「大学病院でインプラント治療を受けられるって本当?」
「インプラント治療を受けるなら、歯科医院と大学病院のどっちがいい?」
このような疑問をお持ちではありませんか?特にご自宅の近くに大学病院と歯科医院どちらもある場合は、どちらに行くべきなのか、迷われてしまうかもしれませんね。
そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。
- 大学病院でインプラント治療を受けることはできるのか?
- 大学病院でインプラント治療を受けるメリット
- 大学病院でインプラント治療を受けるデメリット
当記事を読めば、大学病院でインプラント治療を受けるメリット・デメリットを一挙に比較できます。歯科医院と大学病院、どちらでインプラント治療を受けるか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
インプラントは大学病院でもできる?大学病院と歯科医院それぞれの利点がある
結論からお伝えすると、大学病院でインプラント治療を受けることは可能です。
大学病院は、主に最新医療の研究を目的とする機関です。そのため、一般的な歯科医院では対応できない難しい症例の場合でも、大学病院の最新医療技術をもってすれば、対応できる可能性があります。そのほか、内科など歯科以外のスペシャリストがいることも、大学病院の特徴の1つです。
大学病院でインプラント治療を受ける場合には、基本的には大学病院口腔外科を受診することになります。
一方、歯科医院は、患者様の口腔の健康を実現することに専念している機関です。一刻も早く患者様のお悩みを取り除くため、土日や夜間にも診療を行っています。そのほか、定期メンテナンスをしっかり行うなど治療後のアフターケアが充実していることも、歯科医院の特徴の1つです。
大学病院口腔外科は腫瘍に関わる治療が主な役割
大学病院でインプラント治療を受ける場合は、基本的には口腔外科を受診します。口腔外科の主な役割は、腫瘍に関わる治療です。例えば顎の骨やその付近に出来た腫瘍の摘出などを行います。
腫瘍の摘出の際に天然の歯を失ってしまう場合があり、その際に骨の再建手術を行なったり、失った歯を補うためにインプラント治療を行います。基本的には大学病院はインプラントの知識に優れているというよりも、骨の再建(骨造成など)が得意だと考えておくと良いでしょう。
- 大学病院の得意分野:インプラントを埋め込むための骨の再建(骨造成など)
- 歯科医院の得意分野:インプラントを実際に埋め込む治療やその後の長期的なメンテナンス
このように、大学病院と歯科医院では得意分野が異なります。そのため例えば、難易度の高い骨造成手術を大学病院で行い、骨の再建が終わった後は歯科医院でインプラントの埋入手術を受ける、といった流れで治療を行うことがあります。(ただし最近は大学病院内にインプラント科が設置されていることもあり、インプラント治療そのものを得意としている大学病院も増えているようです。)
基本的には、大学病院と歯科医院では、得意分野が異なります。とはいえ、患者様ご自身で歯科医院と大学病院のどちらを受診するべきか判断するのは、現実的ではありません。大学病院での治療が必要な場合も、初診は歯科医院を受診すれば、歯科医師が判断して大学病院を紹介してくれます。まずは歯科医院を受診してみましょう。
当院は大学病院レベルの骨造成治療を多数おこなっており、一般的な歯科医院では対応できない骨の問題を抱えた患者様のインプラント治療も多数おこなっております。
骨の問題でインプラント治療を断られてしまった、という方はぜひ一度当院の受診をご検討ください。
大学病院でインプラントをするメリットは?代表的な4つのメリットを紹介
大学病院でインプラント治療を受けるメリットは、最新の医療技術を期待できることだけではありません。実は、他にも数々のメリットがあります。
大学病院でインプラントをする代表的なメリットは、以下4点です。
- 設備が充実している
- 保険適用の治療基準を満たしている場合が多い
- 他の科と連携した治療が期待できる
- 一部の歯科医院よりも安い場合がある
これらのメリット4点について、以下でそれぞれ詳しく解説します。歯科医院でインプラント治療を受ける場合とも比較していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
