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インプラント手術の際の歯肉の移植って?歯茎が柔らかい、薄い方は必見

「歯茎が痩せている・歯茎が柔らかいとインプラントには不向きなのかな?」
「歯茎のボリュームを戻す方法があるって本当?」
「インプラント手術前に歯茎の治療を受けておくべき?」

インプラント治療を検討していて、歯茎に問題を抱えている方は、このような疑問をお持ちでしょう。歯肉を移植して歯茎を健康にする治療は難易度が高く、できる医院が少ないため情報量が少ないです。そのためこのような疑問が解決できない方も多いはず。

そこで当記事では、インプラント治療における歯茎が薄かったり柔らかいことのデメリットを解説します。また歯茎を健康な状態にするための、歯肉の移植手術についても紹介します。

当院は年間で何件ものインプラント治療を行っており、歯肉の移植も日常的に行うような医院です。その経験から得たインプラントについての知識を、当記事で皆様にお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

当サイトではインプラントについて、幅広い内容を紹介しています。より広くインプラントについて知りたい方は、こちらの記事で「インプラントの基本の全て」を解説しているので、併せてご覧ください。

歯茎が痩せていたり柔らかくなっていると?インプラントの際に問題が生じる

歯茎が痩せていたり柔らかくなっていると?インプラントの際に問題が生じる

歯茎が痩せていたり薄くなっていたりすると、インプラント治療を行った後にさまざまな問題が発生する場合があります。

インプラントの特徴として、インプラント本体と周囲の歯周組織との結合が弱く、細菌に対する防御機構も弱いという点が挙げられます。最近の技術の発展により徐々にこの点は改善されていますが、それでもやはり天然の歯と比べると弱いと言わざるを得ません。

またインプラント治療を行う方の大半が、歯を失った際に歯茎に炎症を伴っています。この炎症により、「角化歯肉」という硬くてインプラントを守ってくれる役割のある歯肉が、減少してしまっています。こういった理由により、インプラント治療を行う方の多くは、歯茎が柔らかかったり薄かったりと何かしらの問題を抱えているのです。

そこで、以下の2点についてまずは解説いたします。自身の歯茎に当てはまると感じる方は、ぜひ当該の箇所をお読みください。

  • 歯茎が痩せている(薄い)とどんなデメリットがある?
  • 歯茎が柔らかいとどんなデメリットがある?

またこれらのデメリットを解消するため、歯茎を適度な硬さに戻したり、ボリュームを増やすための方法についても記事の後半で紹介します。ぜひ最後までお目通しください。

歯茎が痩せている(薄い)とどんなデメリットがある?

歯茎が痩せている(薄い)とどんなデメリットがある?

インプラント手術を受ける際に、歯茎が痩せている(薄い)と以下のようなデメリットがあります。

  • インプラント周囲炎になりやすい
  • ブラッシングなどで歯肉退縮が起きやすい

これらのデメリットを解消しておかなければ、インプラント手術後にさまざまな問題が発生し、インプラントの寿命を縮める原因になる場合があります。また歯茎が痩せていたり薄いと見た目が悪くなるため、せっかく美しいインプラントを入れても見た目の違和感が残ったままになることも。

上記の2つのデメリットについて、以下でもう少し詳しく解説するので、ぜひご覧ください。

歯茎が痩せている(薄い)デメリット①:インプラント周囲炎になりやすい

歯茎が痩せていたり薄くなっていると、インプラント周囲炎のリスクが上がります。インプラント周囲炎はインプラントの歯周病とも呼ばれており、インプラントを埋めた歯の周囲の歯茎に歯周病菌が感染し、炎症を引き起こします。

インプラントには細菌の侵入を防ぐような役割を持つ歯根膜がありません。そのため自分の歯と比べて、より歯周病菌が入り込むリスクが高まります。そのうえ歯茎が痩せていたり薄いと、さらにインプラント周囲炎のリスクが上がるのです。

インプラント周囲炎になると、歯茎から出血したり膿がでます。さらに進行して骨にまで歯周病菌が到達すると、インプラントが脱落することもあります。このような事態を引き起こさないために、インプラント治療の前に歯茎のボリュームを増やしてあげることが重要です。

