「前歯のインプラントを歯科に相談したら断られた…」
「前歯に見た目の良いインプラントを入れたいけど、できないのかな… 」
このようなご不安をお持ちではありませんか?前歯のインプラントは難易度が非常に高いため、医院によっては対応ができません。実際、他院で前歯のインプラントを断られて、当院に相談しにきてくださる方は多いです。
そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。
- 前歯のインプラントはそもそもできるのか?
- 前歯のインプラントが難しいといわれる3つの理由
- 前歯のインプラント治療でよく行われる骨造成の方法やリスクについて
- 前歯のインプラントの2つの失敗例
- 前歯のインプラントのメリット3点
- 前歯のインプラント治療を安心して受けられる歯科医院の選び方
当記事を読めば、前歯のインプラントが難しいといわれる理由や、前歯のインプラントの失敗例を具体的に理解できます。記事の後半では、前歯のインプラント治療を安心して受けられる歯科医院の選び方も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
前歯はインプラントできない?
当記事をご覧の皆様は、「前歯のインプラントはできない」と断られた経験があったり、前歯のインプラントはできないという記事をご覧になった方がほとんどだと思います。実際に、前歯のインプラントは、歯科業界の中でも難易度が高いことで知られている治療です。前歯のインプラントは出来ないと断られる先生も多数いらっしゃいます。
確かに、前歯のインプラントは難易度が高い治療ですが、技術と設備が整った歯科であれば問題なく施術できます。そのため、前歯のインプラントを行う際には、「技術力」「設備」が整った医院を選ぶ必要があるでしょう。
前歯のインプラントが難しいと言われる3つの理由を徹底解説!
前歯のインプラントが出来ないと断る歯科医院では、どのような点がネックになっているのでしょうか。
ここでは、前歯のインプラントが難しいといわれる以下3つの理由を解説します。
- 前歯部分のあごの骨が足りない
- 糖尿病などの全身疾患を抱えている
- 高度な審美性を求められる
これらが原因で、前歯のインプラントの難易度が上がるのは確かです。しかし、技術と設備が整った歯科なら、上記に当てはまっていても前歯のインプラントは可能です。前歯のインプラントが難しいといわれる3つの理由について、以下で詳しく解説します。
当院では、これまで多数の前歯のインプラントの施術を行なっており、自信を持って前歯のインプラント治療を行なっております。他院で前歯のインプラントを断られた方や、これから前歯のインプラントを検討したい、という方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
前歯のインプラントが難しい理由①:前歯部分のあごの骨が足りない
前歯のインプラントを難しくする要因の1つとして、前歯のあごの骨が足りないことがあります。インプラントをしっかりとあごの骨に固定するためには、十分な量の骨が必要です。しかし、前歯はもともと奥歯と比べてあごの骨が薄いので、それを理由に前歯のインプラントを断る歯科医も存在します。
当院を含めて、前歯のインプラントを行える歯科医院では、前歯のあごの骨を増やすような施術を行なっています。そのため、前歯の骨が足りない方でも、前歯のインプラントができる可能性が高いです。他院で断られた場合でも、一度前歯のインプラントが得意な歯科医院に問い合わせてみると良いでしょう。
前歯のインプラントが難しい理由②:糖尿病などの全身疾患を抱えている
糖尿病などの全身疾患を抱えている方は、前歯のインプラントの治療を断られてしまうケースがあります。糖尿病の方は特に、骨が弱く崩れやすいので、インプラントをしっかりあごの骨に固定するのが難しいです。
その他にも、糖尿病の方は、唾液の分泌量が少ないので口内が乾きやすく、インプラントに細菌が感染しやすいです。インプラントに細菌が感染すると、インプラント周囲炎に罹りやすくなります。
このような理由から、糖尿病などの全身疾患を抱えている方の前歯のインプラント治療は難易度が高いのです。しかし、かかりつけ医と相談したり、薬でコントロールしたりすることで、治療できるようになる可能性が高まるので、まずは相談してみてください。
当院では、初回無料カウンセリングを行っています。「糖尿病だから、前歯のインプラントは無理かも…」と諦めかけている方は、下記より、まず1度お気軽に問い合わせてみてくださいね。