大学病院のメリット①:設備が充実している
大学病院は、一般的な歯科医院に比べて設備が充実しています。具体的には、個室のオペ室や歯科用CTなどです。歯科医院で、個室のオペ室を構えているところは多くありません。
インプラントの手術中は、細菌に感染しないように細心の注意を払う必要があります。そのため、滅菌・殺菌を徹底した個室のオペ室があることは、大きなメリットといえるでしょう。
ただし、大学病院級の設備が整っている歯科医院もあります。当院では、患者様に安心してインプラント治療を受けていただけるように、最新の設備を整えています。
大学病院のメリット②:保険適用の治療基準を満たしている場合が多い
事故や先天性の病気などが原因で、あごの骨が1/3以上ない症例では、保険が適用されるインプラント義歯治療を受けられます。ただし、保険適用のインプラント治療は、どこの医療機関でも受けられるわけではありません。
以下のような基準を満たす医療機関であることが必要です。
- 病院であること
- 入院用のベッドが20床以上あること
- 当直体制で診療を行っていること
- 歯科/口腔外科で5年以上の治療経験がある、または3年以上のインプラント治療経験がある医師が2名以上勤務していること
大学病院は、上記の基準を満たしている場合が多いです。そのため、保険適用内のインプラント治療になる可能性がある方は、大学病院での治療が向いているでしょう。
大学病院のメリット③:他の科と連携した治療が期待できる
大学病院でのインプラント治療では、他の科と連携した治療が期待できます。大学病院には、内科など多数の科が存在しているからです。糖尿病などの全身疾患が原因で、インプラント治療と同時に他の治療も必要になる方は、安心して治療を受けられるでしょう。
スムーズさは少し劣るかもしれませんが、歯科医院でも患者様のかかりつけ医と連携した治療を行うことは可能です。
ただし、重度の全身疾患を抱えている方は、インプラント手術中にトラブルが起こる可能性も考えられます。そのような場合を考慮すると、大学病院の方がより安心できるかもしれません。
大学病院のメリット④:一部の歯科医院よりも安い場合がある
大学病院でのインプラント治療は、一部の歯科医院よりも治療費が安い場合があります。インプラントは、特別な症例でない限り、自費診療です。大学病院と歯科医院どちらも、個々でインプラント治療費を設定しています。
インプラント治療の相場は、約30万円~50万円です。そのため、通常は大学病院であっても、歯科医院であっても、この範囲内で治療を受けられるでしょう。
しかし、個人で経営している歯科医院では、利益を求めて、相場よりも治療費を高く設定している場合が稀にあります。大学病院は、インプラントの治療費だけで成り立っているわけではないので、行き過ぎた料金設定をする必要がありません。そのため、大学病院は、一部の歯科医院よりも治療費が安いことがあるのです。
大学病院でインプラントをするデメリットは?代表的な5つのデメリットを紹介
大学病院でのインプラント治療は、設備が充実しているなどのメリットがある一方で、デメリットもあります。
大学病院でインプラントをする代表的なデメリットは、以下5点です。
- そもそも治療を受けられない場合がある
- 治療に直接関係のないサービスは期待できない
- 毎回同じ医師が担当するわけではない
- 通院できる日や時間帯が限られる
- 学生の研修などに協力を求められる場合もある
これらのデメリット5点について、以下でそれぞれ詳しく解説します。歯科医院でインプラント治療を受ける場合とも比較していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
大学病院のデメリット①:そもそも治療を受けられない場合がある
大学病院でインプラント治療を受けるためには、歯科医院からの紹介状が必要なケースが多いです。そのため、紹介状がない場合は、そもそも治療を受けられない可能性があります。
大学病院では、基本的に歯科医院で対応できない難しい症例を取り扱うことが多いです。そのため、あごの骨が十分残っていたり、重度の全身疾患を患っていなかったりする場合は、歯科医院で対応するケースが多いでしょう。
大学病院のデメリット②:治療に直接関係のないサービスは期待できない