歯茎が痩せている(薄い)デメリット②:ブラッシングなどで歯肉退縮が起きやすい

歯茎が痩せている場合の弊害として、ブラッシングなどで歯茎に刺激を与えた際に、歯肉退縮を起こしやすい点が挙げられます。

インプラント治療の後に歯肉が退縮すると、以下のような問題が起きる場合があります。

  • 審美性が低くなる(見た目が悪い)
  • 食べかすが詰まったりと不衛生≒インプラント周囲炎の原因になる
  • 知覚過敏などの原因になる

インプラント治療後はインプラント周囲炎を予防するためにも、しっかりとブラッシングなどのケアをすることが重要です。しかし歯茎が痩せていると、ブラッシングの刺激が原因で歯肉が退縮し、それによりインプラント周囲炎のリスクが高まる場合もあります。

歯茎が柔らかいとどんなデメリットがある?

歯茎が柔らかいとどんなデメリットがある?

インプラント手術を受ける際に、歯茎が柔らかいと以下のようなデメリットがあります。

  • ブラッシングで痛みが出てしっかり磨けない
  • 歯茎が弱く歯肉退縮が起きやすい
  • インプラント周囲炎になりやすい

これらのデメリットを解消しておかなければ、インプラント手術後にさまざまな問題が発生し、インプラントの寿命を縮める原因になる場合があります。また歯茎が柔らかいとインプラント以外にもさまざまな問題に繋がる可能性も。

上記の3つのデメリットについて、以下でもう少し詳しく解説するので、ぜひご覧ください。

歯茎が柔らかいデメリット①:ブラッシングで痛みが出てしっかり磨けない

歯茎が柔らかいと、ブラッシングの際に痛みがでてしまい、しっかり歯磨きできない場合があります。

「多少痛くても歯磨きくらいできるんじゃない?」と思われた方は、一度ほっぺたの内側をブラッシングしてみてください。ほとんどの方が、ほっぺの裏の柔らかな箇所は、痛くてしっかりブラッシングできないかと思います。柔らかくなった歯茎というのは、まるでほっぺの裏の柔らかな箇所のように、ブラッシング時に痛みが出ます。

インプラントは不衛生な状態に弱く、不衛生な状態が続けば天然の歯よりも歯周病のリスクが高まります。そのため歯茎が柔らかくブラッシングが十分に行えないことは、インプラント周囲炎の原因に直結するのです。

歯茎が柔らかいデメリット②:歯茎が弱く歯肉退縮が起きやすい

歯茎が柔らかい場合の弊害として、ブラッシングなどで歯茎に刺激を与えた際に、歯肉退縮を起こしやすい点が挙げられます。

インプラント治療の後に歯肉が退縮すると、以下のような問題が起きる場合があります。

  • 審美性が低くなる(見た目が悪い)
  • 食べかすが詰まったりと不衛生≒インプラント周囲炎の原因になる
  • 知覚過敏などの原因になる

インプラント治療後はインプラント周囲炎を予防するためにも、しっかりとブラッシングなどのケアをすることが重要です。しかし歯茎が柔らかいと、ブラッシングの刺激が原因で歯肉が退縮し、それによりインプラント周囲炎のリスクが高まる場合もあります。

歯茎が柔らかいデメリット③:インプラント周囲炎になりやすい

歯茎が柔らかいことの最大のデメリットは、やはりインプラント周囲炎になりやすいことでしょう。上記で紹介したデメリット①②も、最終的にはインプラント周囲炎を引き起こす原因となります。

歯茎が柔らかいということは、歯茎の角化歯肉が減少していることを示します。角化歯肉が減少すると、歯茎の内部やあごの骨に歯周病菌が入り込みやすくなってしまい、やはりインプラント周囲炎の原因になってしまいます。

インプラント周囲炎になると、歯茎から出血したり膿がでます。さらに進行して骨にまで歯周病菌が到達すると、インプラントが脱落することもあります。このような事態を引き起こさないために、インプラント治療の前に歯肉の移植を行い硬くて健康な歯茎を作ることが重要です。

