「インプラントのところだけ歯の色が違ったらどうしよう…」「インプラントって変色するのかな?」 このような疑問やご不安をお持ちではありませんか?口元は、顔の印象を決定づける重要なパーツです。特に、前歯をインプラントにする場合、インプラントの色や形が周囲の歯と馴染むのかどうかは非常に気になるでしょう。 そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。 当記事を読めば、インプラントで自然な歯の色を再現するための予備知識を得られます。記事の後半では、インプラントの変色はあり得るのかどうかについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。 インプラントで自然な歯の色を再現できる?歯科医と相談して自分好みの色を選べる インプラントで、自然な歯の色を再現することは可能です。さらに言ってしまえば、周囲の天然歯とインプラントの色が馴染まないようでは、インプラントが成功したとはいえません。インプラントの目的は、不自由なく噛めるようになることだけではなく、美しい見た目を手に入れることもあるからです。 インプラント治療では、既存の歯と近い色を選ぶことができるので、患者様個人に合った自然な歯の色を再現できます。具体的には、シェードガイドと呼ばれる歯の色の見本(約20種類)をお見せし、色や明るさを選んでいただきます。 誰でも白くて綺麗な歯に憧れますが、白すぎる色味を選んでしまうと周囲の歯から浮いてしまうので注意が必要です。患者様に選んでいただくとは言っても、歯科医の方でもインプラントを入れた後にお顔の印象に違和感が出ないよう助言するので安心してくださいね。 「インプラントの色が気に入らない」問題はなぜ起きる? インプラント治療では、患者様個人にあった歯(インプラント)の色を選べると解説しました。しかし、いざ治療を終えてみると「インプラントの色が気に入りません」と満足のいかない結果になることがあります。このような問題は、なぜ起きるのでしょうか? トラブルの主な原因は、以下2つの原因が考えられます。 特に注意していただきたい点が、インプラントの色を決めるときの診察室の明るさです。診察室の照明が明るすぎたり、暗すぎたりすると最適なインプラントの色を選べません。後悔しないためにも、自然光の下で、さらに色々な角度からインプラントの色の映り方を確認しましょう。 そのほか、歯科技工士の技術不足でも、満足のいかない結果になることがあります。以下で詳しく解説するので、併せてご覧ください。 インプラントの色や形は歯科技工士の技術に左右される インプラントの被せ物(人工歯)を作成するのは、歯科技工士です。そのため、インプラントの出来栄えは、歯科技工士の技術によります。 実は、インプラントは、単色でできていないのです。患者様に選んでいただいた色を元に、グラデーションをかけていきます。上部は黄色みや赤みを強めて、下部は透明感を出すといった様に変化をつけ、べた塗りはしません。 この色調整の作業が非常に繊細で、美的センスを要するので、歯科技工士によって出来栄えが変わってしまうのです。そのため、希望通りの色や見た目を再現するには、一流の歯科技工士に依頼する必要があるでしょう。 当院では、セラミックの作成を専門とする技工所と連携し、インプラントを作成しています。セラミック専門の歯科技工士は、セラミストと呼ばれ、歯科技工士全体の数%しかいないといわれている職人です。きめの細かい作業をしっかりと丁寧に行い、患者様の希望を実現していきます。 当院は院内にお口の撮影環境を完備!自然な歯の色や形の再現もバッチリです 当院は院内設備として患者様のお口の撮影環境を整えております。患者様の笑顔を撮影した写真と、CTデータや口腔内スキャンデータとを合成することで、自然な歯の色や形を再現しやすくなるからです。また、口元だけでなく、お顔全体を撮影することで、全体的に違和感のない仕上がりを追求できます。 工程が1つ加わり、患者様の負担は一時的に増えてしまうように思います。しかし、十分なデータを用意してインプラントを作成することで、後々の患者様の満足につながるので、重要な工程の1つといえます。インプラントの色まで含めて審美性を追求したい方は、ぜひ一度お気軽に当院にお問い合わせください。 インプラントが変色することはある?材質によっては変色する インプラントは使用している材質により変色することがあります。厳密には、変色ではなく着色です。着色が起きやすい材質は、ハイブリッドセラミックと呼ばれるレジン(プラスチック)とセラミックを混ぜ合わせた素材です。 レジンは、水分を吸収します。そのため、飲料や食べ物の水分を吸収し、次第に着色してしまうのです。ハイブリッドセラミックは、他の材質と比べて安価なため手が届きやすいですが、このように着色しやすいというデメリットがあります。 一方、オールセラミックやジルコニアなどの材質は、プラスチックを含まないので、ほとんど着色しません。当院では、インプラントにこれらの材質を使用しています。詳しくは以下で解説するので、併せてご覧ください。 インプラント大阪はセラミック・ジルコニアを使用!ほとんど変色しない 当院では、インプラントの材質にセラミックとジルコニアを使用しています。セラミックやジルコニアは、非吸水性で飲料や食べ物の水分を吸収しません。そのため着色しにくく、長年使っていても綺麗な歯(インプラント)を保ちやすいです。 また、表面が滑らかなので、食べ物の汚れがつきにくいという特徴もあります。食べ物の汚れがついたとしても、ブラッシングやフロスで簡単に落とせます。 セラミックやジルコニアは、ハイブリッドセラミックと比べると高価です。しかし、何十年も使うことを考慮して、これらの材質を選ばれる方は多くいらっしゃいます。 当院では、アバットメントと呼ばれる、被せ物(人工歯)とインプラント体(土台)をつなぐ器具もジルコニア素材を用意しています。ジルコニアインプラントを使用するメリットやデメリットをこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。>>【金属フリー】ジルコニアインプラントとは?使うメリットや費用感を徹底解説 インプラントの変色・着色を防ぐには?色を戻す方法はある? インプラントの変色や着色を防ぐためには、複数のポイントに留意する必要があります。 1つ目に重要なのが、やはり素材選びです。先述した通り、当院で使用しているセラミックのインプラントやジルコニアのインプラントは、汚れがつきにくく着色しにくいという特徴があります。 対してセラミックにプラスチックを混ぜた『ハイブリッドセラミック』は、着色汚れがつきやすいという特徴があります。ハイブリッドセラミックは安価ですが、安易に選択すると将来的に着色が原因で困る場合もあるでしょう。 2つ目に、やはり定期的なクリーニングが重要です。いくらセラミックやハイブリッドが着色しにくいとはいえ、清掃が不十分だと汚れがこびりつき変色の原因となります。ご自宅でのブラッシングを徹底して行い、定期的な歯科医院でのクリーニングを行うことで、変色や着色を防ぐことができるでしょう。 3つ目に、喫煙習慣の見直しが着色を防ぐポイントとなります。喫煙によるいわゆる『ヤニ汚れ』は、インプラントの変色の原因になります。基本的にはやはり禁煙することが望ましいですが、禁煙が難しい場合は定期的な歯科医院でのクリーニングを行うように心がけましょう。 