全部の歯をインプラントにするメリット|オールオン4やオーバーデンチャーとの違いも解説
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全部の歯をインプラントにするメリット|オールオン4やオーバーデンチャーとの違いも解説

『現在総入れ歯を使用していて、もっとしっかり食事ができるようにしたい』『全部の歯をインプラントにするのは無理でしょうか?』『歯が全くない状態でもインプラントで食事ができるようになりますか?』 ご高齢の方に限らず、50代〜60代の方でも、すでに歯列全体がボロボロになってしまっており、総入れ歯やそれに近い状態で日々の生活を送られている方は、意外とたくさんおられます。 そんな方々にとっての、最後の希望とも言える治療が、総インプラントです。一本でさえ高額なインプラントを歯列全体に施すとなると、費用もかなりかかりますが、ほとんど全ての歯を失った方が再び何のストレスもなく食事ができるようになる方法は、インプラント以外にはありません。 しかし総インプラントは歯科医師にとっても非常に難易度の高い治療であり、症例も少ないため、対応できる歯科医院も限られます。このページでは、歯をほとんど全て失ってしまったという方に向けて、全部の歯をインプラントにするような総インプラント、また少ない本数のインプラントで歯列を回復させるオールオン4や、インプラントと総入れ歯の折衷案とも言えるインプラントオーバーデンチャーについて、ご紹介いたします。 当院は大阪でも数少ない、総インプラントの手術に対応ができる歯科医医院です。院内にインプラント治療を専門的に行う『インプラント大阪』を設置しており、世界レベルのインプラント治療を大阪市内で受けていただけます。難易度の高いインプラント治療で他院で断られてしまったような患者様が、関西各地から当院にご来院くださっています。 当院では徹底的に痛みに配慮したインプラント治療をご提供しております。手術の際の痛みを減らし、予後も良くなる治療を徹底することで、これまでインプラントに興味はあったけれどあと一歩が踏み出せなかったという方に、インプラント治療をお届けできるようになりました。また当院ではインプラントを検討されている患者様を対象に、無料でのカウンセリングを行っております。インプラントに不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。 当院で総インプラントの治療をした症例をご紹介 はじめに、当院で総インプラントの治療を行った症例を簡単にご紹介させてください。 こちらの症例の患者様は、50歳を過ぎた頃から入れ歯を入れており、もともとインプラントをご希望でしたが、以前通っていた歯科医院では『あなたのお口の状態ではインプラントは難しい』と断られていたそうです。 当院に来院されたときには、折れたり歯茎に埋まってたりしている歯が11本もあり、残っている歯もすべて虫歯や根の膿で保存が難しい状態でした。 患者様は来院当時78歳でしたが、お身体は健康だったので、上顎8本と下顎6本のインプラントで、上下それぞれ12本ずつの人工歯を支えられるように設計しました。 折れた歯や歯茎に埋まっていた歯を全て除去し、歯周病治療なども終えたのちに最終の歯が入った際には、本当に喜んでいただけました。当時78歳とはいえまだまだお元気でしたので、しっかりと食事ができるようになりたいと強く思われていた患者様。術後には本当に何でも食べられるようになったと喜んでくださり、朝から焼肉を食べるほど食事を楽しんでいただいているそうです。 当院ではこのような難易度の高い総インプラントにも対応できる、技術力に自信のある歯科医院です。歯列全体の状態が非常に悪く、総入れ歯しかないと諦めている患者様や、他院にインプラントは絶対に無理だと言われた患者様でも、諦めずにぜひ一度お問い合わせください。 >>入れ歯で20年近く我慢していた患者様が総インプラントで噛めるようになった症例 全ての歯を失ってしまった人にご提案できる治療法 全ての歯を失ってしまった、歯列全体がボロボロで総入れ歯を使用している、このような方に残されている治療の選択肢は、多いとは言えません。 ここまで進行してしまった場合、ほとんどの方が総入れ歯を選択されますが、総入れ歯は嫌だ、しっかり食事を噛めるようにしたい、固定式のインプラントにしたい、というような方には、以下の3種類の治療をご提案しています。 ①総インプラント 総インプラントというと、全部の歯をインプラントに置き換えるというようなイメージをされる患者様が多いかと思いますが、実はそうではありません。 そもそもインプラントは1本あたり40万円〜60万円ほどするため、もしも本当に全部の歯をインプラントにするとなると、最低24本のインプラントを埋入することになり、費用は1,000万円単位になってしまいます。 もちろんそんな治療を行うことはほとんどなく、一般的に総インプラントというと、上下それぞれ6本〜8本ほどのインプラントを用いて、上下12本ずつの人工歯をセットするような治療を指します。 例えば先ほど掲載した症例のお写真でも、上顎は8本、下顎は6本のインプラントで、それぞれ12本ずつの人工歯を支えられるように設計しています。総インプラントを行う場合、上顎の骨は薄く柔らかいため、下顎と比べて必要なインプラントの本数が増える傾向にあります。 先述の症例の場合、片顎ごとにインプラントによるブリッジを3ピースずつ設置することで、歯列を構成しています。以下の写真で線を入れている箇所が、人工歯の切れ目になります。 以下で紹介するオールオン4やオールオン6は切れ目のない一続きになった人工歯をセットするのに対し、当院の総インプラント治療では、あえて切れ目を作り、片顎ごとに3ピースに人工歯を分割しています。 というのも、こうすることで将来何かトラブルが起きた際、対応がより簡単になるというメリットがあります。オールオン4のような一続きの人工歯は、トラブルが起きた際に人工歯を全て外す必要があります。対して3ピースに分けた総インプラントであれば、トラブルが起きた箇所の1ピースだけを外せばトラブルへの対処を行えます。 ②オールオン4・オールオン6 オールオン4は上記の写真の通り、4本のインプラントだけで一続きになった人工歯を固定するような治療法です。こちらも全ての歯を失ってしまった方におすすめの治療で、4本のインプラントで人工歯を全て固定するため、上記で紹介した3ピースの総インプラントよりも埋入するインプラントの本数が少なく、費用負担を軽減しながら治療を行えます。 オールオン6の場合は、埋入するインプラントの本数が6本に変わります。基本的にはオールオン4で治療を行うことが多いですが、顎の骨の状態が悪い方や、噛む力が強い方は、インプラント4本では人工歯を支えられない場合があるので、オールオン6を採用します。 オールオン4・オールオン6は、総インプラントと同様に完全に人工歯を固定するので、取り外しを行うことはありません。 ③インプラントオーバーデンチャー 3つ目の選択肢として、インプラントオーバーデンチャーが挙げられます。インプラントオーバーデンチャーは総インプラントと総入れ歯の折衷案のような治療方法で、顎の骨に埋入したインプラントを固定源に、入れ歯をガッチリと固定して使用する治療方法です。 インプラントオーバーデンチャーの最大の利点は必要なインプラントの本数が少ない点で、最小1本〜2本程度のインプラントで、上部構造の入れ歯を固定することができます。埋入するインプラントの本数が少ないため、費用負担を大幅に減らすことが可能です。 総インプラントやオールオン4・オールオン6と比べると安定感や噛み心地は劣りますが、基本的には食べられない食材はなく、ふとしたときに入れ歯が外れてしまうということもありません。硬いお肉やお煎餅といったものも、問題なく食べることができます。 またインプラントオーバーデンチャーの大きな特徴として、上部構造の入れ歯が取り外し式という点が挙げられます。取り外し式のため毎日着脱する手間や、お手入れの手間がかかります。ただしこういった手間を惜しまない方にとっては、清掃性が高くお口の中の健康を維持しやすい治療方法でもあります。 当院ではこれら全ての治療に対応が可能です。患者様のご希望や口腔状況に合わせたご提案をいたします。インプラントに関わる治療のカウンセリングは無料で行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。 総インプラントやオールオン4による治療を行う理由・メリット 総入れ歯ではなく総インプラントやオールオン4による治療を行う理由として、しっかりと噛めるようになるという理由が大きいという方は多いかと思います。しかしそれ以外にも、総インプラントやオールオン4による治療を行うことによって、得られるメリットがございます。 ①審美性を高められる 特に壮年期の方や前期高齢者の方にとっては、見た目の若々しさは重要なポイントかと思います。見た目の美しさ、つまり審美性を求める方にとっては、総インプラントやオールオン4による治療のメリットは非常に大きいです。 もちろん自費治療で作成する精密な総入れ歯であれば、ある程度の審美性を担保することはできますが、骨と一体となっているインプラントの審美性には敵いません。口元の自然な見た目、清潔感は若々しさに直結します。こういった理由で総入れ歯ではなく総インプラントやオールオン4による治療を選択される方は多いです。 ②廃用性萎縮を抑制する 人間の体には廃用性萎縮という作用があり、使われていない組織は徐々に萎縮していきます。宇宙飛行士が地上に戻った際に自力で歩けなくなるのは、廃用性萎縮により足の筋力や骨が弱ってしまうからです。 これと同様に、歯を失った歯茎や顎の骨は、廃用性萎縮の作用によりどんどん弱っていきます。総入れ歯を入れていても、歯茎や顎の骨への刺激は少なく、廃用性萎縮を止めることはできません。最初はピッタリと合っていた入れ歯も、廃用性萎縮によって歯茎や顎の骨が痩せていくことで、徐々に合わなくなってしまいます。 対してインプラントは顎の骨に結合して噛む力を直接伝えることができるため、廃用性萎縮を食い止めることができます。総インプラントやオールオン4による治療にすることで廃用性萎縮による顎の骨や歯茎の退縮を抑え、健康的で若々しい口元を保つことができます。 ③噛めることで全身の健康を維持する 総インプラントやオールオン4によってしっかりと噛めることは、全身の健康維持にも繋がります。 例えば残存歯の数と認知症の発症率には相関が見られるというデータがあり、しっかりと噛めることが認知症の予防につながるという調査結果が出ています。 また良く噛めると唾液の分泌量が多くなるため、お口の中の衛生環境が維持しやすくなり、歯周病の予防になります。 さらにしっかりと咀嚼ができることで、食べ物の胃腸での消化がしやすくなり、内臓への負担を軽減することができます。 このように良く噛める状態を維持することは、単に食事が楽しめるというだけでなく、全身の健康維持にも寄与するのです。 当院の総インプラントやオールオン4による治療の流れ 最後に当院で総インプラントやオールオン4による治療を行う際の流れを、簡単にご説明します。 総インプラントやオールオン4による治療が必要なほど多くの歯を欠損している患者様は、ほぼ確実に歯周病の問題を抱えられています。歯周病が重度に進行してしまった結果、歯茎が弱り歯を支える歯槽骨が溶けてしまったことにより、歯列を維持することができなくなったというパターンが多いです。 そのためまずは徹底的に歯周病の治療を行います。再発しないように歯周病治療を徹底して行うことで、埋入したインプラントがトラブルなく使い続けられる口腔内環境を整えます。 また骨も溶けてしまったり萎縮してしまっているケースが多いため、骨造成治療を行います。インプラントを支える骨が弱っていると、インプラントの埋入そのものができません。骨造成は非常に難易度の高い治療ですが、当院ではこれまで多くの骨造成を行ってきているので、安心して治療を受けていただけます。 >>骨が足りなくてもインプラントができる?骨造成・骨移植について解説 歯周病治療や骨造成治療、場合によっては歯肉の移植治療などを行ったのちに、インプラントの埋入手術を行います。 当院ではサージカルガイドと呼ばれる、インプラント治療を補助するデジタル歯科治療の道具を使用しています。サージカルガイドを使用することで、コンピューター上で設計した位置に、高い精度でインプラントを埋入することができます。 一般的な歯科医院ではサージカルガイドを院内で作成することができず、外部に発注することになる(費用がかかる)ため、あまりサージカルガイドを使用したくないという歯科医師も多いです。 当院は院内設備として3Dプリンターを導入し、院内でサージカルガイドを作成できる体制を完備しております。これにより患者様への費用負担を抑えて、サージカルガイドを使用することができるようになりました。 サージカルガイドを使用すると、設定した位置にズレなくインプラントを埋入できるため、歯茎を大きく切開する必要もなく、小さな穴を開けるだけで手術を行えます。 これにより精密な治療を短時間で行うことができ、切開をしないため治癒も早く痛みもほとんど伴わない、患者様に優しい治療を実現しました。 総インプラントとオールオン4の違いをさらに深掘り オールオン4とは オールオン4とは、4本のインプラントで前歯から奥歯まで一続きになった人工歯を支えることで、少ない本数のインプラントで片顎全ての咬合機能を補う治療方法です。 通常、インプラントは土台となる人工歯根を一本埋め込み、上部構造として歯1本分の人工歯(被せ物)を装着することで、欠損した歯単体を補います。