要は「引っ掛けている」ような状態なので、簡単に取り外しが可能です。 また入れ歯には保険診療で作れるものと自由診療で作るものがあり、保険診療のものを選べば比較的安価に製作できます。さらに型取りから実際に装着するまで、比較的短期間で治療が完了することが多いです。 入れ歯のメリット:保険適用されるため費用が抑えられる 入れ歯のメリットは、以下の2点です。 入れ歯は他の治療法に比べ、短期間で作ることができます。例えばインプラントであれば、歯茎に土台を埋め込んで土台が定着するまでの期間を待ったりと、かなり時間がかかります。それに比べて入れ歯であれば、型取りをして入れ歯を作成し、出来上がった入れ歯の微調整を行えばすぐに装着できます。必要になったら直ぐに作れる点が、入れ歯の大きなメリットです。 またなんといっても、入れ歯の最大のメリットは保険適用で安価に作成できることです。保険入れ歯の費用の相場は、以下のようになります。 部分入れ歯 総入れ歯 1割負担 約2,000円 約3,000円 3割負担 約6,000円 約9,000円 保険適用で同じ入れ歯を作る場合は、全国どこの医院で入れ歯を作っても、同じ費用になるので安心です。 入れ歯のデメリット:見た目や食事の違和感、お手入れも面倒 入れ歯は短期間で作成でき、保険診療を活用すれば安価に作成できますが、その分さまざまなデメリットがあります。入れ歯のデメリットは以下の通りです。 このようなデメリットは、自由診療の入れ歯を作成すればある程度は解消できます。ですが保険診療の入れ歯と比較して費用が大幅に高くなってしまいます。そもそも入れ歯は保険診療で安価に作れることがメリットですが、その場合は上記のようなデメリットを受け入れざるをえません。自由診療で作成するのであれば、もちろん症例にもよりますが、インプラントの方が優れているという結果になるでしょう。 これらのデメリットが気にならないというかたには、入れ歯はぴったりの治療となるでしょう。 ブリッジの特徴とは?1本〜2本程度の歯を補うのにぴったり ブリッジとは写真のように、失った歯の左右の歯を削って支えにすることで、失った歯の箇所に義歯を固定する治療法です。名前の通り、両隣の歯を支えに橋をかけるような構造をしています。その構造上、失った歯の両隣に健康な生きた歯が生えている必要があります。 また両隣の歯を支えにするため、ブリッジで補填する歯の数が多いと、両隣の歯の負担が大きくなりすぎます。そのためブリッジは1本〜2本程度、多くて3本までの歯を補填するのにぴったりの治療法となります。 ブリッジのメリット:入れ歯と異なりしっかりと固定される ブリッジのメリットは以下の通りです。 ブリッジは保険診療と自由診療を選べるため、入れ歯と同様に比較的安く作成できます。また両隣の歯を支えにしっかりと固定されるので、グラグラと動くこともなく、食事などもしやすいです。もちろんしっかり固定されているため、入れ歯のように着脱はしません。そのため外してお手入れするようなこともなく、手間がかからない点も魅力です。 しっかり固定される点はインプラントと近いものがありますが、インプラントのように外科手術をする必要もありません。ただしブリッジはあくまで両隣の歯を支えに固定しているため、インプラントよりは固定がゆるい点は否めません。 ブリッジのデメリット:周囲の健康な歯を削ってしまう ブリッジのデメリットは、以下の通りです。 ブリッジの最大のデメリットは、健康な歯を削らなければならない点です。削った歯は元に戻すことはできず、削ったことで歯の寿命が縮んでしまうこともあります。また削った歯を支えにしてブリッジを固定するため、支えになっている歯には大きな負担がかかります。この負担も歯の健康寿命を縮める原因となるでしょう。 ブリッジはインプラントのように歯茎に埋め込むわけではなく、歯茎の上に被せるようにして使用します。その点は入れ歯と同様ですが、入れ歯と異なり自分で着脱はできません。そのため歯茎とブリッジの間に食べかすなどが溜まり、口臭や歯周病の原因となる場合があります。 自由診療で作成すれば材質や見た目にこだわれますが、保険診療だと材質に制限があるため、見た目が不自然になります。もし自由診療で作成するのであれば、もちろん症例にもよりますが、インプラントの方が優れているという結果になるでしょう。 費用・治療期間を考えなければインプラントがおすすめ! ここまで「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」について、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。少しまとめると、それぞれ以下のようになります。 