インプラントコラム一覧
歯が抜ける理由はなぜ?原因と予防法、抜けた際の治療法

「年齢を重ねて歯が抜けるのはなぜ?」
「最近歯がグラグラしている気がして不安…」
「歯が抜けてボロボロの人を見て、自分は同じようになりたくないと思った」

歯科医をしていると、このようなお声を聞く機会は多いです。年齢を重ねて、歯が抜けるのは仕方ないと思っていても、やはり歯を失うのは受け入れ難い方が多いでしょう。

乳歯は幼少期に抜けて、永久歯へと生え変わります。対して永久歯は一度抜けると再び生えることはありません。加齢に伴って歯が抜けることもありますが、虫歯で歯が溶けたり歯周病で抜歯せざるを得ない状態になったりと、歯が抜ける理由や原因はさまざまです。どちらにせよ、対策をしておかなければ年齢とともに、歯が抜けるリスクはどんどん高まります。

このページでは、以下の内容について解説するので、抜歯に至らないためにもしっかり読んで対策を行いましょう。

  • 歯が抜ける主な理由
  • 抜けやすい歯の特徴4選
  • 歯が抜けやすくなる悪い習慣5選
  • 抜歯を避けるための対策
  • 歯が抜けてしまった場合の治療法

当院では抜歯に至ってしまった方に、インプラント治療をご提供しています。関西屈指の技術を誇る当院のインプラント治療なら、歯茎の状態がよくない方でもインプラント治療が行えます。無料のカウンセリングもご用意しているので、抜歯になりそうな歯のある方、すでに歯が抜けてしまって治療が必要な方は、是非カウンセリングにお越しください。

目次

歯が抜けるのはなぜ?原因を厚生労働省の調査を基に解説

歯が抜ける原因は、2018年に全国2,345件の歯科医院で行われた全国抜歯原因調査によって、具体的なデータが調査されました。抜歯の主な原因と、その割合は以下の通りです。

  • 歯周病(37%)
  • 虫歯(29%)
  • 破折(18%)
  • その他(8%)
  • 埋伏歯(5%)
  • 矯正(2%)

このデータを見るに、歯周病による抜歯が最も多いように思われます。ですが実際には、「破折」の原因のほとんどは、虫歯によって神経を抜いて脆くなった無髄歯であると考えられるため、この破折の原因となった虫歯まで合わせると、およそ47%が虫歯由来の抜歯であると考えられます。

参考:e-ヘルスネット|歯の喪失の原因

歯が抜ける理由の84%は虫歯や歯周病由来だと考えられる

上記のように破折も虫歯由来の原因と考えると、虫歯(45%)・歯周病(37%)と、実は抜歯に至る原因の82%が「虫歯・歯周病」によるものだとわかります。

虫歯や歯周病は多くの人が経験しますが、その分だけ予防の方法や対策法がしっかりと確立されており、十分に予防することで防げる可能性が非常に高いです。また発症してしまった場合にも、早期に治療を行うことで抜歯までは至らないことがほとんどです。

歯が抜ける原因は年齢ではない

私自身、患者様から『歳を取ったら歯が抜けるのは仕方ないの?』とご質問されることは多々あります。しかし年齢を重ねることは、歯が抜ける直接の原因ではありません。

上記の通り、歯が抜ける原因の82%は「虫歯」と「歯周病」によるものです。特に歯周病については、加齢と共に罹患率が高まる病気です。つまり、加齢によって歯周病になり、歯が抜けているのです。歯周病や虫歯を防ぐことで、歳を取っても歯が抜けるのを防ぐことができます。

このように「虫歯・歯周病」を防ぐことで、抜歯に至る可能性を大幅に下げられます。そこで重要になるのが、①抜歯に至る可能性の高い歯を早期に発見すること、②虫歯・歯周病のリスクを高める習慣を減らすこと、です。

以下でそれぞれさらに詳しく解説していきます。

抜けやすい歯の特徴を解説|4つのリスクに注目

抜けやすい歯の特徴を解説|4つのリスクに注目

抜歯に至ることを防ぐためには、抜歯のリスクが高い歯を早期に発見し、適切な治療を行ったり状況が悪くなることを防ぐような対策を行うことが重要です。

ここでは抜けてしまうリスクの高い歯の状態を4つ紹介するので、ここで紹介するような状態の歯がある方は、すぐに治療や対策を行いましょう。

  • 特徴①:治療していない虫歯は抜けやすい
  • 特徴②:歯周ポケットが深い歯周病の歯は抜けやすい
  • 特徴③:部分入れ歯やブリッジの支えになっている歯は抜けやすい
  • 特徴④:被せ物をしている歯は抜けやすい