対してオールオン4では、片顎の歯槽骨全体に合計で4本の人工歯根を埋入し、その上に12本ないしは14本分の歯が連結した形状の人工歯を装着します。 オールオン6も存在する オールオン4と同様の仕組みで、6本のインプラントで上部構造を支える、オールオン6というシステムも存在しております。オールオン4と比較して埋入するインプラントの本数が増えるため、顎の骨が薄い方や噛む力が強い方など、人工歯根4本では上部構造を支えるのが難しいようなケースで、オールオン6での治療を行います。 オールオン4のメリット 片顎に12本ないしは14本のインプラントを埋入する、いわゆる総インプラントのような方法と比較して、オールオン4での治療には複数のメリットがございます。 オールオン4のメリットは以下の通りです。 それぞれ詳しく解説します。 ①顎の骨が薄い方でも治療できる場合が多い 総インプラントと比較した際のオールオン4の大きなメリットとして、顎の骨が薄い方でも治療できる場合が多いことが挙げられます。総インプラントのように、人工歯を入れる箇所全てに人工歯根を埋入するとなると、歯槽骨の全体に骨量が豊富な必要があり、骨が足りない場合は骨造成などの方法で骨を作る必要があります。 対してオールオン4の場合、人工歯根を埋入する箇所は4箇所だけなので、骨の多い箇所を選んで人工歯根を埋入することができ、ある程度骨がある方であれば骨造成などの治療を行わずにオールオン4の治療を受けられる可能性が高いです。 ②身体への負担軽減につながる 上述した通り、通常のインプラント治療では、インプラントを埋入する箇所に骨が足りない場合、骨造成などの治療が必要になります。骨造成の治療には4ヶ月〜半年程度あり、治療のために歯肉を切開するなど、時間的にも身体的にも負担の大きな治療となります。そのためオールオン4で骨造成を行わずに治療することができれば、患者様の身体への大きな負担軽減となります。 また、インプラントを埋入する箇所が少ないということは、それだけ歯肉を切開する範囲や、歯槽骨に穴を開ける回数が少なくなるということです。オールオン4や総インプラントなどの処置が必要になりやすいのは、やはりご高齢の方が多く、身体への侵襲が少ないことは大きなメリットとなります。 ③治療期間を短縮できる 患者様の骨の状態等々にもよりますが、オールオン4はインプラントの人工歯根を埋入した当日に、上部構造を固定できる場合があります。 一般的なインプラント治療では、人工歯根を埋入したあとで、さらに数ヶ月、患部に人工歯根が定着するのを待つ必要があり、その間は歯がない状態になります。オールオン4であれば、患者様の状態にもよりますが、手術の翌日にはごく普通にお食事ができるというようなケースもあり、治療期間を短縮すること、また治療期間中のQOLを維持し続けることが可能です。 ④骨の吸収を抑えられる 人体には廃用性萎縮と呼ばれる仕組みがあり、使われていない器官は徐々に衰えていきます。これは顎の骨(歯槽骨)にも言えることで、歯がない状態が長期間続くと、歯槽骨が痩せてしまい、顔貌の変化や咬合への悪影響が生じることもあります。 オールオン4の治療では、③でご説明した通り、手術当日に上部構造を入れることができた場合、手術の翌日にはある程度食事などができるようになります。これにより歯槽骨にしっかりと噛み合わせの負荷がかかり、廃用性萎縮が起きにくくなるため、オールオン4による治療は顎の骨の吸収を抑えることができると考えられます。 ⑤費用負担を軽減できる オールオン4のメリットの中でも特に大きいものが、費用負担の軽減です。費用を負担できる理由は2つあります。 1つ目の理由は、埋入する人工歯根の数が少ない点です。総インプラントと比較して、埋入する人工歯根の数は1/3ほどに減らすことができるため、その分の費用負担が軽減できます。 2つ目の理由は、骨造成をせずに済むケースがある点です。骨造成は難易度も高く、また骨を作るための材料なども必要なため、比較的費用のかかる歯科治療です。骨造成を行う箇所が増えれば増えるほど、費用も高額になります。オールオン4であれば、全く骨造成をしなくても済む場合もあるため、その点で費用負担を軽減できるのです。 オールオン4のデメリット メリットの非常に多いように感じるオールオン4ですが、デメリットもございます。ここではオールオン4のデメリットについてもご説明するので、治療を検討されている方は必ずご覧ください。 オールオン4のデメリットは、以下の通りです。 それぞれ詳しく解説します。 ①歯が残っていると治療できないため抜歯が必要 オールオン4は、片顎全てを一続きになった人工歯で補う治療です。そのため、歯が残っている場合は、治療が行えません。残っている歯がたとえ健康な歯であった場合にも、オールオン4で治療をするのであれば、抜歯が必要になります。 ②限られた歯科医院でなければ治療できない オールオン4は、4本の人工歯根で上部構造を支えるため、噛み合わせのバランスを作ることなど非常に難しい要素がある治療です。通常のインプラント治療ができるからといって、オールオン4での治療ができるということではありません。そのためオールオン4の治療を受けられる医院数は限られます。さらに限られた医院の中から、ご自身に合った医院や、より治療に信頼のおける医院を探すのは、至難の業です。 またオールオン4は治療後のメンテナンスも非常に重要となり、定期的にメンテナンスのための通院を行う必要があるため、医院への通いやすささ、歯科医師との相性も重要になります。 ③トラブルが起きた際に上部構造を全て外す必要がある オールオン4の治療後に、万が一、上部構造や人工歯根にトラブルが起きた際には、上部構造が一続きになっているため、上部構造全てを一度人工歯根から取り外す必要があります。 通常のインプラントであれば、トラブルが起きた箇所の1歯分の上部構造だけを取り外して作り直したり対処することができますが、オールオン4は上部構造を全て外す必要があること、また上部構造にトラブルが起きた場合には全て作り直す必要がある、といったデメリットがございます。 ④(特に上顎は)オールオン6でなければ治療できない場合がある オールオン4はその名の通り、4本の人工歯根で上部構造全てを支える治療法ですが、患者様の骨が薄すぎる場合や、骨密度が低いような場合には、4本の人工歯根では上部構造を支えきれない場合があります。特に上顎は骨が薄い傾向にあり、オールオン4の治療を希望していても、実際にはオールオン6でしか治療できないというケースがよくあります。 ⑤介護などが必要になった際に介護者の負担になることがある オールオン4は総入れ歯やインプラントオーバーデンチャーと呼ばれる固定式の入れ歯とは異なり、ご自身での取り外しを行うことができません。患者様がお元気で歯科医院に定期的に通い、クリーニングを受けたりご自身で歯磨きができる間は問題になりませんが、患者様が介護が必要になった際や、認知症を発症した際には、取り外しできないことが大きなデメリットになります。 入れ歯のような取り外しができる治療装置であれば、介護者が入れ歯を外して、入れ歯そのものも口腔内も簡単に清掃することができます。オールオン4は取り外しができないため、介護者が歯磨きをするのがとても難しい側面があり、介護が必要な患者様は将来的に歯科医院にクリーニングやメンテナンスに通うことも難しくなることが予測できます。 さらにインプラントの人工歯根は衛生環境が悪くなると、インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病によく似た症状を起こすことがあり、インプラント周囲炎が進行すると人工歯根が脱落してしまうこともあります。 こういった事態を防ぐためには、介護が必要になる前にオールオン4の上部構造を外し、人工歯根を顎の骨の中に埋め込んでしまう(特にリスクはありません)、もしくは人工歯根をそのままインプラントオーバーデンチャーと呼ばれる固定式入れ歯の固定源として転用する、といった方法が取られます。 ⑥健康保険適用外のため入れ歯等と比べると費用が高額になる 総インプラント、オールオン4、オールオン6と種類を問わず、インプラントの人工歯根を使用する治療は、原則として健康保険適用外になります。総インプラントと比較すると費用負担の少ないオールオン4ですが、治療費用の相場は250万円前後とやはり高額なため、保険適用の入れ歯などと比べると患者様の費用負担の大きな治療です。 オールオン4を検討している方に知っていただきたいこと オールオン4のメリットやデメリットをご紹介しましたが、このページでは、安易にオールオン4・オールオン6をおすすめはいたしません。オールオン4やオールオン6は、歯科医師にとっても非常に難易度の高い治療です。 オールオン4は4本の人工歯根で上部構造全てを支えますが、これは『たった4本の人工歯根で本来12本〜14本の天然の歯根にかかっていた負担を受ける』ということです。1本の人工歯根あたり、本来の3歯分以上の負荷を受けることになるため、非常に繊細な噛み合わせの調整や治療技術が求められます。そのため本来オールオン4やオールオン6は、インプラントや噛み合わせへの造詣の深い、限られた歯科医師のみが扱う治療だと考えております。 しかし実際には近年これらの治療を希望する患者様が多くなっているということもあり、十分な知識や技術がない歯科医院が、オールオン4などの治療を行っているケースもあるのではないかと思います。 そのためこのページをご覧のオールオン4やオールオン6といった全顎的なインプラント治療を検討されている方には、歯科医院の症例や評判をしっかりと確認した上で、慎重に医院選びを行なっていただければと思います。 3ピースに分割した総インプラント治療という選択肢 オールオン4のデメリットとして、上部構造や人工歯根に問題が生じた際に、上部構造を全て外して作り直す必要がある点についてご説明しました。当院ではこのデメリットを解消できる、3ピースに分割した総インプラント治療を行っております。 オールオン4などの治療の謳い文句として、総インプラントのような治療と比較して、安価に治療を行えるという話はよく聞くかと思いますが、実際にこのようなデメリットについて聞くことは少ないはずです。確かに総インプラントのように、一本ずつ人工歯根を埋入し、それぞれに単一の人工歯を装着すると、治療費用がかなりかかってしまいます。しかしいざトラブルが発生した際には、オールオン4の上部構造は12本〜14本ほどの人工歯が連結した形状のため、作り直しのコストは非常に高くなります。 当院ではこういったデメリットをなるべく解消するために、オールオン4と総インプラントのいいとこどりをした、上部構造を3ピースに分割した総インプラント治療をお勧めしております。オールオン4であれば一続きになっていた上部構造を3ピースに分割し、1ピースにつき2本〜3本の人工歯根で支えることで、計6本〜8本の人工歯根で歯列全体の人工歯を補います。 この方法であれば、治療費用そのものは通常の総インプラントよりも安くなります。また万が一トラブルが起きた際も、1ピースだけ外して作り直しが可能なため、オールオン4よりも安く対応できます。人体にはいつどのようなトラブルが起きるかわからないため、変則的な治療ではありますが当院ではこのような治療も積極的に採用しております。 当院で3ピースに分割した総インプラント治療をした症例をご紹介 最後に、当院で上部構造を3ピースに分割した総インプラントの治療を行った症例を簡単にご紹介させてください。 こちらの症例の患者様は、50歳を過ぎた頃から入れ歯を入れており、もともとインプラントをご希望でしたが、以前通っていた歯科医院では『あなたのお口の状態ではインプラントは難しい』と断られていたそうです。 当院に来院されたときには、折れたり歯茎に埋まってたりしている歯が11本もあり、残っている歯もすべて虫歯や根の膿で保存が難しい状態でした。 患者様は来院当時78歳でしたが、お身体は健康だったので、上顎8本と下顎6本のインプラントで、上下それぞれ12本ずつの人工歯を支えられるように設計しました。 折れた歯や歯茎に埋まっていた歯を全て除去し、歯周病治療なども終えたのちに最終の歯が入った際には、本当に喜んでいただけました。当時78歳とはいえまだまだお元気でしたので、しっかりと食事ができるようになりたいと強く思われていた患者様。術後には本当に何でも食べられるようになったと喜んでくださり、朝から焼肉を食べるほど食事を楽しんでいただいているそうです。 当院ではこのような難易度の高い総インプラントにも対応できる、技術力に自信のある歯科医院です。歯列全体の状態が非常に悪く、総入れ歯しかないと諦めている患者様や、他院にインプラントは絶対に無理だと言われた患者様でも、諦めずにぜひ一度お問い合わせください。 >>入れ歯で20年近く我慢していた患者様が総インプラントで噛めるようになった症例 まとめ:歯をすべて失った方でもインプラントを活用すれば噛めるようになります このページでは、歯を全て失ってしまった方や、ほとんど歯が残っておらず総入れ歯を検討している方のために、総インプラントという選択肢についてお伝えしました。 ほとんど歯がない方に当院でご提案できる総入れ歯以外の選択肢としては、以下の3つが挙げられます。 当院の総インプラントは、全ての歯をインプラントに置き換えるというわけではなく、上顎下顎それぞれにインプラントを6本〜8本程度埋入し、ブリッジによって片顎12本の人工歯をセットします。また12本の人工歯は一続きにはせず、3ピース程度に分割することで、将来何かトラブルが起きた際に歯列全体を取り外すような大掛かりな治療を行わないで済むように配慮しております。 それ以外にも、人工歯は一続きになりますが、4本のインプラントで片顎12本分の人工歯を支えるオールオン4。6本のインプラントで片顎12本分の人工歯を支えるオールオン6。最小1本〜2本の人工歯で上部構造の入れ歯を固定するインプラントオーバーデンチャーなどの方法もございます。 当院の岩下院長は、インプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しており、世界的に有名なインプラント学術団体のITIの日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。インプラントの噛み合わせの問題も当然理解しており、噛み合わせを厳密に調整することで、非常に難易度の高い総インプラントの治療に関しても安全で精密な治療が可能です。インプラント治療を検討されている方は、安心して当院にお任せください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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1本だけインプラントで治療するメリットや他の治療との比較