歯茎が黒く変色する場合がある|インプラント周囲炎に要注意 インプラントの被せ物(人工歯)以外に、歯茎が黒く変色する可能性もあります。厳密にいうと、変色ではありません。インプラント周囲炎によって歯茎が退縮し、あごの骨に埋まっているインプラント体が透けてみえてしまっている状態です。 インプラント周囲炎は歯周病に似た疾患で、一度発症してしまうと、インプラント周囲の歯肉や歯茎が次第に薄くなっていきます。さらに、前歯部分の歯肉や歯茎は、奥歯部分と比べて退縮スピードが速いので注意が必要です。 インプラント周囲炎は、インプラントに蓄積した歯垢に細菌が感染することで発症します。インプラント周囲炎を防ぐために、日頃のご自宅でのケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスを徹底しましょう。 前歯のインプラントの難易度については、より詳しくこちらの記事で解説しています。前歯のインプラントを検討している方は、ぜひ併せてご覧ください。>>前歯のインプラント|難易度が高い理由や他の治療方法との比較 インプラント治療前の歯周病チェックが重要! インプラント周囲炎を防ぐためには、治療前の歯周病チェックも重要です。歯周病を起こしている口内は、衛生状態が悪く、細菌が繁殖しやすい環境です。歯周病が完治していない状態でインプラントを入れてしまうと、インプラントが細菌に感染しやすくなります。そして、インプラント周囲炎が発症してしまうのです。 そのため、治療前には必ずレントゲン検査や細菌検査を行います。歯周病が見つかった場合は、インプラントを入れる前に歯周病の治療から始めましょう。 歯周病をしっかりと治すためには、歯科でのクリーニングだけでなく、患者様の毎日のケアが非常に重要です。当院では、日本歯周病学会の認定衛生士が、正しいブラッシングの方法などを患者様にしっかりと指導しているので安心してくださいね。 インプラントと歯周病の関係については、より詳しくこちらの記事で解説しています。インプラント治療を検討している方や、歯周病を現在患っている方は、ぜひ併せてご覧ください。>>インプラントは歯周病になる?インプラント周囲炎や歯周病について徹底解説 まとめ:インプラントで自然な歯の色は再現可能|設備と医師の技術力が重要 当記事では、インプラントで自然な歯の色を再現するための予備知識について解説しました。インプラント治療では、シェードガイドと呼ばれる歯の色の見本をお見せし、患者様と歯科医とで相談しながら歯の色を決めていきます。そのため、インプラントで、自然な歯の色を再現することは可能です。 歯の色を決める際は、診察室の照明に注意しましょう。診察室が明るすぎたり、暗すぎたりすると、周囲の歯と馴染む色をきちんと選べないからです。自然光の下で、色々な角度からインプラントの色の確認をしてくださいね。 また、一流の歯科技工士に依頼することも、色選びと同じくらい重要です。なぜなら、インプラントの出来栄えは、歯科技工士の技術力や経験によって差が出るからです。 当院は、セラミックの作成を専門とする技工所と連携しています。セラミストと呼ばれる職人が、患者様のご希望に沿えるインプラントを丁寧にしっかりと作り上げるので、下記よりお気軽にお問い合わせください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。
「重度の虫歯でも自分の歯を残すことはできる?」「根管治療と抜歯してインプラントにするの、結局どっちがいいの?」 このような疑問をお持ちではありませんか?自分の歯を残す根管治療と人工の歯を入れるインプラント、両者は全く異なるので迷って当然です。両者のメリット・デメリットを比較して、より良い選択をしたいと思うでしょう。 そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。 当記事を読めば、インプラントと根管治療の違いを、メリットとデメリットとともに理解できます。記事の後半では、歯科医としてオススメする虫歯治療に対する考え方についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。 インプラント治療における最新技術や周辺技術について幅広く知識を得たい方は、こちらの記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。 根管治療とは|抜歯を防ぎ天然の歯を残す治療 虫歯が神経まで達するなど重度に進行している場合、多くの方が根管治療を行うかと思います。 根管治療とは、歯の神経が通っている管(根管)に溜まった細菌や膿を取り除き、虫歯の炎症を抑える治療法です。歯の神経を抜いたり、神経が通っている管を洗浄して薬剤を詰めたりします。 これだけ聞くと、虫歯になっても根管治療を行えば治る、というふうに聞こえるかもしれません。しかし根管治療は、非常に再発のリスクが高い治療としても知られています。 根管治療は再発リスクが高い 根管治療は根幹を抜いたり、中の細菌や膿を洗浄することで、虫歯菌を除去して虫歯の症状を治します。しかしここでさまざまな問題が起こります。 根管は非常に細い管状になっているため、丁寧に洗浄を行っても、虫歯菌が取り切れない場合があります。その場合は一時的に菌が少なくなることで痛みが減ったりしますが、再び菌が増えて神経を侵されると、痛みなどの症状が再発します。 根管治療は歯の寿命を縮めてしまう可能性も さらに根管を抜いてしまった場合は、歯の寿命そのものが縮まってしまいます。根管には歯に栄養を届ける役割があります。根管を抜くということは、歯に栄養が届かなくなるということ。歯に栄養が届かなくなると、まるで枯れた木のように歯は脆くなってしまいます。 もちろん根管治療はデメリットばかり、というわけではありません。根管治療を行うことで、自身の歯を健康な状態で残せる場合もあります。根管治療のメリット・デメリットについて解説するので、ぜひご覧ください。 根管治療の2つのメリット!自分の歯を残せる点が嬉しい 根管治療の主なメリットは、以下の2点です。 これらの根管治療の2つのメリットについて、以下でそれぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。 メリット①:自分の歯を残せる 自分の歯を残せることは、根管治療の最大のメリットと言っても過言ではありません。だれでも自分の歯で食事を楽しみたいと思うものでしょう。人工歯で噛むよりも、天然歯で噛む方がもちろん脳が刺激されやすく、その分だけ食事の美味しさを感じ取りやすいのです。 また、天然歯には、人工歯にはない免疫力が備わっています。そのため、歯周病などの疾患に対する抵抗力を期待できることも嬉しいポイントの1つです。 メリット②:保険診療と自費診療を選べる(費用を抑えやすい) 根管治療では、保険診療と自由診療を選べます。費用面が心配な方は、保険診療を選べば、費用を抑えることが可能です。保険診療であれば、1本あたり約5,000円程度で済みます。 一方、自由診療の相場は、1本あたり約7万円~15万円です。もちろん、自由診療の方がさまざまな機器を使った、より細密な治療を望めます。しかし、とにかく費用が心配な方にとって、保険診療という選択肢があることは嬉しいポイントの1つでしょう。 根管治療の3つのデメリット!再発の危険性はやはり心配 根管治療の主なデメリットは、以下の3点です。 