インプラント 入れ歯 ブリッジ 食事 ◎:違和感なく楽しめる ×:違和感がある・温度を感じづらい ◯:ほとんど違和感がない 噛む力 ◎:しっかり噛める ×:あまり噛めない ◯:ある程度噛める 周囲の歯への影響 ◎:影響なし ×:留め具をかける歯に負担がかかる ×:両隣の歯を削る・負担がかかる 治療できる歯の数 ◎:何本でも可能 ◎:何本でも可能 ×:1本〜2本が理想、多くて3本程度まで 見た目 ◎:違和感なく美しい △:保険診療だと留め具が見えて違和感がある △:保険診療だと銀歯で見た目に違和感がある 手術の有無 ×:外科手術が必要 ◎:手術の必要がない ◎:手術の必要がない 費用 ×:原則として自由診療 ◎:保険診料と自由診療が選べる ◎:保険診料と自由診療が選べる 治療期間 ×:外科手術など長期治療になる ◯:短期間 ◯:短期間 このように、機能面や見た目に関しては、インプラントに軍配が上がりました。ですがインプラントのデメリットとして、手術が必要だったり費用が高い、治療期間が長引く点が挙げられます。 実際に治療を受けてしまえばインプラントは優れた治療装置です。ですが治療までのハードルが非常に高くなってしまうのが難点ですね。逆に費用を抑えたければ、入れ歯やブリッジもいい選択肢かと思います。特に失った歯の本数が多い場合、インプラントは非常に高額な治療費がかかります。入れ歯であれば総入れ歯でも保険診療で1万円以下で作成できることは少なくありません。 もちろん歯の状態や症例によって、そもそも入れ歯が使えなかったり、インプラントができない、という場合もあるので、一度歯科でカウンセリングを受けてみるのも良いでしょう。当院ではインプラント治療について無料のカウンセリングを行っています。ぜひお気軽にお越しください。 長期的に考えれば費用面の問題が解決される場合も 上記の通り、機能面や見た目・周囲の歯への負担の少なさなど、インプラントは優れている点が非常に多いです。ですがインプラント治療のネックになるのが、治療費用でしょう。基本的には自由診療でしかインプラント治療はできないため、費用がどうしても高額になります。 ですが以下の点を考えると、一概に「インプラントは費用が高いからもったいない」とは言えないのではないでしょうか? インプラントの治療費用は確かに高額です。しかしこのような点まで考慮すれば、妥当な金額だと感じる方も多いでしょう。またインプラント治療を行う医院では、少しでも患者様の負担を減らすために、医療ローンやクレジットカードでの分割払いに対応している場合も多いです。 まとめ:入れ歯もブリッジも一長一短!自分の状況に合わせた治療を選ぼう 当記事では、「インプラント」「入れ歯」「差し歯」「ブリッジ」それぞれの治療について解説しました。 そもそも差し歯はこれらの治療の中でも少し毛色の異なる治療のため、比較対象にはなりません。入れ歯やブリッジ、インプラントはよく比較されますが、それぞれ長所と短所がありますね。 歯科の目線としては、やはり機能面だけを考慮すれば、インプラントが最もおすすめです。しかし症例によってはインプラントが使用できない場合もあり、何より費用も高額なので、即決は難しいところです。こういった事情もあるので、やはり重要なのは、患者様それぞれの状況に合わせた治療法を選択することですね。 当院では無料のカウンセリングを行っております。患者様が安心して治療を受けられるように、しっかりと相談した上で、最適な治療法をご提案するので、以下のボタンよりまずは一度お気軽にお問い合わせください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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大学病院と歯科医院のインプラント治療の違いについて
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大学病院と歯科医院のインプラント治療の違いについて

「大学病院でインプラント治療を受けられるって本当?」「インプラント治療を受けるなら、歯科医院と大学病院のどっちがいい?」 このような疑問をお持ちではありませんか?特にご自宅の近くに大学病院と歯科医院どちらもある場合は、どちらに行くべきなのか、迷われてしまうかもしれませんね。 そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。 当記事を読めば、大学病院でインプラント治療を受けるメリット・デメリットを一挙に比較できます。歯科医院と大学病院、どちらでインプラント治療を受けるか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。 インプラントは大学病院でもできる?大学病院と歯科医院それぞれの利点がある 結論からお伝えすると、大学病院でインプラント治療を受けることは可能です。 大学病院は、主に最新医療の研究を目的とする機関です。そのため、一般的な歯科医院では対応できない難しい症例の場合でも、大学病院の最新医療技術をもってすれば、対応できる可能性があります。そのほか、内科など歯科以外のスペシャリストがいることも、大学病院の特徴の1つです。 