治療までの経緯
歯を失ったままなので、インプラントを入れてほしいと患者様は来院されました。CTで骨の状況を確認したところ、かなりの骨ロスがみられたので、インプラント埋入と同時にオスビルダーを用いて骨造成を行うことにしました。治療期間も最短でインプラントを入れることができて患者様にも大変満足して頂きました。
臨床例
インプラント埋入時の口腔内写真
インプラントを所定の位置まで埋めると5ミリほど骨が足りません。そこで、骨造成を行いチタンフレーム(オスビルダー)を用いて、骨造成を行なっています。普通は骨造成を行った場合、半年前後待つ必要があり、その後にインプラントを行い、数ヶ月待つことになります。しかし、今回は、その時間と痛みを短縮するために骨造成、インプラント同時埋入を行い、手術が一回で済むようにしました。
インプラント埋めた3ヶ月後
治癒も問題なく綺麗に治っております。ただし、頬側に角化歯肉(かたい歯茎)が少なくなっているので、インプラントの長期予後のためAPFという手技を用いて、部分層弁で歯茎を足すことにしました。
APFで健康な歯茎を獲得
インプラントを長持ちさせるために必要なことは、健康な骨と歯茎、そして良好な噛み合わせです。それをトータルで考えられる歯科医師がインプラント治療をするべきです。
今回は頬側に角化歯肉を獲得するために、APF(アピカリーポジションドフラップ)を行なっております。
最終補綴物 インプラントスクリューリテイン
歯茎の下に埋入しているインプラントとセラミックをねじ止めします。インプラントは問題なければ35N(ニュートン)の力でねじ止めします。最終的にスクリュー孔は埋めるので穴に食べかすなどが入ることはありませんので安心してくださいね。
治療前後の口腔内写真
歯がなかったところにインプラントがしっかり入りました。骨と歯茎も獲得できました。
あとは定期的なメインテナンスと行えば長持ちします。
症例の詳細
年齢 | 30代男性 |
主訴 | 歯をいれてほしいけど、歯科が怖い。 |
治療内容 | 奥歯1本のインプラント |
費用 | 44万×1本(税込) |
期間 | 5ヶ月 |
リスク・副作用 | 治療後はしっかりとメインテナンスを行わないと歯周病になる可能性がかります。 |
【執筆・監修者】
帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)
院長:岩下太一(歯学博士)
ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
他、所属学会、認定資格多数
当院の院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体ITIのインプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でもインプラント大阪では十分に対応できる技術があります。
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