これらの根管治療の3つのデメリットについて、以下でそれぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。 根管治療のデメリット①:再発の可能性が高く完治が難しい 再発の可能性が高く、完治が難しいことは、根管治療のデメリットの1つです。特に、奥歯部分は歯の根が複雑な形をしているため、内部すべての細菌を除去することが難しく、再発のリスクが高いです。 また、保険診療の場合は使える機器などに制限があり、細菌の除去に限界があるため、より再発のリスクが高まるでしょう。再発した場合の2度目以降の根管治療は、成功率が下がるので注意が必要です。 根管治療のデメリット②:保険診療は安いが治療に限界がある 保険診療であれば安く済みますが、治療に限界があります。使用できる機器に制限があるのです。例えば、自由診療では使用できるCT・マイクロスコープ・ラバーダムなどが、保険診療では使えません。保険診療では、基本的にレントゲン写真を頼りに治療していきます。 レントゲンは平面データのみなので、複雑な歯の根の形状を正確に捉えることが難しいです。そのため、CTの3Dデータを頼りに細密な治療ができる自由診療よりも失敗率が高いので注意してください。 根管治療のデメリット③:歯がもろくなる 歯がもろくなることは、根管治療の大きなデメリットです。歯の神経は、歯に栄養を届ける重要な役割があります。そのため、根管治療によって神経を抜いてしまうと、歯に栄養を届けられず、次第に歯がもろくなっていくのです。 また、神経を抜くと、知覚も同時に失われます。痛みを感じなくなることは、一見良いことのように思えます。しかし、痛みや不快感を感じないことで、歯周病などの疾患の初期症状に気づきにくくなるので注意が必要です。 根管治療よりインプラントが選ばれる理由|虫歯再発のリスクなし? 根管治療はうまくいけば自分の天然の歯を残すことができる、素晴らしい治療法です。ですが根管治療は再発のリスクが高く、せっかく治療を行っても何度も虫歯に苦しみ治療を繰り返す方も多いです。また抜髄してしまうと歯が脆くなるため、最終的に抜歯に至ることも少なくありません。 そこで近年では虫歯の治療の際に根管治療を行わず、最初から抜歯をしてインプラントを入れてしまう方法が取られることが増えてきています。 インプラントは自分の歯と近い感覚で使うことができ、乳歯・永久歯に次ぐ『第三の歯』とも呼ばれることのある治療法です。インプラントのメリットとデメリットをそれぞれ解説するので、根管治療を検討中の方は一度、インプラントと比較してみてください。 インプラントの3つのメリット!再発の可能性がないのが嬉しい インプラントの主なメリットは、以下の3点です。 これらのインプラントの3つのメリットについて、以下でそれぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。 メリット①:インプラントは虫歯にならない インプラントは虫歯になりません。虫歯を一度でも経験した方からすれば、夢のような話ですね。虫歯は、歯垢に含まれる細菌が作り出す酸によって、歯が溶かされる病気です。天然歯は、もちろん酸に反応し、次第に溶けてしまいます。 一方、インプラント体の素材である金属チタンは、酸に反応して溶け出すことはありません。つまり、虫歯にならないのです。 根管治療はどれだけ丁寧に行っても再発の可能性がありますが、インプラントなら再発のリスクはありません。一度の治療で虫歯の心配がなくなるというのは、インプラントの大きなメリットです。 メリット②:自分の歯と近い感覚で使用できる インプラントは、自分の歯と近い感覚で使用できます。なぜなら、あごの骨にインプラント体がしっかりと埋め込まれるからです。治療前のCT検査などを用いて、噛み合わせも緻密に計算するため、噛み心地も安定します。 他方で、抜歯後の治療法としてインプラントと比較される入れ歯やブリッジは、あごの骨に固定されていないので、安定感に劣ります。その点、インプラントは安定感があり、まるで天然歯のように噛めるので、ストレスを感じにくいです。 メリット③:周囲の歯にも負担をかけない インプラントは、周囲の歯にも負担をかけません。なぜなら、あごの骨に埋め込むため、他の歯でインプラントを支える必要がないからです。 その他の治療法である入れ歯やブリッジでは、そうはいきません。入れ歯は、ワイヤーを隣接する歯に引っ掛ける必要があります。ブリッジも、両隣の歯を削る必要があります。その点、インプラントは完全に独立しているので、周囲の歯に負担をかける心配がありません。 インプラントの3つのデメリット!費用がどうしても高額になる インプラントの主なデメリットは、以下の3点です。 これらのインプラントの3つのデメリットについて、以下でそれぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。 デメリット①:自由診療なので費用が高くなる インプラントは原則として自由診療のため、保険適用で治療を行うことはできません。費用面で気軽にインプラントを選べないのは、デメリットの1つといえます。 インプラントの相場は、1本あたり約30万円~50万円です。さらに、被せ物(人工歯)の材質に高品質な材質を選んだり、特殊な麻酔オプションを追加したりすれば、治療費はより高くなります。 とはいえ根管治療でも、再発を繰り返して治療回数が多くなったり、より精密な治療を求めて自費診療を受けると治療費が嵩みます。根管治療を何度もし続けるくらいであれば、インプラントにしておいた方が経済的だった、なんてこともありうるでしょう。 デメリット②:インプラント周囲炎になる可能性 インプラントは虫歯にはなりません。しかし、全く病気とは無縁というわけでもありません。治療後のメンテナンスを怠ってしまうと、歯周病によく似た『インプラント周囲炎』を発症してしまう可能性があります。 インプラント周囲炎が進行すると、あごの骨が溶かされ、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまいます。インプラント周囲炎の初期症状は痛みを伴わない場合が多く、非常に気づきにくいので注意が必要です。 インプラント周囲炎の予防法については、より詳しくこちらの記事で解説しているので併せてご覧ください。>>インプラントは歯周病になる?インプラント周囲炎や歯周病について徹底解説 デメリット③:自分の歯には勝てない インプラントには、さまざまなメリットがありますが、それでも自分の歯には勝てません。インプラントは、どこまで行っても人工物なのです。インプラントには、人間の身体に備わる免疫力も備わっていません。そのため、細菌への抵抗力が弱く、インプラント周囲炎を引き起こしやすいです。 また、噛む衝撃を和らげるクッションのような役割を果たす歯根膜も、インプラントにはありません。そのため、インプラントは衝撃に強くなく、天然歯と比較すると強度に劣ります。ただし、虫歯にならないなどのインプラントにしかないメリットもあるので、患者様個人に最適な治療法を慎重に選びましょう。 虫歯治療は基本的には根管治療!自分の歯を残す方向で考えよう ここまで、インプラントと根管治療のメリット・デメリットを比較してきました。どちらの治療法も一長一短なので、どちらにしようか迷っている方もいるでしょう。一歯科医として、虫歯治療には根管治療をオススメします。なぜなら、一度失った歯は取り戻せないからです。 「あの時、根管治療を選択していれば…」と後悔しても、歯が戻ってくることはありません。