「インプラント治療はどんな流れになるの?」
「事前に治療の流れをイメージしておきたいな」
インプラント治療を検討されている方なら、誰でもこのような疑問をお持ちでしょう。インプラント治療の流れは工程が複数あり、何度も通院して徐々に治療を進めていきます。「歯医者に行ってその日にインプラントにできる!」というわけではありません。
当記事ではインプラント治療の流れを、以下の7ステップに分けて簡単に解説します。ただし今回解説する内容は、当院における最も一般的な治療の流れであり、全ての医院に当てはまるわけではないのでご注意ください。
- 初診・無料カウンセリング
- 治療前の各種検査(CTデータ、歯周病検査、口腔内スキャンなど)
- 治療計画の説明とお見積もりの説明
- 事前治療
- 手術
- 治療完了
- アフターケアとメンテナンス
このページでは当院でのインプラント治療の流れをベースに、インプラント治療がどのような流れで行われるのかを解説します。インプラント治療を検討されている方は、治療の流れを知ることで、より具体的に治療を検討できるようになるかと思います。ぜひご覧ください。
目次
インプラント治療の流れについて
インプラント治療全体の大まかな流れは、医院によってあまり大きな違いはありません。以下で当院の治療の流れをベースに解説しますが、ほとんどの医院で同じような流れで治療が行われると思っていただいて大丈夫です。
ただし医院によって治療のクオリティや、各工程にどれくらいの時間をかけるか(=治療の丁寧さ)は変わります。また治療の際に、骨造成や歯肉の移植が必要になる場合、医院によっては対応ができないこともあります。当院ではインプラントに関わるほとんど全ての治療を行うことができますが、すべての医院がそうではないので、医院選びは重要です。
当院の治療の流れは7段階に分けられます
ここからは、実際に当院でインプラント治療を行う際の、治療の流れをご紹介いたします。
インプラント治療の流れは、患者様の症例や医院の方針によっても異なりますが、概ね当院で行う治療の流れが基本になると考えて貰えば良いかと思います。
当院では、インプラント治療を以下の7つの段階に分けて行っております。
- 初診・無料カウンセリング
- 精密検査
- 治療計画とお見積もり
- 事前治療
- インプラントの埋入手術
- 人工歯のセッティング・治療完了
- メンテナンス
それぞれの段階で『どんなことをするのか』『何のために必要なのか』といった内容を解説します。すべての医院で同じやり方をしているわけではありませんが、一つの参考例としてご覧ください。
①:初診・無料カウンセリング
インプラント治療の第一歩は、初診でのカウンセリングです。カウンセリングでは、患者様のお困りのことやご要望を教えていただいたり、ご質問をいただき回答させていただいたり、といったことを行います。
カウンセリングは医院によって、どのくらい丁寧に行うか、どんなカウンセリングを行うのか、といった点が変わってきます。
当院のカウンセリングでは、患者様のお悩みやご要望を聞くだけではありません。インプラント治療だけに視野を狭めずに、『患者様の要望を叶えるために最も良い方法』をご提案し、患者様と同じ目線でお悩みの解決に取り組みます。
当院ではこのカウンセリングを非常に重視しており、『当院で後悔のない治療を行っていただくために絶対に必要な時間』だと捉えております。
②:精密検査
インプラント治療において、治療前の検査は非常に重要です。カウンセリングだけではわからない、患者様の口腔内のデータを取得し、以下のような内容を判断します。
- 口腔内がインプラントに適した状態なのか
- インプラントよりも適した治療法の有無
- インプラント治療を行う際の最適な手術法
- 骨格の形や骨の密度
- 歯周病の有無
当院では、原則として歯科用CTでの撮影と歯周病の検査、口腔内のスキャンを行っています。これらの検査はインプラント治療を行う上で欠かせないものだと考えています。もちろん全ての医院が同様の検査をしているわけではないので、ご注意ください。
3:治療計画とお見積もり
精密検査の結果、問題なく治療が行える場合は、治療計画を作成してお見積もりご提出いたします。
この段階で、治療計画に不満があったり、検査結果に不安がある場合は、再度しっかりと話し合い、インプラント治療を受けるかどうかを再検討します。患者様ご自身が納得して治療を受けられないと感じた場合は、この段階で治療を断っていただいても問題ありません。
当院で作成したお見積もりと治療計画に納得していただければ、ご契約を結び、いよいよインプラントの治療が始まります。
④:事前治療
ようやくインプラント治療が始まりますが、インプラント治療の前に事前治療が必要になる方は多いです。お口の中に何らかの問題がある場合は、口腔内の状態をしっかりと整える必要があります。
例えば以下のような治療が事前に必要になることがあります。
- 虫歯や歯周病がある場合:歯周病治療
- 顎の骨が薄かったり痩せている場合:骨造成・骨移植
- 歯肉が痩せていたり退縮している場合:歯肉の移植
このような問題がある場合は、必ず事前治療を行う必要があり、事前治療をせずに無理にインプラントを入れると、定着しなかったり抜けてしまうこともあります。ただし骨造成や歯肉の移植は難易度が高いため、対応できない医院も多く、インプラント治療を断られてしまうことがあります。
当院では難易度の高い事前治療にも対応可能ですので、このような問題のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