前歯のインプラントが難しい理由③:高度な審美性を求められる
前歯は、お顔の印象を決定づける重要な歯です。そのため、高度な審美性が求められます。見た目に美しい歯(インプラント)を入れられるかについては、歯科医や歯科技工士の腕にかかっています。
周囲の歯と違和感なく馴染むインプラントを入れることは、かなり難易度が高いです。なぜなら、インプラントの埋入位置や角度のほかにも、インプラントの色味や形も慎重に計算しなければならないからです。見た目が美しい前歯のインプラントを入れるために、技術力と経験値の高い歯科医の元で治療を受けましょう。
骨の量が少ない場合の骨造成の方法やリスクについて
前歯のインプラントが難しい理由の1つに、前歯部分のあごの骨が少ないことを解説しました。実際に、あごの骨が少ないことを理由に、前歯のインプラント治療を断られた方もいらっしゃるようです。
しかし、あごの骨が少ない場合でも、人工の骨を足すことによって、骨の厚みや深さが増し、前歯のインプラントを入れることが可能になります。このように、人工骨をあごの骨に補う手術のことを、骨造成と呼びます。
ここでは、聞き馴染みのない骨造成について、以下の2点を解説します。
- 骨造成の主な3つの方法
- 骨造成のリスクについて
これらの骨造成の予備知識について、以下でそれぞれ詳しく解説します。前歯のインプラントを検討している方や、あごの骨が少ないという理由で前歯のインプラントを断られた方は、ぜひ参考にしてくださいね。
症例ごとに使い分ける!骨造成の主な3つの方法
あごの骨に人工の骨を足す方法は、1種類だけではありません。足さなければいけない人工骨の量は、患者様個人によって異なります。そのため、骨の厚みが5㎜以下の場合など、患者様個人の症例によって、骨造成の方法を変えるのです。治療前に行う精密検査の結果を元に、医師と相談し、どの方法を取るか決めます。
骨造成の主な方法は、以下3つです。
- ソケットリフト
- サイナスリフト
- GBR(骨組織誘導再生法)
これら3つの骨造成の方法について、以下でそれぞれ解説します。ぜひ骨造成手術への理解にお役立てください。
骨造成の方法①:ソケットリフト
ソケットリフトは、上あごの骨の厚みが5㎜以上10㎜以下の症例において、骨の厚みを増すために採用される手術法です。既存のあごの骨に小さな穴を開けて、あごと鼻の横の空洞(上顎洞)の間に隙間を作り、そこに人工骨を足していきます。
骨造成の方法②:サイナスリフト
サイナスリフトは、上あごの骨の厚みが5㎜以下しかない場合の症例において、骨の厚みを増すために採用される手術法です。あごの骨がほとんど残ってなくて、ソケットリフト法を取れない場合に採用します。歯茎の側面に穴を開けて、上顎洞を覆っている膜を持ち上げてできた隙間に、人工骨を足します。
骨造成の方法③:GBR(骨組織誘導再生法)
GBR(骨組織誘導再生法)は、人工骨を使って骨を再生させる手術法です。まず骨の厚みや深さが足りない場所を切開します。そして、そこに骨になる物質(骨補てん材)を詰め、医療用の膜(メンブレン)で粘膜を閉じて、骨の再生を促進します。順調な場合は、約6ヶ月で骨が再生します。
骨造成にリスクはある?人工骨が細菌感染を起こすことも
骨造成では、手術後、人工骨に細菌が感染してしまうリスクがあります。衛生管理が行き届いていない手術室で骨造成手術を行ったり、手術後のメンテナンスを怠ったりすると、人工骨が細菌に感染してしまう可能性が高いのです。
特に、GBR(骨組織誘導再生法)を採用した場合、患部に細菌が感染してしまうと、骨補てん材と既存の骨が結合しにくくなる可能性が高まります。
細菌感染を引き起こさないためには、口内環境を清潔に保つことが必要です。ただし、手術直後は患部に触れない方がいいので、患部以外の歯を清潔に保つようにしましょう。
骨造成については、より詳しくこちらの記事で解説しております。骨が薄くてインプラントを断られた方や、前歯のインプラントを検討している方は、ぜひ併せてご覧ください。>>骨が足りなくてもインプラントができる?骨造成・骨移植について解説
前歯のインプラントの2つの失敗例
ここまで、前歯のインプラントの難易度が高いことを解説してきました。難易度が高いので、技術や経験に乏しい歯科医の元で治療をすると、失敗するリスクが高まります。
実際、歯科医の技術力や経験不足で、以下2つのような前歯のインプラントの失敗例が存在しています。
- 隣の歯と長さが異なり不自然な見た目になる