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1本だけインプラントで治療するメリットや他の治療との比較

『1本だけ歯が抜けてしまったので治療を検討している』『グラグラしている歯を1本だけインプラントにしたい』『1本だけの治療ならインプラントよりブリッジの方が良いの?』 現在すでに歯を失っていたり、グラグラしている歯がある方、歯科医院で抜歯を宣告されたような方は、歯を失った箇所に何かしらの治療が必要になります。その際の選択肢として、インプラントを検討される方や、インプラントにも興味があるという方は多いのではないでしょうか。 当院ではインプラント治療を専門的に行う『インプラント大阪』を院内に併設しており、世界レベルのインプラント治療を大阪市内で受けていただけます。そんな当院が、1本だけインプラント治療を行うことのメリットや、他の選択肢となる治療方法との比較を行います。 このページはITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医の岩下院長が監修しているので、安心してご覧ください。 当院では徹底的に痛みに配慮したインプラント治療をご提供しております。手術の際の痛みを減らし、予後も良くなる治療を徹底することで、これまでインプラントに興味はあったけれどあと一歩が踏み出せなかったという方に、インプラント治療をお届けできるようになりました。また当院ではインプラントを検討されている患者様を対象に、無料でのカウンセリングを行っております。インプラントに不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。 当院で1本だけインプラント治療をした症例をご紹介 はじめに、当院で1本だけインプラント治療を行った症例を簡単にご紹介させてください。 こちらの症例の患者様は、左上の1本が欠損しており部分入れ歯を使用していましたが、部分入れ歯の違和感に耐えかねて、固定式のインプラントにしたいと来院されました。 幸いなことに骨と歯茎の状態も良かったので、サージカルガイドを用いて即時負荷のインプラント埋入を行い、手術当日には仮歯を入れました。インプラントの埋入手術にかかった時間は、なんとたったの12分です。 当院ではサージカルガイドを用いることで、歯茎の切開の最小化・手術時間の短縮を行い、治療の痛みを最小化しました。その結果として、こちらの患者様は術後麻酔が切れた後もほとんど痛みを感じることがなく、痛み止めも一切使用せずに当日お帰りいただくことができました。 >>左上奥歯に1本にインプラントをたった12分で埋入した症例 1本だけインプラント治療が必要になるのはどんなとき? 歯の1本だけインプラント治療が必要になるのは、主に以下の2つの原因によるものです。 ①虫歯や歯周病が原因で天然歯が残せない・すでに抜けてしまった 虫歯や歯周病が進行して抜歯が必要になった際に、抜いた歯を補うための手段の一つとして、1本だけインプラントを埋入することがあります。 虫歯は初期〜中期程度までは痛みがありますが、虫歯が進行して神経が死んでしまうと、痛みを感じなくなります。痛みを感じない状態になると、歯の神経と血管が合わさった歯髄という組織がダメになってしまいます。歯髄には歯に栄養を供給する役割もあるため、歯髄が死んでしまうと歯に栄養が与えられずにどんどん歯が脆くなってしまいます。その結果として歯が破折してしまったり、抜けてしまい、インプラントなどの治療を検討することになります。 歯周病も重度に進行すると、歯を支えている骨が溶けてしまい、歯がグラグラしてきます。歯周病治療が間に合わないと、そのまま歯が抜け落ちてしまいます。この場合もインプラントなどの治療を検討することになります。 ただし歯周病によって骨が溶けてしまったということは、インプラントを埋め込むための骨も不足しているということです。この場合はインプラント治療の前に、骨を増やすための骨造成と呼ばれる治療を行う必要があり、治療期間が長くなったり治療も大掛かりになります。 そのため大前提ではありますが、定期的に歯科検診に訪れ、虫歯や歯周病の治療を早くから行い、『そもそも歯を失わないで済むように』することが何より大切です。 当院はインプラントを推奨する立場ではありますが、天然の歯に勝るものはありません。できることなら、インプラントにすることなく、天然の歯を健康に生かし続けることが理想です。 ②事故などで歯が欠損した スポーツや事故、転倒など、さまざまな外的要因により、歯を1本だけ欠損してしまうことがあります。この場合も、1本だけインプラント治療を検討する必要があります。また噛み合わせなどの問題で歯の1本だけに負荷がかかり、硬いものを噛んだ際や食いしばった際に歯根が破折してしまった時も、インプラントなどの治療が必要になります。 特にスポーツで歯を失った場合は、患者様がまだ10代〜20代とお若いことが多く、この場合は1本だけのインプラントをおすすめしない場合がございます。10代〜20代の前半くらいまでは、まだ骨が多少発達する余地があり、この際にインプラントが顎の成長に置き去りにされてしまうことがあります。すると歯列が乱れて噛み合わせが悪くなってしまったりとさまざまな問題が生じます。 こういった場合には、ある程度の年齢まではブリッジなどの治療を行い、後でインプラント治療を行うといったような対応が適している場合もあります。当院ではこのような可能性も考慮し、患者様に最適な治療をご提案しております。 歯を1本だけ失った際の治療の選択肢 歯を1本だけ失ってしまった場合の治療には、インプラント以外にも選択肢があります。インプラント以外で主に選択肢となるのは、『ブリッジ』と『部分入れ歯』です。 参考:歯を失う原因と予防法、歯を失った方の治療について ブリッジは、失ってしまった歯の両隣の歯を少し削って、3連続になった被せ物を設置します。まるで橋をかけるような構造のため、ブリッジと呼ばれています。ブリッジは条件によっては保険診療が適用される場合もあり、安価に治療ができる可能性もあるため人気の治療です。ただしブリッジには、以下のようなデメリットもあります。 1歯だけの欠損でも部分入れ歯で対応できることは、ご存知なかった方も多いのではないでしょうか。部分入れ歯も保険診療が適用される場合があり、安価に治療ができる可能性がありますが、やはりデメリットは見過ごせません。 このように、ブリッジ、部分入れ歯には非常にわかりやすいデメリットが存在しています。だからといってインプラントに全くデメリットがないというわけでもありませんが、当院では多くの方にとってインプラントが最良の選択になると考えております。 そこで以下では、歯を1本だけ失ってしまった際のインプラント治療のメリット・デメリットについてご説明します。 1本だけインプラントで治療するメリット・デメリット メリット 歯を1本だけ失ってしまった際にインプラントで治療するメリットは、以下の4点です。 これらのメリットについて、以下で詳しく解説するので、現在歯がグラグラしていたり抜歯を宣告されている、あるいはすでに歯を失っているという方はぜひご覧ください。またこの後にデメリットについても解説するので、必ずデメリットもご確認の上、治療を選択する参考にしてください。 ①隣在歯(隣りの歯)に負荷がかからない インプラントは骨に埋め込むことで独立するため、隣在歯(隣の歯)に負荷を与えません。 例えばブリッジの場合は、両隣の歯に失った歯の分の負荷がかかるため、両隣の歯はそれぞれ0.5本分の負荷を引き受けることになります。この負荷は皆様の想像以上に大きく、両隣の歯が中心に向かって傾いてしまったり、破折のリスクが高まったりと、両隣の歯も悪くなってしまいます。部分入れ歯でも同じように、両隣の歯を固定源にするため、やはり負荷がかかります。 このように負荷がかかった結果、数年後に両隣の歯もダメになってしまい、1本だった欠損が3本になってしまったというケースも多いです。 インプラントは顎の骨を支えとしており、両隣の歯とは触れ合ってはいても支えにはしないため、隣在歯に負荷をかけることがありません。隣在歯の健康を守ることができるのは、結果として歯列全体、さらにはお口全体の健康を守ることに繋がります。 ②見た目にも使用感にも違和感がない インプラントはセラミックやジルコニアの被せ物を使用することで、天然歯とほとんど見分けがつかないほど美しい見た目を実現することができます。また顎の骨に直接繋がっているため、部分入れ歯のような金具も必要なく、自然な見た目になります。 金具があると見た目に不自然になりやすいだけでなく、お口の中の感覚の違和感にも繋がります。部分入れ歯は特に金具による違和感が強くなりやすく、せっかく製作しても装着後に断念してしまう患者様も少なくありません。 インプラントは天然歯と同様に顎の骨に埋まっているため、お口の中の違和感も全くなく、食事を噛んだ時の感覚も顎の骨にまで届くため自然な噛み心地を実現できます。 ③歯肉退縮の予防になる インプラントで治療を行うことで、他の治療と比べて歯肉退縮を抑えることが可能です。例えばブリッジの場合、ブリッジは両隣の歯に負担を任せる形になるため、歯を失った箇所の歯茎や歯肉には、噛み合わせの刺激が与えられなくなります。 人体には廃用性萎縮という仕組みがあり、使われなくなった組織は徐々に弱ってしまいます。例えば骨折して数ヶ月使っていなかった腕の筋力が極端に落ちたり、宇宙飛行士が地上へ帰還すると歩けなくなってしまったりします。 廃用性萎縮は歯肉や顎の骨にも起きることで、噛み合わせの刺激が与えられなくなった歯肉や顎の骨は萎縮してしまいます。 インプラントは顎の骨に埋入しているため、歯肉や骨に噛み合わせの刺激が与えられるため、廃用性萎縮を防ぎ、歯肉退縮などの予防になります。 ④自費治療前提なら費用はブリッジと大差ない インプラントは高額というイメージが強いかと思いますが、実は1本だけなら自費のブリッジとあまり費用の差は大きくありません。 インプラント治療は1本あたり40万円〜60万円ほどになることが多いです。対して自費のブリッジの場合、1本あたり10万円〜18万円ほどが多いのですが、ブリッジは両隣の歯を削り、そこにも被せ物が必要になるため、失った歯が1本でも3本分の費用が必要になります。 そのため、1歯だけの治療の場合、ブリッジの費用総額がインプラントとほとんど同じになる場合や、むしろインプラントの方が安いというケースも出てきます。 もちろん保険診療のブリッジや部分入れ歯であれば、インプラントよりもかなり安価に治療できますが、見た目や機能性にしっかりとこだわりたい方には不向きかと思います。同じくらいの費用を支払うのであれば、インプラントの方が優れていると当院では考えております。 デメリット 歯を1本だけ失ってしまった際にインプラントで治療するデメリットは、以下の2点です。 ここまでは1歯だけインプラントで治療するメリットをご紹介しましたが、このようにデメリットもございます。治療を検討されている方は、しっかりとデメリットを知っていただき、リスクも理解した上で最終的な治療の選択を行ってください。 ①インプラント周囲炎のリスク インプラントは人工物のため、虫歯になることがありません。しかしインプラント周囲炎と呼ばれる、歯周病によく似た病気を起こすことがあります。 インプラント周囲炎では、インプラントの周辺組織が炎症をおこし、症状が進行すると最悪インプラントが脱落してしまいます。インプラントには免疫機能がないため、天然歯の歯周病と比べて症状の進行が早く、普段からしっかりと歯磨きをしたり、定期的な歯科医院でのメンテナンスを受ける必要があります。 もちろん歯磨きやメンテナンスが重要なのは、ブリッジや部分入れ歯でも同様ですが、インプラント周囲炎を発症した場合は適切に対処しなければ脱落のリスクまであるため、デメリットとして挙げさせていただきました。 ②噛み合わせが強くなりすぎることがある インプラントは顎の骨に直接埋まっているため、噛み合わせの圧力を感じられたり、適切な刺激により歯肉退縮を防止できるのが魅力の一つです。ただしインプラントは天然歯と異なり、顎の骨に力がかかりすぎるという側面があります。 天然歯には歯根膜と呼ばれる組織があり、歯根膜は噛み合わせの衝撃を逃すクッションのような役割を持っています。