治療までの経緯
「根っこが割れてしまった!噛むと痛い」
患者様は左下の奥歯で奥で噛むと痛いというお悩みで来られました。お口の中もみると食いしばっている跡がみられ、今までも他の歯も食いしばりによる破折が何度かあったそうです。左下の奥歯を診させて頂くと以前に、根の治療を行っており、歯質もすくなく、破折の可能性が高い状態でした。精査しCT撮影などを行うと歯牙が破折、すなわち割れており保存不可能と診断しました。 患者様に説明をし、インプラント治療を希望されたので抜いてその日にインプラントを入れる、抜歯即時インプラントを行うことにしました。
臨床例
インプラント埋入までの経緯
インプラントを行う手前の歯牙も根の先にウミがあり治療を先に行いました。
手術当日は、まずは歯を抜いてキレイに掻爬を行いました。さらに続けてインプラントを入れる穴をあけインプラントを埋入しました。歯を抜いて、その日にインプラントを埋入する抜歯即時インプラントという手法で行いました。
時間は30分ほどで抜歯とインプラント埋入できました。
術後の患者様の感想

歯を抜くこと、インプラントを入れることが1回の麻酔でできたので患者様は楽だったそうです。治療期間は4ヶ月ほどで最終的なセラミックも入りました。痛みは2日ほど痛み止めを飲まれたそうですが、予想よりだいぶ痛みは少なく喜ばれました。歯が破折していたときの、噛んで痛い方が痛かったとおっしゃっており、治療跡は痛くなく遠慮することなく食べられるようになったそうです。
治療後は、食いしばり防止のナイトガードを夜間はして頂き、歯牙の破折防止をしていただいております。
ドクターからのアドバイス
抜歯即時埋入で、治療を最短に。
その日のうちに、新しい歯を。
「歯を抜いたその日にインプラントを埋入する」それが抜歯即時埋入です。
この方法は手術が一度で済むため、患者様の身体的・精神的な負担を大きく軽減でき、
何より「たった一日でここまで進むのか!」と多くの患者様に驚きと喜びをいただいています。
ただし、抜歯即時埋入はすべてのケースに適応できるわけではありません。
骨の状態や歯肉の厚みなど、精密な診査と症例選択、そして熟練した技術が必要になります。
さらに条件が整えば、抜歯・インプラント埋入に加えてその日のうちに仮歯を装着する「即時荷重」という先進技術も可能です。
これにより、見た目をすぐに回復できるだけでなく、日常生活のストレスも最小限に抑えることができます。
当院では、患者様一人ひとりの骨や歯肉の状態を丁寧に診断し、
安全性を最優先に、最小の侵襲で、最短の治癒期間を目指す治療を心がけています。
インプラントは、痛みや不安を感じる方も多い治療ですが、
私たちは“できるだけ早く・美しく・安全に”笑顔を取り戻していただけるよう、日々技術を磨き続けています。
症例の詳細
年齢 | 50代女性 |
主訴 | 噛むと痛いのをどうにかしてほしい |
治療内容 | 奥歯1本のインプラント、セラミック治療1本 |
費用 | インプラント:44万円(税込)/1本、セラミック1本 13.2万円(税込)/1本 |
期間 | インプラントのみの治療:4ヶ月弱 |
リスク・副作用 | 治療後はしっかりとメインテナンスを行わないと歯周病になる可能性がかります。 |
【執筆・監修者】

帝塚山Smile Design Clinic(スマイルデザインクリニック)
院長:岩下太一(歯学博士)
ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト認定医
オステムインプラントインストラクター 講師
他、所属学会、認定資格多数
当院の院長はインプラント治療を他の歯科医師に教えるインストラクターの指導的立場として歯科界に貢献しております。また世界的に有名なインプラント学術団体ITIのインプラントスペシャリストの認定医でもあります。他院で難しいと言われたインプラント治療でもインプラント大阪では十分に対応できる技術があります。
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