⑤:インプラントの埋入手術
事前手術などを行いお口の準備が整えば、いよいよインプラントの埋入手術です。インプラントの埋入手術は、『一回法』『二回法』の二つの方法があり、患者様のお口の状態などによって異なる手術が適用されます。
一回・二回というのはそれぞれ手術の回数を表していますが、一回法のほうが難易度が高いとされており、医院によっては二回法しかできない医院もあるようです。
当院ではインプラント一回法・インプラント二回法どちらも対応しており、患者様のお口の状態に合わせた治療方法をご提案しております。
⑥:人工歯のセッティング・治療完了
セッティングした人工歯のかみ合わせなどを確認し、問題がなければ治療完了となります。もちろん人工歯をセットしてすぐは、違和感があるかもしれませんが、それも少しずつ慣れてくるでしょう。
ただし人工歯をセットしてからある程度たっても違和感が消えなかったり、噛む時に痛みが出たりする場合は、すぐに医院で再診してもらいましょう。
⑦:メンテナンス
インプラントは治療後にも定期的なメンテナンスを行うことで、より長く健康的に使うことができます。当院では、インプラント治療の成功について、患者様のお口の中でインプラントが『15年以上長持ちすること』だと考えております。せっかくいれたインプラントを長持ちさせるためには、治療後のメンテナンスが最も重要です。
当院では、年に3回のメインテナンスを行なっております。メンテナンスの際にはお口の中を隅々までチェックし、歯石やプラーク除去を行います。また噛み合わせの調整や、定期的にレントゲンを撮り骨の状態のチェックも行います。
これらのメンテナンスを行うことで、インプラント周囲炎やかみ合わせの悪化を防ぎ、インプラントを長持ちさせます。インプラント治療は高額だからこそ、メンテナンスを面倒くさがらずに定期的に受けることで、より長くお得にインプラントを使い続けることができるはずです。
患者様や医院によって変動する治療について
ここまで当院で実際にインプラント治療をする際の流れを基に、インプラント治療の流れの説明をしました。治療の流れの中には、患者様の状態や、医院の設備や技術によって、変動する内容が含まれています。治療の流れの中ではご説明しきれなかった、さまざまな変動する要素について、以下で簡単にご説明します。
患者様の状態や医院の技術・設備によって変動する大きな要素は、以下の2点です。
- インプラント一回法/インプラント二回法
- 事前治療の有無とその内容
以下でそれぞれご説明いたします。以下で解説する内容は、基本的には当院で全て行える治療法です。しかし医院によってはこのような治療はできない場合も多いため、医院選びには重々ご注意くださいませ。
インプラント一回法とインプラント二回法
インプラントの手術は、基本的には以下の2種類に分類されます。
- インプラント一回法:麻酔や切開を伴う外科手術を1回行う
- インプラント二回法:麻酔や切開を伴う外科手術を2回行う
医院の方針や患者様の患部の状態によって、どちらの手術を選択するかは異なります。またそもそも、難易度の高いインプラント一回法は対応できない、という医院も多いです。
インプラント一回法:短期間で治療が完了する
インプラント一回法は、麻酔と切開を伴う外科手術が一度で済む手術の方法です。そのため手術のための通院が1回で済み、インプラントの定着を待つ期間は一般的には1.5ヶ月〜3ヶ月になります。当院では最新の設備を使用しており、平均で3週間〜1.5ヶ月程で定着が確認できます。
ただし通院回数や定着にかかる期間は、医院の方針や設備、技術、患部の状態によって左右されるため、あくまでも目安程度に考えてください。
インプラント一回法は比較的新しい手術の方法で、あまり得意としていない先生も多いそうです。またインプラント一回法は、患部の状態によっても施術できないことがあります。
- 患部の状態(あごの骨の量が十分にあるかなど)
- 医師の経験
- 医院の設備
これらの条件が十分に満たされていないと、インプラント一回法は適用できません。
インプラント二回法:さまざまな症例に対応できる
インプラント二回法は、麻酔と切開を伴う外科手術を二度行います。手術を二回に分けることで、一回法よりも幅広い症例に対応可能です。インプラント二回法は得意とする先生も多く、一回法はできなくても二回法ならできるという医院が多いようです。
一回法と比べて手術の回数が多いため、通院回数や期間は2倍〜3倍ほどになります。より簡単で多くの症例に対応できる二回法ですが、通院回数や期間の面で患者様の負担になることが多いため、当院ではなるべく一回法を採用しております。
ただしインプラントを埋入する箇所の状態次第では、どうしても二回法でなければ治療ができない場合もございます。より詳しく知りたいという方は、大阪府大阪市帝塚山の当院の無料カウンセリングに来ていただければ、丁寧にご説明させていただきます。
インプラント埋入前の事前治療について
インプラントの埋入前の事前治療についてもこちらで詳細をご説明します。インプラントの埋入前に、事前に治療が必要なことはご説明しましたが、『どのような状態だと事前治療が必要なのか』『どのような治療を行うのか』まだよくわからない、という方も多いでしょう。
インプラント埋入前の事前治療としては、大きく分けて以下の3つの治療が必要になることが多いです。
- 歯周病治療
- 骨造成・骨移植
- 歯肉の移植