このため、強く噛んでも顎の骨を痛めてしまったり、歯を痛めてしまったりしにくくなっています。対してインプラントには歯根膜がないため、強く噛んだ際の衝撃が逃げずに顎の骨と人工歯にダイレクトにかかります。 そのため、噛み合わせの調整が非常にシビアで、噛み合わせの負荷が強くかかりすぎないように調整する必要があります。当院のようなインプラント治療に精通した歯科医院であれば、うまく調整することが可能ですが、インプラント治療の経験の浅いドクターの場合、そこまで計算して治療を行えない場合もあるでしょう。 当院の岩下院長は、インプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しており、世界的に有名なインプラント学術団体のITIの日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。インプラントの噛み合わせの問題も当然理解しており、噛み合わせを厳密に調整することで、1歯だけをインプラントで治療するケースでも適切な治療が可能です。インプラント治療を検討されている方は、安心して当院にお任せください。 当院で1本だけインプラント治療を行う際の治療の流れ 最後に当院で1歯だけのインプラント治療を行う際の流れを、簡単にご説明します。 当院ではサージカルガイドと呼ばれる、インプラント治療を補助するデジタル歯科治療の道具を使用しています。サージカルガイドを使用することで、コンピューター上で設計した位置に、高い精度でインプラントを埋入することができます。 一般的な歯科医院ではサージカルガイドを院内で作成することができず、外部に発注することになる(費用がかかる)ため、あまりサージカルガイドを使用したくないという歯科医師も多いです。インプラントを複数本埋入するようなケースは別として、1本だけの埋入であれば、サージカルガイドは使用しないケースが多いでしょう。 当院は院内設備として3Dプリンターを導入し、院内でサージカルガイドを作成できる体制を完備しております。これにより1歯だけインプラントにするケースでも、サージカルガイドを使用した治療が可能になりました。 サージカルガイドを使用すると、設定した位置にズレなくインプラントを埋入できるため、歯茎を大きく切開する必要もなく、小さな穴を開けるだけで手術を行えます。 これにより精密な治療を短時間で行うことができ、切開をしないため治癒も早く痛みもほとんど伴わない、患者様に優しい治療を実現しました。 このページの冒頭で紹介した1歯だけインプラント治療を行った患者様は、なんと12分で手術が完了しており、痛みもほとんどなかったため麻酔が切れた後も痛み止めは服用していません。 まとめ:インプラント1本だけでもお口全体の健康に寄与します このページでは、歯を1本だけ失った際のインプラント治療について解説しました。 歯を1本だけ失った際には、インプラント・ブリッジ・部分入れ歯から治療を選択することになりますが、インプラントのメリット・デメリットは以下の通りです。 このようにメリットとデメリットのあるインプラント治療ですが、インプラント周囲炎のリスクは適切な歯磨きと歯科医院でのメンテナンスで抑えられたり、精密な治療が行えるドクターであれば、噛み合わせの問題もクリアすることができます。 こういった問題さえクリアできれば、インプラントこそ多くの方にとって最良の治療だと、当院では考えております。 当院の岩下院長は、インプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しており、世界的に有名なインプラント学術団体のITIの日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。インプラントの噛み合わせの問題も当然理解しており、噛み合わせを厳密に調整することで、1歯だけをインプラントで治療するケースでも適切な治療が可能です。インプラント治療を検討されている方は、安心して当院にお任せください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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インプラントは老後になるとどんなデメリットがある?
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インプラントは老後になるとどんなデメリットがある?

『インプラントは良く噛めると聞くが、高齢で行うのはあまり良くないのか?』 『シニア層にとって本当に良い治療ってなんなのですか?』 年齢を重ねるにつれて多くの方が歯周病などを原因にご自身の天然の歯を失っていきます。その際に治療の選択肢に上がるのは、『インプラント』『入れ歯』『ブリッジ』のいずれかです。 その中でもインプラントにご興味をお持ちの方は、何よりインプラントといえば『良く噛める』という点が魅力に感じられているかと思います。では高齢でインプラントをおこなうことにデメリットはないのでしょうか? ここからは、インプラント治療が老後どのように影響するのか、シニア層に向けたインプラントの知識をご説明いたします。このページはITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医の岩下院長が監修しているので、安心してご覧ください。 当院では徹底的に痛みに配慮したインプラント治療をご提供しております。手術の際の痛みを減らし、予後も良くなる治療を徹底することで、これまでインプラントに興味はあったけれどあと一歩が踏み出せなかったという方に、インプラント治療をお届けできるようになりました。また当院ではインプラントを検討されている患者様を対象に、無料でのカウンセリングを行っております。インプラントに不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。 老後を見据えた場合、インプラントはするべき? 現在まだお若く元気な方が当院にご来院くださると、『先生は老後を見据えて治療を選ぶなら、インプラントを選びますか?』といったご質問を受けることが良くあります。 このご質問に答える前に、インプラント治療を受けたことが老後にどのように影響するのか、メリットやデメリットについてご説明しようと思います。 まずは、老後を見据えてインプラント治療を行うメリットからご覧ください。 老後を見据えた際のインプラント治療のメリット 老後を見据えたインプラント治療には、主に以下のメリットがございます。 以下でそれぞれ解説します。インプラント治療を行うことにはデメリットもございます。デメリットについてはこの後にご説明するので、そちらも必ずご覧ください。 ①天然歯が少なくなっても良く噛める インプラント治療を行うことで、老後に天然歯が減ったとしても、しっかりと食事を噛める状態を維持できます。歯が減ると当然ながら、食べ物を噛む機能は落ちてしまいます。特に食事の際には奥歯の機能が重要になりますが、同時に奥歯は最も多くの方が失ってしまう歯でもあります。 老後のことを考えた際に、奥歯のインプラント治療を受けることは、できるだけ長く食事を楽しめる生活の維持に繋がります。 ②歯列全体の健康を守り天然歯の脱落を防げる 歯が抜けた状態で生活を続けると、周囲の健康な歯に悪影響を及ぼします。通常、片顎には14本の歯が生えていますが、そのうち1本が抜けて13本の歯だけで生活を続けると、本来抜け落ちた1本が受け止めていたはずの噛み合わせの負荷を、残った13本の歯が分担して受けることになります。 このような状態が続くと、歯列全体に本来以上の負荷がかかるため、健康だった天然の歯の寿命まで縮めることになってしまいます。 入れ歯やブリッジで対策をされる方もおられますが、これらの治療は周囲の歯を支えにしているため、負荷が分散されません。対してインプラントは顎の骨を支えに完全に独立するため、抜けてしまった歯の代わりの役割を果たし、歯列全体の健康を維持することに寄与できます。 ご高齢になっても健康な歯列を維持するためには、最初に歯が抜けてしまった時にインプラントで歯列を維持することがポイントとなります。※ただし歯が抜けた原因(歯周病など)の治療もしっかりと行う必要があります。 ③見た目にも若々しさを維持できる インプラント治療によって歯列を維持できれば、若々しい見た目を維持することができます。口を開けた時に見えない奥歯のインプラントも、お口元の膨らみを維持することに貢献しています。 またインプラントによって歯列全体の健康を維持できるようになれば、ご高齢になった時に歯がスカスカな見た目になることも防ぐことができます。 ④よく噛めると認知症の予防になる 歯を失って咀嚼がうまくできなくなると、認知症の発症率が高くなることが知られています。もちろん認知症の原因は咀嚼力の低下以外にも複数ございますが、しっかりと噛める歯を保ち、咀嚼機能を維持することが、認知症予防につながることは事実です。 実際に、若年性の認知症の方のお口の中を検診すると、咀嚼機能が大幅に減少していたという話も良く聞きます。シニアになった自分が元気なままでいられるように、早めからインプラント治療で咀嚼機能の維持に取り組んでいる方も多くおられます。 インプラント治療をしたことで老後に起こるデメリット 老後を見据えたインプラント治療のメリットをご紹介しましたが、反面、インプラント治療を行ったことが老後にデメリットになる場合もございます。インプラントが老後に引き起こす問題は、以下の通りです。 以下でそれぞれ解説します。これらのデメリットを知らずに治療を行うと、高齢になった際にご自身だけでなく、家族や介護者の方にまで大変な思いをさせてしまう場合もあるので、必ずご確認ください。 ①高齢になるとインプラント周囲炎のリスクが高くなる 高齢になると、インプラント周囲炎というインプラントの病気になるリスクが高まります。インプラント周囲炎は歯周病に似た症状で、症状が進行するとインプラントの周囲の骨が溶けてしまい、インプラントが抜け落ちてしまいます。 高齢になると免疫力が低下するため、インプラントの周囲組織が細菌に感染しやすくなります。また手先の器用さが徐々に失われていくと、歯磨きが上手くできなくなってしまうため、お口の衛生環境が維持できなくなることもあります。 インプラント周囲炎を防ぐためには、定期的な歯科医院でのメンテナンスも重要ですが、ご高齢になり歯科医院に通えなくなってしまうと、これもやはりインプラント周囲炎の発症リスクを高める一因になります。 ②高齢の場合、インプラントが抜けると再治療が難しい インプラント周囲炎などを原因としてインプラントが脱落してしまった場合、ご高齢の方は特に再治療が難しくなります。 インプラントは顎の骨に埋め込む必要がありますが、ご高齢になると顎の骨が痩せてしまっていたり、密度が下がってしまっていたりと、新たにインプラントを埋め込むには骨の状態が不十分である可能性が非常に高くなります。 インプラントが脱落するということは、骨がインプラントを支えられなくなったということです。そのため再治療の際には、骨の強度を高めるために、骨を再生させたり増やしたりする治療が必要になります。しかしこれらの治療には時間もかかり、体力的なご負担も大きいため、ご高齢の方には厳しい場合もございます。 このような事情で、ご高齢の方の場合、インプラントが一度抜けてしまうと再治療は非常に難しくなります。 ③認知症になった際に、インプラントで口の中を傷つける可能性 認知症患者様の特徴として、ご自身で力のコントロールが難しくなることが挙げられます。そういった際に、歯が全てなくなっていると問題ないのですが、お口の中の片顎だけにインプラントが残っていると、強く食いしばってしまい歯茎を傷つけて出血するようなことがあります。 ④介護が必要になった際にインプラントが邪魔になる可能性 認知症などを原因に介護が必要になった際、介護者がお口の掃除を行う時に、インプラントが邪魔になる可能性があります。 総入れ歯の方の介護を行う場合、入れ歯を外して入れ歯を洗浄するだけで、口腔内のケアはほぼ完了します。しかしインプラントが残っている場合は、インプラント付近の歯磨きが必要ですが、認知症患者様への歯磨きはとても難しく、患者様ご自身が嫌がってしまって上手く歯磨きができなかったり、インプラントだけが残ったお口の中を歯磨きするのはとても難しいことは容易く想像できるかと思います。 このように、ご高齢になった際にインプラントが残っていることで、ご家族や介護士さんなどに、苦労をかけてしまう場合がございます。 デメリットも多いですが私はインプラントを選択します ここまで、ご高齢になった際のインプラント治療のメリットやデメリットについて解説いたしました。ここで一度、このページの最初で保留にした、『先生は老後を見据えて治療を選ぶなら、インプラントを選びますか?』というご質問にお答えします。 私は高齢になった際のデメリットを考えても、やはりインプラント治療を選択します。『これだけさまざまなデメリットがあるのに、なぜインプラントを選ぶの?』と疑問に感じる方も多いでしょう。 私がインプラントを選ぶ理由の一つは、これだけ多くのデメリットがあったとしても、メリットの大きさに惹かれるからです。充実したシニアライフを送るためには、やはりしっかりと噛める歯の存在は欠かせないと思います。もちろん入れ歯やブリッジといった治療もございますが、インプラントは唯一の顎と繋がった治療装置です。顎と繋がることによって、しっかり噛める、噛みごたえが食感としてしっかり伝わる、というのはインプラントにしかないメリットです。 