インプラントコラム一覧

金属アレルギーでも安心して受けられるインプラント治療について

金属アレルギーでも安心して受けられるインプラント治療について

「金属アレルギーだとインプラント治療を受けられないのかな…」
「インプラントを入れて金属アレルギーが出たらどうなるの…?」

このような不安をお持ちではありませんか?当院でも、「金属アレルギーでも大丈夫でしょうか?」というご質問をよくいただきます。

そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。

  • 金属アレルギーの方がインプラント治療前に気を付けるべき3つの注意点
  • 金属アレルギーが出る仕組みと起こり得る症状
  • 100%金属フリーのジルコニアインプラントという選択肢について

当記事を読めば、金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けられる理由や治療前の注意点を理解できます。記事の後半では、100%金属フリーの次世代インプラントについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

金属アレルギーでもインプラント治療は行えます

金属アレルギーでもインプラント治療は行えます

結論からお伝えすると、金属アレルギーの方でも基本的にはインプラント治療を受けられます。金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けられる理由は、以下2点です。

  • ①体と調和しやすい金属チタンで出来ている
  • 被せ物(人工歯)に非金属素材を選べる

1つ目の理由として、人工歯根に使用されるチタンという素材が、金属アレルギーを起こしにくいという性質を持っていることが挙げられます。インプラントの土台(人工歯根)は、体と調和しやすい金属チタンで作られています。チタンはペースメーカーや人工関節にも使われているほど、人体との相性が良い素材です。

チタンで金属アレルギーを起こすことはほとんどないため、金属アレルギーの方でも多くの場合、インプラント治療を受けられます。ただし純度の低いチタンを素材に使用している場合は、金属アレルギーの症状を引き起こしてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

2つ目の理由に、インプラントの被せ物(人工歯)に非金属素材を選べるという点が挙げられます。被せ物の主な素材は以下となります。

  • オールセラミック
  • ジルコニア
  • ハイブリッドセラミック

これらは全て非金属の素材であり、金属アレルギーを引き起こす原因になりません。

インプラント治療で金属アレルギーを防ぐための3つの注意点

インプラント治療で金属アレルギーを防ぐための3つの注意点

金属アレルギーの方も、インプラント治療は受けられます。しかし、ごく稀に、金属アレルギーの症状が出てしまう場合も。そこで、金属アレルギーの症状が出るリスクを最小限に抑えるための注意点を解説します。

金属アレルギーの方は、治療前に以下の3点を確認しておきましょう。

  • ①純度の高いチタン製インプラントを選ぶ
  • ②事前にアレルギー検査を受ける
  • ③口内に種類の違う金属がないか医師と確認する

これらの注意点について、以下でそれぞれ詳しく解説します。ご自身が金属アレルギーかどうか分からない方にも当てはまる内容です。インプラント治療にご不安を抱えている方は、ぜひご覧ください。

①純度の高いチタン製インプラントを選ぶ

金属アレルギーが気になる方は、純度の高いチタンで作られたインプラントを選ぶようにしましょう。インプラントは、純度100%のチタンで作るのが難しく、微量のクロムやニッケルが混ざってしまいます。金属アレルギーの方の中には、チタン以外の微量な金属にアレルギー反応を起こす方もいます。そのため、純度の高いインプラントを選ぶことが重要です。

国内には数々のインプラントメーカーが存在しており、それぞれ純度が違います。カウンセリング時に、医師に純度何%のインプラントを使用しているのか、ぜひ聞いてくださいね。

②事前にパッチテストを受ける

ご自身が金属アレルギーか分からない方は、治療前に皮膚科でパッチテストを受けましょう。ただし、金属といっても、金属には様々な種類があります。したがって、パッチテストを受ける時は、医師にインプラント治療を受けることを伝えてください。そうすれば、インプラント治療で用いられる金属(チタンやニッケルなど)の検査をしてくれるでしょう。

パッチテストは保険が適用されるので、ぜひ治療前に一度受けることをオススメします。

③口内に種類の違う金属がないか医師と確認する

口内に複数の金属が使われていないかについても医師と確認しましょう。よくあるケースとして、銀歯を入れている場合、口内に別の金属(アマルガム)が入っています。このままインプラント(チタン)を入れると、電導性の高い唾液を介して、金属間でガルバニー電流が発生する可能性が高いです。

ガルバニー電流が発生すると、自律神経が乱れるなどの心身の不調につながりかねません。治療計画を立てるときに、医師とよく確認しましょう。

当院では金属アレルギーの方でも安心してインプラントができる設備を整えております。カウンセリングは無料ですので、以下のボタンをクリックして、お気軽にお問い合わせください。

インプラントで金属アレルギーが出た際の症状と対処法

インプラントで金属アレルギーが出た際の症状と対処法

インプラントは、体になじみやすい金属チタンで作られているので、基本的には金属アレルギーの心配は必要ありません。しかし敏感な体質の方は稀に、インプラント治療後に金属アレルギーの症状が出てしまう場合があります。

インプラントの土台(人工歯根)の素材である金属チタンは、唾液に触れることで次第にイオン化し、口の内に溶け出します。溶け出した金属イオンに体が反応してしまうと、アレルギー反応が現れます。