大学病院でインプラント治療を受ける場合には、基本的には大学病院口腔外科を受診することになります。 一方、歯科医院は、患者様の口腔の健康を実現することに専念している機関です。一刻も早く患者様のお悩みを取り除くため、土日や夜間にも診療を行っています。そのほか、定期メンテナンスをしっかり行うなど治療後のアフターケアが充実していることも、歯科医院の特徴の1つです。 大学病院口腔外科は腫瘍に関わる治療が主な役割 大学病院でインプラント治療を受ける場合は、基本的には口腔外科を受診します。口腔外科の主な役割は、腫瘍に関わる治療です。例えば顎の骨やその付近に出来た腫瘍の摘出などを行います。 腫瘍の摘出の際に天然の歯を失ってしまう場合があり、その際に骨の再建手術を行なったり、失った歯を補うためにインプラント治療を行います。基本的には大学病院はインプラントの知識に優れているというよりも、骨の再建(骨造成など)が得意だと考えておくと良いでしょう。 このように、大学病院と歯科医院では得意分野が異なります。そのため例えば、難易度の高い骨造成手術を大学病院で行い、骨の再建が終わった後は歯科医院でインプラントの埋入手術を受ける、といった流れで治療を行うことがあります。(ただし最近は大学病院内にインプラント科が設置されていることもあり、インプラント治療そのものを得意としている大学病院も増えているようです。) 基本的には、大学病院と歯科医院では、得意分野が異なります。とはいえ、患者様ご自身で歯科医院と大学病院のどちらを受診するべきか判断するのは、現実的ではありません。大学病院での治療が必要な場合も、初診は歯科医院を受診すれば、歯科医師が判断して大学病院を紹介してくれます。まずは歯科医院を受診してみましょう。 当院は大学病院レベルの骨造成治療を多数おこなっており、一般的な歯科医院では対応できない骨の問題を抱えた患者様のインプラント治療も多数おこなっております。 骨の問題でインプラント治療を断られてしまった、という方はぜひ一度当院の受診をご検討ください。 大学病院でインプラントをするメリットは?代表的な4つのメリットを紹介 大学病院でインプラント治療を受けるメリットは、最新の医療技術を期待できることだけではありません。実は、他にも数々のメリットがあります。 大学病院でインプラントをする代表的なメリットは、以下4点です。 これらのメリット4点について、以下でそれぞれ詳しく解説します。歯科医院でインプラント治療を受ける場合とも比較していくので、ぜひ参考にしてくださいね。 大学病院のメリット①:設備が充実している 大学病院は、一般的な歯科医院に比べて設備が充実しています。具体的には、個室のオペ室や歯科用CTなどです。歯科医院で、個室のオペ室を構えているところは多くありません。 インプラントの手術中は、細菌に感染しないように細心の注意を払う必要があります。そのため、滅菌・殺菌を徹底した個室のオペ室があることは、大きなメリットといえるでしょう。 ただし、大学病院級の設備が整っている歯科医院もあります。当院では、患者様に安心してインプラント治療を受けていただけるように、最新の設備を整えています。 大学病院のメリット②:保険適用の治療基準を満たしている場合が多い 事故や先天性の病気などが原因で、あごの骨が1/3以上ない症例では、保険が適用されるインプラント義歯治療を受けられます。ただし、保険適用のインプラント治療は、どこの医療機関でも受けられるわけではありません。 以下のような基準を満たす医療機関であることが必要です。 大学病院は、上記の基準を満たしている場合が多いです。そのため、保険適用内のインプラント治療になる可能性がある方は、大学病院での治療が向いているでしょう。 大学病院のメリット③:他の科と連携した治療が期待できる 大学病院でのインプラント治療では、他の科と連携した治療が期待できます。大学病院には、内科など多数の科が存在しているからです。糖尿病などの全身疾患が原因で、インプラント治療と同時に他の治療も必要になる方は、安心して治療を受けられるでしょう。 スムーズさは少し劣るかもしれませんが、歯科医院でも患者様のかかりつけ医と連携した治療を行うことは可能です。 ただし、重度の全身疾患を抱えている方は、インプラント手術中にトラブルが起こる可能性も考えられます。そのような場合を考慮すると、大学病院の方がより安心できるかもしれません。 大学病院のメリット④:一部の歯科医院よりも安い場合がある 大学病院でのインプラント治療は、一部の歯科医院よりも治療費が安い場合があります。インプラントは、特別な症例でない限り、自費診療です。大学病院と歯科医院どちらも、個々でインプラント治療費を設定しています。 インプラント治療の相場は、約30万円~50万円です。そのため、通常は大学病院であっても、歯科医院であっても、この範囲内で治療を受けられるでしょう。 しかし、個人で経営している歯科医院では、利益を求めて、相場よりも治療費を高く設定している場合が稀にあります。