そしてもう一つの理由が、デメリットの多くは事前に対策を考えておくことで、解消することができるからです。 高齢になってからのインプラントのデメリットを解消する方法 高齢になってからインプラントがお口の中に残っていることで、さまざまなデメリットがあるとお伝えしましたが、年齢やご自身の状態に応じた対処を行えば、これらのデメリットはほとんど打ち消すことができます。 例えば、インプラントを除去するのはかなり体への負担が大きいのですが、インプラントを除去せずに歯茎の中に埋めてしまうという方法があることはご存知でしたか?インプラントをスリープさせると言ったりするのですが、介護が必要になる前にインプラントをスリープさせてしまうことで、お口の清掃性を高めたり、認知症になってもインプラントでお口を傷つける可能性がなくなります。 また介護が必要な年齢ではないけれど、天然歯がほとんど残らず、インプラントだけが数本残ってしまっているという場合には、インプラントオーバーデンチャーという治療に切り替えるといった方法もあります。 インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯に専用のアタッチメントをつけて、インプラントと入れ歯を接続することで、入れ歯をガッチリと固定して天然歯と遜色のないほどの噛みごたえを実現する治療法です。それまで『歯』として利用していたインプラントを、歯としての機能が難しくなった後には、入れ歯の固定源として活用することができます。 すでにお口の中に埋めてあるインプラントを転用するため、治療費用の負担も少なく、専用の入れ歯を製作するだけですぐにオーバーデンチャーが使用出るようになります。 このように患者様のシニアライフのライフステージに合わせて、インプラントオーバーデンチャーに転用したり、インプラントをスリープさせることで、インプラントのデメリットを打ち消してメリットを享受することが可能です。 このページをご覧の方のよくあるご質問 老後にインプラントが必要なくなった際は除去できますか? はい、インプラントが不要になった際には除去することも可能です。ただしインプラントの人工歯根と顎の骨は、オッセオインテグレーションと呼ばれる特殊な結合をしており、除去の際にはかなり手間がかかります。天然歯を抜歯するように簡単には除去が行えません。そのためインプラントが不要になった際には、上部構造の人工歯などを外したうえで人工歯根はあえて除去せずに、そのまま顎の骨に埋め込んでしまうのが一般的かと思います。 アメリカではインプラントが減少していると聞いたのですが本当ですか? アメリカでインプラントが減少しているという話は、私は聞いたことがありません。アメリカでは入れ歯やブリッジも全て自費治療なので、インプラントと費用の差がほとんどありません。そのためインプラントが治療の第一選択肢になりやすく、日本と比べてインプラントの普及率は高い傾向にあります。 先生も老後はインプラント治療を行うのですか? 私が歯を失った場合、100%絶対にインプラント治療を選択します。インプラントは自分の歯と同等、もしくは自分の歯より噛むことができる治療です。私の家族や親戚に私が歯科医師になる前に残念ながら入れ歯になった親族がいました。しかし、全員にインプラント治療をしましたが、今はみんな毎日たのしく食事をしており、本当にインプラントしてよかったと言っています。 老後にインプラントと入れ歯ならどちらを選べば良いでしょうか? 経済的な理由を横においておけるなら、インプラント治療をお勧めしまう。なぜなら、自分の歯と同じ力で食べ物を粉砕し、噛むことが可能だからです。ただ、経済的な理由ではなく、怖くてインプラント治療を選択されない人が多くいます。今はデジタル歯科治療を使用することで痛みを最小限におさえることが可能です。サージカルガイドによってインプラントを埋める最小限の『小さい穴』でインプラントをすることができるようになりました。そのような技術は特殊なクリニックしか導入していないので、近くの歯科医院以外もよく探されることをお勧めします。 ちなみに、インプラント治療を行っていないクリニックは、入れ歯をすすめることが多いです。入れ歯を否定しているわけではく、入れ歯とインプラントの2つの選択肢を平等に説明してくれる歯科医師、もしくはインプラントが出来ないのであればインプラントが得意な歯科医院を紹介してくれる歯科医師は、良心的だと思います。 まとめ:インプラントはシニアライフを充実させる助けになります このページでは、高齢になった際にお口に中にインプラントがあるメリット・デメリットについてお話しました。インプラント、入れ歯、ブリッジとさまざまな治療があり、もちろん患者様一人一人のご希望や状況に応じて意見は変わりますが、私自身が高齢になった場合を見据えて治療を選択するのであれば、迷わずインプラントを選びます。 高齢になった際のことを考えずにインプラント治療に踏み切ってしまうと、さまざまな困り事に直面するかもしれません。その反面で、しっかりと高齢になった際のことまで考慮して治療を行えば、インプラントはシニアライフを充実させる助けになります。 ですので私は、高齢になってからもQOLをなるべく維持して、お口を通して自身の健康維持をするために、自分自身にもインプラント治療を行おうと考えています。 もちろん全ての歯科医院で高齢になった際のことまで考慮してインプラント治療を行っているわけではありませんが、当院では将来のご不安にまで寄り添ったインプラント治療をご提供いたします。 インプラント治療について、疑問や不安をお持ちの方のために、無料のカウンセリングも行っております。カウンセリングは、ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医の私が行います。お近くにお住まいの方は、ぜひ当院にお越しください。将来のためにインプラント治療を選んだ患者様の勇気ある選択を、必ず全力で応援させていただきます。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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歯科医はインプラントをしない?勧めない理由や悪い噂の真偽を解説
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歯科医はインプラントをしない?勧めない理由や悪い噂の真偽を解説

「良い歯科医はインプラントをしないって聞いたけど本当ですか?」「インプラントはデメリットやリスクが多いって本当?」「インプラントの医療ミスについてニュースで見たことがある…」 当院にもこのような不安や疑問をお持ちの上で、インプラント治療を受けるかどうか決めかねて相談したくて来院した、という患者様が多くおられます。 実際に、インプラントを勧めていない歯科医や、『自分の歯はインプラントにするつもりはない』と話す歯科医がいます。インプラントを勧める声も多い中で、そんな話を聞いてしまうと、患者様にとってはどうして良いのかわからないでしょうし、混乱してしまうでしょう。 そこで当ページでは、歯科医がインプラントを勧めない理由や、インプラントにまつわる悪い噂について、真偽を解説します。 このページをご覧いただければ、なぜ歯科医がインプラントをしないのか、インプラントの悪い噂は本当なのか、といった内容が理解できます。このページはITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医の岩下院長が監修しているので、安心してご覧ください。 また当院ではインプラントの無料カウンセリングを行っております。インプラントに不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。 歯科医はインプラントをしないのか? 『実は歯科医はインプラントをしないんです!』こんな話を、ネットやTVなどで見たことがある、という方も多いのではないでしょうか? 実際のところ、インプラントを勧めない歯科医や自分の歯はインプラントにしていない、という歯科医はおられます。もちろん歯科医によって治療方針が異なることはあり、また患者様の状態次第でもインプラントを勧められない場合はあります。 そういった事情はもちろんあるでしょうが、多くの歯科医がインプラントをしないのは、はっきり言ってしまうと『知識と技術が足りていないから』だと当院では考えています。 本当に大切なのは「症例ごとに適切な治療方法を提案してくれるかどうか」 当院の意見としては、そもそも「〇〇を勧める歯医者は信頼できない」という考え方そのものが間違いです。 断言しますが、このどれもが間違った考え方です。最も重要なのは、それぞれの治療法のメリットとデメリットを把握して、患者様の症例に合わせた治療法を提案すること。例えば当院の患者様でも、インプラント治療を断らせていただくことがあります。患者様にとってインプラントが適していれば提案しますし、インプラント以外の治療が適していればそちらをご提案します。 こういったことから総合的な判断をして、ご提案する治療法を選択します。そのため「当院ではインプラント治療を絶対に提案する」「当院ではこの治療法は絶対に提案しない」といったことはあり得ません。 先ほども申し上げましたが、最も重要なのは、患者様の症例に合わせた治療法を提案することなのです。ですが実際に、盲目的に「インプラントはダメだ」といってインプラントを勧めない歯医者もいます。なぜ「インプラントを勧める歯医者は信頼できない」という意見や、「インプラントはダメ」だと否定する方がいるのでしょうか? 歯医者がインプラントを勧めない理由は?3つの理由を紹介 ここからは、なぜインプラントを勧めない歯医者がいるのか、その3つの理由を解説します。 当院の考え方としては、インプラントが合う症例にはインプラントを勧めるべきですし、合わない症例にはインプラントを勧めないべきです。ですが、どんな症例でもインプラントは勧めない、と頑なな歯科医院も存在します。 歯医者がインプラントを勧めない理由は、以下の3点です。 これらの理由について、それぞれより詳しく、以下で説明します。 インプラントを勧めない理由①:周囲の歯を弱らせる原因になる 歯医者がインプラントを勧めない理由として、インプラントが周囲の歯を弱らせる原因になる、という話があります。 インプラントは使用期間が長くなってくると、ごくごく少しずつですが、歯茎の中に埋まっていくことがあります。これによりインプラントが両隣の歯と比べて高さが足りない状態になり、咀嚼する際に両隣の歯だけで噛んでいるような状態になるのです。そうすると咀嚼の際に本来であればインプラントの歯にかかるべき負荷が、両隣の歯にかかってしまい、結果両隣の歯を弱らせる原因になるのです。 ではインプラント以外の治療法では、周囲の歯に負担がかからないのかというと、そうではありません。インプラントとよく比較されるのが、以下の2つの治療器具です。 入れ歯もブリッジも、周囲の歯を支えにして固定するのが一般的です。インプラントと比べると、周囲の歯を支えにして固定する分、むしろ入れ歯やブリッジの方が周囲の歯への影響は大きいでしょう。またブリッジでは周囲の健康な歯を削るので、歯の健康寿命は大きく損なわれます。 「インプラントが周囲の歯を弱らせる原因になる」という主張自体は間違いではありません。ですが他の治療器具は、インプラントよりも直接的に周囲の歯に負荷をかけて弱らせます。正直に言えば、この意見はインプラントが嫌いな方がインプラントを悪く言うための詭弁である、と当院では考えています。 インプラントを勧めない理由②:かみ合わせのバランス調整が難しい 歯医者がインプラントを勧めない理由として、かみ合わせのバランス調整が難しいことが挙げられます。 そもそもかみ合わせが重要な理由は、噛み締めによる圧力の分散が挙げられます。全ての歯に均等に噛み締めによる圧力がかかるようにしなければ、一部の歯にだけ圧力が過剰にかかり歯を炒める原因になります。 実際のところ、インプラントの噛み合わせ調整の難易度は高いです。入れ歯やブリッジは取り外せるため、噛み合わせを簡単に調整できます。ですがインプラントはその構造上、一度あごの骨に固定すると取り外せず、大きな調整を行うことができません。 そのためインプラントの噛み合わせバランス調整は、以下の2点が非常に重要になります。 当然のことですが、インプラント治療を行った数が少ない歯科医は、かみ合わせのバランス調整もうまくありません。歯科医の知識量や技術力、経験値によって大きく左右されます。また医院の設備も非常に重要です。かみ合わせの設計には精密な検査によるデータが絶対的に必要になります。データを正確に取得できる検査設備が整った医院で治療を受ければ、かみ合わせの問題が起きるリスクを大きく下げられます。 インプラントを勧めない理由③:定期的にメンテナンスが必要 歯医者がインプラントを勧めない理由として、定期的にメンテナンスが必要な点が挙げられます。実際に一般的な歯科医院では年に2回のメンテナンスを、当院では年に3回のメンテナンスを推奨しています。 なぜメンテナンスを推奨するかと言えば、インプラントをより長期間使用していただくためです。インプラントはメンテナンスを怠れば、インプラント周囲炎を発症したり、かみ合わせが緩んだりします。その反面メンテナンスをしっかり行えば、インプラントは10年〜15年、場合によっては20年以上使用できます。しっかりとメンテナンスを行うことで、自分の歯と同じように長期間インプラントを使用できます。 