より詳しく、抜けてしまいやすい歯の特徴について解説するので、早期に対策を行いましょう。

特徴①:治療していない虫歯は抜けやすい

特徴①:治療していない虫歯は抜けやすい

治療していない虫歯がある方は、抜歯に至るリスクが非常に高いと考えられます。歯が抜ける原因の中でも最も比重が大きいのが、虫歯と虫歯により無髄歯となった歯の破折です。

虫歯は早期の段階であれば、歯を少し削るだけで治療が完了する場合があります。虫歯を放ったらかしにしていると、虫歯の原因菌が歯髄にまで達し、抜髄治療を行うことになります。抜髄した歯は栄養が行き渡らなくなり、枯れ木のように破折しやすくなってしまうため、最終的に歯を抜く可能性が非常に高くなります。

虫歯がある方はすぐにでも治療を行うことで、歯が抜けるリスクを大幅に減らすことができるでしょう。

特徴②:歯周ポケットが深い歯周病の歯は抜けやすい

歯周ポケットが深い歯は、数年以内に歯が抜けるリスクの高い状態です。歯周ポケットとは歯と歯茎の間の溝のことで、通常は1ミリ〜2ミリ程度です。これが4ミリを超えると歯周病の症状だと診断されます。さらに歯周ポケットが10ミリを超えると、歯が抜けてしまうリスクが急激に上昇します。

歯茎の細胞が歯周病によって破壊されることで、歯周ポケットは大きくなります。同時に歯茎は柔らかくなり、歯を支える力も弱まってしまいます。

歯周ポケットが広くなっていると感じたり、歯茎が柔らかくなっている、歯茎を押すと血が出る、といった場合は歯周病のリスク、ひいては歯が抜け落ちるリスクがある状態です。速やかに歯科を受診した方が良いでしょう。

特徴③:部分入れ歯やブリッジの支えになっている歯は抜けやすい

特徴③:部分入れ歯やブリッジの支えになっている歯は抜けやすい

部分入れ歯やブリッジの支えになっている歯は、将来的に歯が抜けてしまうリスクが高まります。

部分入れ歯とブリッジの共通点として、基本的に両隣の歯を支えにして固定する、という点にあります。そうすると咀嚼する際など、部分入れ歯やブリッジの歯にかかる負荷は、両隣の歯が受けることになります。これにより本来より強い負荷がかかることになった両隣の歯は、徐々に寿命が短くなってしまいます。

特にブリッジの支えとなる歯は、大きく削っているために、部分入れ歯の土台となる歯以上に大きな負荷がかかり寿命が縮んでしまいます。

定期的にメンテナンスを受けて入れ歯や部分入れ歯を最適な状態に保つことで、周囲の歯への影響を極力減らすことができます。部分入れ歯やブリッジの箇所を、周囲の歯を支えにしないインプラントに変えることで、問題を根本から解決することも可能です。

特徴④:被せ物をしている歯は抜けやすい

銀歯やセラミックのような被せ物をしている歯は、天然のままの歯を比べると将来抜けてしまう可能性が高いです。被せ物をしていると清掃性が悪くなるため、虫歯が発症したり歯周病になってしまう可能性が高くなります。

また被せ物にも寿命があり、数年後には再治療が必要になります。治療を繰り返すことで歯の寿命は減ってしまうため、被せ物の再治療のたびに歯の寿命は削られてしまいます。

これを防ぐためには、定期的に歯科でメンテナンスを受けて、歯の清掃をすることと被せ物の調整をすること、また被せ物を作る際に精度の高く寿命の長い被せ物を作ることで、抜歯に至る可能性を減らすことができます。

歯が抜けやすくなる習慣を解説|今すぐやめたい5つの習慣

歯が抜けやすくなる習慣を解説|今すぐやめたい5つの習慣

ここまで、抜けてしまうリスクの高い歯の見分け方、歯が抜けてしまう原因について解説しました。上記のような歯がある方は、すぐに治療や対策を行うことで、抜歯に至るリスクを下げることができるでしょう。

ここからはもっと根本的に、歯が抜けやすくなる原因となりうる、悪い習慣を解説します。ここで説明する悪い習慣をやめて、いい習慣へと改善することで、歯が抜ける原因を無くして歯が抜けるリスクを下げられるかと思います。

