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インプラントで自然な歯の色は再現できる?インプラントの変色を防ぐ方法も併せて解説

「インプラントのところだけ歯の色が違ったらどうしよう…」
「インプラントって変色するのかな?」

このような疑問やご不安をお持ちではありませんか?口元は、顔の印象を決定づける重要なパーツです。特に、前歯をインプラントにする場合、インプラントの色や形が周囲の歯と馴染むのかどうかは非常に気になるでしょう。

そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。

  • インプラントで自然な歯の色を再現できるのか?
  • インプラントの色への不満が出る理由
  • インプラントの色や形は歯科技工士の技術に左右される
  • インプラントが変色することはある?
  • インプラントの変色・着色を防ぐ、治すには?
  • 歯茎が黒く変色する場合があるインプラント周囲炎に要注意

当記事を読めば、インプラントで自然な歯の色を再現するための予備知識を得られます。記事の後半では、インプラントの変色はあり得るのかどうかについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントで自然な歯の色を再現できる?歯科医と相談して自分好みの色を選べる

インプラントで自然な歯の色を再現できる?歯科医と相談して自分好みの色を選べる

インプラントで、自然な歯の色を再現することは可能です。さらに言ってしまえば、周囲の天然歯とインプラントの色が馴染まないようでは、インプラントが成功したとはいえません。インプラントの目的は、不自由なく噛めるようになることだけではなく、美しい見た目を手に入れることもあるからです。

インプラント治療では、既存の歯と近い色を選ぶことができるので、患者様個人に合った自然な歯の色を再現できます。具体的には、シェードガイドと呼ばれる歯の色の見本(約20種類)をお見せし、色や明るさを選んでいただきます。

誰でも白くて綺麗な歯に憧れますが、白すぎる色味を選んでしまうと周囲の歯から浮いてしまうので注意が必要です。患者様に選んでいただくとは言っても、歯科医の方でもインプラントを入れた後にお顔の印象に違和感が出ないよう助言するので安心してくださいね。

「インプラントの色が気に入らない」問題はなぜ起きる?

「インプラントの色が気に入らない」問題はなぜ起きる?

インプラント治療では、患者様個人にあった歯(インプラント)の色を選べると解説しました。しかし、いざ治療を終えてみると「インプラントの色が気に入りません」と満足のいかない結果になることがあります。このような問題は、なぜ起きるのでしょうか?

トラブルの主な原因は、以下2つの原因が考えられます。

  • インプラントの色を決める診察室の照明が明るすぎた(暗すぎた)
  • 歯科技工士の技術不足

特に注意していただきたい点が、インプラントの色を決めるときの診察室の明るさです。診察室の照明が明るすぎたり、暗すぎたりすると最適なインプラントの色を選べません。後悔しないためにも、自然光の下で、さらに色々な角度からインプラントの色の映り方を確認しましょう。

そのほか、歯科技工士の技術不足でも、満足のいかない結果になることがあります。以下で詳しく解説するので、併せてご覧ください。

インプラントの色や形は歯科技工士の技術に左右される

インプラントの色や形は歯科技工士の技術に左右される

インプラントの被せ物(人工歯)を作成するのは、歯科技工士です。そのため、インプラントの出来栄えは、歯科技工士の技術によります。

実は、インプラントは、単色でできていないのです。患者様に選んでいただいた色を元に、グラデーションをかけていきます。上部は黄色みや赤みを強めて、下部は透明感を出すといった様に変化をつけ、べた塗りはしません。

この色調整の作業が非常に繊細で、美的センスを要するので、歯科技工士によって出来栄えが変わってしまうのです。そのため、希望通りの色や見た目を再現するには、一流の歯科技工士に依頼する必要があるでしょう。

当院では、セラミックの作成を専門とする技工所と連携し、インプラントを作成しています。セラミック専門の歯科技工士は、セラミストと呼ばれ、歯科技工士全体の数%しかいないといわれている職人です。きめの細かい作業をしっかりと丁寧に行い、患者様の希望を実現していきます。