メンテナンスで使用年数が左右されることを、メリットと捉えるかデメリットと捉えるかは、患者様次第ですが、しっかりメンテナンスして長期間使えることは素晴らしいと当院では考えています。 当院ではインプラントを勧めています 当院では基本的には、インプラントをお勧めさせていただいています。 当院の院長である岩下は、インプラント治療のみならず、さまざまな歯科治療の認定医資格を取得しており、幅広い歯科治療の知見を持っています。またインプラントに関しては、国内外の学会の認定医資格を取得しております。 そんな岩下院長ですが、『インプラントは多くの患者様にとって有益な治療』だと断言しています。 当院でインプラントをお薦めする理由は、以下の4つです。 上から順に、一つ一つ順を追って説明するので、このまま続きをご覧ください。 勧める理由①:天然の歯と同じように噛める インプラントの最大の特徴は、天然の歯と同じような感覚で噛める、食事ができることです。 歯を失った際に用いられる治療として、インプラント以外にも、ブリッジや入れ歯などの選択肢がありますが、天然歯と同じように噛めるのはインプラントだけです。 その理由は、インプラントが唯一の「人工歯根」を用いる治療法だからです。インプラントは、骨に人工歯根を埋め込みその上部に人工歯を被せることで、強固に固定されます。これにより強く噛むことができ、さらに噛んだ感覚が骨にまで届くため、天然の歯と同じように噛むことができ、噛みごたえまで感じることができるのです。 勧める理由②:メンテナンス次第で長く使える インプラントは適切にメンテナンスを行うことで、非常に長く使用することができます。インプラントの寿命は15年前後と言われていますが、適切な頻度で歯科でのメンテナンスを行えば、20年、30年と使用し続けることが可能です。 この30年という数字は決して大袈裟ではありません。患者様自身がインプラントの正しい知識を身につけ、信頼できる歯科でメンテナンスすることで、現実的に実現できる数字です。 勧める理由③:見た目が美しい インプラントは見た目にも非常に美しく、周囲の歯の色とほとんど見分けのつかないような色合いを再現することができます。実際にインプラント治療後の患者様からは、インプラントにしたことを誰にも気づかれなくて驚いている、というお声をよく聞きます。 実は芸能人でもインプラント治療をしている方は非常に多いです。入れ歯やブリッジなどさまざまな選択肢がある中で、芸能人がインプラントを選択する理由の一つは、インプラントの「見た目の良さ」が確実に挙げられるでしょう。>>芸能人がインプラントを選ぶ理由は?インプラントの芸能人一覧も紹介 勧める理由④:周りの歯への悪影響が少ない インプラントは周囲の歯への悪影響が非常に少ない治療法です。 インプラントと同様に、歯を失った場合の治療法として選択されるブリッジや部分入れ歯ですが、これらの治療は周囲の歯にバネを欠けたりすることで、装置を固定します。この方法だと治療そのものにかかる期間が短く簡単なのですが、装置の周囲にある、バネかけなどに利用した歯に本来以上の圧力がかかってしまいます。 結果として圧力がかかりすぎた周囲の歯がグラグラしたりと、歯の寿命を縮めてしまうことになります。 対してインプラントは人工歯根を用いて骨と接続しているため、周囲の歯に対して負担をかけることがありません。インプラントは、お口全体の健康のことも考慮した治療法だと言えるでしょう。 >>歯を失う原因と予防法、歯を失った方の治療について 実はインプラントが「出来ない」歯医者も多い インプラントを勧めない歯医者は、インプラント治療が「出来ない」場合もあります。インプラントができない理由はさまざまですが、大きく分けて以下の4つに該当するでしょう。 以下でそれぞれ解説します。 ①インプラントの知識や技術が不足している 実はインプラントの知識や技術、経験不足でインプラントができない歯科医は、非常に多いです。 インプラント治療はとても高い技術を求められる治療です。先述した通り、かみ合わせの調整一つとっても、歯科医の豊富な経験値や技術、知識力が必要になります。 例えば目立つ前歯のインプラントの場合は、より審美性を高める必要があり、見た目の美しさと機能性を両立させる必要があります。さらに前歯は歯茎が薄いことから、歯茎の内部に土台を埋めるインプラントの構造上、より難易度が高まります。 インプラント治療は外科手術を伴うため、中途半端な技術や知識で治療を行うと、取り返しのつかないミスにつながる場合もあります。そのためインプラントが出来ない歯科医が多いのも当然なのです。 ②インプラント治療ができるだけの設備が整っていない そもそも医院にインプラント治療のための設備が整っていない、という場合もあります。設備がなければ、当然インプラント治療は出来ません。 インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込む必要があり、必ず外科手術を伴います。そのためさまざまな治療機器が必要になり、また治療前の検査のためには高額な歯科用CTなどの設備が院内に必要になります。 一般的な歯科医院で、インプラント治療をできるだけの設備が揃っていることは、滅多にありません。 もちろん当院としても、全ての歯科医院でインプラント治療をできるようになるべきだ、とは考えていません。ですが医院に設備がないからといって、インプラントを全く勧めずに自分の医院でできる治療だけを勧める歯医者は、患者様の幸福を考えていないのだろうなと少しがっかりすることもあります。 ③インプラント以外に得意な治療法がある インプラント以外に得意な治療法がある、という歯科医もインプラントを勧めないことがあるようです。 インプラント治療は高額なので、医院の売上も大きくなりますが、原価の高さや治療にかかる時間などを考えると、利益は大きくありません。対して入れ歯やブリッジなどの治療はインプラントよりも費用は安いですが、医院の手間も少なくなるため、いわゆる歯医者にとっての『コスパがいい治療』です。 入れ歯やブリッジなどの治療が得意で、積極的に売っていきたいという歯科医は、患者様に本当に提案すべき治療がインプラントでも入れ歯やブリッジを提案してしまう場合もあるようです。 また入れ歯やブリッジは万が一うまくいかなくても、費用が安く簡単に作り直せるので、多少失敗してもなんとかなることは多いです。(もちろんそもそも失敗してはならないのですが) それに比べてインプラント治療は高額で、かつ外科手術を伴いやり直しも効きません。歯科医の責任は重大です。そのためインプラントの技術や経験が足りない、自信のない歯医者ではインプラントは行わず、インプラントに否定的になり、ブリッジや入れ歯ばかりを勧めることもあるでしょう。 ④自費治療を扱っていない いわゆる『町の歯医者さん』といった歯科医院では、自費治療を扱っておらず、保険診療のみに限定して治療をおこなっている場合があります。 インプラント治療は原則として保険診療の対象外であり、自費治療のみとなります。そのため保険診療歯科扱っていない歯医者では、インプラント治療が出来ません。 信頼できる歯医者さんは、たとえ自分の医院でインプラントが出来なくても、他院を紹介してくれたり、無理に自分の医院での治療に誘導したりはしません。しかし一部、インプラントを勧めない理由が『自分の医院で他の治療を受けさせたいから』という歯科医もいるので、注意してください。 インプラント治療で起きうるリスクや失敗 インプラントにはさまざまなメリットがありますが、外科手術を伴う治療のため、リスクも存在しています。とはいえどのような治療にも、デメリットやリスクは付き纏います。その中でもインプラント治療のような、外科手術を伴う治療は、リスクが少し大きくなる傾向にあります。 インプラント治療で起きうるリスクについては、以下のようなものが存在しています。 このようなリスクは少なからず存在しております。ただしこれらのほとんどは、歯科医師が注意深く治療を行うことで、防ぐことが可能です。 例えば術部への細菌感染は、ラバーダムを活用したり、滅菌設備により可能性を低減することができます。また術部の火傷ですが、ドリルの速度を調整しつつ冷却水を注入しながら手術を行うことで、ドリルが熱くなりすぎないように調整し火傷を防げます。 もちろん避けようのないリスクはありますが、それがインプラント治療を行わない理由にはならないと、当院では考えています。 信頼できる歯医者の見分け方は?本当に大切な3つのポイント ここまで、以下の内容について解説しました。 記事をご覧の方は、インプラント治療をおこなう場合、技術や経験、知識の豊富な歯医者で治療を行う重要性を理解してくださっているかと思います。ですが一般の方には、医師の知識や経験は見抜けない場合が多いでしょう。 そこでインプラント治療を行う場合の、信頼できる歯医者の見分け方の3つのポイントを解説します。以下の3つのポイントを注意深く観察すれば、信頼できる歯医者が見つかるはずですよ。 それぞれ以下でより詳しく解説するので、引き続きご覧ください。 信頼できる歯医者の見分け方①:カウンセリングや検査を重要視している 信頼できる歯医者の見分け方として、第一に重要なことは、カウンセリングや検査を重要視しているかどうかです。 カウンセリングは患者様の理想像を把握し、適切な治療計画を作成するために非常に重要です。また精密検査を行うことで、治療におけるリスクを炙り出し、最適な治療法を選択することができます。 精密検査やカウンセリングをどの程度しっかりと行うかは、歯医者によりけりです。特にカウンセリングは重視しない医院も多く、カウンセリングのせいで治療後に患者様に不満が残った、という話も多く伺っています。 カウンセリングや検査を重視する医院では、当院を含めてほぼ例外なく無料でのカウンセリングを実施しています。インプラント治療に限らず、信頼できる歯医者を見つけたければ、一度医院の無料カウンセリングを受けてみましょう。 信頼できる歯医者の見分け方②:インプラントのデメリットも教えてくれる インプラント治療に限らず、治療のデメリットまでしっかりと説明してくれる歯医者は、信頼できると言えるでしょう。 どんな治療法にも、メリットとデメリットが存在します。患者様の症例によってもデメリットが増えたり、逆にメリットが大きくなったりと、状況によってさまざまです。 一つの治療を無理矢理にでも売りたい、と考えている歯医者はデメリットをきちんと説明しない場合があります。カウンセリングで治療について話を聞いてみて、デメリットがあるのか質問してみてください。そのときにきちんとデメリットについて説明してくれる歯医者であれば、信頼して治療を受けても良いでしょう。 信頼できる歯医者の見分け方③:残せる歯を残す努力をしてくれる なるべく自分の歯を残せるように努力してくれる歯医者は、信頼できる歯医者だと言えるでしょう。インプラントは優れた義歯ですが、それでも自分の歯には敵いません。自分の健康な歯を長く生かしてあげることが、どんな義歯にも勝るのです。 ですが歯医者の中には、少しでも悪くなっている歯を見つけたら、インプラントにしましょうと提案される方もいます。残念なことですが、悪くなった歯を残すための治療よりも、インプラント治療をした方が歯医者は儲かるのです。 本当に信頼できる歯医者は、できる限り歯の寿命を延ばすことを考えてくれます。そのうえでどうしようもない歯については、インプラントなどの義歯治療を提案します。残せる歯を残す努力をしてくれる歯医者は、信頼できると思って良いでしょう。 当院のインプラント治療は、カウンセリングやメンテナンスを重要視しています。インプラントが不安という方も、安心してご相談いただけると自負しています。カウンセリングは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。 インプラントの悪い噂は事実?3つの噂の真偽を解説 インプラント治療を躊躇っている方の中には、インプラントの悪い噂を聞いた、という方もおられるかと思います。実際に当院の患者様からも『インプラントって〜〜だからやめた方がいいと聞いたけど、本当ですか?』とご質問いただくことがあります。 ここではインプラントにまつわる悪い噂の真偽について、解説いたします。 少しでも不安なくインプラント治療を受けるために、治療を検討されている方は是非続けてご覧ください。 ①インプラントは癌になるって本当? インプラントにすると癌になる、という噂があるようですが、これは全くの誤解なのでご安心ください。むしろインプラントなどの治療を行わず、抜けた歯を放置している方が、癌のリスクを高めると言われています。 例えば上の歯がない状態で放っておくと、下の歯が徐々に上に伸びてくることがあります。下の歯が伸び切って、上の歯がなくなった歯茎の粘膜に触れるようになると、毎日何回も粘膜に刺激が与えられるようになります。このようにして粘膜に刺激が与えられ続けると、徐々に粘膜が癌化しやすくなります。※もちろん必ず癌になるというわけではありません。 私は歯科の専門ですので、癌についてはこれ以上触れませんが、とにかくインプラントをすると癌になるというのは全くの誤解だということだけは、断言させていただきます。 参考までに、インプラント埋入後 10 年目に生じたインプラント周囲歯肉癌の1例について、埼玉医科大学雑誌に掲載された資料が公開されているので、気になる方はこちらも併せてご覧ください。 ②インプラントはよく失敗して後悔するって本当? インプラントはよく失敗して後悔する、という話を聞いたことがあるかもしれません。実際に、 インプラントに失敗してしまったことが原因の医療事故なども、過去には複数件起きています。 