その点、インプラントは患者様のタイミングでいつでも出来ます。そのため、まずは根管治療で自分の歯を残すことを優先し、それでもダメな場合にはインプラントを検討してみてはいかがでしょうか。 根管治療が難しい場合はインプラントを選択すると良い 根管治療が難しい場合は、インプラントを選択すると良いでしょう。例えば、以前に根管治療を行ったけど再発を繰り返してるなどの場合です。インプラントは虫歯にならないので、虫歯になりやすい方には、インプラントも検討してみてください。 インプラント以外の抜歯後の治療法として、入れ歯やブリッジもあります。しかし、入れ歯やブリッジはあごの骨に固定されないので、しっかり噛むことが難しいです。また、保険が適用される材質で入れ歯やブリッジを作成した場合、審美性に劣ります。インプラントはたしかに入れ歯やブリッジに比べて高額ですが、その分だけ見た目に美しく、天然歯のような噛み心地を得られます。 入れ歯やブリッジについては、より詳しくこちらの記事で解説しています。入れ歯・ブリッジ・インプラントそれぞれのメリットとデメリットを一挙に比較しているので、ぜひ併せてご覧ください。>>インプラント、差し歯、入れ歯、ブリッジの違いやメリット/デメリット まとめ:インプラントの前に根管治療で残せる歯もあります 当記事では、インプラントと根管治療の違いを、メリットとデメリットとともに解説しました。簡単にお伝えすると、根管治療は自分の歯を残す治療法で、インプラントは人工の歯を入れる治療法です。 根管治療では、歯の神経を取り除いたり、神経が通っている管(根管)を洗浄し薬剤を詰めたりすることで、虫歯の炎症を抑えます。一方、インプラントでは、虫歯になった歯を抜き、そこにインプラント体(土台)を埋め込み、その土台に被せ物(人工歯)を取り付けます。 根管治療の最大のメリットは、自分の歯を残せることです。また、保険診療と自由診療を選べるので、費用を抑えやすいです。ただし、保険診療だと、使用できる機器に制限があり、その分だけ失敗のリスクが高まるので注意してください。 インプラントの最大のメリットは、虫歯にならないことです。虫歯で苦しまれた方にとって、再発の心配をしなくてもいいことは、嬉しいポイントの1つでしょう。ただし、インプラントもメンテナンスを怠ってしまうと、歯周病によく似たインプラント周囲炎になる可能性があるので注意してください。 このように、両者は全く異なり、一長一短です。一度失った歯は取り戻せないため、根管治療を優先することを、一歯科医としてはオススメします。ただし、患者様個人それぞれの状況や症例によって最適解は異なります。 当院では、初回カウンセリングを無料で行っているので、治療法の選択についてのご相談も積極的に承っております。根管治療かインプラントで迷っている方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。
「インプラント二次手術って何?」「二次手術があるってことは一次手術もあるの?」「2回も手術をする必要って本当にあるの?」 当記事では複雑でわかりにくいインプラント治療の流れの中から、インプラント二次手術をピックアップしてわかりやすく解説します。インプラント治療全体の中で、インプラント二次手術はごく一部の手術工程です。インプラント二次手術について正しく理解を深めるためには、インプラント治療全体の流れを知ることが重要でしょう。 インプラント治療の流れ全体を知りたい方は、こちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。>>【簡単解説】インプラント治療の流れを段階ごとに7ステップで紹介! 当記事では、インプラント二次治療について、以下の内容を解説します。 当記事を読めば、インプラント二次手術についての理解が深まり、インプラント治療の全体像を理解するのに役立ちます。またこれらの内容を理解することで、自身がインプラント治療を受ける際も安心できるでしょう。 インプラント二次手術とは インプラント二次手術とは、「インプラント二回法」というインプラント治療法の際に必要になる治療過程です。 前提として、インプラントには大きく分けて、以下の2通りの治療法が存在します。 その名の通り、インプラント一回法では一回の手術で、インプラント二回法では二回の手術で、インプラント治療を行います。インプラント二次手術は、インプラント二回法の際に用いられる、二回目の手術です。一回目の手術のことは、インプラント一次手術と呼びます。 インプラント一次手術については、こちらの記事で解説しております。>>インプラント一次手術とは?手術の内容や必要な期間、術後の注意点を解説 インプラントには一回法と二回法がある 大前提としてインプラント治療には、インプラント一回法とインプラント二回法という、二つの治療法があります。過去には「インプラント二回法がより安全で良い治療法だ」と考えられていたこともありますが、現在ではどちらの治療が優れている、という分け方はされていません。 ではそれぞれどのような違いがあるのか、以下で簡単に説明します。 インプラント一回法は、手術が一度で済むため、患者様の身体的な負担や通院回数などが少なくなります。ただし二回法よりも少し難易度が高く、あごの骨の状態などの要因で、一回法では治療できない場合が多々あります。 対してインプラント二回法は、手術が二度必要なので、通院回数も多く身体的な負担も増えてしまいます。その代わりに一回法よりも多くの症例で適応でき、万能な治療法だと言えるでしょう。 まとめると以下のようになります。 インプラント一回法 インプラント二回法(二次手術あり) メリット 麻酔を伴う外科手術が一度なので身体的な負担が少なく、通院回数なども少なく済む 麻酔を伴う外科手術が二度あり通院回数も増えるため、患者様の負担が大きい デメリット あごの骨量などさまざまな要因によって、一回法では治療できない場合がある 一回法より多くの症例で適応できる 本当に2回も手術をする必要があるの? 上記の通り、インプラント二回法では、一次手術・二次手術と2回の手術を行います。対して一回の手術のみのインプラント一回法がある以上、患者様が『本当に2回も手術する必要はあるの?』と疑問に思うのも当然かと思います。 実際のところ当院でも、患者様のご負担を極力減らすために、より多くの症例をインプラント一回法で治療する、つまり一度の手術で完結するように心がけています。 しかし症例によっては、どうしてもインプラント二回法で、手術を2回に分けた方が安全な場合があります。もし一回法での手術をご希望の場合でも、患者様の安全が確保されない限り、二回法でしか手術を行わない場合もございます。 二回法が必要な人の特徴は? インプラント一回法よりも二回法が適すると考えられる方の特徴は、以下となります。 顎の骨が痩せていたり弱っている方の場合、インプラント二回法が適していることが多いです。二回法では歯茎を一度閉じて、インプラントの人工歯根と顎の骨の定着を待つため、顎の骨が弱い方でもインプラントが安定しやすくなります。また歯茎を閉じる点から、インプラントの感染リスクが高い方にも適しています。全身疾患をお持ちで免疫力が弱い方なども、同様に感染リスクが高いことが考えられるため、二回法をお奨めさせていただくことになります。 とはいえインプラント治療における、患者様の時間・金銭的コストを抑えるためには、二次手術の必要のない一回法で治療ができることが最も望ましいことかと思います。