当院は院内にお口の撮影環境を完備!自然な歯の色や形の再現もバッチリです

当院は院内設備として患者様のお口の撮影環境を整えております。患者様の笑顔を撮影した写真と、CTデータや口腔内スキャンデータとを合成することで、自然な歯の色や形を再現しやすくなるからです。また、口元だけでなく、お顔全体を撮影することで、全体的に違和感のない仕上がりを追求できます。

工程が1つ加わり、患者様の負担は一時的に増えてしまうように思います。しかし、十分なデータを用意してインプラントを作成することで、後々の患者様の満足につながるので、重要な工程の1つといえます。インプラントの色まで含めて審美性を追求したい方は、ぜひ一度お気軽に当院にお問い合わせください。

インプラントが変色することはある?材質によっては変色する

インプラントが変色することはある?材質によっては変色する

インプラントは使用している材質により変色することがあります。厳密には、変色ではなく着色です。着色が起きやすい材質は、ハイブリッドセラミックと呼ばれるレジン(プラスチック)とセラミックを混ぜ合わせた素材です。

レジンは、水分を吸収します。そのため、飲料や食べ物の水分を吸収し、次第に着色してしまうのです。ハイブリッドセラミックは、他の材質と比べて安価なため手が届きやすいですが、このように着色しやすいというデメリットがあります。

一方、オールセラミックやジルコニアなどの材質は、プラスチックを含まないので、ほとんど着色しません。当院では、インプラントにこれらの材質を使用しています。詳しくは以下で解説するので、併せてご覧ください。

インプラント大阪はセラミック・ジルコニアを使用!ほとんど変色しない

当院では、インプラントの材質にセラミックとジルコニアを使用しています。セラミックやジルコニアは、非吸水性で飲料や食べ物の水分を吸収しません。そのため着色しにくく、長年使っていても綺麗な歯(インプラント)を保ちやすいです。

また、表面が滑らかなので、食べ物の汚れがつきにくいという特徴もあります。食べ物の汚れがついたとしても、ブラッシングやフロスで簡単に落とせます。

セラミックやジルコニアは、ハイブリッドセラミックと比べると高価です。しかし、何十年も使うことを考慮して、これらの材質を選ばれる方は多くいらっしゃいます。

当院では、アバットメントと呼ばれる、被せ物(人工歯)とインプラント体(土台)をつなぐ器具もジルコニア素材を用意しています。ジルコニアインプラントを使用するメリットやデメリットをこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。>>【金属フリー】ジルコニアインプラントとは?使うメリットや費用感を徹底解説

インプラントの変色・着色を防ぐには?色を戻す方法はある?

インプラントの変色や着色を防ぐためには、複数のポイントに留意する必要があります。

1つ目に重要なのが、やはり素材選びです。先述した通り、当院で使用しているセラミックのインプラントやジルコニアのインプラントは、汚れがつきにくく着色しにくいという特徴があります。

対してセラミックにプラスチックを混ぜた『ハイブリッドセラミック』は、着色汚れがつきやすいという特徴があります。ハイブリッドセラミックは安価ですが、安易に選択すると将来的に着色が原因で困る場合もあるでしょう。

2つ目に、やはり定期的なクリーニングが重要です。いくらセラミックやハイブリッドが着色しにくいとはいえ、清掃が不十分だと汚れがこびりつき変色の原因となります。ご自宅でのブラッシングを徹底して行い、定期的な歯科医院でのクリーニングを行うことで、変色や着色を防ぐことができるでしょう。

3つ目に、喫煙習慣の見直しが着色を防ぐポイントとなります。喫煙によるいわゆる『ヤニ汚れ』は、インプラントの変色の原因になります。基本的にはやはり禁煙することが望ましいですが、禁煙が難しい場合は定期的な歯科医院でのクリーニングを行うように心がけましょう。