- インプラント体が歯茎から黒く透けて見える
審美性に関するトラブルが見受けられます。これら2つの失敗例について、以下でそれぞれ詳しく解説するので、治療を開始する前に一度確認してくださいね。
前歯インプラントの失敗例①:隣の歯と長さが異なり不自然な見た目になる
歯茎から見える被せ物(人工歯)の長さが、隣の歯の長さと異なって、不自然な見た目になってしまったケースが存在します。これは、インプラントの埋入位置を間違えていることが原因です。このような失敗を防ぐためには、手術前に3Dシミュレーションをして、埋入位置や角度を緻密に計算しなければなりません。
そのほか、治療後に歯茎下がりが起こって、被せ物の見え方が変わってしまうケースもあります。前歯部分のあごの骨は吸収されやすいという特徴をもっており、骨が吸収されると、歯茎も一緒に退縮してしまうのです。前歯部分は特に、歯茎下がりが起こる将来を予見して、歯茎に厚みを持たせる手術を行うなど対策が必要になります。
前歯インプラントの失敗例②:インプラント体が歯茎から黒く透けて見える
インプラントを入れると、次第にあごの骨の吸収が進み、それに伴って歯肉も退縮して薄くなってしまいます。歯肉が薄くなると、あごの骨に埋まっているインプラント体の金属が透けて、歯茎が黒ずんで見えてしまうことがあります。前歯は、あごの骨の吸収や歯肉の退縮スピードが速いので注意が必要です。
このような失敗を防ぐためには、歯科医が、歯肉の退縮など将来に起こり得るトラブルを予見するしかありません。トラブルを予測できていれば、CTG(結合組織移植術)という方法で歯茎を事前に増やすこともできます。
見栄えが良くて思いっきり笑える!前歯のインプラントの3つのメリット!
ここまで、前歯のインプラントの難易度の高さや、過去に起きた失敗例について解説しました。前歯のインプラントが、難しい手術であることに変わりはありません。しかし、歯科医の腕によっては、機能と審美性の面で、数々の恩恵を受けることができるのです。
前歯のインプラントの主なメリットは、以下の3点です。
- 歯科医の技術次第では審美性が非常に高い
- 天然歯と同等の嚙み心地を得られる
- 他の歯を削らなくていい
これらの前歯のインプラントのメリットについて、以下でそれぞれ詳しく解説します。前歯の治療法で迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
前歯のインプラントのメリット①:歯科医の技術次第では審美性が非常に高い
歯科医の技術次第では、非常に審美性に優れた前歯(インプラント)を手に入れることができます。埋め込む位置や角度、深さがしっかりと計算された前歯のインプラントは、非常に美しいです。
また、インプラントは、被せ物(人工歯)の材質を、オールセラミック・ジルコニア・ハイブリッドセラミックなどから選べます。材質によって、色味や輝きが異なり、患者様個人の歯に馴染むものを選んでいただけます。
前歯のインプラントのメリット②:天然歯と同等の嚙み心地を得られる
前歯にインプラントを入れると、天然歯と同等の嚙み心地を手に入れられます。なぜなら、インプラント体と呼ばれる土台を、あごの骨の中にしっかりと埋め込み、固定するからです。
ワイヤーを既存の歯に引っ掛けているだけの入れ歯は、噛みにくかったり、外れやすかったりします。その点インプラントは、あごから外れる心配をせずに食事を楽しむことができるので、ストレスを感じにくいです。極端に固い食べ物以外は、何の不自由もなく食べることができるでしょう。
前歯のインプラントのメリット③:他の歯を削らなくていい
既存の健康な歯を削らなくていいことも、大きなメリットの1つです。前歯の他の治療法であるブリッジの場合、健康な両隣の歯を削る必要があります。問題は、歯を削ってしまうと、歯の強度が下がってしまうことです。その点、インプラントは、既存の歯に頼ることなく独立しているので、周囲の歯を犠牲にする心配がありません。
ブリッジや入れ歯など、インプラント以外の前歯の治療法についても知りたい方は、こちらの記事で解説しているので、併せてご覧ください。>>前歯はインプラントにするべき?前歯の治療の最適解を解説
難易度の高い前歯インプラントを任せられる歯科医院を選ぶには
前歯のインプラントは、難易度が高く、歯科医師の技術や経験に依存します。だからこそ、歯科医院選びは間違えたくないですよね。
以下3点が、安心して前歯のインプラントの治療を受けられる歯科医院選びのポイントです。
- 前歯のインプラントの実績は豊富か
- 医師との相性はいいか