歯が抜ける原因を作ってしまう悪い習慣は、以下の5つです。

  • 歯が抜ける習慣①:滅多に歯医者に行かない
  • 歯が抜ける習慣②:甘いものばかり食べる/柔らかいものばかり食べる
  • 歯が抜ける習慣③:歯ぎしりをする/歯を食いしばる癖がある
  • 歯が抜ける習慣④:歯磨きをしない/フロスや歯間ブラシを使わない
  • 歯が抜ける習慣⑤:喫煙する

これら悪い習慣について、以下でそれぞれ詳しく解説します。これらの習慣を治すことで、歯が抜ける原因を減らせます。是非参考にしてください。

歯が抜ける習慣①:滅多に歯医者に行かない

最も基本的で避けるべき悪い習慣は、滅多に歯医者に行かないということです。抜歯に至る最大の原因である虫歯や歯周病は、初期は自覚症状がなく、気づいた時には進行していたということも多いです。定期的に歯科を受診し、歯の健康診断をすることで、いつの間にか虫歯や歯周病が進行しているというリスクを減らせます。

具体的には、3ヶ月〜6ヶ月に一度の頻度で歯科に通うことをお勧めします。検査のついでに歯石取りなどを行っておけば、よりお口の状態を健康的に保つことができるでしょう。

歯石取りは保険診療であれば、初診3,000円〜4,000円程度でできることがほとんどです。

歯が抜ける習慣②:甘いものばかり食べる/柔らかいものばかり食べる

甘いものばかり食べていたり、柔らかいものばかり食べている方も、将来抜歯に至るリスクが高まります。甘いものは虫歯菌が増えるためのエサになる糖分を多く含んでおり、食後のお口のケアが不十分だと虫歯のリスクが高まります。また間食で甘いものを食べる場合も、その後にすぐお口のケアをしなければ、やはり虫歯リスクが高まってしまうでしょう。

また柔らかいものばかり食べている方も、歯茎に適切な負荷がかからないことで歯茎が緩くなってしまい、歯を支える力が足りなくなってしまう可能性があります。

甘いものを食べる量を減らす、または食後のお口のケアをしっかりと行う。できれば間食を甘いチョコなどから、お煎餅などの噛みごたえのあるものに変えると、歯に適度な負荷をかけられるので良いでしょう。

歯が抜ける習慣③:歯ぎしりをする/歯を食いしばる癖がある

歯が抜ける習慣③:歯ぎしりをする/歯を食いしばる癖がある

普段から歯を食いしばったり歯ぎしりをする癖のある方は、知らず知らずの内に歯が抜けるリスクを高めてしまっているかもしれません。

歯ぎしりや歯を食いしばる癖は、歯・歯茎・顎の関節などに強い負荷をかけてしまいます。「柔らかい食べ物を食べて歯に負荷がかからないこと」はよくないと言いましたが、反対に負荷がかかりすぎるのもよくありません。

食いしばり癖は意識して治せることも多いですが、寝てる間の歯ぎしりは自力では直せない場合が多いです。その場合は、歯科でマウスピースを使用して治療することもできるので、このような癖がある方は一度歯科を受診しましょう。

歯が抜ける習慣④:歯磨きをしない/フロスや歯間ブラシを使わない

普段からしっかりと歯磨きをしていない、という方は当然ですが虫歯や歯周病になりやすく、それが歯が抜ける原因となってしまいます。また歯ブラシには、歯の汚れを落とす役割だけでなく、歯茎のマッサージの役割もあります。歯ブラシで歯茎に適度な刺激を与えることで、固くて健康な歯茎を維持することができます。

また歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは落とすのが難しく、フロスや歯間ブラシを使用することも重要です。歯ブラシだけをしていてフロスや歯間ブラシを使用しなければ、やはり虫歯や歯周病のリスクが高まり歯が抜ける原因となります。

食後は必ず歯磨きをすること、また間食の後にもできる限り歯磨きをすることを徹底しましょう。また1日に1回はフロスや歯間ブラシで細かな汚れも綺麗にすることで、歯周病や虫歯のリスクを大幅に低減し、歯が抜ける可能性を低くすることができるでしょう。

歯が抜ける習慣⑤:喫煙する

喫煙をするとタバコに含まれる一酸化炭素が口腔内の血行を悪化させ、歯周病のリスクを高めます。またヤニが歯の表面につくことで、歯石が形成されてやはり歯周病のリスクが高まります。