当院でも極力多くの患者様に一回法での治療を行なっておりますので、その点はご安心ください。 インプラント二次手術の内容は?一次手術で歯茎に埋めたインプラント体を露出させる ここでは、インプラント二次手術の具体的な手術の内容を解説します。簡潔に言えば、インプラント二次手術は、一次手術で歯茎の中に埋め込んだインプラント体を歯茎の外に露出させる手術です。 具体的には、一次手術で縫合した歯肉を再度切開し、インプラント体を露出させます。歯肉の高さなどを計測し、ヒーリングアバットメントと呼ばれる器具を取り付けます。ここからさらに1週間〜2週間程度、患部の治癒を待って、上部構造(いわゆる「歯」の部分)を取り付けます。 インプラント一次手術では歯茎の内部にインプラント体を埋めて定着させる 二次手術の前の一次手術では、インプラント体を歯茎の中に埋め込みます。一次手術で埋め込まれたインプラント体は、歯茎の中で数ヶ月間をかけて、あごの骨に定着していきます。インプラント体がしっかりと歯茎に定着したことを確認したのち、インプラント二次手術を行います。 インプラント一次手術に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。>>インプラント一次手術とは?手術の内容や必要な期間、術後の注意点を解説 一次手術と二次手術を行うことで、インプラント体をより確実に歯茎に定着させられる 上述の通り、インプラント二回法では一次手術と二次手術の二回の手術を行います。 一次手術で歯茎の中にインプラント体を埋め込み、歯茎を閉じてインプラント体の定着を待ちます。閉じた歯茎は二次手術で切開して開きます。 インプラント体の定着を歯茎を閉じた状態で待つため、以下のようなことが起こりづらくなります。 そのためインプラント二回法は、インプラント体を歯茎に定着させやすい方法だとされています。 インプラント二次手術を行うタイミングは?長ければ一次手術後に半年待つ インプラント二次手術は、一次手術で歯茎に埋めたインプラント体の定着を待って行います。 一次手術が終わった後、二次手術までの待機期間としては、以下を目安にすると良いでしょう。 上記の期間はあくまでも目安なので、患部の状態や医院の設備、医師の技術次第で、期間は長くも短くもなります。実際に当院では、短ければ1.5ヶ月ほどでインプラント体の定着を確認できる場合もあります。 当院は無料でカウンセリングを行なっておりますので、素早く正確なインプラント治療をご希望の方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。 インプラント二次手術は痛い?手術中は麻酔・術後も鎮痛剤でほとんど痛まない インプラント治療は歯茎の切開を伴う外科手術を行うので、手術の痛みが怖くなかなか踏み出せない、という患者様も多いです。 もちろん個人差はありますが、インプラント二次手術の痛みは、おおむね抜歯後の痛み程度であると言われています。手術中は当然麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。また手術後もしばらくは痛みがありますが、鎮痛剤を処方するので心配する必要はないでしょう。 万が一、術後に痛みが強くなったり鎮痛剤が効かない場合は、患部にトラブルが起きている可能性があるので、手術を受けた医院にすぐに問い合わせましょう。 インプラント二次手術の術後の注意点は?食事や飲酒・喫煙に注意が必要 インプラント二次手術の直後は、食事に気を遣う必要があります。やはり歯茎を切開している以上、すぐに普段通りの食事をすることはできません。 稀に強引にいつも通りの食生活をする方がいますが、歯茎やインプラント体に刺激を与えてしまいます。無理に普段通りの食事をすると、患部からの出血や強い痛みが出る場合もあるので、必ず医師の指示にしたがって食事を調整しましょう。 手術当日は柔らかいものを、術後数日は刺激の強いものは避けるべき 二次手術直後の数時間は、麻酔が残っている場合があります。麻酔で感覚が鈍っていると、熱い飲食物などを摂取した際に火傷してしまう可能性があるので、手術直後は常温の飲食物を摂るように心がけましょう。 麻酔が完全に抜けてからも普段通りの食事ができるわけではありません。インプラント二次手術は切開を伴うので、術後数日間は患部に刺激を与えないように注意が必要です。具体的には、以下のような食事は避けましょう。 最低でも術後3日程度、できれば1週間ほどは、咀嚼の必要がない柔らかい食事にしましょう。おかゆや良く煮たうどん、ゼリーなどが望ましいですね。 インプラント術後の食事については、さらに詳しくこちらの記事で解説しています。>>インプラント手術後の食事事情は?術後に適した食事や制限などについて徹底解説 手術直後はお風呂や運動にも要注意! インプラント二次手術の直後は、お風呂や運動にも注意が必要です。 湯船に浸かって体を温めると、血行が促進され血管が拡張し、切開した歯茎に痛みや出血が出る場合があります。二次手術当日はシャワーだけで済ませるのが無難です。 また激しい運動なども、お風呂と同様に血行促進、血管の拡張に繋がります。運動は術後1週間程度避けるのが無難だと、当院では指導させていただいています。 まとめ:インプラント二次手術直後は食事や運動に要注意! 当記事では、インプラント二次手術について解説しました。 インプラント二次手術は、インプラント二回法で治療を行う際に発生する手術手順です。インプラント一次手術で歯茎の中に埋め込んだインプラント体を、インプラント二次手術では歯茎を再度切開して露出させます。その後1週間〜2週間程度の治癒期間を開けて、上部構造(いわゆる「歯」の部分)を被せます。 インプラント一次手術と二次手術を行うことで、より確実に歯茎にインプラント体を定着させることができます。そのため、インプラント二回法は一回法よりも、より多くの症例で適用できる治療法だと言えるでしょう。 当院のドクターはインプラント一回法も二回法も、どちらの症例も数多く扱ってきています。カウンセリングは無料ですので、ぜひ一度気軽にお問い合わせください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。
「インプラントはやめた方がいいって聞きました…」「インプラント治療を始めてから後悔したらどうしよう…」 このようなお声をよくお聞きします。結論からお伝えすると、インプラントをやめた方がいいかどうかは、患者様個人によります。インプラントには向き・不向きがあるので、インプラントに向いていない方がいることも事実です。 インプラント治療を始めたあとに後悔しないためにも、治療前に自分がインプラントに向いているのかどうかを知りたいですよね。 そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。 当記事を読めば、インプラントをやめた方がいい人の9つの特徴を理解でき、インプラントに向いているかどうかを判断できます。治療を開始してから後悔しないためにも、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。 インプラントをやめた方がいい?人によって合う合わないがある インプラントをやめた方がいいかどうかは、患者様個人によるとしか言えません。なぜなら、患者様個人によって状況が全く異なるからです。 身近にインプラントの経験者がいると、インプラントを勧められたり、反対にインプラントはやめておいた方がいいと言われるかもしれませんね。