『金属アレルギーが出たら、どんな症状が出るの?』
『金属アレルギーの症状を感じたらどうしたらいいの?』

金属アレルギーについて不安を抱いている方はこのような疑問もあるでしょうから、ここでは金属アレルギーの症状と対処についてご説明します。

手足の赤みや痒み、膿が出るなどさまざまな症状が現れます

インプラント治療後に金属アレルギーを発症した場合、以下の症状が出る可能性があります。

No.症状名具体的な症状
1扁平苔癬(へんぺいたいせん)口内の粘膜に白い網目状の腫れができる/口内の粘膜が赤く腫れる
2掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)手のひらや足の裏に膿をもった水ぶくれ(水泡)ができる
3赤みやかゆみ手足が赤くなってかゆみを感じる
4脱毛円形脱毛症のように毛が抜け落ちてしまう

これらの症状以外にも、頭痛が起きたり、自律神経が乱れるようなこともあるかもしれません。

金属アレルギーの症状が出たらすぐに医師に相談しましょう

インプラント治療後に、金属アレルギー反応が出たかもしれないと感じたら、放置せずに歯科医院へ相談してください。症状ごとに対処法は異なります。例えば、掌蹠膿疱症(しょうせきほうのうしょう)であれば、飲み薬や塗り薬をお出しして経過観察をするなど、症状に応じた対処をとることができます。

アレルギー反応が重い、もしくは症状が改善されない場合は、インプラントを撤去する必要があるかもしれません。どのようなケースでも、医師が診察をして慎重に判断するので、些細なことでも必ず歯科に相談しましょう。

金属アレルギーの心配がないジルコニアインプラントについて

金属アレルギーの心配がないジルコニアインプラントについて

金属アレルギーが不安な方には、チタン製インプラント以外の選択肢もあります。それが、金属を使わないジルコニアインプラントです。チタン製インプラントには微量の金属が含まれるのに対して、ジルコニアインプラントは100%金属が含まれません。そのためジルコニアインプラントを使用すれば、金属アレルギーになる恐れもありません。

ジルコニアインプラントについてより詳しい内容は、こちらのページで解説しております。>>【金属フリー】ジルコニアインプラントとは?使うメリットや費用感を徹底解説

ここでは、ジルコニアインプラントについて、簡単に以下の内容を解説します。

  • ジルコニアインプラントの特徴
  • ジルコニアインプラントのメリット
  • ジルコニアインプラントのデメリット

ジルコニアインプラントとは?

ジルコニアインプラントは、100%金属を使用していないインプラントです。

ジルコニアとは人工ダイヤモンドなどで使用される、非金属の素材です。そのためジルコニアインプラントにも、金属が使用されておらず、金属アレルギーの心配はありません。

ジルコニアインプラントの特徴として、審美性の高さが挙げられます。インプラント治療後に月日が経つと、人工歯根の色が歯茎から透けてしまうことがありますが、ジルコニアインプラントは白色の素材のため、透けてしまっても目立つことなく見た目に悪影響をもたらしません。

このような理由から、ジルコニアインプラントは審美性を追求する方からも支持を得ています。

ジルコニアインプラントの4つのメリット

ジルコニアインプラントは、以下の4つのメリットがあります。

  1. 100%金属フリーで金属アレルギーの心配がいらない
  2. インプラント体、アバットメント、被せ物(人工歯)すべてが白色で審美性に優れる
  3. 歯垢がつきにくくインプラント周囲炎を起こしにくい
  4. 耐久性と耐熱性に優れる

ジルコニアインプラントは、耐久性に優れ、さらにインプラント周囲炎を引き起こしにくいです。適切なメンテナンスを行えば、チタン製インプラントと同等に長持ちする点も、嬉しいメリットといえます。

ジルコニアインプラントの3つのデメリット

ジルコニアインプラントを使用するメリットは数多くありますが、一方でデメリットもあります。ジルコニアインプラントのデメリットは主に以下の3点です。

  1. 治療費が高い
  2. 国内承認されていないのでメーカーの保証が効かない
  3. 骨造成手術が必要な方には向かない

ジルコニアインプラントは、歯科医院が個人で海外から取り寄せています。そのため、輸入関税分が治療費に上乗せされるので注意が必要です。

ジルコニアインプラントについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください>>【金属フリー】ジルコニアインプラントとは?使うメリットや費用感を徹底解説

まとめ:当院では金属アレルギーの方に配慮したインプラント治療を行っています

まとめ:当院では金属アレルギーの方に配慮したインプラント治療を行っています

当記事では、インプラントと金属アレルギーの関係について徹底解説しました。金属アレルギーの方でも、インプラント治療を受けることは可能です。事前にパッチテストを受けたり、医師に金属アレルギーを持っていることを話したりすることで、安心してインプラント治療を始められるでしょう。

最近は、100%非金属でできたジルコニアインプラントという選択肢もあります。ジルコニアインプラントは非金属で、さらに審美性に優れるなど費用対効果が高いです。当院では、初回無料カウンセリングを行っていますので「金属アレルギーだから不安…」という方も、まずは一度お気軽にお問い合わせください。

【執筆・監修者】

 院長:岩下太一(歯学博士)

帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)

院長:岩下太一(歯学博士)

ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
日本審美歯科学会 認定医
他、所属学会、認定資格多数

充実した無料カウンセリング

充実した無料カウンセリング

初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。

当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。

ITIインプラントスペシャリスト認定医

ITIインプラントスペシャリスト認定医

~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~

帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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