治療までの経緯

患者様は長年入れ歯を入れており、口角が下がり口元も『への字』になり、噛み合わせが低く噛みにくい。そのような主訴を持って来院されました。奥歯にインプラントを4本埋入し噛み合わせも10ミリ近く高くしました。根の治療やインプラントの際に骨造成も行い、歯茎の移植も行いました。

臨床例

下の奥歯は2本のインプラントで3本の歯を支えるブリッジインプラントにしております。
下の顎は上の顎に比べて硬いので2本で3本の歯を支えることが可能です。
治療前後のレントゲン写真

治療前には入れ歯を使用していましたが、噛み合わせが奥歯が下がっており、咬みにくい咬合でした。
治療中は入れ歯をしたくない
→ 暫間インプラントを使用すればできます!
患者様は入れ歯を使用したくないので当院にこられました。今使用している部分入れ歯も治療中はできれば使用したくないそうで、ことらとしても使用して欲しくありません。
なぜならば、インプラントを入れた部位を入れ歯で押してしまうからです。そして、患者様の口から入れ歯をすぐにでも使用しない方法はないかと聞かれたので暫間インプラントをお勧めしました。
最終的なインプラントを入れると同時に仮の暫間インプラントを埋入しそこで仮歯を支えます。そうすれば、インプラントに負荷をかけずに治療中も入れ歯を使用することなく患者様はお食事をすることができます。 最終的なインプラントが生着すればそこへ負担をバトンリレーのように移行させれば暫間インプラントは抜きます。
治療中も患者様は入れ歯を使用しなくても良かったので大変喜ばれていました。

治療後のレントゲン写真

治療後は奥歯にインプラントがしっかりと入り、インプラントの周りは歯茎の移植のFGG(遊離歯肉移植術)を行い清掃性をあげて長持ちの環境も整えております。
上の前歯も歯が欠損していたので、骨造成を行ったあとにインプラントを埋入して審美的にも問題なく治療を終了しております。
治療前後の口元

治療後は口角も上がり、ステキな笑顔を獲得できました。奥歯でしっかり噛めるようにもなり大変満足してもらえました。でも、本当はここからがスタートです。この状態を10年20年以上保てるようにメンテナンスが重要になってきます。
症例の詳細
| 年齢 | 60代後半 |
| 主訴 | しっかり咬みたい、口元の口角が下がっているのが気になる |
| 治療内容 | 上顎2本、下顎4本のインプラント |
| 費用 | 44万(税込)×6本 |
| 期間 | インプラントのみの治療 12ヶ月弱 |
| リスク・副作用 | 治療後はしっかりとメインテナンスを行わないと歯周病になる可能性があります。また、噛み合わせの調整を行わない安定しない場合があります。 |
【執筆・監修者】

帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)
院長:岩下太一(歯学博士)
ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
他、所属学会、認定資格多数
当院の院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体ITIのインプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でもインプラント大阪では十分に対応できる技術があります。
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