大学病院では、土日祝日や夜間の診療などのサービスは期待できないでしょう。なぜなら、大学病院は、未来の医師の教育や最新医療の研究に重きを置いているからです。
一方、歯科医院ではさまざまなサービスが期待できます。歯科医院の数が、大学病院に比べて多いことも関係しているでしょう。歯科系の学部がある大学の数が全国に27大学であるのに対し、歯科医院は全国に約6万8千軒も存在します。
そのため歯科医院では、土日祝日や夜間の診療以外にも、キッズスペースを設けるなど、他院との差別化を図るために工夫しているのです。大学病院は、そのようなことをする必要がないので、必然的にサービスが手薄になります。
当院では、お忙しい患者様が無理なく通院できるよう、夜間の診療時間を設けているので、下記よりお気軽にお問い合わせください。
大学病院のデメリット③:毎回同じ医師が担当するわけではない
大学病院では、毎回同じ医師がインプラント治療を担当してくれるわけではありません。なぜなら、曜日によって担当医が異なることが一般的だからです。また、大学病院は基本的に、医師の出入りが激しいといわれています。
インプラントは、治療期間が長い治療法です。そのため、治療が終わる前に担当医が変わることも珍しくないでしょう。
一方、歯科医院では基本的に、最初から最後まで同じ医師が担当します。そのため、長い治療期間を通して、医師との信頼関係を築いていくことが可能です。
大学病院のデメリット④:通院できる日や時間帯が限られる
大学病院は、通院できる日や時間帯が限られてしまうというデメリットもあります。なぜなら、大学病院は基本的に平日のみの診療だったり、夜間の診療は行っていなかったりと制限があるからです。そのため、患者様の状況によっては、通院が難しいかもしれません。
一方、歯科医院は、土日祝日や夜間に診療を行っているところが少なくありません。歯科医院は、お仕事などの都合で、夜間や休日にしか通えない患者様から重宝されるでしょう。通院のしやすさでは、歯科医院の方が、大学病院よりも有利です。
大学病院のデメリット⑤:学生の研修などに協力を求められる場合もある
大学病院は、未来の医師の教育をも目的とする医療機関です。そのため、学生の研修などに協力を求められる場合があります。協力する場合は、学生に囲まれて治療を受ける可能性が高いです。また、指導医の元で、研修医が治療に携わることもあるかもしれません。
そのほか、珍しい症例などの場合は、患者様の口内の写真を定期的に撮影し、経過を記録して研究に役立てることもあるようです。ただし、協力は任意なので、断ることもできます。
まとめ:特殊な症例や事情がない限りは歯科医院がおすすめ!
当記事では、大学病院でインプラント治療を受けるメリットとデメリットについて解説しました。
大学病院でインプラント治療を受ける最大のメリットは、個室のオペ室や歯科用CTなどの設備が万全に整っていることでしょう。他の科と連携した治療が期待できるところも、嬉しいポイントの1つです。
一方で、通院しにくかったり、治療期間中に医師が変わる可能性があったりとデメリットも目立ちます。また、紹介状がない場合は、そもそも治療を受けられない可能性が高いです。
そのため、特殊な症例や事情がない限りは、歯科医院でインプラント治療を受けることをオススメします。
当院では、大学病院に劣らない最新の設備を整えています。患者様が安心してインプラント治療を受けられる環境を用意していますので、以下のボタンより、まずは一度お気軽にお問い合わせください。
【執筆・監修者】
帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)
院長:岩下太一(歯学博士)
ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
日本審美歯科学会 認定医
他、所属学会、認定資格多数
充実した無料カウンセリング
初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。
当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。
ITIインプラントスペシャリスト認定医
~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~
帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。