歯が抜ける原因を減らしたければ、禁煙または節煙するべきでしょう。

歯が無い状態を放置するリスクやデメリットについて

歯が無い状態を放置していると、取り返しのつかない大きな問題に発展することがあります。特に、1本だけ歯を抜くことになり、その歯の位置が外見上ほとんど見えない場所のため、治療をせずに放置してしまっていた、という患者様は多くおられます。

そういった方がご来院されるということは、つまり問題が起きてしまった、ということです。たとえ1本だけだったとしても、歯が無い状態を放置することは非常に多くのリスクを伴います。具体的には以下のようなリスクがあると考えるべきでしょう。

  • リスク①:かみ合わせが悪くなる
  • リスク②:残っている歯にも悪影響が出る
  • リスク③:見た目が悪くなる
  • リスク④:体全体への悪影響も懸念される
  • リスク⑤:金銭的にも早めに治療した方が安くなることが多い

以下でもう少し詳しく解説します。今すでに歯を失ってしまった状態で、放置している方は是非ご覧ください。当院でもすぐに治療が行えます。無料のカウンセリングをご用意しているので、このページを見ていてハッとした、という方は今すぐにカウンセリングにお越しください。

リスク①:かみ合わせが悪くなる

抜けた歯を放置してしまうと、かみ合わせが悪くなってしまいます。歯には空白になっている箇所を埋めようとする特性があります。

抜けた歯を放置しているとこの特性により、両隣の歯が徐々に歯が無い箇所に向かって傾いていきます。

結果としてかみ合わせが悪くなったり、歯並びが悪化して見た目にも影響が出ることがあります。

リスク②:残っている歯にも悪影響が出る

歯の1本1本は独立していますが、食事の際などはうまく全ての歯に負担がかかるようになっています。通常人間の歯は上下合わせて28本ありますが、そのうち1本が抜けてしまい27本になると、食事の際に歯1本あたりにかかる負荷が大きくなります。

本来であれば28本で分散していた負荷を、27本の歯で受けるようになると、残った歯への悪影響が出始めます。具体的には、歯に痛みが出たり歯茎に腫れが出る、また最悪の場合は歯が折れてしまうこともあります。

失った歯を放っておくことで、残った歯まで失うリスクが出てくるのです。

リスク③:見た目が悪くなる

リスク③:見た目が悪くなる

歯が抜けたままだと、当然ですが見た目が悪くなってしまいます。お顔の印象の大部分は、口元で決まると言われています。歯が1本無いだけでも、見た目に与える影響は非常に大きくなります。

また抜けた歯が外から見えない位置にあったとしても、先述した通り抜けた歯を放置していると、歯並びに悪影響が出て、やはり見た目が悪くなってしまいます。

リスク④:歯以外への悪影響も懸念される

歯が抜けたままにしていると、口元以外にも体全体や生活習慣への悪影響が出ることがあります。具体的には以下のような悪影響があります

  • 食事が制限されてしまうことがある
    ∟うまく噛めないため硬いものが食べられなくなることがある
  • 発音や発声に問題が出る
    ∟会話しにくくなる場合も
  • 口腔内の清掃性が悪くなり汚れが溜ま理やすくなる
    ∟汚れが溜まって悪臭が発生することも
  • 認知症のリスクが高まる
    ∟歯を失い噛む力が弱まると認知症のリスクが約2倍になるという研究結果も

リスク⑤:金銭的にも早めに治療した方が安くなることが多い

歯が抜けた状態で放置した後に、やはり治療をしたいとなった場合、治療費用が高くなってしまう場合があります。例えば歯を失った箇所にインプラントを入れたい場合、両隣の歯が傾いてきてしまっており、両隣の歯の処置をしなければインプラントが入るスペースが無い、といった事態が起きることがあります。

また歯が無くなった箇所に汚れが溜まり、歯周病になってしまって歯茎の治療が必要になる場合もあります。こういった治療を行うための費用を考えれば、歯

歯を失った方の治療|主な3つの選択肢

歯を失った方の治療|主な3つの選択肢

歯が無い場合には、基本的には以下の3つの治療法のうち、1つを選択して治療を受けることになります。

  • インプラント
  • 入れ歯
  • ブリッジ

これらは多くの方が一度は聞いたことのある言葉でしょうが、実際にそれぞれの治療法のメリットやデメリット、治療にかかる費用や期間まで理解している方はほとんどいないはず。そこでまずは、3つの治療法について簡単に解説します。