インプラントに失敗しないためには、何よりもまず、インプラントに精通した信頼できる歯科医の元で治療を受けることが重要です。 インプラントが下手な歯科医や、患者様の要望にしっかりと耳を傾けない歯科医のもとで治療を受けると、トラブルが起きて後悔する可能性が高まります。インプラントの実際の失敗事例や、後悔しないために知っておくべきことは、こちらのページでご紹介しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。>>インプラントの実際の失敗事例や後悔しないためのポイント 当院では無料のインプラント治療のカウンセリングを行っています。信頼できる歯科医を探されている方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。しっかりと患者様と向き合い、包み隠さず当院の治療体制や設備についても、ご説明させていただきます。 ③インプラントは痛みが強いって本当? インプラントは外科手術を伴うため、手術ですごく痛い思いをする、というイメージがあるかと思います。 実際のところ、インプラント治療に痛みは必ず伴います。しかしほとんどの患者様は、「思ったより痛くなかった」「すぐに痛みがなくなって驚いた」とおっしゃられます。 当院ではインプラント治療の痛みを最小限にするため、最新鋭のデジタル技術により歯肉の切開と骨の掘削を最小限にとどめ、素早い治癒を実現しています。治療後は痛み止めの服用により、ほとんど痛みを感じることはありません。 手術中ももちろん部分麻酔で痛みを感じることはありませんが、手術器具の音や会話は聞こえる状態です。それに恐怖感を感じるという方のために、当院では静脈内鎮静法(セデーション)という治療オプションを用意しています。静脈内鎮静法では、専門の麻酔科医が安定剤を投与し、ウトウトとした状態で手術を受けることができます。>>インプラント治療の痛みや痛みを減らす治療法について インプラントを勧められた際に患者様が知っておくべきこと 義歯の治療を検討していて歯医者に行った際や、かかりつけの歯医者さんで、インプラント治療を勧められることがあるかと思います。そういった時に、本当にインプラント治療をするべきなのか、担当の歯医者の意見だけでなく、自分でも詳しく調べたいと思うことがあるでしょう。 そういった場合に、何かできることはないのでしょうか? 歯医者でインプラントを勧められても、その場で即決する必要はありません。一度話を持ち帰って、以下の方法を取ってみれば、治療を受けるべきかどうか判断がしやすいでしょう。 これらの方法を行えば、きちんと納得したうえで、治療を受けるかどうか判断できるはずです。 色々なサイトでインプラントや他の治療についても調べてみましょう 当サイトを含めて、さまざまなサイトでインプラントについての情報が取り扱われています。さまざまなページを読むことで、インプラント以外の治療法についても検討できるでしょう。 例えば当サイトであれば、インプラントについて総合的な知識を得ていただくために、インプラントについてのブログを多数更新しております。 他にも厚生労働省が、インプラントについてのQ&Aをまとめたページを公開しているので、こちらを参考にしても良いでしょう。>>歯科インプラント治療のための Q&A – 厚生労働省 当サイトはもちろんのこと、他にもインプラントについて詳しく解説しているサイトは多くあるため、ぜひ色々なサイトを見てみてください。 信頼できる歯医者はセカンドオピニオンも歓迎してくれます インプラント治療を検討している時には、ぜひセカンドオピニオンを受診してみてください。セカンドオピニオンの重要性は近年徐々に認知されてきており、歯科医としてもセカンドオピニオンは行うべきだと思っています。 万が一、セカンドオピニオンを受診することを伝えた際に、不機嫌になる歯医者や断るような歯医者は、信頼できないと思って良いでしょう。本当に信頼できる歯医者は、自分の判断や治療計画が絶対に正しいとは思っていないので、むしろセカンドオピニオンを勧めてくれるはずです。 当院でもセカンドオピニオンで他院の診察を受けることを推奨しています。逆にセカンドオピニオン先の医院として、当院で診察を受ける方もおられます。 面倒だと感じる気持ちも理解できますが、インプラントは特に高額な治療なので、時間を惜しまずセカンドオピニオンを受診してみてくださいね。 まとめ:『自信のない』歯科医はインプラントをしない このページでは、なぜ歯科医はインプラントをしないのか、といった内容について解説しました。当院の結論としては、『自信のない歯科医はインプラントをしない』ということだと考えております。 当然ですが、自信のない歯科医はインプラント治療を患者様に行うべきではありません。インプラント治療は外科手術を伴う、高額な治療です。そんな治療を、技術や知識、経験の不足している自信のない歯科医が、患者様にご提案して良いわけがないのです。 ただしそういった歯科医が必ず、『当院でインプラント治療を行うのは難しいので、〇〇歯科さんに行った方がいいですよ』と教えてくれるとは限りません。患者様にとってベストな治療がインプラントでも、自分の医院の売上のために、『インプラントはやめた方がいい、他の治療をしましょう』と勧めてくる場合もあるかもしれませんね。 当院では患者様自身が治療を選択できるように、インプラントについてさまざまなブログを書かせていただいております。またインプラント治療について、疑問や不安をお持ちの方のために、無料のカウンセリングも行っております。カウンセリングは、ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医の岩下院長が行いますので、安心してお越しください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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前歯はインプラントにするべき?前歯の治療の最適解を解説
インプラントコラム一覧

前歯のインプラント|難易度が高い理由や他の治療方法との比較

「前歯を失ってしまったのですが、インプラント治療は可能ですか?」「前歯は目立つので、見た目の良いインプラントを希望しています」「前歯のインプラントは難易度が高く断られることが多いって本当ですか?」 このような前歯の治療に関するご不安をお持ちではありませんか?前歯は、お顔の印象を左右する重要な歯です。前歯の治療では、何の不自由もなく食べ物を噛むことと同等に、見た目の美しさも追求していきたいですよね。 そこで当記事では、以下の内容を解説いたします。 当記事を読めば、前歯の3つの治療法それぞれのメリット・デメリットや、前歯のインプラントをする上での注意点を理解できます。記事の後半では、前歯のインプラントの寿命や費用感についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。 インプラントは前歯治療に向いている?ブリッジや入れ歯と徹底比較! 前歯を失うと、非常にお辛い生活を送ることになるので、一刻も早く前歯治療を開始したいですよね。治療の第1ステップとして、治療法を選択する必要があります。しかし、歯の治療が初めてだったり、前歯の治療をしたことがなかったりする人は、どのような治療法があるのかも分からないでしょう。 前歯の治療法は大きく分けて、以下3つの種類があります。 結論を先にお伝えすると、インプラントは前歯治療に向いています。しかし、患者様個人や状況によって、最適な治療法が異なることもあるでしょう。 そこで、これら3つの治療法について、審美性・治療期間・費用の観点から、以下でそれぞれメリットとデメリットを一挙に比較します。前歯の治療法で迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。 前歯の治療法①:ブリッジ ブリッジは、失った前歯の両隣の歯を削り、その2本の歯を土台にして、被せ物(人工歯)を橋のように架ける治療法です。 健康な歯を土台にブリッジを固定するので、安定した噛み心地を期待できるでしょう。また、被せ物の材質を選ばなければ、保険が適用されるので、比較的安価に治療を受けられます。 ただし、失った歯の本数が4本以上の場合は、ブリッジ治療は向いていません。両隣の歯だけでは、4本分の歯を支えきれない可能性があるからです。 ブリッジのメリット①:骨が少なくても治療ができる インプラントは、あごの骨が少ないと治療できません。あごの骨が少ない場合は、あごの骨を増やす「骨造成手術」などを行う必要があります。それに対してブリッジは、あごの骨が少ない場合でも、治療できます。それは、健康な両隣の歯を土台にするため、欠損部分のあごの骨だけに頼らなくていいからです。 ブリッジのメリット②:外科処置がなく治療期間が短い ブリッジは、歯肉を切開するなどの外科処置を伴いません。両隣の歯を削る処置で済みます。前歯を治療するために、骨造成手術などの大掛かりな手術をしなくても済むことは、大きなメリットといえるでしょう。また治療期間も、約1ヶ月ほどと、インプラント治療に比べるとはるかに短いです。 ブリッジのデメリット①:健康な歯を犠牲にする ブリッジをかけるためには、欠損した前歯の両隣の歯を削らなくてはなりません。歯を削ると、歯の強度が下がってしまいます。せっかく健康状態を保っている歯の強度を下げてしまうのは、大きなデメリットといえます。 ブリッジのデメリット②:保険適用の被せ物(人工歯)は見た目が良くない ブリッジは、材質を選ばなければ保険が適用されます。しかし、保険が適用される被せ物(人工歯)は、金属に白い硬質レジン(プラスチック)を被せただけのもので、見た目に優れているとはいえません。長い期間使っていると、表面が黄色く変色してしまう可能性もあります。 前歯の治療法②:入れ歯 入れ歯は、残っている健康な歯にワイヤーをかけて、人工歯を補う治療法です。ブリッジと同様に、材質を選ばなければ保険が適用されるので、インプラントと比較すると安価に治療を受けられます。外科処置がなく、型取りなどの簡単な処置で終わることも特徴の1つです。 ただし、口を開けた時にワイヤーが見える可能性が高いので、審美性に優れるとはいえません。また、入れ歯の脱着には、慣れが必要です。慣れるまでは、入れ歯を脱着するのに、少し大変だと感じるかもしれません。 入れ歯のメリット①:取り外せるのでメンテナンスが楽 入れ歯は、脱着が可能なので、メンテナンスが楽です。入れ歯を水で洗い流したり、専用ブラシで簡単に磨いたりすることができます。また、入れ歯を専用の洗浄液につけることで、入れ歯の除菌・殺菌をすることも可能です。 入れ歯のメリット②:多大な費用がかからない 入れ歯は、人工歯の材質を選ばなければ、保険が適用されます。同じく材質を選ばなければ保険が適用されるブリッジと比べても、入れ歯の治療費の方が、より安価です。レジン(プラスチック)でできた入れ歯であれば、約15,000円程度で作れるでしょう。 入れ歯のデメリット①:締め付けられた感じがする 入れ歯は、ワイヤーを既存の歯に引っ掛けて、人工歯を補っています。そのため、入れ歯をつけていると、既存の歯がワイヤーに押されて、締め付けられているような感覚を感じる方が多いです。 入れ歯のデメリット②:歯根がないのでしっかり噛めない 入れ歯は、インプラントのようにあごの骨に固定するわけではありません。そのため、しっかりと噛むことが難しいです。また、何かの拍子に入れ歯がずれたり、外れたりする可能性もあります。 前歯の治療法③:インプラント インプラントは、あごの骨にインプラント体という金属製の土台を埋め込み、そこに被せ物(人工歯)を取り付ける治療法です。インプラントは独立しているので、ブリッジや入れ歯のように両隣の歯に負担をかける心配がありません。 ただしインプラントは、あごの骨が十分にない場合、インプラント体を埋めることが難しいです。特に前歯部分は、あごの骨が薄い症例が多いです。そのため、あごの骨が足りない方は、別で骨造成手術が必要になるかもしれません。 そのほかインプラントは、保険が適用されず、ブリッジや入れ歯と比べると治療費が高いので注意が必要です。 前歯インプラントのメリット①:あごの骨に固定されるので嚙み心地が良い インプラントは、あごの骨に穴を開けて、土台となるインプラント体を埋め込みます。そのため、インプラントがあごの骨にしっかりと固定され、天然歯と同等の嚙み心地を得ることができます。 前歯インプラントのメリット②:審美性に優れる 前歯をインプラントにする最大のメリットは、見た目に美しい前歯を手に入れられることです。被せ物(人工歯)の素材は、オールセラミック・ジルコニア・ハイブリッドセラミックなど、さまざまな種類があります。そのため、周囲の歯と馴染む材質を選ぶことができます。 前歯インプラントのデメリット①:外科処置があり治療期間が長い インプラントは、歯肉を切開するなどの外科処置を伴う治療法です。あごの骨が足りない場合は、骨造成手術を行う必要が出てきます。そのほか、あごの骨とインプラント体が結合するのに、約3ヶ月~6ヶ月の待機期間が必要なため、治療期間も長引きます。 インプラントの治療期間についてさらに詳しい内容は、こちらの記事でご覧いただけます。>>インプラント治療にかかる期間や必要な通院回数は?治療方法ごとに解説 前歯インプラントのデメリット②:費用が高額 インプラントは、保険が適用されず、自費診療なので治療費が高いです。インプラントを1本入れる費用の相場は、約30万円~50万円ほどです。