インプラントの被せ物はセラミックやジルコニアを使用することが多いので、着色汚れが着きにくい特徴があります。
ただ、選択する方は少ないですが、ハイブリットセラミックの場合には、セラミックとプラスチックを配合しているので、着色汚れが着いてしまうこともあるでしょう。

歯茎が黒く変色する場合がある|インプラント周囲炎に要注意

歯茎が黒く変色する場合がある|インプラント周囲炎に要注意

インプラントの被せ物(人工歯)以外に、歯茎が黒く変色する可能性もあります。厳密にいうと、変色ではありません。インプラント周囲炎によって歯茎が退縮し、あごの骨に埋まっているインプラント体が透けてみえてしまっている状態です。

インプラント周囲炎は歯周病に似た疾患で、一度発症してしまうと、インプラント周囲の歯肉や歯茎が次第に薄くなっていきます。さらに、前歯部分の歯肉や歯茎は、奥歯部分と比べて退縮スピードが速いので注意が必要です。

インプラント周囲炎は、インプラントに蓄積した歯垢に細菌が感染することで発症します。インプラント周囲炎を防ぐために、日頃のご自宅でのケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスを徹底しましょう。

前歯のインプラントの難易度については、より詳しくこちらの記事で解説しています。前歯のインプラントを検討している方は、ぜひ併せてご覧ください。>>前歯インプラントはできない?前歯のインプラントが難しい理由を解説

インプラント治療前の歯周病チェックが重要!

インプラント周囲炎を防ぐためには、治療前の歯周病チェックも重要です。歯周病を起こしている口内は、衛生状態が悪く、細菌が繁殖しやすい環境です。歯周病が完治していない状態でインプラントを入れてしまうと、インプラントが細菌に感染しやすくなります。そして、インプラント周囲炎が発症してしまうのです。

そのため、治療前には必ずレントゲン検査や細菌検査を行います。歯周病が見つかった場合は、インプラントを入れる前に歯周病の治療から始めましょう。

歯周病をしっかりと治すためには、歯科でのクリーニングだけでなく、患者様の毎日のケアが非常に重要です。当院では、日本歯周病学会の認定衛生士が、正しいブラッシングの方法などを患者様にしっかりと指導しているので安心してくださいね。

インプラントと歯周病の関係については、より詳しくこちらの記事で解説しています。インプラント治療を検討している方や、歯周病を現在患っている方は、ぜひ併せてご覧ください。>>インプラントは歯周病になる?インプラント周囲炎や歯周病について徹底解説

まとめ:インプラントで自然な歯の色は再現可能|設備と医師の技術力が重要

まとめ:インプラントで自然な歯の色は再現可能|設備と医師の技術力が重要

当記事では、インプラントで自然な歯の色を再現するための予備知識について解説しました。インプラント治療では、シェードガイドと呼ばれる歯の色の見本をお見せし、患者様と歯科医とで相談しながら歯の色を決めていきます。そのため、インプラントで、自然な歯の色を再現することは可能です。

歯の色を決める際は、診察室の照明に注意しましょう。診察室が明るすぎたり、暗すぎたりすると、周囲の歯と馴染む色をきちんと選べないからです。自然光の下で、色々な角度からインプラントの色の確認をしてくださいね。

また、一流の歯科技工士に依頼することも、色選びと同じくらい重要です。なぜなら、インプラントの出来栄えは、歯科技工士の技術力や経験によって差が出るからです。

当院は、セラミックの作成を専門とする技工所と連携しています。セラミストと呼ばれる職人が、患者様のご希望に沿えるインプラントを丁寧にしっかりと作り上げるので、下記よりお気軽にお問い合わせください。

【執筆・監修者】

 院長:岩下太一(歯学博士)

帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)

院長:岩下太一(歯学博士)

ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
日本審美歯科学会 認定医
他、所属学会、認定資格多数

充実した無料カウンセリング

充実した無料カウンセリング

初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。

当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。

ITIインプラントスペシャリスト認定医

ITIインプラントスペシャリスト認定医

~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~

帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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