しかし、インプラントに関しては人の意見を鵜呑みにしないでください。インプラントに向いているかどうかの答えは1人1人異なります。そのため、患者様自身でインプラントに向いているかどうかを判断することが必要です。 インプラントをやめた方がいい!と言われる理由は、主に以下の9つです。 以下より、インプラントをやめた方がいい人の特徴を全部で9つ解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。 やめた方がいい場合①:あごの骨が弱い・薄い あごの骨が弱く薄い方には、インプラントはおすすめできません。インプラント治療では、インプラント体(土台)をあごの骨に埋入し固定します。あごの骨が弱く薄い状態では、インプラント体がしっかりと固定されません。そのため、インプラント治療を安全に行うためには、十分な量のあごの骨が必要になるのです。 ただし、あごの骨が弱く薄い方でもインプラント治療を行える方法もあります。それが、骨造成手術です。骨造成手術を行えば、骨の足りない所に人工骨を足すことができ、骨に厚みを持たせられます。その結果として、インプラントを入れることができるのです。 残念ながら、骨造成ができない歯科医院もあります。 骨造成の技術は非常に高度な技術です。歯科医師によっては骨造成ができないから、その患者様がインプラント治療ができないと説明している場合もあるそうです。 しかし、骨は無ければ造ることが可能です。当院は骨造成を得意とし、他院からのインプラント治療の紹介も多々あります。GBR、サイナスリフト、ソケットリフトなど、全ての骨造成に対応しておりますので安心してお任せください。 骨造成については、より詳しくこちらの記事で解説しています。あごの骨が足りなくてインプラントを断られてしまった方は、ぜひ併せてご覧ください。>>骨が足りなくてもインプラントができる?骨造成・骨移植について解説 やめた方がいい場合②:全身疾患や持病がある 全身疾患や持病がある方にも、インプラントはおすすめできません。全身疾患や持病とは、具体的に糖尿病や心臓病、高血圧などです。特に、糖尿病の方は骨がもろいため、インプラントをしっかりとあごの骨に固定することが難しいです。 そのほか、重度な全身疾患を抱えていると、インプラント手術中に容態が急変してしまう可能性があることも否めません。ただし、全身疾患や持病を抱えていても、かかりつけ医と連携し、薬でコントロールすればインプラント治療ができる場合もあります。まずは、かかりつけ医と歯科医の両方に相談することをおすすめします。 当院では全身疾患のある患者様を治療する際は、全身モニターを使用して術中モニタリングを行いながら、インプラント手術を行う場合もあります。さらには麻酔科医と連携し、血圧をコントロールしながら手術を行うことも可能です。不安感や歯科治療恐怖症の患者様にも、静脈内鎮静法などを用いて、リラックスした状態で治療していただけます。 患者様の体調や病状、精神状態に合わせて、万全の体制で治療を行いますので安心してお任せください。 当院では、患者様のかかりつけ医と連携し、患者様が安心してインプラント治療を受けられる体制を整えています。全身疾患や持病をお持ちの方も、下記よりお気軽にお問い合わせください。 やめた方がいい場合③:金属アレルギーがある インプラントは、チタンという金属で作られています。チタンは、数ある金属の中でも非常に人体に馴染みやすい金属です。その証拠に、チタンはペースメーカーや人工関節の素材としても使われています。また、チタンは酸素と結合すると酸化被膜に覆われるので、唾液に触れても金属イオンが溶け出しにくいです。 そのため、金属アレルギーの方でも基本的にはインプラント治療を行えます。しかし、稀に微量の金属に反応してアレルギー反応を引き起こす方もいるので、注意が必要であることに変わりはありません。 金属アレルギーの方には、ジルコニアインプラントをおすすめします。ジルコニアインプラントは、100%非金属でできたインプラントなので、金属アレルギーの心配が要りません。また白色素材なので、審美性にも優れます。 もちろん当院でも、ジルコニアインプラントに対応可能です。 ただし日本にはジルコニアインプラントは無く、海外から特別に輸入しております。当院のジルコニアインプラントは、世界ブランドシェア1位のストローマン社製の、ピュアセラミックを使用しております。 直径や長さの種類が少ないのが難点で、適応症が限られていますが、金属アレルギーの方でジルコニアインプラントを希望される方は選択されています。 ジルコニアインプラントについては、より詳しくこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。>>【金属フリー】ジルコニアインプラントとは?使うメリットや費用感を徹底解説 やめた方がいい場合④:歯磨きをする習慣がない 歯磨きをする習慣がない方には、インプラントをおすすめできません。なぜなら、ご自宅での日々のケアを怠ってしまうと、歯周病によく似たインプラント周囲炎を引き起こしてしまうからです。 インプラントは天然歯に比べて最近に対する防御機構が弱いのはご存じでしょうか?歯茎とインプラント表面の結合が天然歯に比べて弱いので、歯周病になってしまうと、その結合から細菌が侵入してインプラントを支えている骨を溶かしてしまうのです。これをインプラント周囲炎といいます。 インプラント周囲炎が悪化すると、最悪の場合、インプラントが抜け落ちてしまいます。 インプラント周囲炎を予防するためには、毎日のブラッシング(歯磨き)が何よりも大切です。さらに、ブラッシングだけでは不十分な場合は、フロスやデンタルリンスも使用して、口内の清潔を保つ必要があります。歯磨きをする習慣がない方は、インプラント周囲炎を引き起こし、数年でインプラントをダメにしてしまう可能性が高いので注意が必要です。 インプラント周囲炎については、より詳しくこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。>>インプラントは歯周病になる?インプラント周囲炎や歯周病について徹底解説 やめた方がいい場合⑤:定期的なメンテナンスに通う自信がない 歯科医院へ定期的なメンテナンスに通う自信がない方も、インプラントには向いていません。インプラント治療では、治療後も年に3回~4回はメンテナンスに通う必要があります。歯科医院でのメンテナンスは、ご自宅で落としきれなかった汚れを清掃するだけではありません。 レントゲン検査を行い、外からは見えないあごの骨の内部やインプラント体に異常が起きていないかなどを細かく検査するのです。定期的な歯科医院での検査は、インプラント周囲炎の初期症状を見つける大事な役割も担っています。定期的に歯科医院へメンテナンスに通わないと、インプラントの寿命を短くしてしまうので注意が必要です。 インプラントのメンテナンスでは、汚れを落とす他にも重要なポイントがあります。それは『噛み合わせ』の調整です。 天然歯と骨は歯根膜という糸状の組織で繋がっており、噛むとクッションのように沈み、強すぎる噛み合わせを緩和してくれる機構があります。しかし、インプラントは骨と直接結合しているので、強すぎる咬合力を緩和してくれるクッションのような機構はありません。 すなわち、噛み合わせの調整が定期的に必要かつ、かなり慎重に丁寧に行わなければなりません。