100%非金属で作られたジルコニアインプラントであれば、1本50万円~70万円ほどかかります。 ジルコニアインプラントについて、詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。>>【金属フリー】ジルコニアインプラントとは?使うメリットや費用感を徹底解説 前歯のインプラントは難易度が高い? 前歯のインプラントは難易度が非常に高いため、医院によっては対応ができません。実際、他院で前歯のインプラントを断られて、大阪府でインプラント治療を専門的に行う当院帝塚山スマイルデザインクリニックに相談しにきてくださる方は多いです。 当記事をご覧の皆様の中にも、『前歯のインプラントはできない』と断られた経験がある方や、そのような話を聞いて事前に調べている、という方も多いのではないでしょうか。 前歯のインプラントは、歯科業界の中でも難易度が高いことで知られている治療です。インプラント治療を扱っていても、前歯のインプラントは出来ないと断られる先生も多数いらっしゃいます。 確かに前歯のインプラントは難易度が高い治療ですが、インプラント治療の技術と設備が整った当院のような歯科医院であれば問題なく施術できることがほとんどです。 前歯のインプラントが難しい3つの理由 前歯のインプラントが出来ないと断る歯科医院では、どのような点がネックになっているのでしょうか?ここでは、前歯のインプラントが難しいといわれる以下3つの理由を解説します。 ①:前歯部分のあごの骨が足りない 前歯のインプラントを難しくする要因の1つとして、前歯のあごの骨が足りないことがあります。インプラントをしっかりとあごの骨に固定するためには、十分な量の骨が必要です。しかし、前歯はもともと奥歯と比べてあごの骨が薄いので、それを理由に前歯のインプラントを断る歯科医も存在します。 当院を含めて、前歯のインプラントを行える歯科医院では、前歯のあごの骨を増やすような施術を行なっています。そのため、前歯の骨が足りない方でも、前歯のインプラントができる可能性が高いです。他院で断られた場合でも、一度前歯のインプラントが得意な歯科医院に問い合わせてみると良いでしょう。 ②:糖尿病などの全身疾患を抱えている 糖尿病などの全身疾患を抱えている方は、前歯のインプラントの治療を断られてしまうケースがあります。糖尿病の方は特に、骨が弱く崩れやすいので、インプラントをしっかりあごの骨に固定するのが難しいです。 その他にも、糖尿病の方は、唾液の分泌量が少ないので口内が乾きやすく、インプラントに細菌が感染しやすいです。インプラントに細菌が感染すると、インプラント周囲炎に罹りやすくなります。 このような理由から、糖尿病などの全身疾患を抱えている方の前歯のインプラント治療は難易度が高いのです。しかし、かかりつけ医と相談したり、薬でコントロールしたりすることで、治療できるようになる可能性が高まるので、まずは相談してみてください。 ③:高度な審美性を求められる 前歯は、お顔の印象を決定づける重要な歯です。そのため、高度な審美性が求められます。見た目に美しい歯(インプラント)を入れられるかについては、歯科医や歯科技工士の腕にかかっています。 周囲の歯と違和感なく馴染むインプラントを入れることは、かなり難易度が高いです。なぜなら、インプラントの埋入位置や角度のほかにも、インプラントの色味や形も慎重に計算しなければならないからです。見た目が美しい前歯のインプラントを入れるために、技術力と経験値の高い歯科医の元で治療を受けましょう。 前歯のインプラント、4つの失敗事例 インプラントは審美性が高く、前歯の治療に適しています。その反面で、治療の難易度は非常に高く、医院の技術力が重要です。特に前歯のインプラントは、奥歯のインプラントに比べて難易度が高くなります。 インプラントをあごの骨にしっかりと固定するためには、十分な骨の量を必要とします。しかし、通常の場合、前歯部分のあごの骨は、奥歯部分より薄いです。そのため、人工骨を増やす手術が別途必要になる症例が多く、治療の難易度が上がっているのです。 また、審美性を追求しなければならないことも、難易度を上げている要因の1つです。見た目に美しいインプラントを入れるためには、インプラントを入れる位置や角度を緻密に計算しなければなりません。 このように、難易度の高い前歯のインプラントでは、過去に以下4つのような失敗が起きています。 これらの、前歯のインプラントの失敗事例について、以下で詳しく解説します。前歯のインプラントを検討している方は、ぜひ一度ご覧ください。 ①:隣の歯と長さが異なり不自然な見た目になる 歯茎から見える被せ物(人工歯)の長さが、隣の歯の長さと異なって、不自然な見た目になってしまったケースが存在します。これは、インプラントの埋入位置を間違えていることが原因です。このような失敗を防ぐためには、手術前に3Dシミュレーションをして、埋入位置や角度を緻密に計算しなければなりません。 そのほか、治療後に歯茎下がりが起こって、被せ物の見え方が変わってしまうケースもあります。前歯部分のあごの骨は吸収されやすいという特徴をもっており、骨が吸収されると、歯茎も一緒に退縮してしまうのです。前歯部分は特に、歯茎下がりが起こる将来を予見して、歯茎に厚みを持たせる手術を行うなど対策が必要になります。 ②:インプラント体が歯茎から黒く透けて見える インプラントを入れると、次第にあごの骨の吸収が進み、それに伴って歯肉も退縮して薄くなってしまいます。歯肉が薄くなると、あごの骨に埋まっているインプラント体の金属が透けて、歯茎が黒ずんで見えてしまうことがあります。前歯は、あごの骨の吸収や歯肉の退縮スピードが速いので注意が必要です。 このような失敗を防ぐためには、歯科医が、歯肉の退縮など将来に起こり得るトラブルを予見するしかありません。トラブルを予測できていれば、CTG(結合組織移植術)という方法で歯茎を事前に増やすこともできます。 ③:人工骨が細菌に感染して膿が出た 前歯にインプラントを入れる際に骨造成手術を行った症例で、人工骨を足してから約3ヶ月ほど経って、患部に膿が出た失敗事例があります。人工骨が細菌感染を起こしたことが原因です。 手術室の衛生状態が悪かったり、手術後のメンテナンスを怠ったりすると、細菌感染を引き起こすリスクが高まります。 膿が出てしまった場合は、歯肉を再度開いて、感染している人工骨を取り出さなければなりません。その後、歯肉が回復するのを待ってから、骨造成を再度行い、インプラントを入れます。 このような失敗が起きると、再治療を受けなければならなかったり、治療期間が延びてしまったり、患者様のご負担が増えてしまうでしょう。 ④:インプラントの接合部分が露出してしまう 前歯にインプラントを入れた後、あごの骨の吸収が進むと、歯肉も一緒に退縮してしまいます。歯肉ラインが下がると、インプラントの接合部分であるアバットメント(器具)が、歯茎から露出してしまう可能性があります。 前歯のインプラントの治療では、審美性が求められるので、将来に起こり得る歯肉の退縮を予見することが重要です。歯肉の退縮を予見できていれば、治療時に、歯茎の移植手術(CTG)をすることができます。 当院では、衛生管理を徹底した設備を整えており、前歯のインプラント治療で起こる諸問題についても事前に対策を行いながら治療を行うことが可能です。 前歯インプラント治療を受ける患者様が知っておきたい3つのポイント 前歯の治療法として、インプラントは、入れ歯やブリッジに比べて審美性に優れます。そのため、前歯のインプラントを希望する方は多いです。 ここでは、前歯のインプラントを希望する方が後悔しないために、治療前に確認していただきたい以下3つの注意点を解説します。 これら3つの注意点について、以下でそれぞれ詳しく解説します。前歯のインプラントを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。 前歯のインプラントの注意点①:経験豊富な歯科医を選ぶ 既存の天然歯と馴染む前歯のインプラントを入れるためには、かなりのテクニックが必要です。そのため、治療をする歯科医とインプラントを作る歯科技工士の技術や経験値が、前歯のインプラントの成功を左右します。 経験豊富な歯科医を選ぶためには、歯科医の実績を確認することが重要です。インプラントの埋入本数が多い歯科医でも、前歯のインプラントの症例は取り扱いが少ないという歯科医も存在します。 歯科医院のWebサイトを見ても分からない場合は、歯科医院に直接電話で問い合わせましょう。 前歯のインプラントの注意点②:医師と入念な治療計画を立てる 治療前には、医師と治療計画を立てます。前歯のインプラントを成功させるためには、治療前の計画を入念に立てることが大切です。治療前には、レントゲン検査やCT検査などの精密検査を行い、その結果を元に、3Dシミュレーションをします。埋入する位置や深さ、角度を患者様と一緒に確認することが可能です。 医師からの説明を聞いて、疑問に思うことや不安に思うことがあれば、些細なことでも必ず相談してください。 前歯のインプラントの注意点③:禁煙が必要な場合もある 喫煙習慣がある人は、医師から禁煙指導を受ける可能性があります。タバコは、前歯のインプラント治療において、以下のような弊害を生むからです。 タバコに含まれる一酸化炭素が、あごの骨や歯茎に酸素を送りにくくします。酸素があごの骨や歯茎に行き渡らないと、インプラントと骨が結合しにくくなってしまうのです。 そのほか、タバコに含まれるニコチンも血流を悪くし、歯茎の免疫力を低下させます。その結果、インプラントに細菌が感染しやすくなり、インプラント周囲炎が発症してしまうのです。 特に前歯部分は、あごの骨や歯茎が奥歯部分よりも薄いので、禁煙は必須といっても過言ではありません。 前歯のインプラントの寿命はどれくらい? インプラントの寿命は、一般的に約10年~15年といわれています。前歯のインプラントも、適切なメンテナンスを行えば、10年経っても使用できます。一方で、メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎を引き起こす可能性が高まるので注意が必要です。 インプラント周囲炎が悪化すると、インプラントがぐらぐらしたり、抜け落ちてしまいます。前歯のインプラントを長く使うためにも、歯ブラシやフロスを使ったご自宅でのメンテナンスと、歯科医院での定期メンテナンスを必ず行ってくださいね。 そのほか、喫煙や糖尿病などの生活習慣病も、インプラント周囲炎のリスクを高めます。口内環境だけでなく、生活習慣にも気を付けて、前歯のインプラントを長持ちさせましょう。 インプラントの寿命や長く使うための秘訣については、こちらの記事でさらに詳しく解説しております。>>【長持ちの秘訣】インプラントの寿命は?平均寿命や長持ちさせる方法を解説 前歯のインプラントの費用は高い?骨造成が必要な場合は追加で約5万円~ 前歯のインプラントの費用は、骨造成手術が不要な場合、通常のインプラントと変わりません。相場は、約30万円~50万円です。 一方で、骨造成手術が必要な場合は、別途費用がかかります。骨造成手術の規模や症例、歯科医院によって料金は変わりますが、追加で約5万円〜かかる場合が多いです。 中には、安く治療してくれる歯科医院もあるかもしれませんが、安いから良いわけではありません。治療費は安くても、設備が整っていなかったり、衛生管理がしっかり行われていなかったりする可能性があります。前歯のインプラントの実績があって、さらに治療環境が整っている歯科医院を選びましょう。 まとめ:熟練した歯科医師を選んで!慎重に治療計画を立てて前歯のインプラントを成功させよう! 当記事では、前歯の3つの治療法を比較しました。患者様個人の状況によって、最適な治療法は異なります。審美面を考慮する場合は、インプラントに軍配が上がります。 しかし、前歯のインプラントは、前歯部分の骨や歯茎が薄いことなどから、難易度の高い治療といわれています。特に、歯科医や歯科技工士の腕によって、前歯のインプラントの成功が左右されるので、経験豊富な歯科医院を選びたいですよね。 歯科医院のWebサイトを見ても、前歯のインプラントの実績が載っていない場合は、歯科医院に電話で問い合わせてみると良いでしょう。 当院では、初回無料カウンセリングを行っています。前歯のインプラントを検討している方は、以下のボタンより、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。 【執筆・監修者】 帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック) 院長:岩下太一(歯学博士) ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医オステムインプラントインストラクター 講師日本審美歯科学会 認定医他、所属学会、認定資格多数 充実した無料カウンセリング 初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。 当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。 ITIインプラントスペシャリスト認定医 ~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~ 帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。

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