- 衛生管理を徹底してるか
これらの歯科医院選びのポイントについて、以下でそれぞれ詳しく解説します。後悔しない治療生活を送るためには、歯科医院選びが最重要といっても過言ではありません。ぜひ以下のポイントを参考にしてくださいね。
歯科医院選びのポイント①:前歯のインプラントの実績は豊富か
歯科医院を選ぶ時は、前歯のインプラントの実績が豊富な歯科医院を選んでください。インプラントの埋入本数が多いとうたっていても、症例のほとんどが奥歯で、前歯のインプラントは入れたことがないという歯科医も存在します。また、技術力と経験両方を兼ね備えている歯科医は多くないです。それほど、前歯のインプラント治療は、歯科医を選ぶのです。
前歯のインプラントの実績が豊富かについては、Webサイトを見ても分からない可能性があります。その場合は、歯科医院に直接電話で問い合わせてください。そのほか、初回カウンセリング無料の歯科医院であれば、積極的に話を聞きに行くのも良いでしょう。
当院でも初回カウンセリングを無料で行っていますので、以下よりお気軽にお問い合わせください。
歯科医院選びのポイント②:医師との相性はいいか
医師との相性が良いかどうかは、軽視されやすいポイントですが、実は非常に重要です。治療期間が長いインプラント治療で、相性の良くない医師と治療生活を送るのは、お辛いでしょう。そうならないためにも、治療前のカウンセリング時に医師との相性を確かめることが重要です。
不安なことや、気にかかる点を相談した時に、歯科医の対応が以下のポイントに当てはまるか確認してみてくださいね。
- 親身になって質問に答えてくれるかどうか
- メリットとデメリット両方を伝えてくれるかどうか
- 治療後のメンテナンスや保証のことについて事前に説明してくれるかどうか
上記にすべて当てはまれば、信頼できる医師とみて問題ないでしょう。
歯科医院選びのポイント③:衛生管理を徹底してるか
衛生管理を徹底した設備が整っている歯科医院を選びましょう。衛生管理をしっかり行っているかどうかについては、以下のポイントを参考に確認してみるとよいでしょう。
- 使い捨ての手袋やコップを使用しているか
- トイレを綺麗にしているか
- 専用の手術室があるか
特に、インプラント治療においては、歯肉を切開するなど粘膜に触れる外科手術を伴うので、個室の手術室を構えている歯科医院を選びましょう。
まとめ:前歯もインプラントは可能です|信頼できる歯科医院探しが重要
当記事では、前歯のインプラントが難しいといわれる理由について解説しました。難易度は、確かに高いです。しかし、技術と経験両方を持ち合わせている歯科医の元で治療すれば、審美性に優れる前歯(インプラント)を手に入れられることも事実です。
安心して前歯のインプラント治療を受けられる歯科医院を選ぶためにも、前歯のインプラントの治療実績が多い歯科医院を選びましょう。Webサイトを見ても、前歯のインプラントの実績は記載されてない可能性もあるので、その場合は、歯科医院に直接電話で聞いてみてくださいね。
前歯に自信を持てないと、思いっきり笑うことができないなど、患者様自身が1番お辛いでしょう。前歯のインプラントは、成功すれば、患者様を自信に包んでくれます。まずは、初回カウンセリングで、不安な点や気にかかる点を聞いてみることから始めてみてはいかがでしょうか?
当院では、少しでも前歯のインプラントに対する不安を取り除いていただけるように、初回カウンセリングを無料で行っています。カウンセリングではどんなご質問にもお答えするので、まずはお気軽にお問い合わせください。
【執筆・監修者】
帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)
院長:岩下太一(歯学博士)
ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
日本審美歯科学会 認定医
他、所属学会、認定資格多数
充実した無料カウンセリング
初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。
当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。
ITIインプラントスペシャリスト認定医
~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~
帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。