より詳しい解説が見たい方は、こちらのページをご覧ください。>>【比較】差し歯、入れ歯、ブリッジとの違いは?インプラント以外の治療を解説

治療法①:インプラント

治療法①:インプラント
メリット・違和感が少なくしっかり噛める
・周囲の歯に負担がかからない
・見た目に美しく自然な口元になる
・固定式のためお手入れが楽
デメリット・外科手術が必要
・歯茎や顎の骨の状態が悪いと別途治療が必要
・治療期間が長い
・基本的には自費診療のため費用が高い
治療期間約3ヶ月~約6ヶ月(ただしそれ以上になる場合も)
治療費用(保険)
※3割負担の場合
原則保険診療にはならない
治療費用(自費)約30万円〜約50万円

※当院では最新機器を導入し治療期間の短縮に努めており、最短1.5ヶ月ほどでインプラント治療が完了します。

治療法②:入れ歯

治療法②:入れ歯
メリット・手術が必要ない
・周囲の歯を削らなくていい
・多くの歯が抜けてしまった場合も対応しやすい
・自費の入れ歯は自然な見た目になる
デメリット・硬い食べ物は食べられない/食べにくい
・違和感が大きい・定期的に調整する必要がある
・保険の入れ歯は見た目に違和感が出る
・部分入れ歯の場合は固定に使う周囲の歯に負担がかかり歯の寿命が縮まる
・発音/発声に影響が出ることがある
・取り外して日々のお手入れが必要
治療期間約1ヶ月〜約2ヶ月
治療費用(保険)
※3割負担の場合
約5千円〜約2万円
治療費用(自費)約10万円〜約100万円

治療法③:ブリッジ

治療法③:ブリッジ
メリット・固定式のためお手入れが楽
・入れ歯と比較してしっかり噛める
・手術の必要がなく治療期間が短い
・自費治療ならインプラントより安く自然な見た目になる
デメリット・土台になる歯を削らなければならない
・土台の歯に負担がかかるため、歯の寿命が縮まる
・土台となる両隣の歯の状態によっては治療ができない場合がある
・保険診療なら安価だが見た目の違和感がある
治療期間約1週間〜約2週間
治療費用(保険)
※3割負担の場合
約8千円〜約2万円
治療費用(自費)約4万円〜約15万円

一番奥の歯が無い場合はブリッジや入れ歯での治療は難しい

歯が無い場合の治療法として、インプラント、入れ歯、ブリッジについて解説しました。比較的手頃な金額で、短期間で治療ができるブリッジを検討されている方もおられるかと思いますが、実は「奥歯だけ」が無い場合はブリッジは使用できません。

ブリッジは両隣の歯を支えとして、義歯を装着する治療器具です。奥歯の場合は支えにする両隣のうちの片側がそもそも存在しないため、奥歯にブリッジは使用できません。同様の理由で、部分入れ歯も奥歯に使用するのは難しいです。

そのため奥歯だけが無い場合は、インプラントを検討するのが良いでしょう。

全ての歯を失った場合の3つの治療法

歯が「全て」無い場合の3つの治療法

歯が無い場合の治療法に関して解説しましたが、ここまでは歯が1本~2.3本抜けてしまった、といった状態を想定して解説をいたしました。ではもしも、何らかの事情で上下どちらかの歯が全てなくなってしまった、という場合はどうなるのでしょうか?

歯が全てなくなるなんてことは無いだろう、と思われるかもしれませんが、加齢の影響や重度の歯周病など、歯が全てなくなってしまうことはあり得ます。また例えば数本だけ歯が残っている、という状態でもそれらの歯にかかる負荷があまりにも大きいため、思い切って全て抜歯してしまうこともあります。

ここでは、上下どちらかの歯が全てなくなった、上下合わせて全ての歯がなくなった、という場合の3つの治療法を紹介します。歯が全てなくなってしまった場合は、①固定式インプラント②インプラントオーバーデンチャー③総入れ歯、のいずれかが選択肢となります。

治療法①:固定式インプラント

固定式インプラントとは、インプラントを4本〜8本程度歯茎に埋め込み、その上から連なった人工歯を被せる治療法です。全ての歯を通常のインプラントにしようと思うと、大変な費用がかかってしまいますが、固定式インプラントであれば、歯茎に埋め込む本数が最小限で済むため、費用が抑えられます。