それを怠るとインプラントと骨の結合が離断され、インプラントが抜け落ちる場合があります。 やめた方がいい場合⑥:外科手術が怖い場合 インプラントは歯茎を切開するなどの外科手術を伴います。そのため、外科手術へ強い恐怖を感じる人には、インプラントをおすすめできません。 インプラントの手術中は、局所麻酔を効かせているので、痛みを感じることは基本的にありません。しかし、意識はある状態なので、手術器具の音や医師らの会話は聞こえます。そのため、恐怖心が勝ってしまい、インプラントを断念してしまう方もいらっしゃるのですね。 ただし、外科手術が怖い方でもインプラント手術に打ち勝つ方法があります。それが、静脈内鎮静法という麻酔オプションです。静脈内鎮静法を行えば、ほぼ眠ったような状態で手術を受けられ、ウトウトしている間に手術が終わります。 やめた方がいい場合⑦:費用の捻出が難しい人 費用の捻出が難しい方も、インプラントには向いていません。なぜなら、インプラントは自費診療で、さらに治療費が高額だからです。インプラントの相場は、1本あたり約30万~50万円です。これに麻酔オプションをつけたり、被せ物(人工歯)の材質を上質なものを選んだりすれば、さらに費用がかさみます。 そのため、費用の捻出が難しい方には、インプラント治療は向かないでしょう。ただし、デンタルローンを組める場合もあるので、一度見積もりだけでも出してもらうことをおすすめします。ローンも厳しい場合は、インプラントより安価に治療を受けられる入れ歯やブリッジを検討するのも良いでしょう。 もしくは全体的にするのではなく、部分で治療を進める方法もあります。まずはご相談ください。>>インプラントにしたいけどお金が無くて治療費が払えない場合の対処法 インプラント以外の歯の治療法については、より詳しくこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。>>【比較】差し歯、入れ歯、ブリッジとの違いは?インプラント以外の治療を解説 やめた方がいい場合⑧:すぐに治療を完了させたい人 すぐに歯の治療を完了させたい方にも、インプラントは向いていません。なぜなら、インプラントは3ヶ月~1年の長い治療期間を要するからです。治療完了までどれほどの期間がかかるかは、患者様個人の症例や状態によります。しかし、最低でも3か月はかかると思って間違いありません。そのため、一刻も早く治療を終わらせたい方には不向きといえます。 ただし、すぐ噛めるようになるなら、治療期間は長くてもいいという方であれば、テンポラリーインプラントという選択肢もあります。テンポラリーインプラントとは、本物のインプラントの隣に埋入できる仮のインプラントのことです。テンポラリーインプラントを入れれば、手術日当日から噛むことができます。 当院ではテンポラリーインプラントを使用することで、入れ歯の患者様がインプラントの治癒期間も仮歯でしっかりと食事ができるように、治療を行なっております。皆様、テンポラリーインプラントでも自分の歯のように噛めると喜んで頂いております。 テンポラリーインプラントについては、より詳しくこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。>>治療期間中を安心して過ごせる!テンポラリーインプラントについて解説 やめた方がいい場合⑨:絶対に近くの歯医者で治療したい ここまでの内容をしっかり見ていただけた方には、インプラント治療そのものの難易度の高さや、インプラント治療後のアフターケアの重要性はご理解いただけてたかと思います。インプラント治療の成功には、歯科医の優れた知識と技術、治療後のことまで考えた丁寧な処置とアフターケアが欠かせません。 しかし実情として、一人ひとりの患者様に対して100%で向き合って、完璧な治療を行える歯科は日本全国を見渡してもそう多くはありません。そのためインプラント治療を検討される場合には、しっかりと患者様自身が歯科医院をリサーチし、信頼できる歯科医院を見つけ出すことが重要です。 『通院やメンテナンスのことも考えて、近くの歯医者さんでインプラントにしようと思っている』という方には、あまりインプラントはお勧めできません。お近くの歯科医院がインプラント治療の高度な技術を備えている可能性はもちろんありますが、足を伸ばせばもっと良い医院があるはずです。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。
「インプラント手術の直後は何を食べたら良いの?」「インプラントになったら食生活は変わるのかな?」 このような疑問をお持ちではありませんか? 結論から申し上げると、インプラントの手術後すぐは、食事に制限が出てきます。通常は、手術の直後から数日かけて、徐々に通常の食事に戻してもらう形になります。 インプラントは治療が完了すれば、自分の歯のように食事ができるようになります。ですが歯肉の切開などの外科手術を伴うため、手術直後は口の中を怪我しているようなものです。そのため食事の制限が必要となります。また飲酒や喫煙についても、制限があります。 このページではインプラント手術後の食事について、以下の内容を解説いたします。 当記事を読めば、インプラント手術前後の食事事情から、インプラント手術後の日常生活まで理解できます。インプラントをした後の生活の不安が、全て解消されるでしょう。またインプラントの手術後すぐに普段通りの食事がしたい、という人向けの「即時負荷インプラント」についても解説します。 インプラントの手術後の口の中の状態について インプラントの食事事情ですが、最も食事に気を遣う必要が出てくるのは手術直後です。特に手術から2日目〜3日目には、患部の腫れがピークになるため、注意が必要です。 インプラント治療では必ず外科手術が必要になります。具体的には、顎の骨にインプラントの土台を埋めるために、歯茎を切開する必要があります。切開した歯茎は縫い合わせますが、やはりメスを入れる以上、患部の腫れや痛みは避けられません。 ある意味では口の中を怪我しているような状態なので、食事や飲酒・喫煙などはどうしても気を遣う必要がでてきます。 インプラント手術の流れやスケジュール、食事ができないタイミング インプラント治療の際の食事制限の内容について具体的に解説します。前提として、「インプラント治療」といっても、以下のように複数の過程が存在します。 当記事では、インプラント一次手術・二次手術の前日を「手術前」、一次手術や二次手術直後を「手術後」として、食事事情を解説します。基本的には手術後の食事が制限されますが、手術前にも注意点があるので、手術前の食事についてもご覧ください。 より詳しくインプラント治療の過程を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。>>【簡単解説】インプラント治療の流れを段階ごとに7ステップで紹介! インプラント手術後すぐは食事の内容に注意が必要 インプラントの手術は切開を伴う外科手術なので、手術の後しばらくは食事に気を遣う必要があります。また手術の際には麻酔を使用するため、手術直後は麻酔が残っている場合もあり、普段通り食事がしにくい場合もあります。 インプラント手術後の食事内容は、手術当日から段階的に普段通りの食事に戻す必要があるでしょう。 上記についてそれぞれ解説するので、インプラント治療を検討している方はぜひご覧ください。 手術当日:食事は噛まずに栄養摂取できるものがおすすめ インプラント手術当日や翌日は、食事の内容に特に注意する必要があります。 