歯周病により完全に
手遅れになった場合は
歯周病を予防していても進行した、予防に至る前に症状が手遅れだった、
こういった方もいるかもしれません。
残念ながら、手遅れ症状である重度の歯周病だと、治療することは困難です。
しかし、失った歯の代わりの治療をすることは可能です。
失った歯を取り戻す手段として、「インプラント」という方法もあります。
入れ歯、ブリッジも、もちろん選択肢の一つではありますが、
まず初めに検討すべきは「インプラント」になります。
入れ歯は金具を他の歯に引っ掛けることで固定し、ブリッジは欠損した歯の両隣の歯を削り一つの橋のような歯にすることで、欠損部を補います。
その2つの治療法に共通するのは、「他の歯の力を借りること」です。
これはつまり、「残っている歯に、もともとかかる力以上の負担をかける」ということであり、歯の寿命を削る要因になります。
せっかく欠損部を治療しても、その治療が原因でまた歯を失うことになりかねません。
インプラントであれば、他の歯の力を借りことなく独立した歯をつくれますので、治療が原因で他の歯を失うことはありません。
インプラントと聞くと痛そう、怖いといった不安が先行すると思いますが、当院では『時間短縮・痛みの極小化』に成功しております。
従来よりも安心かつ安全なのは前提として患者さんの負担が大幅に軽減されておりますので、どうぞご安心ください。
その症例を一部ご紹介いたします。
インプラント症例一部ご紹介
@左上奥歯に1本インプラントを約10分で埋入した症例→痛み極小化
治療までの経緯
患者様は左上の1本の部分入れ歯を使用しており、その部分を固定式のインプラントにしたいと来院されました。
骨と歯茎の状態も良かったので、サージカルガイドを用いてインプラント埋入即時付加で仮歯を手術当日に入れました。
臨床
治療計画のシミュレーション画像
手術の時間を最短にし、歯茎を開ける量を極小にするためのサージカルガイドを作製します。
当院はサージカルガイドを院内で作製することができ、3Dプリンターを用いてガイドを作製します。
これによって患者様の『痛み』を極限まで減らすことができます。
サージカルガイドの写真
サージカルガイドは患者様の痛みを最小限にするのに有効です。
昔は、技工所に発注しないといけませんでしたが、今は院内で作製することができます。
口腔内スキャナー(IOS)で印象を行い、ソフトと3Dプリンターを用いて作製します。
フィットもよく、正確な手術を行うことが可能で患者様の腫れや痛みを少なくすることが可能です。
手術の後にすぐに仮歯が入ります!
骨の状態がよく、インプラントを埋入したときに動揺がなければ、その日に仮歯をいれることができます。
患者様は見た目もすぐに改善されるのですごく喜ばれます。
手術の時間が約10分
歯茎をほとんど開けないので、手術時間はかなり短縮されます。
この患者様はインプラント手術が12分で終了しました。体も楽で痛みも少なく大変喜ばれました。
CT画像での確認
サージカルガイドを使用すれば、歯茎を開ける事なく骨の中にインプラントを埋入する事ができます。
歯茎を開けると痛みが大きくなるので、サージカルガイドを使用することは患者様にとって非常に大切なことがわかります。
インプラントセラミックセット後
入れ歯をしなくなり、綺麗なインプラントが入り患者様に大変喜んで頂きました。
患者様は意識も上がり他の部位も綺麗にしたいと言って頂き私もすごく嬉しいです。
治療の詳細
【年齢性別】60代女性
【主 訴】入れ歯をしなくて良いようにしたい。
【治療内容】奥歯1本のインプラント
【治療費用】44万円
【治療期間】インプラントのみの治療:2ヶ月
【リスク・副作用】
治療後はしっかりとメインテナンスを行わないと歯周病になる可能性があります。
A左下奥歯に1本インプラントを埋入した症例(歯肉移植あり)
治療までの経緯
患者様は左下の歯を1本失いインプラントを希望され来院されました。
検査の結果、少し骨が足りない事と、インプラントを守る角化歯肉がなかったので、インプラントを埋入と同時に少しの骨造成GBRを行った後に遊離歯肉移植術FGGを行いました。
治療後は全く問題なく歯ブラシも行うことができ、快適にお食事を楽しまれています。
臨床
インプラント埋入までの経緯
@左下の奥歯を失ってから、1年ほど経過していたので、骨は治っていました。ただし、幅が少し足りないことがCT撮影によりわかりました。
Aインプラントを埋入と同時に不足分の骨を足すマイナーGBRを行いました。
Bインプラントをして4ヶ月後に歯肉の移植を行い、治癒後にセラミックをセットしました。
インプラントの周辺の歯肉移植
インプラントの周辺の歯肉は非常に重要です。
インプラントは虫歯にはなりませんが歯周病に弱く、インプラントを失う一番の理由はインプラント周囲炎とよばれるインプラントの歯周病です。
それを防ぐために、インプラントの周りに角化歯肉とよばれる硬い歯肉を移植します。
これによって、歯ブラシがしやすい形態にしたり、ブラッシング時の痛みを減らしたりするとインプラントの長持ちに繋がります。
当院ではインプラントの寿命を伸ばすためにこの処置をよくします。
インプラント&セラミッククラウンセット
インプラントの上に最終的なセラミッククラウンを被せ、角化歯肉も獲得することができました。
あとは、定期的なメンテナンスに来て頂きクリーニング、噛み合わせ調整など経過観察していきます。
治療の詳細
【年齢性別】40代女性
【主 訴】左下にインプラントを入れて欲しい。
【治療内容】奥歯1本のインプラント
【治療費用】44万 ×1本 FGG 8万円
【治療期間】6ヶ月(骨造成4ヶ月)
【リスク・副作用】
治療後はしっかりとメインテナンスを行わないと歯周病になる可能性があります。
B左上奥歯にインプラント3本埋入、被せ物5本で噛めるようになった症例)
治療までの経緯
左上に入れ歯をしており、インプラント治療をしたがったが、他院では骨が無いのでインプラント治療はできないと言われていた。
当院では骨を増やすGBRという治療が可能であり他院で難しいと言われたインプラント手術を日常から行なっております。
この患者様も無事インプラントで噛めるようになりました。
臨床
治療前後の横から見た写真
左上の歯が入っていることが見てとれます。インプラントは3本で上の被せ物は5本で噛めるようになりました。
治療前後のレントゲン写真
左上にインプラントを支えるための骨造成をしました。 サイナスリフトといって上顎の空洞に横から骨を挿入しインプラントを植立するための骨を十分に造ります。
合計3本のインプラントを埋入することができました。
治療前後の写真
左上の奥歯に綺麗なセラミックのインプラントを入れることができ、患者様も入れ歯と比較にならないほどよく噛めるとおっしゃって頂きました。
治療の詳細
【年齢性別】60代女性
【主 訴】入れ歯ではなく、しっかりと奥歯で噛みたい
【治療内容】奥歯3本のインプラントと被せ物5本
【治療費用】44万×3本 +セラミック12万×2本
【治療期間】インプラントのみの治療:2ヶ月弱 骨造成:6ヶ月
【リスク・副作用】
治療後はしっかりとメインテナンスを行わないと歯周病になる可能性があります。
|