歯肉の移植とは?難易度が高くできる歯科は少ないが重要な施術

ここまで歯茎が柔らかい場合や歯茎が薄い場合のデメリットについて解説してきました。では歯茎の状態が悪いとインプラント治療を行えないかというと、そうでもありません。実の所、歯茎の状態が悪くともそのままインプラント治療を行ってしまう医院も多数あります。

歯茎の移植手術は難易度が高く、全国的に見てもできる医院の方が少ないのが実情です。そのため医院によっては、歯茎の移植手術を行わずにそのままインプラント治療を行ってしまう場合があるのです。

当院では、歯茎の移植手術はインプラント治療に必須の治療だと考えております。状況によって、以下の2種類の方法を使い分けて、歯茎の移植手術を行います。

  • 遊離歯肉移植術(FGG)
  • 結合組織移植術(CTG)

どちらも治療の難易度は高いですが、当院では日常的に行っており、自信を持って治療をお勧めしております。これらの治療について、もう少し詳しく以下で解説いたします。

インプラント治療を検討中の方で、歯茎に問題を抱えている場合は、ぜひ当院に一度お問い合わせください。カウンセリングは無料で行っているので、お気軽にお越しください。

歯肉の移植法①:遊離歯肉移植術(FGG)

遊離歯肉移植術とは、インプラントの周辺に上顎の内側にある硬い歯茎を移植する方法です。主に、歯根の周りの角化歯肉がなくなっている場合に、この方法を行います。これによって、インプラントの清掃時の痛みの軽減や、細菌に対する防御機構が向上します。

「採取した歯茎はどうなるのか」と心配になった方もいるのではないでしょうか。実は上顎の内側の歯茎は硬く再生も早いという特徴があります。そのため、移植片を採取した部位は1ヶ月ほどで周りとわからないほどに再生します。

また、ほとんどの方は術後に痛みを訴えることもありません。移植した箇所も、組織を採取した箇所も、ほとんど痛むことはないのでご安心ください。

歯肉の移植法②:結合組織移植術(CTG)

結合組織移植術とは、主に歯茎内部の骨が薄くなったことが原因で、歯茎に問題が起きている際に行う歯肉の移植法です。主に歯肉の退縮や、歯茎に陥没した箇所がある場合に行います。

インプラントの周辺の歯肉の厚みを増加することによって、細菌に対するバリアとしての防御機構の向上が見込めます。また審美的に歯肉の形態を整えたりと、インプラント周辺の環境を整えるのにも役立つため、当院でも積極的に行っております。

まとめ:インプラントの技術が高い医院は歯肉の移植も行えます!医院を選ぶ際には要チェック

まとめ:インプラントの技術が高い医院は歯肉の移植も行えます!医院を選ぶ際には要チェック

当記事では、歯茎が痩せていたり柔らかい場合のインプラント治療におけるデメリットについて解説しました。

歯茎が痩せていたり柔らかい場合、さまざまなデメリットがありますが、最終的には「インプラント周囲炎の原因になる」という点が最大のデメリットです。インプラント周囲炎になると、痛みや出血、膿が出る、最悪の場合インプラントが脱落する場合も。

そのためインプラント治療の際には、歯茎を健康な状態にするための、歯茎の移植手術が必須だと当院では考えています。ですが歯茎の移植手術は難易度が高く、できる医院の方が少ないのが現状。インプラント治療を検討しているけれど歯茎に問題を抱えている、という方は必ず歯茎の移植手術を行える医院で治療を行いましょう。

当院は年間で何件ものインプラント治療を行っており、歯茎の移植治療も日常的に行っています。そのため自信を持って、インプラント治療や歯茎の移植手術をご提案させていただいております。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ以下から無料のカウンセリングにお申し込みください。

【執筆・監修者】

 院長:岩下太一(歯学博士)

帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)

院長:岩下太一(歯学博士)

ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
日本審美歯科学会 認定医
他、所属学会、認定資格多数

充実した無料カウンセリング

充実した無料カウンセリング

初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。

当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。

ITIインプラントスペシャリスト認定医

ITIインプラントスペシャリスト認定医

~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~

帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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