以下でそれぞれの治療について、より詳しくご説明します。
歯周病治療
歯周病や虫歯がある場合は、インプラントの埋入前に治療が必要です。事前に治療をして歯周病や虫歯を治しておかなければ、以下のような問題に繋がる恐れがあります。
- インプラントを埋入した患部に歯周病菌が入り込む
- インプラント周囲炎を発症する
このような事態を防ぐために事前に歯周病治療が必要なのです。当院では虫歯や歯周病の治療に重きを置いており、歯周病学会認定衛生士も在籍しております。歯周病がある方も、安心して治療を受けていただける環境を整えておりますので、治療に不安のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
骨造成・骨移植
インプラント治療は、あごの骨にインプラントの土台部分を埋め込み、あごの骨を支えにして人工の歯を装着します。そのためあごの骨が弱かったり密度が低い場合は、支えが不十分になってしまいます。
もしそのままの状態で、インプラントの埋入を行うと、インプラントがガタガタしたり、最悪の場合抜け落ちてしまいます。
精密検査の段階であごの骨の状態を確認し、事前治療が必要な場合はお伝えさせていただきます。骨造成や骨移植と呼ばれる、顎の骨を増やすための手術は、歯科大学では学ばない技術で歯科医が自分で学ぶ必要があります。そのためこれらの治療はできない歯科医も多く、あごの骨に問題のある方はインプラント治療を断られてしまうこともあります。
当院ではもちろん、骨造成や骨移植などの難易度の高い治療も行えます。
歯肉の移植
歯茎が柔らかかったり痩せてしまっている場合には、歯肉の移植手術をお勧めしています。特に前歯の歯茎が痩せている場合などは、審美性が損なわれ、せっかく綺麗なインプラントを入れても見た目が悪くなってしまいます。
また歯茎に問題があると、インプラント治療後にインプラント周囲炎を起こすこともあります。
このような可能性がある場合は、痩せた歯茎に健康な歯茎を移植する手術を行います。難易度の高い手術ですが、当院では日常的に行っているため、安心して治療を受けていただけます。
カウンセリングや検査の質は歯科医院によって異なります
ここまでインプラント治療の流れを解説してきました。インプラントの治療の流れそのものはどの医院でも大きな違いはありませんが、治療のクオリティやカウンセリングの内容などは異なってきます。
日本には実際にインプラントの手術技法のレベルが高い医院は多いですが、手術だけがうまくても不十分。当院では、インプラント治療は『カウンセリング〜最後のメンテナンス』までを含めて、一つの治療だと考えています。
カウンセリングで伝えた要望が治療に反映されなかった、人工歯を取り付けたあとはほとんど放ったらかしにされた、という話を聞くこともあります。
インプラント治療を行う際には、医院の口コミや症例などをしっかりと確認し、アフターケア・メンテナンスまでしっかりと行う医院を選びましょう。
まとめ:インプラント治療の流れは医院によって異なります
当記事では、インプラント治療の流れを解説しました。今回紹介したインプラント治療の流れは、以下の通りです。
- 初診・無料カウンセリング
- 治療前の各種検査(CTデータ、歯周病検査、口腔内スキャンなど)
- 治療計画の説明とお見積もりの説明
- 事前治療
- 手術
- 治療完了
- アフターケアとメンテナンス
インプラント治療の流れは医院によっても多少異なるため、今回は当院のインプラント治療の流れを解説しています。特にカウンセリングやアフターケア、メンテナンスなど、直接手術に関係ない部分は、医院によってさまざまです。
インプラント治療技術が高い歯科は日本中にありますが、技術だけでなくカウンセリングやメンテナンスも重要です。これらをしっかりと行ってくれる歯科を選べば、後悔のないインプラント治療を受けられるでしょう。
当院は最新の設備と高い技術を持ったドクターが、インプラント治療を行います。カウンセリングやアフターケア・メンテナンスにも力を入れており、特にカウンセリングは無料で行っています。少し話を聞いてみたい、という方でももちろん歓迎しておりますので、ぜひ一度気軽にお問い合わせください。
【執筆・監修者】
帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)
院長:岩下太一(歯学博士)
ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
日本審美歯科学会 認定医
他、所属学会、認定資格多数
充実した無料カウンセリング
初回費用は一切かかりません。安心してご相談ください。
当院では患者様に安心してインプラント治療を受けて頂くために、無料カウンセリングを充実させております。お口の中のお写真やレントゲン写真、場合によってはインプラントの骨を確認するためのCT撮影も無料で行います。もちろん、初回なので一切費用はかかりません。患者様に今のお口の状態を知って頂き、納得してインプラント治療を受けて頂くことが私たちの喜びです。
ITIインプラントスペシャリスト認定医
~ 世界レベルのインプラント治療をあなたへ ~
帝塚山スマイルデザインクリニックの院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)の日本支部公認インプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でも当院では十分に対応できる技術があります。