固定式のため、硬いものもしっかりと噛むことができ、見た目も天然歯のように美しくなります。ただし外科手術が必要な点や、費用が抑えめだと言っても総入れ歯などと比べると高額になります。さらに非常に難易度の高い術式のため、治療を行える歯科が少ないのも難点です。

治療法②:インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、固定式インプラントと同様に歯茎にインプラント体を埋入し、上から総入れ歯を被せてインプラントと連結させることで、安定感を持たせるような手法です。

固定式インプラントに比べて埋入するインプラント体の数が少ない(2本〜4本)ため費用が安く、総入れ歯と比較して安定感がありしっかりと食事ができるため、人気の高い術式です。またインプラントオーバーデンチャーで使用する総入れ歯は取り外しできるため、清掃がしやすく衛生的です。

ただし総入れ歯とインプラント体両方のケアが必要だったり、通常の総入れ歯と比較するとどうしても費用が高額になってしまったりと、デメリットもあります。インプラントオーバーデンチャーも、やはり難易度の高い術式のため、治療を行える歯科は少ないです。

治療法③:総入れ歯

インプラントを埋め込まない総入れ歯は、保険診療で治療することができ、おそらく皆様にとって最も馴染み深い治療方法です。総入れ歯は治療費が安く、インプラントを埋めるなどの工程がないため、治療期間も短くほとんど全ての患者様に適応するので、汎用性の高い治療と言えます。

ただしインプラントを利用して固定するような治療とは異なり、硬いものが噛みにくかったり、口の中の違和感が強く慣れるのに時間がかかってしまったりと、デメリットも多い

歯が抜けたらどうする?インプラントなどの治療を検討しましょう

歯が抜けたらどうする?インプラントなどの治療を検討しましょう

ここまで、「虫歯・歯周病」を防ぎ抜歯に至る可能性を下げるための、①抜けやすい歯を早期に発見する方法②虫歯・歯周病のリスクを高める習慣を減らす方法、について解説しました。

こういった対処法を行ったにもかかわらず、歯が抜けてしまったり抜歯を避けられない状態になってしまった場合には、インプラントなどの治療を検討しましょう。

>>歯が無い場合の主な3つの治療法とメリット・デメリットについて

先述した通り、部分入れ歯やブリッジは周囲の歯に悪影響となることもあるため、当院では歯を失った際の治療にはインプラントが最適だと考えています。

もちろん患者様個々人の経済状況やお口の状態によっても、失った歯を補うための方法は異なるので、自分に適した方法がわからないという方はぜひ当院の無料カウンセリングをご利用ください。無料で口腔内を診断し、あなたに適した治療法をお伝えいたします。

まとめ:歯が抜ける理由の8割は虫歯と歯周病|対策して予防しましょう

まとめ:歯が抜ける理由の8割は虫歯と歯周病|対策して予防しましょう

当記事では、歯が抜ける原因とその対策について解説しました。厚生労働省のページによると、歯が抜ける原因の8割以上が虫歯と歯周病によるものだと考えられます。そのため、基本的には「虫歯対策」「歯周病対策」が、歯が抜けないための対策になると考えて良いでしょう。

虫歯も歯周病も早期に発見すれば、抜歯なしでも十分に治療できます。またそもそも虫歯や歯周病にならないように生活することで、歯が抜けてしまうような事態に陥るリスクを低減できるでしょう。

万が一にも歯を失ってしまうような事態に陥った場合は、すぐに歯科治療を行いましょう。歯が無い場合の治療については、こちらのページを参考にしてください。>>歯が無い場合の主な3つの治療法とメリット・デメリットについて

当院では、歯を失ってしまった方のためのインプラント治療をご提供しております。歯茎の状態が悪くなってしまっている場合でも、当院では歯茎の回復術を含めたインプラント治療が可能です。無料のカウンセリングも行っているので、インプラント治療を検討されている方は是非当院の無料カウンセリングをご活用ください。

【執筆・監修者】

 院長:岩下太一(歯学博士)

帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)

院長:岩下太一(歯学博士)

ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
日本審美歯科学会 認定医
他、所属学会、認定資格多数

充実した無料カウンセリング

充実した無料カウンセリング

初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。

当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。

ITIインプラントスペシャリスト認定医

ITIインプラントスペシャリスト認定医

~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~

帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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