大学病院は、インプラントの治療費だけで成り立っているわけではないので、行き過ぎた料金設定をする必要がありません。そのため、大学病院は、一部の歯科医院よりも治療費が安いことがあるのです。 大学病院でインプラントをするデメリットは?代表的な5つのデメリットを紹介 大学病院でのインプラント治療は、設備が充実しているなどのメリットがある一方で、デメリットもあります。 大学病院でインプラントをする代表的なデメリットは、以下5点です。 これらのデメリット5点について、以下でそれぞれ詳しく解説します。歯科医院でインプラント治療を受ける場合とも比較していくので、ぜひ参考にしてくださいね。 大学病院のデメリット①:そもそも治療を受けられない場合がある 大学病院でインプラント治療を受けるためには、歯科医院からの紹介状が必要なケースが多いです。そのため、紹介状がない場合は、そもそも治療を受けられない可能性があります。 大学病院では、基本的に歯科医院で対応できない難しい症例を取り扱うことが多いです。そのため、あごの骨が十分残っていたり、重度の全身疾患を患っていなかったりする場合は、歯科医院で対応するケースが多いでしょう。 大学病院のデメリット②:治療に直接関係のないサービスは期待できない 大学病院では、土日祝日や夜間の診療などのサービスは期待できないでしょう。なぜなら、大学病院は、未来の医師の教育や最新医療の研究に重きを置いているからです。 一方、歯科医院ではさまざまなサービスが期待できます。歯科医院の数が、大学病院に比べて多いことも関係しているでしょう。歯科系の学部がある大学の数が全国に27大学であるのに対し、歯科医院は全国に約6万8千軒も存在します。 そのため歯科医院では、土日祝日や夜間の診療以外にも、キッズスペースを設けるなど、他院との差別化を図るために工夫しているのです。大学病院は、そのようなことをする必要がないので、必然的にサービスが手薄になります。 当院では、お忙しい患者様が無理なく通院できるよう、夜間の診療時間を設けているので、下記よりお気軽にお問い合わせください。 大学病院のデメリット③:毎回同じ医師が担当するわけではない 大学病院では、毎回同じ医師がインプラント治療を担当してくれるわけではありません。なぜなら、曜日によって担当医が異なることが一般的だからです。また、大学病院は基本的に、医師の出入りが激しいといわれています。 インプラントは、治療期間が長い治療法です。そのため、治療が終わる前に担当医が変わることも珍しくないでしょう。 一方、歯科医院では基本的に、最初から最後まで同じ医師が担当します。そのため、長い治療期間を通して、医師との信頼関係を築いていくことが可能です。 大学病院のデメリット④:通院できる日や時間帯が限られる 大学病院は、通院できる日や時間帯が限られてしまうというデメリットもあります。なぜなら、大学病院は基本的に平日のみの診療だったり、夜間の診療は行っていなかったりと制限があるからです。そのため、患者様の状況によっては、通院が難しいかもしれません。 一方、歯科医院は、土日祝日や夜間に診療を行っているところが少なくありません。歯科医院は、お仕事などの都合で、夜間や休日にしか通えない患者様から重宝されるでしょう。通院のしやすさでは、歯科医院の方が、大学病院よりも有利です。 大学病院のデメリット⑤:学生の研修などに協力を求められる場合もある 大学病院は、未来の医師の教育をも目的とする医療機関です。そのため、学生の研修などに協力を求められる場合があります。協力する場合は、学生に囲まれて治療を受ける可能性が高いです。また、指導医の元で、研修医が治療に携わることもあるかもしれません。 そのほか、珍しい症例などの場合は、患者様の口内の写真を定期的に撮影し、経過を記録して研究に役立てることもあるようです。ただし、協力は任意なので、断ることもできます。 まとめ:特殊な症例や事情がない限りは歯科医院がおすすめ! 当記事では、大学病院でインプラント治療を受けるメリットとデメリットについて解説しました。 大学病院でインプラント治療を受ける最大のメリットは、個室のオペ室や歯科用CTなどの設備が万全に整っていることでしょう。他の科と連携した治療が期待できるところも、嬉しいポイントの1つです。 一方で、通院しにくかったり、治療期間中に医師が変わる可能性があったりとデメリットも目立ちます。また、紹介状がない場合は、そもそも治療を受けられない可能性が高いです。 そのため、特殊な症例や事情がない限りは、歯科医院でインプラント治療を受けることをオススメします。 当院では、大学病院に劣らない最新の設備を整えています。患者様が安心してインプラント治療を受けられる環境を用意していますので、以下のボタンより、まずは一度お気軽にお問い合わせください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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