手術直後の6時間ほどは麻酔が残っている場合があります。唇を噛んでしまったり、熱い食べ物で火傷してしまうこともあるので、食事は控えるのが無難です。 麻酔が抜けても、患部を切開した傷は当然治癒していないので、食事には注意が必要です。手術当日・翌日はなるべく噛まずに栄養を摂取できるものを食べるようにしましょう。 例えばゼリーやおかゆ、柔らかく煮込んだうどんなどが良いでしょう。ただし香辛料や刺激が強いものは、患部の傷が開く原因になります。うどんにかける七味なども香辛料に含まれるのでご注意ください。 手術後2日目〜3日目:刺激が強い食べ物を控えましょう インプラント手術後2日目〜3日目も、まだまだ食事には注意が必要です。 最低でもこれらは控えましょう。香辛料や酸味は患部に刺激を与えてしまいます。また甘い食べ物も、傷口の治りを悪くする可能性があるため控えるのが無難です。 温かい食事程度なら問題ありませんが、アツアツのスープなどは血行を促進し、患部から出血する可能性があります。当然硬い食べ物も、噛む際に強い力がかかり、患部を傷つける原因となるので控えましょう。 咀嚼が必要なものを食べる場合は、患部と反対側の歯で噛むようにすると、より患部への刺激が少なくなりますよ。 手術後4日目以降:少しずつ普段の食事に インプラント手術後4日目以降頃からは、少しずつ普段の食事に戻しても大丈夫です。ただし患部の腫れや痛みが続いている場合は、術後3日目以内の食事を続けるのが良いでしょう。 普段通りの食事に戻していく際も、いきなり刺激が強いものを食べたりは控えましょう。段階的に少しずつ普段の食事に戻すのが大切です。 また、噛む際にはやはり患部と反対側の歯を使うのが良いでしょう。手術後2週間程度は、患部を咀嚼に使わないように注意してください。 インプラント手術後の日常生活|食事以外の注意点 インプラント手術後には、食事以外にも注意すべき点が多数あります。ここではインプラント手術後の日常生活について、以下の4点を解説します。 お酒・タバコ・コーヒーが日常生活の必需品だという方も多いでしょう。普段から飲酒や喫煙をする方、コーヒーを飲む方は、必ず目を通しておいてください。 歯磨きなどオーラルケアに注意! インプラント手術の後には、食事に気をつけるのも重要ですが、より大切なのは歯磨きなどのオーラルケア、つまり口腔内の衛生環境を保つことです。 特に人工歯根の埋入手術の直後には、まだ傷口が塞がっていないため、感染のリスクが非常に高くなります。だからといって、患部が敏感な時期なので、強く歯磨きをするといったこともできません。 当院には歯周病学会認定衛生士が在籍しておりますので、術後のオーラルケアについてもしっかりと指導させていただきますので、ご安心ください。 お酒を飲むと傷口が開く!手術後1週間は飲酒は厳禁です インプラント手術前日は飲酒は禁止、という話がありましたが、インプラント手術後もしばらくは飲酒は厳禁です。 アルコールを摂取すると血行が促進されるため、以下のようなトラブルに繋がります。 さらにインプラントの手術後には、お薬も処方されます。お薬とアルコールの同時摂取は控えて、最低でも手術後1週間は禁酒し、患部の治癒に努めましょう。 最低でも手術後2週間は禁煙が必要 インプラント手術後は最低でも2週間、理想としては8週間は禁煙を行いましょう。 タバコに含まれるニコチンは白血球の作用を低下させるため、免疫力の低下をもたらします。免疫力が低下すると、患部の治癒が遅くなったり炎症を起こすといったトラブルの原因にもつながるのです。 また喫煙の際に発生する一酸化炭素は、歯肉の血行を悪くしてしまい、歯茎に十分な栄養が届くのを妨げます。これにより、埋め込んだインプラントの土台と顎の骨が結合しにくくなり、せっかくのインプラントが外れてしまう原因になりかねません。 こういった事情から、インプラントの手術後は最低でも2週間、できれば8週間ほどは禁煙するのがよいでしょう。 コーヒーも手術当日は控えた方が良い! コーヒーが好きで普段から飲む方は多いでしょう。ですがインプラント手術当日は、コーヒーの摂取はお勧めできません。 コーヒーには眠気覚ましとして知られるカフェインが含まれますが、実はカフェインには血管の拡張作用があります。血管が拡張されると患部の傷口から出血する量が増えてしまう場合も。そのため手術当日、できれば翌日くらいまではコーヒーは控えた方が良いですね。 また術後2日~3日が経過し、コーヒーを飲む際にも、なるべく常温に近い温度で飲むように心がけましょう。極端に冷たかったり極端に熱かったりすると、傷口を刺激して痛みが出る場合があります。 インプラント手術後すぐに食事ができる?即時負荷インプラントという選択肢 手術後すぐに食事ができる「即時負荷インプラント」をご存知ですか? ここまで「インプラント手術後しばらくは柔らかいもの、咀嚼しないでいいものを食べるべき」だとお話してきました。ですが仕事で会食があったり、手術後すぐに食事がしたい、という方もいるでしょう。そういった方にお勧めなのが、即時負荷インプラントです。 即時負荷インプラントは手術後すぐに食事ができるだけでなく、治療全体のスケジュールを早く出来たりと、メリットの多い治療です。ただし即時負荷インプラントは誰でもできるわけではありません。一定の条件を満たした方のみが受けられる治療なので、以下の条件をご覧ください。 これらの条件を満たす場合は、即時負荷インプラントを使用して治療することも可能です。もちろん当院では即時負荷に対応したインプラントを使用しております。 「インプラントに興味はあるけど食事がすぐに出来ないのは困る」とお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。 インプラント手術前の食事について インプラントの手術前には、食事の制限はありません。ただし飲酒と喫煙に関しては、制限があります。 アルコールの摂取は免疫力を低下させる恐れがあります。インプラント手術は切開を伴うので、傷口が膿むようなリスクもあります。そのため手術前日はアルコールは控えましょう。 また喫煙の制限は厳しく、手術前の2週間程度は禁煙する必要があります。タバコに含まれるニコチンが、血管を萎縮させたりビタミンC不足の原因となるので、傷の治りが悪くなります。 上記の2点を守ることで、インプラント手術をより安心して受けることができるでしょう。 まとめ:インプラント手術後の食事は柔らかいものを 当記事ではインプラント手術前・インプラント手術後の食事について解説しました。 インプラントは治療が完了すれば、自分の歯と同じように食事ができるようになります。ただしインプラントの手術は歯茎を切開する外科手術を含むため、手術前後は食事に注意が必要です。 手術当日や翌日は咀嚼が必要ない柔らかい食べ物を食べ、手術後2日目以降も刺激の強いものなどは避けるようにしましょう。 手術後すぐにいつも通りの食事がしたい、という方には「即時負荷インプラント」がおすすめです。即時負荷インプラントは医院の設備や技術によって受けられない場合も多いですが、当院では治療が可能です。他院で断られてしまった方や、術後の食事がネックでインプラントに踏み出せない方は、ぜひお問い合わせください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。
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